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2015年11月22日 (日)

TRIO KT-7100 修理調整記録

 ・2015年10月、TRIO KT-7100の修理調整作業を承りました。
 ・発売当時に購入してずっと大切に使ってこられた大切な機種だそうです。
 ・古くても愛着あるチューナーを何とか復活させたい、、
 ・以下、作業内容をご報告します。

Kt710008

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7100 ¥39,800(1977年発売)
 ・TRIO 総合カタログ 1979年2月版

Kt710002 Kt710011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観に目立つキズはなく、フロントパネルは綺麗です。
 ・ツマミやレバーの汚れ、手垢はクリーニングで輝きを取り戻しそう。
 ・電源コードの印字「1976」
 ・電源オンOK、周波数窓の照明点灯OK、メーター照明点灯OK。
 ・FMアンテナ接続。-0.2MHz周波数ズレ。
 ・二つのメーター動作OK。SメーターMAXとTメーター中央がずれる。
 ・STEREOランプ(赤LED)点灯。
 ・各種動作を見るとFM放送を受信しているはず、、でも音が出ない。
 ・左右ともまったくの無音。
 ・背面バーアンテナでAM放送を確認。
 ・名古屋地区のAM放送周波数位置でSメーターが大きく振れる。
 ・でも音が出ない。まったくの無音。

Kt710003 Kt710004 Kt710005 Kt710006 Kt710007

 ・FM/AMともまったく音が出ない。
 ・ミューティングが効いたままか?それともオーディオ回路故障か?

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM4連、AM2連バリコン
 ・HA1137 FM IF SYSTEM (クアドラチュア検波)
 ・HA1156 FM MPX
 ・HA1197 AM SYSTEM
 ・メーター照明電球が眩しいほど明る過ぎる。

Kt710020 Kt710022 Kt710025 Kt710026 Kt710029

■修理記録:電源部ダイオード交換---------------------------------------

 ・二つのメーター動作 → 正常
 ・HA1137 6ピン クアドラチュア検波出力 → 正常
 ・HA1156 4ピン Lch音声出力 → 正常
 ・HA1156 5ピン Rch音声出力 → 正常
 ・HA1197 12ピン AM音声出力 → 正常

 ・受信動作は正常です。音声信号を辿って不具合箇所を捜索しました。
 ・音声出力端子直前の Q10,Q11(2SK30A)のソース端子まで正常音声が聴こえる。
 ・音声出力端子直前の Q10,Q11(2SK30A)のドレイン端子から音が出ていない。
 ・ゲート電圧を測るとどちらも-13.6V、これはおかしい。
 ・このマイナス電圧を辿ると電源回路に行き当たりました。
 ・原因はダイオードD12が故障して導通状態だったことでした。
 ・D12を交換したところ Q10,Q11が正常動作し音声端子から音が出るようになりました。

Kt710060 Kt710061 Kt710062

■修理記録:メーター照明電球交換---------------------------------------

 ・内部確認で気になったのはメーター照明が眩しいほどに明る過ぎること。
 ・電球を外してみると仕様 8V/0.3W に対して 6.3V/1W の球が取り付けられていました。
 ・ここは電球が交換されているようです。
 ・左右の照明窓電球とメーター電球は合計3個が数珠繋ぎの配線です。
 ・メーター電球を手持ちの 8V/0.3Wに交換しました。
 ・電球3個の明るさが同等になって落ち着いた照明雰囲気になりました。

Kt710040 Kt710044 Kt710041 Kt710042 Kt710043

■お詫び--------------------------------------------------------------

 ・上記作業後、汚れが気になったのでパネルを分解してガラス板の内側を磨きました。
 ・周波数や目盛りが印字されたアクリル板も外して汚れを落としました。
 ・慎重に作業を進めたのですが、、
 ・指針先端を軽く拭いたところ、中央部の赤色塗料が剥がれてしまいました。
 ・塗料の下は穴開き構造で、赤色塗料は薄い膜のように張り付いていただけでした。
 ・結果的に指針中央部の穴を通して周波数目盛りが見えるようになりました。
 ・私の不注意で誠に申し訳ありません。
 ・どうにも修復のしようがないのでこのままとさせていただきます。

