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2018年1月14日 (日)

Accuphase T-101 修理調整記録2

 ・2017年12月、前回とは別のT-101故障機が届きました。
 ・今回はちょっと重症かも、、
 ・以下、作業記録です。

T10107

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Accuphase T-101 ¥110,000 (1974年5月発売)
 ・オーディオ懐古録 Accuphase T-101 ¥110,000 (1974年)
 ・Hifi Engine  Accuphase T-101 FM Stereo Tuner ※サービスマニュアルあり
 ・取扱説明書(日本語版)

T10101 T10110

■動作確認--------------------------------------------------------------

【不具合症状】
 ・Sメーターが大きく振れてFM局を受信しているみたい、しかしTメーターが全く動かない。
 ・MUTINGオンでは音が出ない。
 ・MUTINGオフにすると受信音が聞こえるが、出てくる音が極端に小さい。
 ・STEREOランプが点灯しない。
 ・音が小さいと思ってアンプの音量を上げていると突然大音量になって超ビックリ!
 ・不具合症状が多岐に渡っている感じです。

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・FM専用4連バリコン、WIDE系、NARROW系、レシオ検波
 ・MPX-IC:HA1156W
 ・前回の1号機は TA7156P でした。
 ・パーツリストでは MC1310P、回路図では LM1310N、LM1310P
 ・TA7156P=MC1310P(LM1310N、LM1310P)=HA1156W 

T10120 T10121 T10122 T10123 T10124
T10125 T10126 T10127 T10128 T10129
T10130 T10131 T10132 T10133 T10134
T10135 T10136 T10137 T10138 T10139

 ・1号機で接触不良があったコネクタ部分をチェック。
 ・すると基板を接続するコネクタの接点部分が何やら変色している。
 ・よく見ると金属部分を覆うように黒い物体が付着しています。
 ・爪楊枝の先端で突いてみると、塗料片のように剥がれる。
 ・何これ?
 ・コネクタ部分を指で触ってみると不具合症状がいろいろ変化する。
 ・不調原因は1号機と同様にコネクタ部分の接触不良みたいです。

T10150 T10151 T10153 T10154 T10155

■修理記録1:接点クリーニング------------------------------------------

 ・基板裏側からコネクタピンを引き抜く、、ところが固着していて抜けない??
 ・内部確認で見た接点の黒い物体を丁寧に剥がしてみる。
 ・何とかコネクタピン引き抜くと接点部分が黒く変色していました。
 ・先人が接点復活剤か何かを塗布したのでしょうか?
 ・接点部分をキレイに磨いてから繋ぎ直す。
 ・Tメーターが左右に大きく振れてSTEREOランプ点灯。
 ・MUTING作動して動作OKになりました。
 ・T-101の弱点はこのコネクタ部分の接触不良ですね。

T10156 T10157 T10170 T10171 T10174

■調整記録-------------------------------------------------------------

・T-101サービスマニュアルの調整方法に準拠(一部アレンジあり)
【検波調整1】
 ・MONO、MUTINGオフ、NORMAL
 ・信号なし → IF基板 T3上段コア調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・90MHz → フロントエンド CT1調整
 ・76MHz → フロントエンド L11調整
 ・上記調整を数回繰り返す
【トラッキング調整】
 ・90MHz → フロントエンド CT2,CT3,CT4調整 → Sメーター最大
 ・76MHz → フロントエンド L11,L12,L13調整 → Sメーター最大
 ・上記調整を数回繰り返す
【Sメーター調整】
 ・83MHz 86dB,30%dev → IF基板 VR4調整 → Sメーター目盛り5
【検波調整2】
 ・MONO、MUTINGオフ、NORMAL
 ・固定出力 WaveSpectra接続
 ・83MHz 66dB,100%dev → IF基板 T3下段コア調整 → 高調波歪最小
【MUTING WIDTH調整】
 ・MUTING オン
 ・83MHz 86dB,30%dev → IF基板 VR2調整 →
 ・Tメーターを見ながら左右離調時にMUTING作動ポイントが左右対称にする
【MUTING LEVEL調整】
 ・MUTING オン
 ・83MHz 22dB,30%dev → IF基板 VR3調整 → 出力が出現する位置へ
【VCO調整】
 ・MPX基板 IC1 1pin → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 → MPX基板 VR1調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・固定出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz 100%dev → MPX基板 VR2調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【音声出力レベル】
 ・固定出力 AC電圧計接続
 ・83MHz 66dB,100%dev → IF基板 VR1調整 → 2.0v

■修理記録2:接点直結化-------------------------------------------------

 ・上記調整調整中やその後の試聴中に当初の不具合症状が再発しました。
 ・本体を移動したり軽い振動があると接触不良が再発するみたいです。
 ・これは根本的な対策が必要です。
 ・あれこれ考えた結果、コネクタメス部品を取り外しコネクタピンと基板を直結しました。
 ・念のため巻いたワイヤをコネクタピンにハンダ付け。
 ・これであと30年は大丈夫でしょう?

T10172 T10175 T10176 T10177 T10183

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・接触不良の心配も無くなったので各部再調整しました。
 ・本体のシリアル番号を見ると、今回の2号機の方が番号がわずかに若いです。
 ・MPX IC → 1号機:TA7156P、2号機:HA1156W
 ・毎回新しい発見があって楽しいです。

T10108

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コメント

依頼主です。
知識はありませんが、いつも楽しく、興味深く拝見させて頂いております。
今回はありがとうございます。Upされているのでびっくりしました。
このような細かい調整修理をしていただき、これから永年大事にさせて頂きます。
感謝!

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