SONY ST-S222ESR
前回記事の[TROI KT-1010]と同様に入手しました。今までSONYの333シリーズは随分使った経験ありですが、222シリーズは初めて手にしました。FM/AM以外にVHF~UHFのTVサウンドに対応しています。
電源コードには「1988」の印字があります。店頭チェックでは電源OK、表示管の輝度劣化なし、FM/AM/TVとも受信、周波数ズレなし、外装は多少の傷あり、ヤニ汚れなし、付属リモコン(RM-J70)でラインアウトのボリュームが調整できます。TV音声の切替も可能。選局ダイアルがグラグラして動作不安定ですが、いもネジが緩んでいるだけと思いました。
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■ST-S222ESRとは
私が持っている古いカタログを見ると、
[ST-S333ESXⅡ]が載っているカタログ(1987/10)に[ST-S222ESX](\37,000)
[ST-S333ESA] が載っているカタログ(1992/02)に[ST-S222ESA](\29,800)
がそれぞれ掲載されています。前後関係から推しておそらく[ST-S333ESG]と同時期に発売されていたモデルと想像できます。フロントパネルの印象は[ST-S333ESXⅡ]に似ています。いずれにしても当時の製品群では入門機の位置付けですから、その性能はあまり期待できません。それでも333シリーズとよく似たデザインや存在感あるインシュレーター等により、見た目の高級感が漂っています。さすがソニー!ですね。
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■調整記録
これまで[ST-S333ESXⅡ]、[ST-S333ESG]、[ST-S333ESA]を調整した経験があります。222シリーズはきっと333の回路基板を簡略化した中身だろうな~と予想していましたが、カバーを開けた瞬間・・「あ~、やっぱり・・」でした。ボディサイズに比べて基板サイズは四分の一ほどしかありません。部分的に緑MUSEと赤紫Duorexが使われているのは、ESシリーズの意地でしょうか。
ALPS社製フロントエンドはFM/TV一体型です。側面から4つのコイルが見えますが、OSC用コイルは樹脂で固められています。パソコン用TVチューナー・キャプチャーカードに搭載されているような部品です。これ1個でFM帯からUHF帯まで受信しているのだから高性能が凝縮されているのだとは思いますが、今まで見てきたチューナーのフロントエンドと比べるとかなり見劣りします。
使われているICをチェックしたところ、はPLL部(7925B)、IF部(LA-1235)、MPX部(CXA1064)など333ESG/ESAと同じでした。333ESGの調整方法がかなり参考になります。ただ333シリーズで搭載されていた「Wave Optimize Technology」の各種歪補正回路が省略されています。シルク印刷だけあって実装されていない部品も多数あります。やはり廉価版・・という印象です。
ステレオセパレーション[RV301,RV302]やパイロット信号キャンセル[RV303]なども調整可能です。部品名と機能を記したシルク印刷があるので難易度は高くありません。精度の怪しい中古測定器を使って一通り調整してみました。メモリー保持用のスーパーキャパシタはフロントパネル側の基板にありました。0.1F5.5Vです。パネルを分解して新品に交換しました。
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■TVサウンドについて
実はTVサウンドも受信できるFMチューナーを調整するのは初めての経験です。222ESRのアンテナ端子は75オーム同軸端子一つだけで、TV/FM兼用です。ここにFM専用アンテナからのケーブルを繋いで音を出してみましたが、愛知県で放送しているTV局(CH1,3,5,9,11,25,35)はすべて受信できました。UHF帯もFM専用アンテナできれいに聴こえました。
ところでテレビは通常「チャンネル」で表示しますね。実はテレビの放送周波数をよく知らないことに初めて気付きました。調べてみると音声と映像は別の周波数帯を使っていること、テレビのステレオ放送のしくみがFM-FM方式であることなどを学びました。我が家のLEADER 3215の測定範囲は140MHzまでです。実際に3chまでしか対応できませんでした。
FMとTV1~3chの音声が受信できるラジオがよくありますが、以下の音声周波数帯を見て良く分かりました。TV3chまではほとんどFM帯と同じなんですね。
ch 映像 音声 ch帯域 (MHz)
1 91.25 95.75 90- 96
2 97.25 101.75 96-102
3 103.25 107.75 102-108
4 171.25 175.75 170-176
