KENWOOD KT-2020 修理調整記録2
・2015年11月末、KT-2020の修理調整作業を承りました。
・今後も長く使えるように再調整を行いました。
・以下、作業内容のご報告です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 KENWOOD KT-2020 ¥74,800(1984年頃)
・輸出機 KENWOOD KT-990SD
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■動作確認------------------------------------------------------------
・とても状態の良い個体です。フロントパネル、ボディともキズは見当たりません。
・FMアンテナを接続して電源オン。
・表示管がキレイに点灯。文字欠け、文字痩せなし。
・オート選局、マニュアル選局とも周波数ズレなし。
・Tメーター、Sメーターのセグメント点灯。STEREOランプ点灯。
・WIDE/NARROW切替OK。REC CAL OK。メモリボタン動作OK。
・各種ボタン操作に軽快に反応する。切替動作正常。
・RFセレクターはDISTANCE限定。LOCALは選択できない。
・付属AMループアンテナでAM放送の受信確認。
・AM放送もオート選局、マニュアル選局とも正常に受信。
・スライドVR式のAM IF BAND切替も動作を確認。
・電源プラグを繋いだ状態で3日、抜いてから4日後でもメモリ保持していました。
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■調整記録------------------------------------------------------------
・前回の記録に倣って作業しました。
【VT電圧】
・TP1~GND DC電圧計セット
・アンテナ入力なし
・76MHz → L7調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.3V
・90MHz → TC5調整 →25.0V±0.1V ※実測25.7V
【検波調整】
・TP3~TP4 DC電圧計セット
・83MHz(無変調,80dB)受信 → L13調整 → 0.0V±10mV
・TP5~GND DC電圧計セット
・83MHz(無変調,80dB)受信 → L15調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
・76MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L2,L3,L6調整 → 電圧最大
・90MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ TC1~TC4調整 → 電圧最大
【IFT調整】
・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L5調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【TUNING METER調整】
・SELECTOR:MONO
・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 上段基板VR2調整 → ※
※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MPX VCO調整】
・TP16に周波数カウンタ接続
・83MHz(無変調,80dBf) → VR12調整 → 76.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
・音声出力をWavespectraで観察
・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ L27調整 → Lchレベル最大
【PILOT CANCEL調整】
・音声出力をWavespectraで観察
・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dB)→ VR8調整 → 19kHz信号最小
・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dB)→ L25調整 → 19kHz信号最小
・左右chのバランス確認
【歪調整1 DLLD】
・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR2:DET調整 → 歪最小
【歪調整2 MONO】
・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR3:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO】
・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
・83MHz(L/R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR5調整 → 歪最小
【歪調整5 STEREO】
・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小
【歪調整6 NARROW】
・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR4調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整 WIDE】
・IF BAND:WIDE
・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR10調整 → L信号もれ最小
・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR11調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整 NARROW】
・IF BAND:NARROW
・83MHz(1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR9調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調,80dB)→ 上段基板VR1調整 → 100%位置
