YAMAHA T-5
全身筋肉痛です・・。昨日と一昨日は自宅の大掃除をしていました。
それでも久しぶりに時間の余裕ができたので、12月初め頃にやっていた作業記録をようやくまとめ終えました。
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1979年製、当時の定価32,000円のFM/AMチューナーです。たぶん2~3年前に馴染みのリサイクル店で購入しました。オリジナル取扱説明書付きで100~500円位だったと思います。最近はジャンク品でも高くなりましたね。
入手したままずっと放置していましたが「そういえば T-5 があったはず・・」と思い出し機材室の奥から引っ張り出してきました。最近 T-一桁シリーズのまとめページを作り始めたので取扱説明書は貴重な資料になります。特にヤマハの取扱説明書には詳細な技術解説が記載されているのでとても勉強になります。
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■製品情報--------------------------------------------------------
・オーディオの足跡
→http://audio-heritage.jp/YAMAHA/tuner/t-5.html
・T-5 取扱説明書 PDF形式(約5.2MB)
→http://bluess.style.coocan.jp/pdf/YAMAHA_T-5_usersmanual.pdf
■製品特長(取扱説明書より抜粋)----------------------------------
●クリアーで安定した受信性能
3連バリコン、J-FET(RFアンプ)、バイポーラミキサーのFMフロントエンドと、ユニレゾナンスセラミックフィルター3素子、TR×1+6段差動増幅による全7段のIFステージにより、高い妨害排除特性を実現しています。
●低雑音、低歪率で透明な音
ワイドレンジバランスドタイプのレシオディテクター、DC-NFBスイッチングMPXステレオデコーダー、バランスドタイプシングルエンデッドフェイズディテクター使用のPLL部はIFステージと共に、歪みとSN比の良い透明感のある音を生み出しております。
●新感覚のオプティカルインジケーター
定電流カスケードドライブ回路を使用したLEDシグナルクオリティインジケーター、そしてLEDオプチカルバランサーによるチューニングインジケーターは、見やすくチューニング操作を楽しいものとしています。
●高SN比のAMチューナー部
高ダイナミックレンジIC採用のAM受信部は高いSN比を確保したスーパーヘテロダイン方式。指向性の良い低インピーダンスAMループアンテナも装備しています。
●チューニングとシグナルクオリティインジケーターの特性(FM放送受信時の場合)
チューニングインジケーター両側のオプチカルバランサー(グリーンのLED)は、表1のように同調点(0)を中心にして±200kHzで点灯し、±50kHzで消灯します。表1の上側のカーブは同調時のステレオセパレーションを示していますが、同調時にはステレオセパレーションが60dB以下と良好な状態を示していることがわかります。
表2にシグナルクオリティインジケーターのFM放送受信時の点灯条件を示します。アンテナ入力レベルがFMでは55dBf以上になると6エレメントのLEDは全部点灯します。LEDが5個点灯しているときの入力レベルは50dBfであることが表2から判断できます。
マルチパスを検出している場合はシグナルインジケーターが細かく点滅しますから、FMアンテナの設置条件を再検討してLEDが安定して点灯するよう改善してください。
●チューニングとシグナルクオリティインジケーターの特性(AM放送受信時の場合)
希望放送局に同調しますとチューニングインジケーター両端のグリーンLEDが点灯します。表3はシグナルオプティカルインジケーターのAM放送受信時の点灯条件を示しています。アンテナ入力レベルがAMでは80dB/m以上になると6エレメントのLEDが全部点灯します。
●REC CALLスイッチ
FM放送を良質な音で録音するには、適切な録音レベルの設定が必要です。REC CALスイッチを押してONにすると、OUTPUT端子に333Hz(50%変調相当)の信号が出てきますので、テープデッキに録音する場合、プログラムに関係なく常に適切な録音レベルを決めることができます。テープデッキのVUメーターのレベルが以下の値付近になるように、デッキのLINE入力ボリュームを調整してください。
■分解記録---------------------------------------------------------
・そういえば入手当時にボディを開けようとしました。
・でも本体両サイド4本のネジうち一本が異常に固く、ネジ頭を潰してしまいました。
・潰れたネジを見て、結局ボディを開けられないまま放置状態になった過去を思い出しました。
・潰れてしまったネジを外す道具「ネジザウルス」を買ってきました。
→http://www.engineer.jp/product/pz55/pz55.html
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・ネジ頭が潰れることを「なめる」って言うんですね、学習しました。
・ネジ頭部が傷だらけになってしまいましたが無事外れました。
・ジャンク品から部品取りした別のネジに交換すればもう分かりません。
・フロントパネルやボディはほとんど傷が無く、軽いクリーニングでピカピカになりました。
・チューニングつまみは「いもネジ」で固定されていました。
・明るい部屋では気付きませんが、ダイヤルスケールは緑色照明されていました。
