LUXMAN T-110 メンテナンス記録(1)
・1975年発売、当時の定価96,000円のFM専用チューナーです。
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■FM5専用連バリコン → IFフィルタ → レシオ検波 → PLL-MPX(LA3350)
・真っ先にフロントエンドのカバーを外そうとしましたが、、、
・カバーを外すにはシャーシを分解するなど大仕事になりそうです。
・AMP修理工房さまのサイトにT-110の修理記録がありました。
・ここにフロントエンドのカバーを外した写真があります。
・高級そうな造りですね。カバーを外すのはパスしました。
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・IFフィルター「FOUR POLE LINEAR PHASE FILTER 10.7MHz」が2個並んでいます。
・「TOKO, INC.」とあるので東光製ですね。
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■作業1:ダイヤル指針電球交換-----------------------------------------
・T-110に初めて触れたとき「あれ?ダイヤル針が無い??」と戸惑いました。
・チューニングダイヤルを回しても「針」がどの位置にあるのか分かりません??
・フロントパネルを分解して「針」の構造を確かめました。
・内側から見ると、電球が点灯した「針」がありました。
・この電球照明がスリット状の赤いプラスチック板を照らしています。
・プラスチック板を透過した赤い光が白い正面パネルの裏側で光ります。
・周波数を刻んだ白い正面パネルを透過した赤い光が「針」となるわけです。
・この赤い光が「針」として確認できないほど電球が弱っていることが原因でした。
・電球をよく見ると明るくなったり暗くなったりを繰り返しています。
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・電球が寿命を迎えているのかと思って LEDに交換してみました。
・電球ホルダの上部に LEDを横向きに置き接着剤で固定しました。
・制限抵抗(300Ω)は基板側に取り付けました。
・交換した結果、LEDは明るく点灯するようになりました。
・正面から見ると、赤い光の指針がハッキリ見えます。
・ただ明滅現象は改善しません。
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■作業2:電源部電解コンデンサ交換--------------------------------------
・基板の10番端子と11番端子の電圧を測定するとSM通りの 12V でした。
・電流が安定しないようなので電源部の電解コンデンサを交換してみました。
・1000uF/25v×3個, 100uF/16v, 47uF/16v×2個, 10uF/16v×2個, 0.47uF/25v
■作業3:各部受信調整記録----------------------------------------------
・フロントエンド調整
・VR201 背面 ATTENUATOR in/out 減衰レベル調整
・VR202 ミューティング調整
・VR203 シグナルメーター振れ調整
・VR204 VCO調整(TP30で19kHz確認)
・VR205 セパレーション調整
・T201 レシオ検波調整
・T202 シグナルメーターMAX調整
・フロントエンド内のIFTコア 歪み調整
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【調整備忘録】
・基板上13ピンと14ピン:Sメーター電圧測定
・19kHzパイロット信号のキャンセル機能ありません。
・その代りというか 17kHz以上はLPFでバッサリ落とされています。
■作業4:LA3350周辺の電解コンデンサ交換と再調整------------------------
・上記調整で受信状態は良好、出てくる音は太くて良い印象でした。
・ところがキチンと調整してもセパレーションが30dBも取れません。これはおかしい、、
・そこで LA3350周辺の電解コンデンサを交換してみました。
・交換後にセパレーションを再調整してみると40dB程度まで改善できました。
・こうなったら、、、電解コンデンサ全数交換、、
・全数交換 → 24時間エージング → もう一度再調整
・上記受信調整の再実行
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■作業を終えて----------------------------------------------------------
・受信感度が良いです。FM三重がきれいに受信できます。
・低音が引き締まった良い音が聴こえます。
・ウッドケースがほぼ無傷なのはラッキーでした。
・赤い光が示すダイヤル指針がカッコいいです。
・フロントパネルの照明がちょっと明る過ぎかも?
