DENON TU-M100
・2010年12月末、知人から故障品をいただきました。
・年末大掃除でせっせと機材を減らしていたのに、、
・でも、、貰えるモノはつい貰ってしまいます(笑)
・「へえ~、、こんな機種があったんだ~~」という感じでした。
・調べてみると、意外に面白い(珍しい)機種であることが判明しました。
・一見すると普通のAMステレオ対応フルコンポサイズのシンセチューナーですが、
・本機の特徴は FM多重放送の文字情報を本体画面上に表示できることです。
・正面パネルに「DARC」のロゴがあります。
・製品情報を調べたら、、急にやる気が漲ってきました(笑)
■製品情報----------------------------------------------------------
・SONY CTD-S100 というテキスト表示機器を持っていますが、
・チューナー単体で文字情報を表示できる機種って珍しいですよね。
■不具合状況--------------------------------------------------------
・FMステレオ放送がブツブツ途切れながらしか受信できない。
・FMモノラル放送に切り替えると受信できる。
・文字多重放送をしているはずのFM愛知(80.7MHz)で文字情報が表示されない。
・ディスプレイ部分、縦方向に幾筋かのドット抜けがある。
■修理調整----------------------------------------------------------
・FM同調点がズレているからステレオにならないし「見えるラジオ」も見えないと考えました。
・基板を見ると調整ポイントは少ないです。
・フロントエンドはMITSUMI製の小さなパッケージです。
・これを弄る気にはならないのでパス。
・セラミックフィルタ2個を介して LA1265 に入ります。
・T103 FM受信調整。SSGから基準信号送信、WaveSpectra で歪み最小に調整。
・VR101 ミューティング調整。
・調整箇所はこれだけです。
・ステレオ受信できない原因は T103 の調整ズレでした。
・T103の調整で「見えるラジオ」が見えるようになりました。
・LA3401はVCO無調整タイプでセパレーションの調整手段ありません。
・実測で25dB程度でした。これはRadioShark並みの性能です。
・WaveSpectraで見ると19kHz の漏れ大きいですがパイロットキャンセルの調整手段ありません。
・AMは適当なAMループアンテナで受信調整しました。
・使われている部品を見ると同社ミニコンチューナー TU-7.5L とほとんど同じでした。
・IC101,502,503,504,505,506,507,508は基板裏側に実装されていました。
・FM多重信号のデコードと表示部の駆動用かなと思いますが、、詳しくは追及していません。
・TA2040AP がAMステレオデコード用ICのようですがデータシートなど情報が見つかりません。
・AMステレオ用ICをまとめたサイトがありました。こちら→
・ディスプレイのドット抜けは通電しているうちにいつの間にか回復していました?
・電源投入直後は幾筋かのドット抜けあるが、通電するうちに正常表示になるようです。
■FM多重放送関係の機能---------------------------------------------
・2.5行×15文字で表示するグラフィックタイプのLCDディスプレイ。
・データ表示中に「DOWN」ボタンを押せば過去に受信した情報を再表示できる。
・20ページ分を「UP/DOWN」ボタンで順送り/逆送りできる。
・最大150ページのページメモリー機能搭載。
・気になる曲名やFAX番号などをメモするには「MEMORY」ボタン押す。
・メモリー機能は最大150ページ分。
■放送局名の登録方法-----------------------------------------------
・アルファベット、数字、記号で放送局名を登録できる機能があります。
・入手したのは本体のみで専用リモコンと取扱説明書がありません。
・本体正面スイッチでの操作方法を試行錯誤で探りました。
・「SEARCH/CHARACTER」ボタンを2回押して文字入力画面に入る
・「UP/DOWN」ボタンで一文字ずつ、A~Z、1~0、/-などの記号を選択
・「SHIFT」 ボタンで次の文字へ移動
・「MEMORY」+「番号」ボタンで登録する番号を選択して完了
・「DISPLAY」ボタンを押すごとに「周波数表示」→「局名表示」の切り替え。
・メモリーボタンは8個しかないが「SHIFT」ボタンでA,B,C,D,EのBANK切り替え。
・8個×5=合計40個のメモリー登録可能
■FM多重放送の波形確認---------------------------------------------
・LA1265-10pinから出ているFM検波信号を直接WaveSpectraで観察した様子です。
・FM愛知とNHK-FMで見られる76kHz周辺の「盛り上がり」が多重信号と思われます。
・NHK-FMは見えるラジオを放送していませんが受信中は「DARC」表示がオンになります。
・これは 多重信号として流されている VICS 信号だと理解しました。
■使ってみて-----------------------------------------------
・本機の最大の特徴は FM文字多重放送の情報を表示できることです。
・ディスプレイ部を見ていると飽きなくて楽しいです。
・名古屋の民放AM局はステレオ放送しています。
・受信時にSTEREOランプが点灯することを確認しました。
→1053kHz CBC中部日本放送
→1332kHz 東海ラジオ
・FM多重放送とAMステレオに対応した貴重な「絶滅危惧種」として保存します。
・機材を減らすつもりがまた増えてしまいました。
・今年もたぶん、、こんな調子です(笑)
※この記事は Windows Live Writer 2011 から投稿しました。
« Windows Live Writer 2011 | トップページ | 全国FM送信所マップ 暫定版完成 »
「ピュアオーディオ」カテゴリの記事
- 2026 謹賀新年(2026.01.04)
- SANSUI TU-S707X 修理調整記録7(2025.12.28)
- SONY ST-5150 修理調整記録6(2025.12.21)
- SONY ST-AV900 修理調整記録(2025.12.14)
- SANSUI TU-α707 修理調整記録3(2025.12.07)
はじめまして、いつも楽しく拝見しています。
TU-M100の記事、とても参考になりました。
当方も、同じ機種、同じ症状のものを保有しており、
何年も前から、そのまま保管していました。
記事を参考に、Wavespectraで確認しながら調整すると、見事に回復しました。本当にありがとうございました。
一つ質問があります。
テクニクスのST-C01の調整について記事がありますが、取り消し線で消してある項目は、やってはいけなかったのでしょうか。
投稿: たけちゃん | 2011年1月11日 (火) 22時57分
たけちゃん様
こんにちは。
拙い記事ですがお役にたてて良かったです。
>ST-C01の調整について
最初に電圧ゼロにしても、フロントエンド調整後に再び同じコアを回すことになります。
これでは最初に調整する意味が無いので取り消し線を入れました。
確認のため、次の休日は ST-C01 をもう一度弄ってみます。
投稿: BLUESS | 2011年1月12日 (水) 15時56分
TU-100 DENON チューナーですね
1997年ごろに購入し今2022年も使ってますよ
しかしながらLCDと言うのでしょうか ドット欠けてきて周波数が見にくい状態です
LCDの交換を考えているのですが なかなか パーツみつからずです
もしよろしければ 修理できるでしょうか
文字放送はすでに終了しているので、周波数やステレオ、モノラルなどを見ることができれば幸いです
投稿: 牧野 | 2022年2月20日 (日) 18時23分
表示部は汎用品とは思えませんね。
交換部品の入手は難しそうです。
同型ジャンク機から移植するしかないのでは?
投稿: BLUESS | 2022年2月21日 (月) 11時04分