TRiO KT-990
・2012年4月中旬、ハードオフジャンクコーナーでKT-990に遭遇しました。
・「電源OK。FM受信不可」と書かれた525円の故障品でした。
・パルスカウント検波搭載チューナーですから迷わず確保してきました。
・KT-1000 を薄型にしたようなフロントデザインがステキです。
・修理できなくても部品取り機として活用できると思いました。
■製品情報-------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 KT-990 \53,800(1982年発売)
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【参考】兄弟機シリーズ
・KT-1000 69,800円(1980年頃)
・KT-990 53,800円(1982年頃)
・KT-900 49,800円(1980年頃)
・KT-700 39,800円(1982年頃)
■動作確認-------------------------------------------------------
・確かに電源はOKでした。 が、やはり FM放送を正常に受信できません。
・まず受信感度が極端に低く MUTING ON ではまったく受信不可。
・MUTING OFF にして辛うじてモノラル受信しましたが、酷い周波数ズレ。何、、コレ??
・放送周波数 80.7MHz(FM愛知)→ 目盛77.0MHz位置と目盛81.6MHz位置で受信
・放送周波数 82.5MHz(NHK-FM)→ 目盛78.6MHz位置と目盛83.0MHz位置で受信
・信号発生器 83.0MHz信号を送信→ 目盛79.0MHz位置と目盛83.4MHz位置で受信
・一方でAM放送は正常に受信可能でした。
・前面パネルを操作しながら AM放送も WIDE/NARROW 切替できることを確認しました。
・底板に修理記録シール(昭和63年6月7日チューニング位置ランプ交換)あり。
・フロントパネルがぐらぐらして不安定です。ボディに固定されていないような?
■内部確認-------------------------------------------------------
・フロントパネルをボディに固定するプラスチック部分が破損していました。
・チューナー上部に重量物(アンプ?)などを載せていたせいかな?と想像します。
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・FM4連AM2連バリコン
・検波部には TR7020、TR4011 があります。
・ひろくん様の分類では「第三世代のパルスカウント検波」に該当する構成です。
・MPX部IC:uPC1223C
・AM部 IC:LA1245
・LED DRIVER:AN6877
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■修理記録(仮復旧)-----------------------------------------------------
・フロントエンド内のOSCトリマを回してもまったく変化なし、原因はトリマか?
・不調原因を確かめるため、新トリマを載せた小さな実験用基板を作ってみました。
・これをフロントエンド側面に横付けします。
・横付けするための台座は単三電池ボックスの端子部を加工しました。
・フロントエンド側面に元々あるネジ穴に台座を固定。この取付ネジがGND兼用です。
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・さて、再度電源を入れて動作確認。
・新トリマを軽く回してみたところ、FM放送局が受信できるようになりました。
・受信感度も大幅に改善されレベルメーター(LED)がフル点灯です。
・FM不調の原因はやはりトリマの故障でした。
・不調トリマを交換するには糸を解きバリコンユニットを取り外す必要があります。
・糸解きや糸掛けは今までに何度も経験して得意作業ですが、、今回はパスします。
・仮復旧の状態で以下の調整作業を行いました。
■調整記録----------------------------------------------------------------
・ひろくん様の KT-900 記事を参考にして調整しました。
・VR1:WIDE LEVEL
・VR2:REC CAL
・VR3:NARROW SEPARATION
・VR4:WIDE SEPARATION R
・VR5:WIDE SEPARATION L
・VR6:PILOT CANCEL
・VR7:VCO
■試聴---------------------------------------------------------------------
・FM遠距離受信の目安にしているNHK-FM岐阜局(81.8MHz)がクリアに受信できます。
・受信性能、音質とも不満なし。どうやらトリマ以外の不調箇所はなさそうです。
・仮復旧の状態ながら、なかなか良い性能を発揮しています。
・AM放送はWIDE/NARROW切替ができます。WIDE側はAMとは思えない音です。
・外観は照明に浮き上がる全面ガラス製フロントパネルが美しいです。
・LED式のTメーターとSメーターが心地良く動作します。
・無意味なほど大きな SERVO LOCK ランプは KT-1000 と同じ。
・このまま部品取り機として保管しておきます。
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おお!990は美しいですよね

しかも壊れ方がうちのと全く同じですよ!(笑)
フロントパネル 上部?ネジ止め部が割れていてガタガタ で安かったんでしょうね
ポンドとアルミテープで補修してOKとしました!