・今年は4月になって急に忙しくなりました。
・ゴールデンウィークは久しぶりにチューナー弄りに専念します(笑)
■追記(2011年5月3日)-----------------------------------
・照明関係の修理調整記録を追加しました。 詳細はこちら→
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コメント
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Bluess様、いつも楽しく拝見しております。
ダイアル指針が明滅する件ですが、T-110の仕様のようですね。
下記のひとりごと様のWeb Pageに「同調すると点滅から点灯に変わる」旨の記載がありました。
http://members3.jcom.home.ne.jp/hitorigoto/newpage4sinkukan.html
また、スケールの照明については、リンクされているAMP修理工房様のページの最後の修理後写真と見比べると、下記の違いがありますね。
・AMP修理工房様修理機:緑色で暗い
・Bluess様所有機:電球色で明るい
AMP修理工房様の修理途中の写真を拝見すると、下記がBluess様所有機と異なるようです。
・照明電球が緑色に被覆されている
・スケール上部に緑色のフィルターが貼付されている
・電球の照度が暗い
WebでT-110の画像検索をすると、スケール照明が緑色のものと電球色のものの2種がありますね。
スケール照明が電球色のものは、オリジナルの緑色の照明電球が切れた際に、通常の電球に交換されたせいなのかな?等と勝手に想像しています。
照明が明るすぎる件については、電球の定格を確認された方が良いかもしれませんね。
では、今後の進展を楽しみにしています。
投稿: exjf3eqs | 2011年5月 2日 (月) 12時53分
Bluess様
ダイアル指針が明滅する件ですが、サービスマニュアルの3ページ目にも「Dial Pointer/Winker」としてわざわざ記載されている機能だったのですね。確認せず投稿してしまいました。すみません。
投稿: exjf3eqs | 2011年5月 2日 (月) 13時09分
exjf3eqsさま
いつもアドバイスいただきありがとうございます。
明滅も点灯も分からないほど指針用電球が弱っていたのでとりあえず
交換してしまいました。
「同調したら明滅状態から点灯状態に変わる」、、迂闊でした。
せっかくSMを入手しても活用できていない、、お恥ずかしい限りです。
それからAMP修理工房様の個体と比べると他にもいつくか違いがあります。
・MPX以降のオーディオ回路で使われるコンデンサ種類が違う
・そのハンダ面が銅線で補強してある
・出力端子が金メッキ
ハンダ面の銅線補強や金メッキ端子は後から改造されたのかと思ったり、
あるいは緑色照明の方が後期型(改良型)かな?って思ったりしました。
実はこの T-110を入手して最初にウッドケースを外そうとしたとき、
ウッドケース内側の金属レールと本体シャーシが錆びついて固着してました。
なぜ外れないのか理解できず、ケースを外すのにかなり難儀しました。
しばらく開封されていなかった個体だと思いました。
回路図ではフロントパネルの照明電球は12V3W×4個ですね。
もう一度分解して確かめてみます。
投稿: BLUESS | 2011年5月 2日 (月) 15時22分
照明電球を確認したところやはり「12V3W」でした。
明るすぎると思うのは気のせいでしょうか、、
「同調すると明滅→点灯」 これはご指摘の通りでした。
手持ちの12V麦球に再交換して確かめました。
「仕事は丁寧に、、」 いつも後輩に言っているくせに
今回は突貫工事で失敗しました。
おまけ、ソケットから外したときに電球が切れてしまいました。
今日外出したついでに交換球を調達してきます。
投稿: BLUESS | 2011年5月 3日 (火) 09時43分
Bluess様
照明用電球の件、余計なことを申し上げすみませんでした。
最近は電球の種類も減っているようですし、同規格のものが調達できれば良いのですが・・・
また、明滅機能はアナログチューニングならではの優れたアイデアですね。
アナログチューナーを使用されている皆様の中には、チューニング作業に魅力を感じる方も多いのではないでしょうか?
投稿: exjf3eqs | 2011年5月 3日 (火) 17時48分
exjf3eqsさま
今までの経験で 12V用電球なら自動車用パーツが流用できます。
ホームセンターのカー用品売り場で12V3.4Wを買ってきました。
ついでに緑色照明化、、結構うまく仕上がりましたので
詳細は別記事にまとめました。
投稿: BLUESS | 2011年5月 3日 (火) 23時17分
Bluess 様
初めまして、よろしくお願いします。
楽しく拝見させて頂いております。
T-110を持っておりコンデンサを全数交換しました。
交換後は未調整で聞いております。
調整などお願いできますでしょうか?