【AM簡易調整】
・ 729kHz NHK第一放送受信 → L22調整 → Sメーター最大
・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC9調整 → Sメーター最大
・1053kHz CBCラジオ受信 → L24調整 → Sメーター最大
■試聴----------------------------------------------------------------
・幸運にも再調整だけで済みました。
・良い性能を取り戻したと思います。
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Kenwood チューナーKT-2020の修理・調整はお願いできないでしょうか。
症状としては,タクトスイッチの5番目が不良で設定できません。
他のスイッチも不安定なら,全数交換でおねがいしたいのですが。
隣にある,ミニコンポのチューナーより感度が悪い。
そのほかは,特に気になる不具合はなく,いい音で鳴っています。
音が良いので,今後も使用して行きたいです。
よろしくお願いします。
住所 鹿児島市
投稿: 鮫島雅幸 | 2020年1月20日 (月) 13時36分
お問い合わせいただきありがとうございます。
故障品をお送りいただき、首尾よく修理できた場合はお返しする、というスタンスで運営しています。左サイドバー最上段 「プロフィール」 に修理に関するお願い事項を掲載していますので、まずはご一読いただき、ご了承いただける場合はご連絡ください。
投稿: BLUESS | 2020年1月20日 (月) 21時37分
BLUESSさんの記事を拝見してから、チューナーの沼にはまっています。
先般、傷だらけのKT-2020を入手しました。 FMしかまだチェックしていないのですが、取り敢えず周波数ずれはなく動作しているように見えます。
とはいえ、再調整するのにやはり何等か拠り所の資料がなくてはと、あれこれ手を使ってKT-2020の海外バージョンKT-990SDのサービスマニュアルPDFを入手しました。
ご希望があればお渡しできます(もちろん無料で)ので、メールにてご連絡ください。
投稿: 伊藤将史 | 2021年3月19日 (金) 00時52分
KT-990SDの情報は未入手なので是非お願いします。
投稿: BLUESS | 2021年3月21日 (日) 12時41分
KT-2020 受信で質問
修理記録参考になります。ありがとうございます。
さてKT-2020について下記の症状があり修理したいのですが、ご意見やアドバイスがあればよろしくお願いいたします。
【症状】
地元の76.1MHz(放送アンテナから約20Kmの距離)を受信していると、過変調で音声が歪みます。(放送側の過変調ではないと思われますが・・・)
またSTEREO表示も点滅します。
MODレベルメーターは時折100%超えで赤が2つほど点灯。
他の周波数の放送受信では問題なし。(近い周波数で77.1MHz)
また他の機種のチューナー受信では聞いた感じ歪みは出ていません。
また同調ズレもありません。
以上よろしくお願いいたします。
投稿: 村田 浩一 | 2021年6月13日 (日) 12時25分
76.1MHzを受信するとき、シグナルインジケーターはフル点灯の状態でしょうか?
77.1MHzの局に比べて電波強度が低い(受信感度が弱い)のでは?と思いました。
私ならまずRF調整、特に低い周波数をやり直してみます。
投稿: BLUESS | 2021年6月13日 (日) 15時23分
ご回答ありがとうございます。
まず初めに77.1MHzは77.3MHzの間違いでした。すみません。
受信レベルは76.1MHz、77.3MHz共にフルです。
ちなみに76.1MHz=1KW、77.3MHz=20Wで送信されています。
なお今回気づきましたが、76.3MHzに20Wで隣県ですが放送局があります。距離50Kmくらい。
アンテナはT字を使ってます。
投稿: 村田 浩一 | 2021年6月14日 (月) 22時00分
追伸
その後確認して、76.3MHzは全く影響ありませんでした。
投稿: 村田 浩一 | 2021年6月15日 (火) 10時37分
いただいた情報をまとめるとこんな感じでしょうか?
室内T字アンテナ受信
A局:76.1MHz (1kW) 20km:シグナルフル点灯 STEREO点滅、音が歪む
B局:77.3MHz (20W) 20km:シグナルフル点灯 STEREO正常 音声正常
C局:76.3MHz (20W) 50km:シグナルフル点灯 STEREO正常 音声正常 ※隣県局
送信電力20WということはコミュニティFM局ですね。室内T字アンテナで距離50kmの隣県局がフル点灯で受信できるとは、ちょっと驚きです。その一方で距離20kmの1kW局だけが歪むのはちょっと理解に苦しみます。
VT電圧の確認、RF調整のやり直し、申し訳ありませんがこれくらいしか思い付きません。
投稿: BLUESS | 2021年6月15日 (火) 15時16分
ありがとうございます。
A,B局は合ってますが、C局は受信不可です。(マニュアル受信にて電波無し状態)
言葉が悪くてすみません。
その後の確認で問題なくなりました。放送局側の問題でしょうか?しばらく様子を見ます。
また他のTUNERに比べてKT-2020は過変調に弱くないでしょうか?
投稿: 村田 浩一 | 2021年6月17日 (木) 11時43分
FMチュナーkt-2020を不動品承知で購入した。
故障箇所は色々ありますがディスプレイが全く表示出来ません。電源は入りFM放送は受信出来ました。
ディスプレイが点かない原因はどんなところがありますか?
チェックする方法を教えて頂きたいと思います。宜しくお願いします。
投稿: 加藤光昭 | 2022年6月 9日 (木) 11時13分
「受信はできるのにディスプレイに何も表示しない」
原因は分かりませんが、可能性としては、、
・表示管?基板との接合部の接触不良 → 再ハンダ付
・電源回路の故障 → 電源基板の点検
・表示管自体の故障あるいは寿命が尽きた
でしょうか。
KT-2020の回路図は未入手なので詳しいことは分かりません。
投稿: BLUESS | 2022年6月 9日 (木) 20時11分