SONY ST-S333ESJ 修理調整記録1
・2017年2月、333ESJの修理調整作業を承りました。
・以下、作業記録です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESJ ¥55,000(1993年発売)
・Hifi Engine Sony ST-S707ES ? AM/FM Stereo Tuner (1993-94) ?
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■動作確認------------------------------------------------------------
・電源コードが外されて3Pタイプのインレットに交換されています。
・FMアンテナを接続して電源オン。名古屋地区のFM局の受信確認。
・オート選局、マニュアル選局とも名古屋地区のFM局を受信しました。
・Sメーター点灯、STEREOランプ点灯、RF切換、IF切換、MODE切換OK。
・CAL TONE OK、MUTING動作OK。
・付属AMループアンテナで名古屋地区のAM局を受信しました。
・CBCラジオ(1053kHz)ではSTEREOランプ点灯、AMステレオ放送対応機でした。
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・電源投入から1時間ほどは正常動作でした。
・ところがその後、FM放送受信中にSTEREOランプが点滅する症状が発生。
・点滅に同期して音が出なくなります。
・この時、Sメーターの振れに異常なし。
・RF切換やIF BAND切換に関わらず発生する。
・MUTING OFFに設定すると音が出る
・音声出力端子の接触不良では無い。
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■内部確認------------------------------------------------------------
・改造は3Pインレットの交換だけのようです。
・MC13022DW:AM STEREO DECORDER
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■修理記録------------------------------------------------------------
・音が出なくなる原因はMUTING機能が作動したことでした。
・IC251(LA1235)のFM同調点が-0.7Vと大きくズレていました。
・このため同調点が外れたと判定されてMUTING回路が作動したわけです。
・部品の故障ではなく、再調整で不具合は解消しました。
・アースバーのハンダを点検したところ、数か所でクラック発見。
・念のため出力端子のハンダも補修しておきました。
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■調整記録------------------------------------------------------------
・部品番号はESGと全く同一です。
【FM同調点調整】
・IF BAND = WIDE
・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測-0.75V
【VT電圧調整】
・フロントエンド内JW8 電圧計セット
・アンテナ入力なし
・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測21.3V
・76MHz → 確認のみ → 8.0V±1.0V ※調整前実測 7.9V
【トラッキング調整】
・IF BAND = NARROW
・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
・76MHz受信 → L101,L102,L103 → 電圧最大
【PLL検波調整】
・IF BAND = WIDE
・TP201を短絡 ※これによってIF回路をバイパス
・TP271 電圧計セット
・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測+320mV
・CT271調整 → 歪最小 ※WaveSpectraにて波形確認
・TP201を開放
【IF歪調整】
・IF BAND = WIDE
・MUTING = OFF
・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
・SSG出力40dBモノラル信号送信
・IFT201調整 → 電圧最大
・SSG出力40dBステレオ信号送信
・IFT202調整 → 電圧最大
・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
・SSG出力80dBモノラル信号送信
・IFT203調整 → 歪最小へ
・SSG出力80dBステレオ信号送信
・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
・IF BAND = WIDE
・MUTING = OFF
・SSG83MHz 出力20dB
・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
・IF BAND = WIDE
・MUTING = ON
・SSG83MHz 出力25dB
・RV252調整 → MUTING調整
・IF BAND = NARROW
・RV203調整 → MUTING調整
【Sメーター調整】
・RV241調整
【パイロットキャンセル】
・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
・RV301 R→L ※調整後実測64dB
・RV302 L→R ※調整後実測68dB
【CAL TONE】
・Peak Level-4.4dB 381Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
・RV401 Sメーター調整
・RV402 AUTOSTOP調整
・CBCラジオ(1053kHz)受信でSTEREOランプ点灯
■試聴----------------------------------------------------------------
・安定してFM放送を受信できるようになりました。
・再調整によって歪率、セパレーションとも大幅に改善しました。
・AMでは名古屋地区のCBCラジオ(1053kHz)を受信するとSTEREOランプが点灯します。
・CBCラジオはFM補完放送(93.7MHz)が始まってもAMステレオ放送を続けている希少局です。
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コメント
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BLUESS さま
先日は AUREX チューナーのことでありがとうございました。2週間以上メモリが保持されていますので問題なさそうです。
さて、今回は 333ESJについてです。
症状は
FM放送受信中にSTEREOインジケーターが不規則に点いたり、消えたり
・また、STEREOインジケーターの点灯に同期して、「ゴソ」「ゴソ」と大きなノイズが出ます。
・この時、Sメーターの振れに異常なし。
・RF切換やIF BAND切換 MUTING ON OFFに関わらず発生する。
今聞いていると、STEREOインジケーターも点かなくなりMONO状態です。
私には故障個所の特定ができません。
誠にお手数ですが、BLUESS さまの経験上 思い当たる場所を ご教授いただければと思います。よろしくお願いします。
投稿: abetyan | 2022年2月 5日 (土) 10時23分
思い当たるところと言えば 、、【PLL検波調整】 でしょうか
【PLL検波調整】
・FM放送を受信
・TP271 電圧計セット
・IFT272調整 → 電圧ゼロ
・CT271調整 → 左右に回してガリを取る
トリマコンデンサ C271 の接触不良かもしれません
CT271をマーキングした後「ガリ取り」の要領で左右に大きく回すと改善するかも?
投稿: BLUESS | 2022年2月 5日 (土) 21時56分