有償にてかまいません。可能でしたらメールにて
お返事頂けたら幸いです。
ご検討お願い申し上げます。
投稿: PAKU | 2011年5月31日 (火) 15時11分
初めまして。失礼いたします。
T-110の照明が暗くなり、よく見ると球が2個切れていました。
こちらのブログで球の種類、購入場所を知り、写真とまったく同じ球を
買ってき交換しました。
とても参考になりました。ありがとうございます。
ところがしばらくして、今度は指針が見えなくなりました。
あっ、これも球切れだと、こちらのブログを拝見していたのですぐ分かりました。
しかし、今度は指針の麦球が外れず、上に引っ張っても抜けません。
どうしたら外すことができるのでしょうか。
また、この12Vの麦球はどこで手に入るのでしょう。
外してから線同士をハンダで接続すればいいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿: enigman | 2015年3月 5日 (木) 19時50分
enigman様
こんばんは。
指針の電球は接着剤で台座に固定されています。
カッターの刃先などで茶色い接着剤を剥がせば電球は外れます。
電子部品のパーツショップがお近くになければ「12V ムギ球」で検索すると
通販サイトがいろいろ見つかります。ヤフオクにも出ています。
リード線を切断して繋ぐだけですが、注意点は指針移動時に接合部が引っ掛
からないように注意して切断位置を決めることです。
投稿: BLUESS | 2015年3月 6日 (金) 21時29分
教えて下さい。
長年、使っていたラックスマンT12ですが、受信中にガサガサ、ゴソゴソと
ノイズが出るようになりました。
そこでケミコン交換 とトランジスタ2SC1345,2SA836の交換を行い
L105のコンデンサ容量も確認したところ9pfと正常でした。
行き詰ってしまい、考えられる原因と対策を教えて下さい。
宜しくお願います。
投稿: | 2019年3月 9日 (土) 20時12分
T-12は持っていませんが、ノイズ発生時の症状を詳しく観察すると故障個所のヒントが見つかるかもしれません。例えば、
・STEREO受信時に左右CHとも同じノイズか?
・MONO受信時でも同じノイズか?
・ノイズ発生時にSメーターに変化があるか?
・MUTINGオフでもノイズが発生するか?
あとは基板上の部品から信号を引き出して音を直接確認します。
・HA11211-16pin(検波信号)が正常か?
・HA11223-2pin(MPX入力信号)が正常か?
・HA11223-5pin(Rch信号)正常か?
・HA11223-6pin(Lch信号)正常か?
不具合原因の切り分けに役立つと思います。
投稿: BLUESS | 2019年3月10日 (日) 16時28分
ありがとうございます。
試してみます。
投稿: | 2019年3月10日 (日) 23時42分
ラックスマンT12の件で質問した者です。
思い切ってHA11211とHA11223を交換してみました。
するとバッチリ直り受信する様になりました。
有難うございました。
投稿: | 2019年3月18日 (月) 21時52分
ICの故障だったのですね。
ひょっとしてICの足が真っ黒でしたか?
投稿: BLUESS | 2019年3月20日 (水) 12時15分
はい、おっしゃる通り足は真っ黒でした。
そこでネット上で見た歯ブラシで磨いてみましたが
直りませんでしたので思い切って交換してみました。
投稿: | 2019年3月23日 (土) 07時24分
たまたまこの記事を拝見しました.私のと同じチューナーを使用している方がおられるということを知り,喜んでいます.
アンプ工房に出ていたのは私の機器です.主な相違点はダイヤル針のある部分の窓は開いていて,その奥に針が見えるようになっています.手前味噌ではありますが,私は自分の機器のデザインの方が好きです.裏打ち配線と,金メッキのRCA出力端子は自分で改造したものです.この当時,ラックスの端子はハイエンド製品でも,スズメッキの安物を使用しているものがほとんどでした.裏打ち配線をしたのは,このチューナーが少々平板な音がするためでした.太い銀線でアース線のみに施しました.裏打ち配線もなかなか奥が深く,どの場所にするかできつい音になったり,低音が全く出なくなったり,カット.アンド・トライで決めていかなければなりません.正直申しますと日本製のプリント配線の機器はおおよそ70ミクロンの銅箔を使用していて,音に立体感がありません.しかも最近は35ミクロンが普通になっているようで,とてもハイファイと言える状況ではありません.いずれにせよこの裏打ち配線のおかげでアキュフェーズのチューナーよりも暖かくいい音になったと自負しています.ちなみにアキュフェーズでは70ミクロンの銅箔を使用しているとメーカーに確認しました.ちなみに,自作ファンの間で金田式アンプの音がいいと言われているのは,プリント配線を使用していないということが大きいのではないでしょうか.
