SONY STR-6060
・ソニー製レシーバー STR-6060、たぶん1970年頃の製品と思います。
・2013年2月、ヤフオクで格安ジャンク品を入手しました。
・目的は ST-5000Fを修理するための部品(電源スイッチ)確保です。
・出品写真を見て電源スイッチが ST-5000Fを同じものだと直感しました。
・スイッチレバーが折れたままの ST-5000F(3号機) に移植する計画です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・取扱説明書が付属していましたが発売時期や定価など不明です。
・ご存知の方はご教示ください。よろしくお願いします。
・型番で検索すると、輸出機(STR-6060FW)の情報が多くヒットします。
・以下、オリジナル取扱説明書より製品特長や定格など抜粋します。
|
|
|
|
|
【主な特長】
●チューナー部
FET(電界効果型トランジスタ)3石使用のフロントエンド
フロントエンドは精密は4連バリコンを使用し、RF段とミキサー段との間に複同調回路を構成、カスコード結合のRFアンプとミキサーに3石のFETを使用しています。このため、実用感度1.8uV(IHF)と高感度でありながら強電界地域においても妨害排除特性がすぐれ、安定に受信できます。またフロントエンドは温度に対するドリフトが極めて少ないためAFCは特につけてありません。
高選択度特性のIF回路
IF同調回路に十分な帯域と良好な選択度をもつメカニカルフィルターを使用、抜群の妨害排除特性を得ています。
ステレオ・モノ自動切換
放送がステレオになると、自動的にステレオになる自動切換回路および、選局途中の雑音などによるステレオインジケーターの誤動作を防止する回路がついています。
高性能なFMマルチプレックス回路
マルチプレックス回路は、高選択度で極めて安定な19kHzの選択性アンプで、複同調回路を使用、またキャリアリークが極めて少ないので、FMマルチステレオの録音時に発生しやすいビート障害などは全く心配ありません。
快適なミューティング回路
FM放送選局途中に発生する雑音を完全に抑圧するミューティング回路で、極めて快適な選局ができます。
●オーディオ部
低歪率、高S/N比のプリアンプ
新開発のAPM(Advanced Passivated Mesa)型シリコントランジスタ2SC632を使った極めて低歪率ですぐれたS/N特性をもつ回路です。イコライジングアンプはNF型、トーンコントロールは連続可変のCR型でトーンキャンセルスイッチ付きです。
準コンプリメンタリー SEPP OTL回路のパワーアンプ
パワーアンプ部もソニーの誇る大出力シリコントランジスタを使用し、低歪率(0.2%)でしかも定格出力30W(8Ω)と大出力を得ています。
新方式のトランジスタ保護回路
本機の保護回路は、トランジスタの温度が危険な状態まで上昇する直前に動作する熱感応型の自動復帰保護回路を採用しています。
大型カットコア使用のパワートランス
パワートランスは、レギュレーションが良く漏洩磁束が少ない特別設計のトランスを使用しています。
■動作確認------------------------------------------------------------
【外観】
・全体にヤニ汚れ。でも外観に目立つ傷はなくクリーニングすれば綺麗になりそう。
・ボリューム/バランスつまみが一緒に動いてしまう。つまみが固着している感じ。
・選局つまみを回すと指針が所々で引っ掛かって止まってしまう。
・まずは壊れても惜しくないスピーカーを接続して動作確認。
・TONE回路のON/OFFスイッチ(IN/OUT)接触不良。切替時にひどいノイズ。
・スピーカーは1系統のみ。スピーカー端子は結構まともです。
|
|
|
|
|
【FM/AM部】
・アンテナを接続して電源投入。左側照明ランプ切れ。
・0.5MHzほど周波数ズレがあるもののSメーター大きく振れSTEREOランプ点灯。
・AMでもSメーターが振れ受信している様子。
・音量を上げると左chスピーカーから小さな音声が聴こえるが右chは音なし。
・MONOに切り替えると左右から音がでる。
【TAPE入力】※プリアンプを内蔵するテープレコーダーからの入力
・CDプレーヤーを接続して確認。
・ノイズは少なく普通に聴こえる。
・ただし左右の音量バランスがおかしい。左小、右大。
【TAPE HEAD入力】※プリアンプを内蔵しないテープレコーダーからの入力
・CDプレーヤーを接続して確認。
・右側:歪み混じりの音。左側:強烈な歪み混じりの音
【PHONE入力】
・レコードプレーヤー(MMカートリッジ)を接続して確認。
・TAPE HEADと同じ症状
【REC OUT】
・左右とも歪み混じりの音が出ている。左右のレベル差。
【シーリングカバー】
・シーリングカバーの開閉動作はとてもスムーズ。
・カバー内部のスイッチ類
・BASS、TREBLE、TONE(IN/OUT)、MODE(STEREO/MONO)、MUTING(IN/OUT)、FM/AM
■内部確認------------------------------------------------------------
・FMとAMのバリコンが独立しています。AM2連、FM用はシールドケースの中か?
