PIONEER TX-810
・2011年11月下旬、HOジャンクコーナーで TX-810 を買いました。
・下記カタログを読んでいたので、製品概略は頭に入っていました。
・上位機である TX-910 はメンテナンスして気持ちよく使っています。
・SONYの緑色照明とは一味違う青色照明が良い雰囲気を醸し出します。
■パイオニア アンプチューナーカタログ(1974年1月発行、PDF形式、約21MB)-------------
【アンプ】
・SA-910:105,000円:
・SA-810: 80,000円:
・SA-710: 55,000円:
【チューナー】
・TX-910:75,000円:FM5連バリコン→CF→広帯域レシオ検波 →PLL+差動復調回路
・TX-810:53,000円:FM4連バリコン→CF→クオドラチュア検波→差動復調回路
・TX-710:43,000円:FM4連バリコン→CF→クオドラチュア検波→差動復調回路
■オーディオの足跡
・PIONEER TX-810
■動作確認--------------------------------------------------------------------
・目立った傷もなくウッドボディも状態がとても良い。
・FM放送 → ランプ切れなし、周波数ズレ僅か、メーター動作OK、STEREOランプ点灯
・AM放送 → Sメーター振れず、全く受信不可、局間ノイズも出ない
・FMは正常に受信できるのにAMは全くダメ。久しぶりに遭遇する症状でした。
|
|
|
|
|
【TX-910との外観比較】
・本体サイズ、デザインは全く同じ。
・ミューティング:下段TX-910→2段階切替、上段TX-810→ON/OFFのみ
・パルスノイズカット:下段TX-910→あり、上段TX-810→なし
■内部確認--------------------------------------------------------------------
・FM4連、AM3連バリコン搭載
・調整箇所はシールドケース上部の印字参照
・FM-IF部 →HA1137(クアドラチュア検波)
・FM-MPX部 →HA1142 (詳細不明)
・AM部 HA1138 (TX-910と同じ。輸出機TX-9100回路図あり)
・ヘッドホンアンプ基板の電解コンデンサ頭が飛び出している。
|
|
|
|
|
■上記カタログからICに関する記載事項を抜粋------------------------------------
【HA1137】パイオニア技術陣が独自に開発した専用IC
独自の設計で開発した専用高集積度ICの採用。写真をご覧ください。IF部に採用されている1個のICだけで、従来の単独素子に分解しますと、トランジスタ88石、ダイオード18石、抵抗83本、コンデンサ14本。合計203素子分に相当します。このICはパイオニアの技術陣が、このチューナーシリーズのIF用として独自に開発したもので、従来の単独素子やICでは難しかった回路構成が、この高集積度ICによって達成され、諸特性のすぐれた高集積度ICチューナーが完成しました。さらに検波回路には広帯域にわたって直線性にすぐれ歪みが極めて少ないクォドラチュア検波を採用しました。
【HA1138】AM部に高集積度の専用ICを採用
新開発の高集積度ICを採用し性能の向上はもちろん、安定性と信頼性の向上を計りました。各増幅段には十分はAGCをほどこし、検波出力を一定に保ち、強入力時の飽和による歪みの発生を押えています。ミキサー段は、平衡型ミキサの採用でスプリアス特性がきわめて良好です。
【HA1142】MPXにも高集積度ICを採用
ダブルバランス型差動復調方式の採用で、セパレーションは広帯域にわたって大きくとられています。また、19kHzや38kHzの有害な残留キャリアをシャープにカットするローパスフィルタを用いているため、キャリアリークもきわめて少なくなっています。
■AM放送が受信できない--------------------------------------------
【症状】
・Sメーターが全く振れない。局間ノイズも出ない。全く受信できない。
【原因探究】
・HA1138周辺の部品を指先で触ってみました。
・すると、、セラミックコンデンサ(103=0.01uF)に触れるとAM音声が聴こえる。
・指を離すと聴こえなくなる。また指を触れると聴こえる、、
・指を触れたまま550kHz~1600kHzを移動すると各放送局が受信できる。
・受信できて音声が聴こえるときも Sメーターは全く振れない。
・単なる接触不良か、、部品劣化か、、?
・HA1138データシートが見つかりませんが、TX-910 でも使われています。
・輸出機TX-9100回路図からHA1138周辺を以下に抜粋しました。
→Pioneer_TX-9100回路図
・指に反応する部品は TX-9100回路図上では C5/0.01uF と C6/0.01uF
■続きは年末休暇に、、、
・たぶん、明日から年末まで休みはありません。
・作業の続きは年末年始休暇になりそうです。
・さてと、師走、、がんばって働きましょうか。
■追記(2011年11月23日)---------------------------------------
・AMなんていつもは興味ないのに、、でも、気になって気になって、、
・毎晩少しずつ作業を進めていました。
・で、ようやくAM部の不調原因が分かりました。
・詳細は別記事にまとめました。 →ここ
« ZIPPO HANDY WARMER | トップページ | 岐阜県南東部の地震 »
「ピュアオーディオ」カテゴリの記事
- 2026 謹賀新年(2026.01.04)
- SANSUI TU-S707X 修理調整記録7(2025.12.28)
- SONY ST-5150 修理調整記録6(2025.12.21)
- SONY ST-AV900 修理調整記録(2025.12.14)
- SANSUI TU-α707 修理調整記録3(2025.12.07)














美しいですね!