トリマはひろくん様と同じようにバリコン横に追加トリマを半田付けしました trioのチューナーでは半ば定番修理みたいになってたりしますね
でニコイチでもイイかとKTー900も確保しましたが 990とどう違うのかまだ見てません(笑)
投稿: マサ | 2012年6月 3日 (日) 23時50分
70年代の古典的デザインのチューナーも大好きですが、
80年代のちょっと洒落たデザインのチューナーも良いですね。
このKT-990はルックスがとても良いので、
いつかニコイチ合体で完全復活させたいです。
投稿: BLUESS | 2012年6月 4日 (月) 22時24分
家のKT-1000もトリマがおかしいようで3MHzほど下で受信できています。音は良いのですが・・今度参考にしますでその際は色々とお尋ねさせてください。
まずは手を入れる時間が取れると良いのですが、
自分は30Tを手にいれたのですが、始めは良い音と喜んでいましたが、最近不調で時折
バリバリノイズが出るようになりました。松下さんは修理は丁寧にお断りでした・・・
投稿: zuizui | 2012年6月 8日 (金) 03時46分
トリマが裸でむき出しの状態ですから、手を近付けたり
コードに触れたりするだけで受信状態が変化します。
やはり抜本的な対策が必要かと思っています。
30T、ST-9030ですね。
やはりというか、メーカー修理は無理ですか。
私も物欲リストに入れて入手機会を待っています(笑)
投稿: BLUESS | 2012年6月10日 (日) 08時31分
はじめまして~いつも楽しく拝見させてもらってます。
私は遙30年以上も前の学生時代にこのKT-990を買って今も使っています。
一度全然受信しなくなった時にこちらのHPを拝見し、素人ながらも何とか元のように治す
ことが出来て大変感謝しています。 もちろん今も毎日聴いております。
さて、治ったのは良いのですがこの機種はフロントパネル内に意外にもホコリが溜まるようで
今はそちらが気になって気になって・・・
この機種はどのようにすればフロントパネルのガラス部分を取り外せばよいのでしょうか?
端の四角いモールド部分は全然動きませんし・・・ 外して綺麗にしてあげたいのですが・・・
投稿: てる~ | 2013年12月26日 (木) 18時54分
てる~様
こんばんは、KT-990の年末大掃除ですね。
フロントガラス両端にある縦横1cmほどの四角い部品は袋ナットで、
裏側からネジで固定されています。
フロントガラスを外すにはフロントパネル全体を取り外し、内側から
ネジを緩めてください。
チューニングノブ裏側に照明用電球があり、そこに繋がるコードに
注意してフロントパネルを外してください。
実は最近KT-900のジャンク品を入手し、フロントパネルのフレーム
だけをKT-990に移植しました。ちょうど今記事をまとめているので、
今週末あたりにアップできると思います。
投稿: BLUESS | 2013年12月26日 (木) 22時08分
早速のお返事ありがとうございます、トライしてみます。
KT-900移植の話し興味ありますね~楽しみにしておきます
たくさんの画像もよろしくです
投稿: てる~ | 2013年12月27日 (金) 22時29分
先日、オクで KT-990 を入手しました。
やはり、OSC調整のトリマがNGでした。
BLUESS 様とひろくん様のサイトを参考にさせていただき無事復旧しました。
フロントパネルの固定部分も同様に破損していましたので破損部分とパネルを
銅テープで繋いで補修してネジでパネルを固定できるようになりました。
ビンテージオーディオは、これまでアンプとスピーカ、CDプレーヤなどは、
修理してきましたが、チューナは、初めての修理だったので大変参考になりました。
チューナは、他に ONKYO T-429(大学時代に購入)、PIONEER F-500(貰い物)、
KENBWOOD KT-10101II(先月オクで入手)、林さんのFPGA(これも先月購入)
最近は、オクやハードオフでもチューナについ目がいってしまいます。
完全調整には、測定器が必要だなんて考えてみたり、病気だな~(^0_0^)
記事たのしみにしています。
投稿: hide-sun | 2014年3月23日 (日) 21時20分
hide-sunさま
ようこそ、ジャンクチューナーの世界へ(笑)
照明の美しいアナログチューナーはとても魅力的ですね。
これからも大切にしていこうと思っています。
測定器、買っちゃいそうですね、、
投稿: BLUESS | 2014年3月25日 (火) 22時26分
自分のKT-990もトリマの故障と思います、症状が一緒なので、そのトリマと言う部品はどこで手に入りますか?教えてください。またKT-990を復活させたいです。大事に使ってきたのに...
投稿: 平山和也 | 2022年11月 4日 (金) 11時03分
これは10年前に書いた古い記事です。
その後修理方法と使用部品は進化していますので、最近の修理記事をご参照ください。
■TRiO KT-990 修理調整記録4
https://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2022/02/post-686f11.html
■トリマコンデンサ(10pF)
・秋月電子 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-15470/
・鈴商 https://suzushoweb.shop-pro.jp/?pid=101127264
投稿: BLUESS | 2022年11月 4日 (金) 17時25分