前面パネル上部の電球が緑色に塗ってあったのはアンプ工房の趣味で,修理に出した時点では普通の電球色でした.どうしてこのようなセンスの悪い色に塗ったのか未だに理解に苦しみます.受け取ってすぐに普通の電球色の豆電球に戻しました.
電解コンデンサもアンプ工房の趣味でほとんどの電解コンデンサをニチコン・ミューズだったか緑色のものに換装されました.この工房は壊れていなくとも電解コンデンサを新品に換装するのが特徴です.
これまでは岩手県の盛岡市に住んでいたのですが,盛岡市のFMの音はあまりにもひどく,NHKに問い合わせたものの,そんなことはないと否定されました.特に人の声がビリつくような感じがするのと全体的に埃っぽい音がして参りました.元NHK盛岡放送局のひとに訊いたところ,電話回線を使用してデジタル信号を送ってくるため質が低いのだと言われました.
去年鎌倉に戻ってきてからはこのチューナーの音の良さを実感しています.
これからはIECインレットプラグに付け替え,もっと良い電源ケーブルをつなげられるようにすることと電源スイッチを交換できればと思っております.
投稿: Bergmund | 2019年9月18日 (水) 15時57分
Bluess 様
上の記事の訂正です.裏打ち配線はアンプ工房の写真を見ると銅線でしたね.かなり前に改造したので,すっかり忘れています.たしかモガミのOFC裸銅線を使用したように記憶しています.音が悪かったため,アンプ修理工房に高周波の調整を兼ねて修理に出したのですが,後でNHK盛岡放送局のFMの音質が悪かったことに気がつきました.その後購入したアキュフェーズのT-109でも同じでしたので,初めて分かったのです.
古い機器ではプリント配線の銅箔が剥がれやすいので,そこには手をつけず,他の部分でアップグレードしようと思っています.
失礼しました.
投稿: Bergmund | 2019年9月18日 (水) 16時33分
Bergmund様
コメントいただきありがとうございます。
アンプ工房様のサイトで見た T-110の、まさかそのオーナー様に巡り会えるとは、、
さすがネット時代ですね。感動しました!
ここで紹介した文字盤が白濁するのが1975年発売の初期型で、翌1976年には早くも改良型(後期型)が発売されたそうです。文字盤の白濁は発売直後から問題だったそうです。これ以外に数台のT-110を見てきましたが、後期型のすっきりした文字盤がイイ感じです。
配線補強や金メッキ端子、そして緑色照明の謎が解けてスッキリしました。特に配線補強は興味深いテーマですね。チューナーではあまり意識したことが無かったので、これからちょっと勉強してみます。
ありがとうございました。
投稿: BLUESS | 2019年9月18日 (水) 22時18分
Bluess 様
早速のご返事ありがとうございます.T-110に異なるバージョンがあるとは知りませんでした.緑色のライトのものもあったのですね.アンプ工房はそのバージョンをご存じだったのですかね.こちらの好き嫌いで言えば,淡いグリーンなら許せますが,濃いグリーンはちょっと…….
私のものはオーディオ回路部分だけに裏打ち配線をしましたが,その時点では山本音工の6N銅単線がありませんでしたので,いまならそちらで配線していたでしょう.ただ,その6N銅単線ももはやディスコンになってしまいました.そういうことをしなくとも満足に聴ける装置があると良いのですが,回路などを宣伝するメーカーは多くともプリント配線の銅箔について情報を出しているところはほとんどありません.私が知っているのははラックスのSACDプレーヤーD-08の100ミクロンぐらいでしょうか.ただ,これも最近はカタログにも載せていないようです.あまり売りにならないのかもしれません.
それはともかく,うちのT-110,丁寧に使いたいと思います.では.
投稿: Bergmund | 2019年9月19日 (木) 22時57分