以前アンプのSAー910を数年間使ってました 打刻文字や摘み類の感触も上等でした
チューナーはさらにメーターとスケールの雰囲気が最高でしょう!
このブルーとかグリーンに浮かぶチューニングスケールは なんだか別の世界に引き込まれますよね
この頃のpioneerチューナーだとセット物のエントリー機から自社開発ICを使ってるようで不思議なほど明確な音がしました
投稿: マサ | 2011年12月12日 (月) 22時39分
同じような機種を2台持っていても使わないくせに、、
そのうちに置き場所に困るくせに、、
見ていて飽きないキレイな青色照明です。
フロントパネルに見える文字はすべて打刻。
久しぶりにAM部にも手を入れてみます。
投稿: BLUESS | 2011年12月13日 (火) 22時44分
初めてコメントをさせていただきます。
チューナーの記事が大変詳しく、とても興味深い内容でいつも楽しんでおります。
ご自分で調整もしているとのことでとてもうらやましい限りです。
先週、偶然にもTX-810を入手しました。 つまみのガリがはげしく、スケール部の飾り枠の
錆が激しかったのですが、幸いにもFM、AM部は受信しております。
このチューナーのスケールやメーターの照明は910もそうですが本当に格好良く気に入りました。古いのと室内での受信ですのではっきりとは言えませんが、音もキンキンした物ではなく、柔らかな落ち着いた音の様な気がいたします。多少ピアノ・ギターが歪むので調整が必要かもしれません。ダイヤルの感触は程良い重さがかかっていると思いました。
最後に誠に勝手ですが、万一TX-810の調整をする記事を上げる場合にはテストポイントなども記していただけないでしょうか。できるかぎり本来の音に近付けてあげたいと思っておりますので。 長くなりまして大変申し訳ございません。
投稿: igay | 2011年12月20日 (火) 01時21分
igay 様
コメントありがとうございます。
この青色照明は良い雰囲気ですね。
まとまった時間は年末まで取れないのですが、
AM部が気になって夜な夜な作業していました。
試行錯誤の末、AM不調原因を特定し修理完了です。
FM部の再調整記録などもあわせて年末にアップします。
本業が忙しいので、、もうしばらくお待ちください。
投稿: BLUESS | 2011年12月20日 (火) 09時48分
再度コメントをしてしまい申し訳ございません。
少し質問したいと思いコメントいたしました。
実はあの後トラブルが発生し、FMステレオランプが点灯しないどころか、常時モノラルになるという症状が発生するようになりました・・・・。
どこにチューニングしてもモノのままです。また、ときどき切り替わろうとしているのかプチ、プチとノイズが入ります。断定はできませんが、これはVCOか何かが温度か何かで調整がずれてしまったのでしょうか。難しい質問かもしれませんが、もし何か心当たりがございましたらお願いたします。
投稿: igay | 2011年12月22日 (木) 10時19分
> FMステレオランプが点灯しないどころか、常時モノラルになるという症状、、
とりあえず以下をご確認ください。
調整ポイントは金属カバーに印字されている名称です。
・Sメーター最大位置でTメーターが中央になっているか?
・もしもズレていたら、、
・地元FM局を受信して、Sメーター最大位置に指針を合わせる。
・この状態で「DISCRIMINATOR TRANS」を回してTメーターを中央に合わせる。
※調整作業に金属製ドライバーは使わないでください。
※割りばしの先端をナイフで削り、六角形に整形して自作できます。
※非磁性体の専用コアドライバーも売っています。
・「19kHz COIL」を左右90度ほど回してSTEREOランプが点灯する位置を探る。
この応急処置で復旧しませんか?
投稿: BLUESS | 2011年12月22日 (木) 23時50分
BLUESS様、お忙しい中大変申し訳ございませんでした。
ディスクリミネータートランスと19khzCOILという所ですね。 週末に試してみようと思います。コアドライバーや木製の棒状の物で調整した方がよいのですね。確かにうかつに金属ドライバーを用いない方がよさそうです
Tメーターは中央にあいますので19KhzCOILがずれてるのかもしれませんね。あとアンテナ端子部周辺の半田等も調べてみようと思います。さすがにこの手の物は無調整とはいかないようです。しかし、手入れをすればするほど愛着がわくのがバリコンチューナーなのでしょうね。
平日のお忙しいところ返信の方、本当にありがとうございました。
投稿: igay | 2011年12月23日 (金) 00時39分
igay様
TX-810 の修理調整記事をアップしました。
よろしければご覧ください。
PIONEER TX-810 修理記録
投稿: BLUESS | 2011年12月23日 (金) 20時14分