・AKAI製タイマー DT-320 と接続するとプログラム制御できるFM/AMチューナーです。
・DT-320 取扱説明書の記述でこの機種を知って以来、いつか入手したいと思っていました。
・あれから約4年、2011年6月末に近所のリサイクルショップでようやく遭遇しました。
・フロントパネルはほぼ無傷、個性的なデザインも悪くない印象でしたが、、、底板が、、
・これはパーチクルボードというのでしょうか、、木屑を圧縮加工したようなボードです。
・底板を見た瞬間、普通の平凡な普及機に見えてしまいました。
・もう一つ、電源コードが「灰色」なんです。高級感がまったくない感じでした。
・税込3,150円。DT-320 と接続できることを知らなければ多分スルーしたでしょうね。
・好奇心とためらう心が交錯する、何とも絶妙な価格設定でした、、(笑)
■製品情報----------------------------------------------------
・ネット上で 1982年2月発行ドイツ版 AKAI総合カタログ を発見しました。
・DT-320 や AT-S61 も掲載されています。
・フロントパネルはこの頃のAKAI製品と共通デザインです。
・本機の電源コードには「1982」と印字あります。
・海外サイトでは輸出機の情報が見つかりますが国内での情報は皆無です。
・Hifi engine に AT-S61 のサービスマニュアルがありました。
・会員登録(無料)すれば入手できます。
■調整記録-----------------------------------------------------
・サービスマニュアルに回路図や調整手順が詳しく書かれているので備忘録のみ列記します。
・フロントエンドは5連バリキャップ。SONY ST-J75 と同じパーツかな?
・LA1235 によるクアドラチュア検波。
・LA3381 MPX-IC LA3380とピン互換あり。
・分かりやすいシンプルな回路構成。
・調整ポイントが記入された図解ページを抽出しました。
【クロック周波数調整】
・C109(IC9-28pin) に周波数カウンタセット
・T14(IC9の横) → 420kHz
【PLL周波数調整】
・フロントエンド F.OUT 端子 に周波数カウンタセット
・VC3(IC8の横) → 10.7MHz
【OP.AMP.DCレベル調整】
・TP3 にDC電圧計セット
・VR4 → 4.80V
【VT電圧確認】
・フロントエンド VT端子(すぐ近くの基板上TPも同じ)
90MHz 20.5V
76MHz 3.0V
【LA1235周辺】
・VR1 FM MUTE(LA1235-15pin)
・VR2 FM SIGNAL(LA1235-13pin)
・TP4 LA1235-10pin
・TP5 LA1235-7pin
・T1 CENTER
・T2 DISTORTION
【LA3381周辺】
・VR8 PILOT CANCEL
・T6,T7 PILOT CANCEL
・VR7 TP1 VCO 76kHz(LA3381-16pin)
・VR5 STEREO SEPARATION(L-R)
・VR6 STEREO SEPARATION(R-L)
【その他】
・VR3 CALTONE(430Hz)
・VC3 PLL FREQUENCY
・VR4 → TP3 OP AMP DC LEVEL → 4.8V
・TP2 → 用途不明?
■試聴------------------------------------------------------
・受信性能は優秀。受信の目安にしているコミュニティ局がきれいに受信できます。
・音質はごく普通。悪くないけど特別良いこともない、、という感じ。
・DT-320 とのプログラム連動が最大の魅力ポイントでしょう。
・当時は AKAI製カセットデッキには随分とお世話になりましたが、、
・この頃のAKAI製チューナーって、、確かにまったく記憶に無いですね。
・デザインに魅かれて DA-F9000 を買ったのは1988年ごろのことでした。
■AKAI DT-320 との接続--------------------------------------
・AT-S61 と DT-320 の背面には REMOTE と記された 丸型DIN端子があります。
・最近はほとんど見なくなった DIN 8ピン C型(同心円)です。
・サービスマニュアルで回路図を見ると、8つのピンすべてが接続されていました。
・私のジャンク箱にあった 8ピンDINコードで試しに繋いでみるとちゃんと動作しました。
・DT-320 から AT-S61に登録したプリセットチャンネルを指定します。
・FM/AMの切り替えもプログラム可能です。
・AT-S61 の性能が「並み」なのがちょっと残念ですがタイマーとの連動機能は便利です。
・最近使い始めた TOSHIBA RD-X5 と組み合わせてエアチェック体制の再構築を思案中、、
最近のコメント