EDIROL UA-101

ココログでは新規記事をアップするとき、内容に応じて記事のカテゴリーを決めなければなりません。「ピュアオーディオ」「音楽」「パソコン・インターネット」のどれにするかで結構迷いました。[UA-101]はどれにも該当する面白いUSB機器です。2007年末に仕事の関係で入手しましたが「これはFMチューナーに使える!・・」と直感しました。
一般的にはHi-Speed USBオーディオ・インターフェイスとしてパソコンと接続、マルチチャンネル録音のデジタルミキサーに用いることが多いと思います。ピュアオーディオとは無縁の印象があるかもしれませんが、[UA-101]の注目点は24bit/192kHzの入出力に対応していることです。
・Hi-Speed USBモデル [UA-101]
→http://www.roland.co.jp/products/jp/UA-101/index.html
・ほぼ同じ仕様のFirewireモデル [FA-101]
→http://www.roland.co.jp/products/jp/FA-101/index.html
・24bit/96kHzの製品ながらオーディオ性能と価格はEDIROL最上位モデル [UA-1000]
→http://www.roland.co.jp/products/jp/UA-1000/index.html
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■導入記録
・本体付属CD-ROMにはXP用V1.0.0が入っていますが、上記サイトには最新版V1.0.4(XP用)があります。必要ならVista用やMacOS用の最新版もあります。
・Hi-Speed(480Mbps)に対応したUSB2.0用ケーブルが必要です。導入当初は手元にあった適当なUSBケーブルで接続していたのですが、無音時のスペクトルをWaveSpectraで見るとノイズ成分が多いことに気づき、ハイスペックを謳う70cmのUSBケーブルに交換しました。付属品のUSB2.0対応ケーブル(2m)でも良いのですが、短い方がより良いと思います。USBケーブルをお店で買ったのは初めてかもしれません・・
・[UA-4FX]ではサンプリングレートを変更する都度、USBケーブルを抜き差しする必要がありました。[UA-101]では電源スイッチ付きボリュームが採用されているので、サンプリングレートを変更するときにとても重宝します。

・[UA-4FX]のアナログ入出力はステレオ各1系統のみですが[UA-101]では10in/10out(注1)ステレオなら5台の機器の入出力を同時に扱えます。FMアンテナケーブルを分配器で5台のチューナーに接続。各チューナーの音声出力をすべて[UA-101]に入力。[UA-101]のコントロールパネルで入力切り替え可能です。各chを単独入力で使うか、ステレオ入力で使うかはコントロールパネルで選択します。ステレオ入力にすれば二つのフェーダーが連動して動きます。
・UA-101にはマルチチャンネル対応音楽制作ソフト「SONAR6 LE」がバンドルされているので、オーディオ入力を使って同じ受信条件で同じFM番組を最大5台のチューナーそれぞれの音で同時録音できます。WAVファイルになった波形を分析して音の違いをデジタルデータから比較する・・ということもできます。(注1:24bit/192kHz時は6in/6out、ステレオ機器3台まで)
・オーディオ機器との接続には写真のような「標準プラグ-RCAプラグ」のステレオコードを使います。電器店ではほとんど見かけませんが楽器店で入手できます。電子楽器売り場を覗くと結構楽しいですよ。
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■UA-101を何に使うか?
私のブログはFMチューナーの話題が中心です。これまでチューナーの音声出力を[UA-4FX]経由でパソコンに接続しそのスペクトルをWaveSpectraで観察してきました。[UA-4FX]は 24bit/96kHzの入出力に対応しているので上限48kHzまでのスペクトルを見ることができましたが、これが[UA-101]になると一気に96kHzまで見えるわけです。これは凄いですよね!