Kt710050 Kt710051 Kt710052 Kt710006_2

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・1号機の記録に倣って各部調整しました。

Trio_kt7100algn

 ・検波調整コイルL9(下段:Tメーター中点)
 ・検波調整コイルL9(上段:歪調整)
 ・フロントエンド調整
 ・VR1:VCO調整 → TP(19kHz)
 ・VR2:セパレーション調整
 ・周波数ズレ、受信感度、歪率、セパレーションが向上しました。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・4連バリコン+HA1137(クアドラチュア検波)+HA1156(PLL MPX)。
 ・余計な付属回路が無い超シンプル構成ですがFM放送はこれで十分楽しめます。
 ・電球を交換したことによって照明窓が落ち着いた雰囲気になりました。
 ・シルバーパネルと暖色系照明がよくマッチしています。
 ・この雰囲気がオールドチューナーの魅力ですね。

Kt710009

 ・思い出の詰まった大切な機種なのに指針を痛めてしまい誠に申し訳ありません。
 ・重ねてお詫び申し上げます。

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ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

ぶるーす 様

こんばんは。

ぶるーす様の記事に触発されて探していたKT-7100を
何気に立ち寄った度府で捕獲しました。

さっそく接続し音出しをすると、チューニングメータと指針のずれに加え
1010FではLEDのレベルメータが振り切れますが
7100は1~2しか振れず、ぶつぶつとノイズが乗り音も歪っぽく聞こえます。
ぶるーす様が調整されたときの、調整個所と測定ポイント及び値を
素人向けにお教えいただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。

基板上にある3つのIC (HA1137、HA1156、HA1157)の足が真っ黒に変色している場合は、硬めの歯ブラシや爪楊枝の先端で磨いてみてください。これだけで復旧するかもしれません。

■指針と目盛りの修正方法

・FMアンテナを接続しない状態でTメーターが中点からズレている場合はL9を回して中点に設定する

・お住まいの地域で受信できる最も低いFM局の周波数目盛りに指針を合わせる
・L5を回してSメーター最大、Tメーター中点でそのFM局を受信できるように調整する
・お住まいの地域で受信できる最も高いFM局の周波数目盛りに指針を合わせる
・TC1を回してSメーターを最大にする

■続いて

・お住まいの地域で最も低い周波数のFM局を受信する
・L1~L3のコアを回してSメーターを最大にする
・お住まいの地域で最も高い周波数のFM局を受信する
・TC2~TC4を回してSメーターを最大にする

■さらに

・お住まいの地域で受信できる最も強い電波のFM局を受信しながら
・VR1(VCO)を左右に大きく回してSTEREOランプが点灯する範囲を確かめる
・STEREOランプが点灯する範囲のちょうど中点付近にVR1を設定する

以上、お試しください。

ぶるーす様

こんにちは

上記ご連絡並びに詳細説明まことにありがとうございました。
現在調整中ですので完了しだい追ってご連絡いたします。


ぶるーす様

こんばんは。

やっとですが、先に教えていただいた調整方法がn完了し感度・音質が格段に向上しました。
感度はスケールの3メモリだったものが4・5にアップし
音質もややひずみっぽいというかサシスセソがきつい感じでしたが
ゆったりとしたまろやかなサウンドになりました。
私の耳ではKT-1010と変わらないくらいの音質です。
セカンドシステムに組み込んで、部屋の明かりを落として音楽を聴きます。
まことにありがとうございました。

今、もう一台ヤマハのT-5が放置してあります。
こちらは素人なのに、ぶるーす様のサイトを見ようみまねで適当に調整したため、
さらに感度低下と受信周波数ズレが悪化してしまい、とても聴ける音でなくなりました。
あまり高性能なチューナでは無いようですが、素直な音が好みで元に戻したく
こちらも今回のようにお教えくださると幸いです、ご検討くださいますようお願いいたします。

復活して良かったですね。

さてT-5ですが、手元に資料が残っていないので部品番号などが分かりません。
ひろくん様のホームページで調整方法が紹介されているのでご覧ください。

http://nice.kaze.com/av/t-5.html

76MHzに代えて地元で受信できる一番低い周波数のFM局
90MHzに代えて地元で受信できる一番高い周波数のFM局
83MHzに代えて地元で受信できる中間の周波数のFM局