5 177.25 181.75 176-182
6 183.25 187.75 182-188
7 189.25 193.75 188-194
8 193.25 197.75 192-198
9 199.25 203.75 198-204
10 205.25 209.75 204-210
11 211.25 215.75 210-216
12 217.25 221.75 216-222
13 471.25 475.75 470-476
14 477.25 481.75 476-482
TVサウンドのMPX部はLA3805が使われています。型番で検索しましたがその詳細は不明でした。セパレーション[RV352]とフィルタ[RV351]ーの調整ができますが、残念ながら我が家の測定器ではTV調整用信号を作れません。FMステレオ変調器で19kHzのパイロット信号をON/OFFすると、222ESRのSTEREOランプが点灯/消灯します。ただLのみ信号、Rのみ信号を送信しても反応しません。アナログ放送の終了が迫っている現在、アナログTVの音声調整などさほど興味ないかもしれませんが・・
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■試聴
リモコン操作できることが「優」ですが、その他はすべて「まあ普通」です。TVサウンドの勉強ができたことが収穫でした。
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写真を興味深く見せてもらいました。ST-S333ESG とのパーツの共通点がありますね。
①FM フロントエンドの構成は不明。
②FM 検波は SANYO LA1235 でクォードラチュア検波です。ST-S333ESG と同じです。PLL 検波回路が省略されています。
③MPX は SONY CXA1064 で ST-S333ESG と同じです。PILOT 信号キャンセラ回路が省略されています。
④AM 部は SANYO LA1245 で ST-S333ESG と同等です。
⑤TV MPX は SANYO LA3??? よく見えないです。これは ST-S333ESG にはないです。
よって、超安い ST-S222ESR があれば、ST-S333ESG の補修パーツとして使えますね。最近、SONY サービスの窓口へ行って聞いてみましたが「ST-S333ES シリーズ及び ST-SA5ES の補修パーツは法定修理年限を超えたので、もう在庫ありません。」 と言われました。SONY は社長が変わってから冷たいですね。アメリカ的というか・・・
それで補修パーツは完成基板から取り外して使うしかありません。
投稿: ひろくん | 2008年4月13日 (日) 15時06分
レスポンス悪くて申し訳ありません。
最近チューナーの在庫が過剰で、さすがに一部整理する必要に迫られています。特にアナログチューナーは筐体が大きいので、保管場所の確保が大変です・・(笑)
この222ESRは粗大ゴミで捨てようかと思っていましたが、なるほどこの基板には上位機の補修用部品が満載ですね。
いつもステキなアドバイスをありがとうございます。また捨てられなくなりました(笑)
投稿: BLUESS | 2008年4月17日 (木) 22時51分
ST-S222ESRの修理情報を探していましたら、こちらに辿り着きました。ちょうど見やすい画像もあり助かっております。お聞きしたいのですが、基板のC315付近のC313とC314は同じ物が付いている様ですが(抵抗だと思うのですが・・・)抵抗値は何オームか、分かりますでしょうか(基板から外して測定しましたがオープンで測れませんでした。カラーコードはミドリ、アオ?、クロ?、キン?、シロでしょうか?56オーム?マルツパーツで確認して頂いたのですが判らないと言われまして、SONYに確認したのですが教えられないとの回答で困っております、お手数おかけ致しますがご連絡頂けましたら幸いです。
投稿: kaz | 2011年9月17日 (土) 13時23分
kaz様
このST-S222ESRは既に処分してしまいました。
実機を見ないままの返答なので不正確かもしれませんが、、、
部品番号で R***が抵抗、RV***は可変抵抗、C***はコンデンサです。
C313とC314は抵抗のような形状ですがコンデンサと思います。
私が掲載した写真では白飛びしているのでカラーコードが良く分かりません。
> カラーコードはミドリ、アオ?、クロ?、キン?、シロでしょうか?56オーム?
その色配列なら、、56pF±5% という意味ではないでしょうか?
投稿: BLUESS | 2011年9月17日 (土) 23時51分
ご返事有難う御座います。色々調べていまして、やはりアキシャルリード型のコンデンサの様ですね、黒か茶かで迷っております。
投稿: kaz | 2011年9月18日 (日) 11時11分