PIONEER SX-100S
・2013年8月初め、懲りもせずまた古いレシーバーを入手しました。
・もう巨艦クラスは買わない、と自制しているのですが、、
・でも調べてみると何と「オートチューニング機構」を搭載しているとのこと。
・1970年にオートチューニング機があったのか! これは興味津々です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 Pioneer SX-100S ¥125,000(1970年頃)
・輸出機SX-2500、ネット上でサービスマニュアル、回路図発見。
・パイオニア 総合ステレオアンプ カタログ(1970年7月版?)
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<PIONEERカタログよりキャッチコピー抜粋>
・ソリッドステート総合ステレオアンプ SX-100S
・エポックメイキングな独自のオートチューニング機構を開発採用。
・手動選局よりも正確なサーボモーターによる精密同調システム。
・どんな場合でも正しい同調点を追尾する完璧なセンターチューニング方式。
・電波が弱い局も自動停止装置用ミューティングレベル可変式で対応。
・FMステレオ放送局だけの選局も可能。
・ミュージックパワー200Wの余裕。
・付属のリモコンユニットで離れた位置から音量調整と選局可能。
・FMフロントエンドは4連バリコンとFETを組み合わせた高周波増幅採用。
・IF部はICとクリスタルフィルター採用で選択度とリミッタ効果抜群。
・PHONO端子2回路。MC用トランス別売。
・テープデッキ2台同時接続可能。
・トーンコントロールは3dBの高精度スイッチ式。
・マルチチャンネル化を考慮してプリメインの分割使用可能。
・シグナルストレングスメーターとセンターチューニングメーター採用。
・好評のUAシリーズ系のデザインでまとめたハイセンスなボディデザイン。
■SX2500回路図と内部照合----------------------------------------------
・FM4連、AM3連の独立バリコン。IF部はクリスタルフィルター2個。レシオ検波。
・MPX部はIC化される以前の旧式。
・FMフロントエンドとIFユニットの基板番号が僅かに違うだけ。
・あとの基板番号はすべて一致。
■動作確認------------------------------------------------------------
・現物を見るとやはりデカイ(幅486×高146×奥行384mm)、オモイ(15kg)です。
・本体は意外にキレイな、と言うよりむしろ綺麗すぎる状態でした。すでに清掃済みらしい。
・清掃時に磨き過ぎたのか? フロントパネルの文字が一部消えています。これは残念!
・文字消え以外は全体に傷はなく、ウッドボディも保存状態も良好。文字消えさえなければ、、
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・右側面に謎の窪み。CdS光センサーは何に使う?
・背面から謎のケーブルが飛び出している。これは何??
・カタログ写真と見比べると背面のAMバーアンテナが無い、、
・謎のケーブルはAMアンテナに繋がっていた残骸でした。
・AMバーアンテナは折れてなくなった、というより意図的にきれいに外されている感じ。
・本来はオートチューニングと音量をコントロールできるリモコンが付属するようです。
・スピーカー端子は特殊形状のプラグ形式。昭和57年5月17日の修理シール。
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・さっそく実験用のスピーカー、レコードプレーヤー、CDプレーヤーを接続して動作確認。
・電源OK、周波数窓の青い照明は中央部が暗い→球切れ予想。
・二つのメーター照明OK。FM放送受信OK、周波数指針のずれはわずか。
・STEREOランプは点灯したり消灯したりの繰り返し。聴感上のステレオ感も同じ。
・レコード再生OK、AUX端子とTAPE端子に繋いだCD再生もOK。
・ボリューム操作OK、バランス操作OK、トーンコントロールOK、
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【不具合症状】
・電源オン時に大きなポップノイズ。
・FMステレオ受信に難あり。MPX部の再調整必要。
・適当なAMループアンテナではうまく受信できない。アンテナ部の修理必要。
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■オートチューニング機構----------------------------------------------
【操作方法】~英文サービスマニュアルより意訳~
・SELECTORスイッチを「FM AUTO」に切り替える。
