ST-J75/F-120D/KT-2020/DA-F9000/ST-S333ESXⅡ
前回記事の続編です。主旨や比較条件などは前回記事をご覧ください。CDプレーヤーでAUDIO CHECK CDを再生しながら、チューナーから出てくる音をUA-4FX経由でWaveSpectraに繋ぎます。同時にUA-4FXのヘッドホンジャックにSONY MDR-CD900STを接続して音を聴いています。
・ST-S333ESXⅡ、ST-J75、DA-F9000は「ひろくんのホームページ」を参考に自力で受信調整しました。
・KT-2020、F-120Dはそれぞれメーカーサービスで点検調整を受けています。
■AUDIO CHECK CD 14曲目:周波数スイープ信号
◎:ST-S333ESXⅡ/DA-F9000/KT-2020/ST-J75
×:F-120D
333ESXⅡは20kHz付近まで均一に音が出ています。前回のESAやESGとほぼ同じ傾向です。DA-F9000とKT-2020は18kHz以降なだらかな右下がり、ST-J75は絶壁のような右下がりです。
F-120Dも結果を見れば良さそうに見えますが、メイン信号に対して2倍3倍の高調波成分が多く見られ、5kHzを超えた辺りから耳障りなノイズ成分が多くなります。本来の信号とは関係の無い小さなピークが低域から高域まで短時間で往復する現象(ノイズ)です。15kHz以上では波形が激しく乱れて結果的にこの形になりました。
[C-711M]→[VP-7633A]→[LEADER3215]→[チューナー]→[UA-4FX]→[WaveSpectra]→[MDR-CD900ST]
■AUDIO CHECK CD 7曲目:バッハ フランス組曲第5番ト長調BWV816~アルマンド
◎:DA-F9000/KT-2020/ST-S333ESXⅡ/ST-J75
△:F-120D
チェンバロが響き渡る曲です。聴きながらWaveSpectraで波形を見るとチェンバロという楽器のエネルギーに驚きます。CDですから高域は22.05kHzで途切れますが、グラフは遥か超高域まで伸びていることが予想できます。
演奏が始まる瞬間の空気感や音の立ち上がりに注意して聴いてみて下さい。ヘッドホン[MDR-CD900ST]の中で音圧が迫ってくる微妙な違いが感じられます。一つ一つの音がきれいな余韻をもって聴こえます。F-120Dは高音域で歪っぽい音になります。
[C-711M]→[VP-7633A]→[LEADER3215]→[チューナー]→[UA-4FX]→[WaveSpectra]→[MDR-CD900ST]
■まとめ
「だからF-120Dはダメ・・」という事ではありません。実放送はきれいに受信できています。15kHz以上の信号が入ること自体がチューナーにとっては想定外です。おまけに20年前の製品ですから、コンデンサーなど消耗部品の劣化状態は個体差が激しいと思います。機種別の特徴ではなく、私の手元にある個体の特徴としてご覧いただくようにお願いいたします。
でも懲りずに次回は30年前のバリコン式アナログチューナーを数台聴き比べてみます・・
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