Technics ST-S8 修理調整記録
・2016年10月、テクニクス製薄型高級チューナーの修理調整を承りました。
・以下、作業報告です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオ懐古録 Technics ST-S8 ¥98,000 1980年
・オーディオの足跡 Technics ST-S8 ¥98,000 1980年
・Hifi Engine Technics ST-S8 / 1982
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■動作確認------------------------------------------------------------
・1Uサイズ(44mm)の薄型ボディ、でも奥行きが約40cmもあります。
・レコードプレーヤー並みの大きさです。
・FMアンテナを接続して電源オン。周波数窓に76.1MHzが表示されました。
・FM受信範囲76.1MHz~89.9MHz
・オート受信により名古屋地区のFM放送局をすべて受信しました。
・周波数ズレなし。STEREOランプ点灯。実際にステレオ感あり。MUTING作動。
・FM電波強度をdB表示できます。AMも問題なさそう。
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■内部確認------------------------------------------------------------
・豪華7連バリキャップのフロントエンドが目立ちますね。
・uPC1167C:FM IF SYSTEM クアドラチュア検波
・uPC1161C:PLL MPX
・uPC1018C:AM SYSTEM
・メモリバックアップ用3連キャパシタが死亡しています。
※本機は底板が外せないので交換は見送りました。
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■調整記録------------------------------------------------------------
【FM VT電圧】
・TP1 → DC電圧計セット
・受信周波数76.1MHz → L10調整 → 4.1V±0.1V ※実測3.9V
・受信周波数89.9MHz → CT7調整 → ※実測15.0V
【フロントエンド調整】
・VR501(Sメーターレベル調整)足にDC電圧計セット
・83.0MHz受信 → L1,L2,L4,L5,L6,L8調整 → 電圧最大
・83.0MHz受信 → T101調整 → 電圧最大
【クアドラチュア検波調整】
・TP102~TP103 → DC電圧計セット
・83.0MHz受信 → T102調整 → OV±20mV
・OUTPUT出力をWaveSpectra観測
・83.0MHz受信 → T103調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
・TP302 → 周波数カウンタセット
・83.0MHz無変調 → VR301調整 → 19kHz±30Hz
【パイロットバンドパスフィルター設定】
・TP301 → AC電圧計セット
・83.0MHzステレオ変調 → L302,L303調整 → 電圧最大
【パイロットキャンセル調整】
・83.0MHzステレオ変調 → L303,VR303調整 → 漏れ信号最小
・左右chバランス注意
【SUB信号】
・OUTPUT出力をWaveSpectra観測
・83.0MHz SUB変調 → VR302調整 → Lch信号最大
【ステレオ歪調整】
・83.0MHzステレオ変調 → T101調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
・83.0MHzステレオ変調 → VR401調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【シグナルメーター調整】
・83.0MHz無変調60dB → VR501調整 → SメーターLEDフル点灯
・83.0MHz無変調80dB → VR502調整 → dB表示調整
【MUTINGレベル調整】
・83.0MHz無変調20dB → VR101調整 → MUTING作動位置へ
【アナログ周波数表示調整】
・89.9MHz無変調 → VR503調整 → 89.9MHz位置でLED点灯する位置へ
【AM VT電圧】
・TP201 → DC電圧計セット
・受信周波数522kHz → L202調整 → ※実測0.9V
・受信周波数1611kHz → CT201調整 → ※実測21.8V
・CBCラジオ(1053kHz受信)→ L201背面バーアンテナコア調整 → Sメーター最大
・CBCラジオ(1053kHz受信)→ L203,L20調整 → Sメーター最大
■試聴----------------------------------------------------------------
・チューナーに限らずテクニクスのガンメタデザインはカッコ良かったですね。
・登録したメモリを保持できませんがそれ以外は正常に使えます。
・電波強度表示は目安程度の精度です。
・FMアンテナ設置時に方向を決める用途に便利です。
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興味深く拝読させていただきました。当方同タイプのST-S8を所有し20数年間使用し続けて
います。ここ最近少し不調が出始め原因を探しています。現象は曲間のノイズです。通常正常な時はノイズの無いDC状態ですが不調時はノイズがのり曲エンドと始まりがノイズに埋もれている状況です。実機を診ないと判断が難しいと思われますが文面の状況面での判断ご教授いただけましたら幸いに存じます。よろしくお願いいたします。
投稿: 西 永一 | 2023年9月19日 (火) 17時25分
20年以上に渡って使い続けているなんて素晴らしいですね!
「曲間ノイズ」
曲と曲との間の空白時間に聞こえてくる雑音、という意味でしょうか?
たぶんフロントエンド調整や検波調整などがズレているように思いますが、
まずは手順に従って調整個所を再調整してみないと詳細は分かりません。
役立たずの回答で申し訳ありません。
投稿: BLUESS | 2023年9月19日 (火) 21時01分