[UA-101]のコントロールパネルで入力信号をすべて切断した状態をWaveSpectaで見てみました。[UA-4FX]よりもノイズレベルは低いですね。でも50kHz以上でノイズ成分が増加する点が気になります。
マルチパス出力端子が付いているFMチューナーでは、H端子(DET OUT端子)からステレオ復調される前のFMコンポジット信号が出ています。これを直接聴いてみるとL+R信号(つまりモノラル)が聴こえます。プリエンファシスがかかったままなので少しハイ上がりな音です。この信号をWaveSpectraで見ると下のグラフになります。19kHzのステレオパイロット信号、38kHzのサブキャリア信号と±15kHzのL-R信号(23kHz~53kHz)、76kHzのパイロット信号とFM文字多重放送信号(65kHz~83kHz)などの様子がよく分かります。FM局の送出時に15kHz以上の音声信号はバッサリ切られていることも良く分かりました。
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■今後の展開
AccuphaseのT-1000はDSP上のソフトウェア演算でステレオ復調しています。FMコンポジット信号にはステレオ復調に必要な情報が記録されていますから、MPX回路の動作をソフトウェア化できればパソコンで復調できます。つまりパソコンでFM放送が受信できる事になりますね。これを「標準復調器」とすればフロントエンドから検波段までの各チューナーの客観的な音質比較ができるようになります。そんなことをする意味があるかどうかはさて置いて・・(笑)
最近のPC性能があれば、WAV化を省略してコンポジット信号をリアルタイムに復調してステレオ放送が聴けると思います。おまけにもう一つ、FMコンポジット信号にはFM文字多重放送のデータも丸ごと含まれていますから、これも復調ソフトがあればパソコン画面で「見えるラジオが見える」と思います。ワンセグ放送の登場でFM文字多重放送の役割は終わったようですが、情報提供を続けているFM局はまだあります。
もう少し周辺知識を勉強してみます。
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私のほうはサウンドハウスに注文しておいた UA-4FX が本日到着しました。前は ONKYO SE-U55X を使っていたのですが、サンプリングレートが 96kHz までしかできないのと、S/N 110dB と謳いながら実測では 90dB くらいに不満がありました。ちょっと触っただけですが、S/N 110dB くらい出ていることと、高調波歪が少ないようです。192kHz サンプリングできるので、FM チューナーの MPX の調整で必要な 53kHz (19KHz×2+15kHz)は楽にサンプリングできるようになり、調整精度が上がります。
UA-101 とは凄いですね。プロ用ですか?
投稿: ひろくん | 2008年3月21日 (金) 17時15分
ひろくん様
UA-101はハイアマチュア音楽愛好家向けの宅録用機器だと思います。
本来はギターやベース、ボーカル用マイクとドラム用の数本のマイクを接続し、パソコンでマルチチャンネル録音しながら音造りを楽しむための道具です。
サウンドハウスで調べたら実売5万円超でした。昨今のスタジオワークはコンピュータが主役ですから、このようなインターフェイスが必需品です。
昔は録り直す度にテープを編集する手間がかかりましたが、最近はHDDにレコーディングするので後からいくらでも手直しができます。世の中、便利になったものです。
投稿: BLUESS | 2008年3月22日 (土) 00時30分
> UA-101はハイアマチュア音楽愛好家向けの宅録用機器だと思います。
でしょうね。RCA 端子がないので、私の目的には使い辛いです。コードを自作すれば何とかなるでしょうが・・・
標準ジャックはマイク入力でしょうか。録音時はこんなにもマイクを使うんですかね。バランスを合わすだけでも大変そう。
投稿: ひろくん | 2008年3月23日 (日) 06時39分
音響機器では「標準プラグ」が標準なので、オーディオ機器と接続するときは「標準プラグ-RCAプラグ」のステレオコードを使います。電器店ではあまり見かけませんが、楽器店で入手できます。(※記事に加筆しました。)
正面パネルのINPUT1-2は「コンボ入力ジャック」といい、XLRプラグ/標準プラグどちらも挿せます。マイクを繋ぐときはXLRプラグ(キャノン)で接続します。接続する機器に応じてインピーダンス切替可能です。
宅録用機器としては「超優秀」です。
投稿: BLUESS | 2008年3月23日 (日) 09時55分
私のE-MU 0404でも気になったのですが、 50kHz以上のノイズはUA-101でも出るのですね。
E-MU 0404よりレベルが遥かに低く押さえられているのはさすがだと思います。
>> FM局の送出時に15kHz以上の音声信号はバッサリ切られている
私の地域のコミュニティFM局のうち一つは15kHz以上が一応落としてあるという感じで減衰量も少なくパイロット信号がハッキリしていません。設備費をケチったのかもしれません(笑)
各局ごとにそれぞれ特徴があって面白いところです。
E-MU 0404のDSPにはパラメトリックイコライザー機能があり、リアルタイムで19kHzのパイロット信号漏れの除去に使える!と思ったのですが、16kHz以下しか対応していませんでした。
ステレオ復調は難しくてもデエンファシスや不要信号の除去はI/Fメーカーの対応次第で簡単にできそうです。
投稿: cooltune | 2008年3月27日 (木) 00時09分
UA-101導入の件はcooltune様の掲示板でご報告しようと思いつつ、年度末恒例の超繁忙期のため後手に回ってしまいました。
実は忙しくて記事掲載後ほとんど進展がありません。4月になって趣味の時間が確保できるようになったらもう一歩進めたいと思っています。
投稿: BLUESS | 2008年3月28日 (金) 23時01分