・LOCAL STATIONスイッチ ON
・FM MUTING ノブを最大右へ。
・ただし電波の弱い地域ではLOCAL STATIONスイッチ OFF、MUTINGノブを左へ。
・緑色に光っている[<] [>]ボタンを押す。
・FMステレオ局だけを選局する場合は先に「FM STEREO STATION」スイッチ ON。
【動作原理】〜オーディオの足跡から勝手に転載〜
SX-100SにはFMもAMもワンタッチでボタンを押すだけというオートチューニング機構を搭載しており、サーボコントロールにより、手動選局より精密な同調を可能にしています。オートチューニングメカの問題点は、モーターの慣性やブラシの磨耗によってズレが起こり、正確な同調が困難になる事でした。本機ではこのズレをAFCでカバーするような方法でなく、ディスクリミネーターから得られる正負の直流信号(Sカーブ)が同調点でゼロになることを利用して同調点で停止させるしくみを採用しています。ダイアル指針は停止する前に左右に小さく往復します。これは精密な同調点を追跡しているからで、もし受信の途中に電波の関係で信号位置がずれるような事があってもそれを追いかけて同調します。また、ダイアル指針が動いている間は自動的にミューティングが働くので不快な局間ノイズは出ません。このミューティングはオートチューニング停止感度レベルを兼ねており、停止感度を可変する事ができます。もちろんマニュアル同調も従来どおりに普通に行うことが出来ます。
Local Stationスイッチを搭載しており、ONにするとダイアル指針を停止させる感度が20dBダウンします。これにより、電波の弱い局やノイズの多い局では停止せずに通過し、電波の強い局だけを選んでキャッチできます。また、FM Stereo StationスイッチをONにしておけば、ステレオ放送だけを選びます。付属のリモコンユニットを使う事で、オートチューニングとボリュームの両方が離れたところから操作できます。
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■試聴-----------------------------------------------------------------
・FM部を軽く調整してステレオランプ点灯、セパレーション約40dB。
・Sメーターの振れが小さめ。電波強度70dBfでも半分ほどしか振れない?
・この時代の青色照明はちょっと地味な感じ。でもいい雰囲気です。
・何といっても「オートチューニング機構」がマニアックでたまりません。
■宿題-----------------------------------------------------------------
・AMアンテナの復旧とAM部再調整。
・スイッチとVR、4ピンDINコネクタとケーブルがあればリモコンユニット自作できるかも?
・当分楽しめそうです。
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こういうメカニカル・オートチューニングは見て触っているだけで楽しいですね。わかります。
投稿: ひろくん | 2013年9月 2日 (月) 06時28分
楽しいオモチャですね!Tー7の映像も見ましたがYAMAHAの映像は完全にカラクリ人形です(笑)
しかしこのブルーは良いですね~窓から見える秋の青空…
TXー810とか欲しくなりました 先週見たんですよね…(汗)
投稿: マサ | 2013年9月 4日 (水) 07時24分
いつも楽しく拝見しています。チョットご相談です。先日、父親が昔使っていたチューナーをオークションにて手に入れました。完動品ということで落札したのですが、ステレオランプが点灯せず、ミュート(選局時の雑音消去)も機能しない状態で、音もモノラルのようです。TRIOの”KT-8001”という機種です。思い入れもあり、なかなかオークションにも表れてこないので、何とか直したいのですが・・・。ちなみに出品者は発送前までは完動品だったとのことで、輸送時に故障したと思われます。
投稿: よしだ | 2013年9月 4日 (水) 13時54分
マサ様
ソニーの緑色照明が好きですが、パイオニアの青色照明も良いです。
TX-810は確保ですね。
よしだ様
TRIO KT-8001は私も入手したい機種の一つです。
ステレオランプが点灯しないのは多分MPX部の調整で復活しそうな予感、
ミューティングが機能しないのはどこか部品が故障しているような感じです。
輸出機は KENWOOD KT-7001で、海外版サービスマニュアルを持っています。
もし必要でしたらメール添付でお送りします。
投稿: BLUESS | 2013年9月 4日 (水) 23時14分
定期的(週に一度位)に訪問して、珍しい機種を楽しませて頂いています。70年代に自動選局チューナーが有った事には驚きました。
音叉マークのパイオニアに憧れた時も有りましたっけ !