・この照明は2個の電球で内側から照らされています。
・電球の光を均等に拡散するため?・・透明アクリル板がギザギザ形状になっています。
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・電源スイッチに電球が仕込まれています。この時期のヤマハ製品によくあったタイプです。
・電球にゴムキャップを被せてオレンジ色を演出しています。
・保管部品の中に緑色ゴムがあったので交換してみました。
■修理調整記録-----------------------------------------------------
・すでにひろくん様のサイトで詳細なレポートがあります。
・ひろくんのホームページ→ http://nice.kaze.com/t-5.html
・こちらを参考にさせていただき、実機で手順を追いながら作業してみました。
・以下、追記事項のみ列記します。
・FM MPX-IC LA3380
・ひろくん様の個体では IG-02920 です。LA3380=IG-02920
・AM部 IC LA1240
・基板のシルク印刷パターンが T-1,T-3,T-4,T-7,T-9 とは違っています。
・基板裏から照明を当てると配線が浮かび上がるように分かります。
・T-2000W で見たような Nvcc,TM,19KC といった記号が目につきます。
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・目視で分かる不良部品(足が腐った電解コンデンサなど)はありません。
・電解コンデンサ交換などの対応は見送りました。
・+B=12.2V
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・光量で判断するオプティカルタイプのTメーターではセンターゼロが分かりにくい・・
・Nvcc(TE)-TM間にアナログTメーター(※)を接続して調整しました。
※ジャンクチューナーから部品取りしたメーターに適当な抵抗を挟んで使用。
※T102→Nvcc→ LA3380-15pin
・LEDタイプのSメーターでは電圧最大位置が分かりにくい・・
・ジャンパ線TMU-GND間に直流電圧計をセット、最大電圧位置を探すとよい。
・シグナルクオリティーメーターの調整
・VR102とVR103でLED点灯調整可能。
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・WSで見ると19kHzパイロット信号の漏れ多いですが、でも調整回路ありません。
・LA3380-13pin→ジャンパ線19KC。
・ジャンパ線19KC部分が本来ならキャンセル用VRか。
・LA3380-14pin→ジャンパ線19M。すぐ上にジャンパ線+Bあります。
・T-2000Wのサービスマニュアルを読み直してみると、
・「19Mと+Bを2.2MΩの抵抗を挟んで直結すると強制ステレオモードになる」とあります。
・試したところ確かにステレオランプ点灯しました。
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・ヤマハ製チューナーの基板記号のルール?が分かってきたような気がしました。
・音声出力をWS(192kHz)で見ると、まるでFMコンポジット信号を見るようです。
・同じ条件でT-3の出力もWS観測してみました。20kHz以上はしっかり落とされています。
・LPF を飛ばすジャンパ線から取り出した信号も変わりません。
・オーディオ最終段のLPFも省略・・どうせ聞こえないからいいのかも。
| YAMAHA T-5 | YAMAHA T-3 |
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・REC CAL信号は333kHzとなっていますが、実測345kHzで調整回路ありません。
・ミューティングレベルの調整回路ありません。
・ハイブレンド機能ありません。
・上位機と差別化(コストダウン?)であえて機能やパーツを削っている感じです。
■試聴-------------------------------------------------------------
・FM3連バリコン、定価32,000円・・
・製品シリーズの中ではエントリー機に位置づけられます。
・先入観で「使い物にならないのでは?・・」と思ってしまいますが、
・部品交換もしていないのに、聴いてみるとそんなに悪い印象ではありません。
・BGM目的には充分使えます。
・ペアになるアンプ A-5 と一緒にきっとたくさん売れたでしょうね。
・ヤフオクでも大量に出品があります。修理調整の練習素材として良いかも。
■YAMAHA T-一桁シリーズまとめページ--------------------
・1980年前後に発売された T-1からT-9までを 「YAMAHA T-一桁シリーズ」と勝手に命名します。
・実機がずいぶん集まってきたので 「まとめページ」 を作り始めました。
・→こちらから ※閲覧にはワイド画面(水平解像度1280以上)推奨
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T-501と言う機種を部品取りのため入手したところ、T-5から更にIF1段とスケール照明を省き、IG03210を導入してIC化したものでした。手元のT-5にスケールを移植して完了。また、取り外したLA3380跡地には”IG02920”の印字がありました。なぜ別番を作ったのか・・・。
いつも参考になる記事や写真を公開して頂いて感謝です。
投稿: sakai | 2022年7月10日 (日) 22時32分