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2007年11月22日 (木)

アナログチューナー比較

Analog1Analog2 少し照明を落とした部屋、BGMはNHK-FMのベストオブクラシック、お酒をチビチビ飲みながらぼんやりする時間。私にとって仕事の新しい構想を練ったり気分転換する至極の環境です。アナログチューナーの淡い照明と温かい音が上質な雰囲気を演出してくれます。貴重なライブ音源の保存用としてはシンセ式チューナー+YAMAHA CDR-HD1500を使って別部屋でしっかり留守録しています。・・・が、アナログチューナーでリアルタイムに聴くセッション2007も幸せな憩いのひとときです。

 比較条件や使用機材などは前回記事前々回記事をご覧ください。今回比較したアナログチューナーを年代順に並べ、独断で◎○△×の評価を付してみました。どの機種も過去記事<※機種名でリンク>でご紹介しています。製品価格帯は中級クラスで、いわゆる高級機ではありません。1980年の大卒初任給が確か9万円だった時代です。この頃に10万円超の高級チューナーを買えた人が羨ましかったですね・・。

メーカー機種年式FMバリコン受信定価評価
SONY ST-5130 1972 5連 FM/AM 69,800円×
YAMAHA CT-800 1973 5連 FM/AM 68,000円
Technics ST-8200 1975 4連 FM/AM 54,800円
SONY ST-5950 1976 5連 FM/AM 84,800円
SANSUI TU-707 1977 4連 FM/AM 54,800円
TRIO KT-7700 1977 7連 FM専用 78,000円
PIONEER F-500 1979 5連 FM/AM 49,800円
DENON TU-900 1981 5連 FM専用 73,800円
TRIO KT-1100 1982 5連 FM/AM 73,800円

 数機種で電球交換しているだけでコンデンサーなど部品の交換や修理歴はありません。素人作業で全機種とも受信調整済みです。前述のようなBGMとしてFM放送を聴く分にはどの機種も不満のない状態です。

 ただし・・各機種とも新品時の性能を維持しているはずがありません。製造後30年も経てば部品の劣化や不具合はあって当然で、劣化状態の個体差も激しいものと想像します。今回の実験結果は当該機種の特徴ではなく、私の手元にある個体の特徴としてご覧ください。

 またCD原音とチューナー再生音に注目して比較しているので、遠距離局の受信能力や近接局の選択性能など一切考慮していません。チューナーとしての総合評価をしている訳ではない事もご了承ください。そもそも16kHz以上はチューナーの再生帯域外ですから、チューナーにとってはまったく想定外・・の過酷な実験です(笑)。

試聴用音源
Swcd
7cd
上段:周波数スイープ信号(5Hz~22.05kHz,-20dB)1:09
下段:バッハ:フランス組曲第5番ト長調BWV816~アルマンド 3:57

SONYST-513019725連FM/AM69,800円×
Swst5130
7st5130
我が家に残る最古機です。動作品であること自体が貴重品ですが、ただ今回の実験結果は良くありません。スイープ信号に対する2倍高調波が大きく、16kHz以上では激しいノイズが発生します。チェンバロの高音域も音が明らかに歪んで聴こえます。

YAMAHACT-80019735連FM/AM68,000円
Swct800
7ct800
ST-5130ほどはひどくありませんが、それでも高音域で音が歪み閉塞感があります。スイープ信号に対する2倍3倍高調波が大きめに出ます。

TechnicsST-820019754連FM/AM54,800円
Swst8200
7st8200_3
チェンバロの音は余韻があって一音一音の粒立ちが良い感じです。中音域の印象は良いです。ただやはり16kHz以上では発信音のようなノイズが発生します。

SONYST-595019765連FM/AM84,800円
Swst5950
7st5950
スイープ信号に対する高調波やノイズの発生は少なめで、同じSONYのST-5130よりは状態が良さそうです。

SANSUITU-70719774連FM/AM54,800円
Swtu707
7tu707
チェンバロの切れのある音がまろやかに聴こえます。音の立ち上がりが甘い感じです。16kHz以上はやはりノイズ混じりになります。

TRIOKT-770019777連FM専用78,000円
Swkt7700
7kt7700
スイープ信号に対する高調波の発生が最も少ない機種です。音も悪くないのですが「◎」には一歩及びません。この差を文章に表すことは難しいですね。

PIONEERF-50019795連FM/AM49,800円
Swf500
7f500
チューニングつまみが無いので上部カバーを外し内側のフライホイールを手で回しながらチューニングする逸品です(笑)。でも驚くほど良い音です。20kHz付近までスペクトルが伸びています。

DENONTU-90019815連FM専用73,800円
Swtu900
7tu900
そんなに期待していなかった機種ですが、F-500と並んでとても良い結果でした。チェンバロの一音一音の余韻が比較した機種の中で最も奇麗に聴こえます。

TRIOKT-110019825連FM/AM73,800円
Swkt1100
7kt1100
実は最も期待していた機種でしたが、残念ながらF-500やTU-900には及びませんでした。KT-7700の音とよく似た傾向です。

 DENON TU-900、PIONEER F-500が良い結果でした。特にF-500はチューニングつまみも無いジャンク機だったのでちょっと驚きです。上位機のF-700をぜひ試してみたいです。他の機種もコンデンサーなど消耗部品を交換すればまた違う結果になりそうですね。老後の楽しみがどんどん増えます・・♪

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コメント

BLUESSさん、はじめまして。
Mrajinskyと申します。

偶然、貴ブログを拝見しまして、記事の内容に感激いたしました。確かにFM放送は貴重な音源ですね。私も、いつもチェックしております。

Technics ST-G7の記事も読ませていただきました。私のいつかは入手したい憧れの機種なので、とても興味深いです。今は、ラックスのT-530でFMを聴いています。ブルースさんのように修理のスキルがあればなあ…と自分を憎みます(笑)。

これからも参考にさせていただきます。よろしくお願いします。また、いつか拙ブログにもコメントいただければ嬉しいです。

面白いデータです。参考になります。アナログチューナーでも周波数特性は良いですね。シンセサイザー方式にありがちな低域での盛り上がりもなく素直です。意外です。

アナログチューナー方式自体は悪くないのですが、シンセサイザー方式より製造年代が古いことからPLL検波やPLL-MPXなどが採用されていないので、スペック(特にステレオセパレーション)が劣ることになります。これが音の解像度に効いてきます。やはり、私はアナログチューナーには触手が伸びないです。

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