さて、ハードオフにてビクターの旧機種をタダ同然で入手したのですが
ビクターの回路図や、マニュアル等の入手可能なサイトをご存じでしたら、教えて頂けないでしょうか ? 海外サイトを歩いたのですが、ビクターは無くて・・・。機種名 JT-V51 バリコンを回すツマミの
滑らかな感覚が、素晴らしいし、音も中々GOODで完全に調整
したいのですが・・・。多忙中すみません。
投稿: アルプス | 2013年9月 6日 (金) 21時58分
アルプス様、こんばんは。
VICTOR JT-V51、ネット検索しても情報は少ないですね。
cooltune様の雑誌記事リストによるとラジオ技術1975年7月号に記事があるようです。
海外サイトではビクターの海外ブランド「JVC」で検索してみてください。
私がよく利用する以下のサイトにはJT-V51はなかったです。
・http://hifiengine.com/
・http://www.hifi-manuals.com/
・http://www.eserviceinfo.com/
・http://www.manuals-in-pdf.com/
お役に立てず申し訳ありません。
投稿: BLUESS | 2013年9月 6日 (金) 23時37分
BLUESS様、早速のレス有難うございました。
勘で調整をして、F特、SEP等聞ける範囲に追い込んだので
現状でのアナログ機種として遊びます。
BLUESSさんも、FPGAチューナーを使いだして、旧機種の
整理に入った様ですね。私もFPGAチューナーは2セット
所有しています。10カ月使用した感想ですが、
入力電界60db以上、マルチパスが無い状態でしたら、現状では
音質で右に出る機種は無いでしょね。弱点は、電界が弱いとS/Nが
極端に悪くなる事、マルチパスにも弱いですね。そんな訳で
受信する局は、スカイツリーからのJ-WAVEとNHKだけです。
FM受信でこれ以上の音質追及は無理と思うほど、FBな音質です。
ケースをせめてデラックスにしないと、味も素っ気もない機種に
成ってしまいますが.....。お手数掛けました。
投稿: アルプス | 2013年9月 7日 (土) 11時16分
こんにちは
KT-8001で質問した吉田です。返信が大変遅くなってしまいました。申し訳ありません。サービスマニュアルいただきたいです。メールに送付していただけますか?よろしくお願いします。しかしながら、直す腕もなく誰かに頼まなければいけないのですが・・。ブルースさんにお願いはできないでしょうか?ご検討ください。勝ってばかり申し上げて、すみません。
投稿: よしだ | 2013年9月10日 (火) 09時36分
よしだ様
サービスマニュアルと回路図をお送りしました。
メールをご確認ください。
私はプロ技術者ではなく、ただのアマチュア愛好家です。
修理どころか最悪は再起不能まで壊してしまう可能性ありますが
それをご了承いただけるのであれば修理にチャレンジします。
投稿: BLUESS | 2013年9月10日 (火) 22時24分
こんにちは、いつもお世話になります。
質問がありまして、最近SX100Sレシーバーの動作品を手に入れたのですが、この特殊なスピーカー端子はどちらがプラス・マイナスになるのでしょうか。
しかし、70年という時期にオートチューニングがあったのは初めて知りました。
海外では既に存在はしてそうですが、恐らく日本では初でしょうね。
投稿: でん | 2019年9月30日 (月) 21時19分
追記になります。
オートチューニングボタン部分の、緑色の矢印が描かれた部分の電球が切れているため交換を考えていますが、電球の電流・電圧が判れば教えて頂けますでしょうか。
投稿: でん | 2019年10月 1日 (火) 09時27分
コメントが消えたため、再度追記になります。
本体パネル右側の、オートチューニングボタンの左ランプが切れているため交換を考えていますが、これね電球の電流電圧が判れば教えて頂けますでしょうか。
投稿: でん | 2019年10月 1日 (火) 11時04分
こんにちは。
この時期のパイオニア製品はスピーカー端子が特殊形状ですね。
背面端子で赤い●印が付いている方が+端子です。
あと電球の件ですが、残念ながら仕様は分かりません。
回路図やサービスマニュアルには記載が無く、既に実機を手放しているので、確かめる術がありません。申し訳ありません。
投稿: BLUESS | 2019年10月 1日 (火) 13時10分
御回答ありがとうございます、安心して音出しできました。
ケーブルの銅線をそのまま挿しても差し支えなさそうですね。
ランプ切れにつきましても調べて下さり、ありがとうございます。
指針が動く2〜3秒しか点かないし、メーターやファンクションのように外観に影響するものでもないので、このままコレクション兼実用として使いたいと思います。
BLUESS様のこのブログで一目惚れしてようやく入手出来た、多少の経年劣化の不具合はあれどお気に入りの逸品です。
オートチューニングは透明人間みたいで不思議な光景ですね。
投稿: でん | 2019年10月 1日 (火) 23時29分