・ケースを止めるハンダを外してみると小型のFM4連バリコンがありました。
・一つのギアでFM/AM別々のバリコンを回転させる構造です。
・IF部基板もシールドケースに収められています。
・IF部基板の横にMPX基板。
|
|
|
|
|
・STEREOランプの下にFMとAMのポジションランプがありました。
・通電しても点灯しないので球切れのようです。
|
|
|
|
|
・電源トランスを覆う大きなシールドケースを外した瞬間、、臭いが、、、
・これは酢酸の臭いか?
・年代を感じさせる大型トランスです。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
■電源スイッチ確認----------------------------------------------------
・ST-5000Fの電源スイッチと比較してみました。
・部品型番は少し違いますが、取り付けネジ位置、サイズなどは予想通り同じでした。
・電源スイッチを取り外してST-5000Fに移植しSTR-6060は解体処分、、のはずでしたが、、
・「解体前に出来る範囲で整備してみよう、、」と、半日かけて作業実施。
|
|
|
|
■作業1:分解清掃----------------------------------------------------
・つまみ類を外し、フロントパネルを分解清掃。
・周波数が印字されたガラス板も外して慎重に清掃。
・ゴシゴシ擦ると数字や目盛りが剥がれてしまうので要注意。
・ヤニ汚れを落としてピカピカパネルが蘇りました。
|
|
|
|
|
■作業2:選局つまみが所々で引っ掛かる--------------------------------
・選局つまみの回転に伴って指針を載せた台座がレール上を移動します。
・このレール表面が汚れてデコボコになっていました。
・汚れを落としてレールをピカピカに磨きました。
・引っ掛かりがなくなり左端から右端までスムーズに動くようになりました。
|
|
|
■作業3:ボリューム/バランスつまみが一緒に動いてしまう---------------
・内部を見ると音量用VRとバランス用VRが並列に配置されています。
・つまみは音量用VRのシャフト上にあり、ギアを介してバランス用VRを回転させる構造。
・バランスVR用シャフトと音量VRシャフトが固着していました。
・音量つまみとバランスつまみを分解してシャフト内側を清掃。
・これでスムーズに回転するようになりましたが、文章にすると意味不明ですね、、
|
|
|
|
■作業4:照明ランプ交換----------------------------------------------
・メーターパネルを分解して切れたヒューズ型電球を確認。8V/0.3W
・これは ST-5000F、ST-5130、ST-5140、ST-5150と同じものです。
・部品取りして大量に保管している電球に交換。
・ついでに緑色を強調する得意技と Sメーターを緑色に照らす小細工を実施。
|
|
|
|
|
■ちょっと心が揺れる、、、--------------------------------------------
・外形サイズは STR-7065 と同じなのでウッドケースが流用可能。
・茶色のスイッチノブを ST-5150から部品取りしたシルバータイプに変更。
|
|
・もっと醜いジャンク品だったらさっさと解体処分したのでしょうが、、
・ピカピカに輝くフロントパネル、緑色照明が映える周波数窓。
・高級感漂うシーリングドア、全体的な雰囲気がとっても良いです、、心が揺れる、、
■作業5:電源スイッチ交換---------------------------------------------
・でも、、当初の目的通り STR-6060の電源スイッチを ST-5000Fに移植。
