TRIO KT-1000 修理記録
・2012年12月初め、知人からKT-1000の修理調整の依頼がありました。
・KT-1000はパルスカウント検波+サンプリングホールドMPX搭載の名品です。
・何とか復活させたいと思い引き受けしました。
・今回は珍しく上手くいった?ので作業記録として残します。
■現状確認-------------------------------------------------------
・外観全体にちょっと汚れた感じ、でも目立つ傷なし。
・比較的保存状態の良い個体だと思いました。
・電源投入OK、照明ランプ点灯OK、二つのメーター動作OK、
・FM放送は放送周波数より1.4~1.7MHz低めにズレている。
・WIDE/NARROW切替など各種スイッチ類の動作OK。
・STEREOランプ点灯、音声も実際にステレオ感あり。
・SERVO LOCKランプが点灯しない、でもFM出音に顕著な異常なし。
・AM放送は特に問題なさそう。
・問題点はFM周波数ズレとSERVO LOCKランプの2点のようです。
※下の写真は修理後撮影
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■修理記録1:FM周波数ズレ---------------------------------------
・FM周波数ズレの原因はFM OSC部のトリマコンデンサ不良でした。
・TRIO製チューナーで何回か経験した故障個所です。
・ただ故障部品を交換するには糸を解きバリコンユニットを外す必要があります。
・これはかなり面倒な作業になるので、今回は簡易修理に止めました。
・フロントエンド内部の故障したトリマコンデンサはそのまま放置。
・新トリマコンデンサをフロントエンド外側面にネジ止め設置。
・GND側配線は側面固定ネジに直結。
・この状態で新トリマコンデンサを少し回すと周波数のズレ幅が動きました。
・後述の調整作業で周波数ズレは修正できました。
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■修理記録2:SERVO LOCKランプ-----------------------------------
・英語版サービスマニュアルにServo Lock回路の解説がありました。
・トランジスタ不良などを疑って順番に回路を確認しましたが、
・原因は単純な電球切れでした。8V/50mA
・以前解体した KT-5007から取り外した電球を取り付けたところ無事点灯。
・ロック動作も問題なさそうです。
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■FM/AM再調整-----------------------------------------------------
・いつもお世話になっている ひろくん様の修理記録 に沿って各部再調整。
・OSC調整(新設トリマ)によりFM周波数ズレが解消。
・RF調整でFM受信感度が大幅に向上。
・本格的な修理ではありませんが、とりあえず使える状態になりました。
・ダウンコンバート周波数1.96MHzはほとんどズレなし。
・セパレーション調整(WIDE)60dB程度
・セパレーション調整(NARROW)50dB程度
※精度の怪しい中古測定器による参考データ
■試聴-------------------------------------------------------------
・名古屋市内でNHK-FM岐阜放送局がクリアに受信できます。受信感度は上々。
・久しぶりに聴くKT-1000のFMは趣きのあるクラシックを奏でてくれます。
・非磁性体ボディ=プラスチックボディの質感がちょっぴり残念ですが、
・でも、控えめな照明に浮かび上がる周波数窓もステキなインテリアの一部です。
・普段はほとんど聴かないAMもKT-1000で聴くとかなりイイですね。
・特にWIDE側で聴くと高音域に伸びがあってAMとは思えない音です。
・AM受信時もTメーターが動作するのもポイント。
・KT-1000はバリコンチューナー最末期に登場した優秀機種だと思っています。
・数年前、年末年始休暇を全部費やして KT-1000 を研究したことがありました。
・HA11223W が2個も使われていることに興味を持ったことがきっかけです。
・海外マニュアルサイトで英語版サービスマニュアルを購入し読み込みました。
・さらに専門家の方々から多くのアドバイスをいただいた思い出の機種でもあります。
・いわゆる「高級機」ではありませんが大切に残しておきたいチューナーの一台です。



























































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