KT-7100と同様に出来ると思います。

ぶるーす様

こんばんは、KT-7100で音楽を聴いています。
この時間帯以降しばらくはお話も多いのでつまらないですが…

ひろくん様のサイトも時々見させていただいています。
T-5は今から再々度の調整に取り組みます。
何度もいじくりすぎて、コアや抵抗を壊しそうです…。
慎重にゆっくりと行いたいと思います。

ありがとうございました。

ぶるーす様

こんばんは。

T-5も治りました、コアなどの破損もなく一安心しました。
ありがとうございました。

お話は変わりますが、ぶるーす様は
「DENON TU-355」という古いFM専用チューナはご存知ですか?。
近くのショップに行ったところ、このTU-355をみつけ思わず買ってしまいました。
かなり古いアナログ機なのに、なぜか惹かれて小遣いを全部つぎ込みました。

受信感度や音質は全然問題なくアンプやスピーカとの相性も良いのですが
ミューティングが利かないので局間ノイズがひどいです。

レアな機種なのか、調整や修理の記事が非常に少なく、
さらに、見つけても調整ポイントや調整値などの掲載が全くないのでお手上げです…。
まぁ、でもこのチューナとってもイイです。

DENON TU-335

申し訳ありませんが手持ちの情報はありません。
ネット上の写真を見るとTU-850に似ているかな?と思いました。

ぶるーす様

こんばんは。

ごれんらくありがとうございました。
私も、850に似ているなぁと思いました。デザインは全く違いますが…。
あまり人気のある機種ではないのかもしれませんが、デザインが特にお気に入りで
さらに、なかなか骨太な音に繊細な伸びもあり、音質も気に入っています。
デンオンにこんないいサウンドのチューナがあるとは知りませんでした

アンプとスピーカに噛ませることで、レベルメータがパワーメータとして機能することや
横ドラムスケール、5連バリコンなど個性も内容も濃い一台で、
このままではもったいないチューナですので、いろいろと調べ、
自力で何とか直してやりたいと思います。
ミューティング回路のVRとTPと調整値がわかればなんとかできないかなと
過去の経験から、そんなに甘いものではなさそうですが…。

ぶるーす様

こんばんは。

TU-355の件ですが、上段の基板のとある回路のTR(2SC461)の
エミッタとコレクタが短絡されていました。
明らかにいじった跡が散見され、この配線も後から追加した感じです。
どの回路なのかをたどってもよくわからず、意味も分からず困惑しています。
そもそも、トランジスターの回路でこんなことってあるのでしょうか。
ミューティングの不具合はこれが原因かもしれないとの期待を込めて
一度外してみようかと思います。これで治ればと願っています(本音)

ぶるーす様のTU-850でこのような配線はなかったでしょうか?。

ぶるーす様

おはようございます。

ご迷惑を承知ぬうえで何度も問い合わせをしていますが、ご容赦ください。

上の書き込みのとおりTRの短絡配線を取り外したところ
ミューティングONで音が出ない=出力が0になり
OFFに切り替えると、音は出ますがミューティングはかかりませんでした。
こうなるとこのTRが怪しく思えてきました。
このTRがパンクしているか、供給電圧が低く動作しないので、強制的にバイパス
したような感じでした。
ぶるーす様のサイトにある850と355のブロック図を比較してみましたが
似ているような似ていないような…ブロックだけではわかりずらいですね。
これ以上は手立てがありませんが、出てくる音がホントに気に入りましたので
このままの状態で、現在のチューナと入れ替える予定です。

古い機種の場合、既に先人がいろいろ手を加えていることが多々ありますね。
今までで一番驚いたのは、動作不良で送られてきたチューナーのボディを開けてみたら、何と電源トランスが抜き取られていた、、という物がありました。ビックリしました。TU-355は多分MUTING回路の故障ですね。