・作業前に両者を徹底比較。サイズや形状、コンデンサ容量など同じことを再確認。
・レバー金具上部にOMRON製スイッチがネジ止めされています。
・このネジを外してレバー金具部分だけ取り外して交換しました。
・交換後に両機の動作確認。問題なさそうです。
|
|
|
|
|
■ST-5000F 3号機 復活!----------------------------------------------
・約2年ぶりに ST-5000F 3号機復活です。
・ついでに各部の再調整実施、いい雰囲気で鳴っています。
|
|
|
|
|
・折れた電源スイッチを移植した ST-6060ですが、解体処分するにはチト惜しい、、
・もし部品取りなどで必要な方がいらっしゃいましたら無償譲渡します。
・メールかコメントでご一報ください。
■追記:2013年4月13日:-------------------------------------
・譲渡先が決まりました。
・多くの皆様に興味を持っていただき誠にありがとうございました。
■追記:2013年4月6日---------------------------------------------
・いつもお世話になっているM氏から貴重な資料をいただきました。
・ESシリーズ、1968年(昭和43年)1月発売、定価79,800円。
・当時としてはかなり高価な製品だったようです。
« DENON TU-850 | トップページ | Emy Jakson / Crying in a Storm »
「ピュアオーディオ」カテゴリの記事
- 2026 謹賀新年(2026.01.04)
- SANSUI TU-S707X 修理調整記録7(2025.12.28)
- SONY ST-5150 修理調整記録6(2025.12.21)
- SONY ST-AV900 修理調整記録(2025.12.14)
- SANSUI TU-α707 修理調整記録3(2025.12.07)




































































はじめまして、何時も拝見させて頂いております。
偶然ですがSONY STR-6000を同じ時期に落札し調整しておりました。
SONYにしては珍しいブラックフェースなのと実際にSONYビルで見た事があったので、
つい落札してしまいました。
機器も無く耳だけでの調整ですが周波数ズレも直り快調です。
FMとAMのバリコンは一体型でややコストダウンされていますがシャシーなどの、
基本構造は同じ物の流用のようです。
ただパワー段の発熱が大きく、105℃のコンデンサーに交換したり、
ウッドケース内側に耐熱塗料など吹き付けてありますが少々心配です。
STR-6060では発熱は如何でしょうか?
ウッドケースのパンチングメタルもかなり熱くなり気になっており、
場合によってはアイドリング電流を下げようかとも思っています。
ご意見お聞かせいただければ幸いです。
投稿: lam-2 | 2013年3月19日 (火) 17時00分
lam-2様
こんばんは。
ネット検索でSTR-6000の写真を見ましたが、ブラックフェイスで精悍な
感じがしますね。外観やスイッチ・ツマミ類の配置は6060と同じように
見えます。
当方の6060ですが、MPX基板から音を取り出すと聴こえるのでFM/AM
部は生きているようですが、それ以外は正常に動作していません。
残念ながら本来の発熱具合はよく分からない状況です。
ちなみに写真に一緒に写っている STR-7065は長時間使ってもウッドケ
ース上面が少し暖かくなる程度です。
投稿: BLUESS | 2013年3月19日 (火) 22時55分
BLUESS様
ありがとうございます、やはり「少し暖かくなる程度」が普通ですよね。
ちょっと調整して見ます。
投稿: lam-2 | 2013年3月22日 (金) 22時53分