ぶるーす様

こんばんは

ご連絡ありがとうございます。
先人の手が入っていることは、間違いなさそうです。
理由は、上記の配線のほかにやり直した半田後や、トップ・ボトムプレート
の固定ボルトに異品があったり、上下基板のコネクタにマジックで№が
記入されていましたので基板の取り外しも間違いなく行われていたようです。

850と355のブロックダイアグラムでは互換性の有無がわかりませんでした。
万一、ぶるーす様の経験から、「〇〇あたりを疑いなさい」とか
「◇◇の部品の電圧」を確認しなさい」といったご指導をいただければ幸いです。

本音を申すしますと
本機の修理は、私には荷が重いが、しかし正常な状態で音楽も聴きたいと思いから
ぶるーす様に「修理してください」とお願いしたいところですが
年式や昨今の情勢から部品の調達も無理かと思われ、あきらめています。

申し訳ありませんが、現物も回路図もないので
「MUTING回路が怪しい、、」としか言いようがありません。
改造された個体の場合は一層難しいです。
ご容赦ください。

ぶるーす様

おはようございます。

ご連絡ありがとうございました。

何もお渡ししていない状況ですので‥
申し訳ありません、大変失礼しました。

たぶんですが、あまり人気の無い機種のようなので、
いろいろ探しましたが情報が非常に少ないです。

TRIO KT-7100について、お伺いします。FM放送は受信できますが、AMが駄目です。AM用IC HA-1197の電源pinを見ると8.7Vしかなく(設計的には12V程度と思われます)ICの故障かと疑い、ICを交換しましたが、受信できませんでした。KT-7300,KT-7500等の回路図を参考に見ていますが、似てはいますが、別物であまりよくわかりません。IC電源は電源部の13.5Vから生成しているようですが、それがIC電源pinで低下する理由がわかりません。
なにか参考になることがあればお教えください。

KT-7300の回路図を見ながら考えてみました。
電源部の電圧が+13.5vで正常なら、

・HA1157 のパスコン(電源ピンに繋がる電解コンデンサ)が短絡している?
・または同パスコンに繋がる抵抗が劣化して抵抗値が大きくなっている?
・KT-7300の回路図で Cg38(10uF/16v)、Rg31(100Ω)に相当する部品です

番外として
・もしHA1157の足が真っ黒なら、硬めの歯ブラシ(歯間ブラシ)で磨いてみる
・端子間が黒カビで短絡しているかもしれません
・あるいはセレクタスイッチの接点を磨いてみるとか

すぐに思いつくのは以上の点です。

ご指摘有り難うございます。早速トライしてみます。裏蓋が外れるので、部品の取り替え点検が楽です。結果はまたご報告します。

ご指摘項目を実施確認、
1.HA1197の電源pinにつながるパスコンは正常でした。短絡、容量抜けなどなし
2.抵抗値はほぼ表示通り
3.HA1197は、新品を購入して差し替えましたので、pinの汚損はありませんでした
4.セレクタスイッチはAMの位置で、約13.5Vを出力しましたので、接点の問題はありませんでした
その他、周辺素子の抵抗値や容量(テスターでの簡易チェックですが)のおかしいものはありませんでした。ただ270kΩ抵抗が4.5kでしたが、周辺の回路が調べ切れていないので、不具合かどうかわかりません
もう少し調べてみたいと思います 
いろいろご教示いただきましてありがとうございます。
またお聞きするかもしれませんが、よろしくお願いします。

全て問題なしとのことで楽天で中古チューナーTRIO KT-7100購入チェックのため電源等問題なかったのですが、MUTINGノブをON OFに2~3回動かしたところ、ダイヤル照明が点灯しなくなりました。
チューニング、シグナルメーターの電球も照度が少なく暗いです、ほぼ発光していない、最初から。音響は問題なし。
当方ド素人ですが、修理のやり方教えていただけませんか。
よろしくお願いいたします。

ブルース様   お忙しいところ再度の質問申し訳ありません。
電球3本とも点灯しません、ミューテイグスイッチをON,OFを繰り返すと点灯したり、しなかったりいます。
何処か接触が悪いと思います、真ん中の電球はほぼ切れかかっています。


MUTINGスイッチと連動して明暗する原因が良く分かりません。
まずは照明用電球を交換することでしょうか。

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