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2018年2月の記事

2018年2月25日 (日)

KENWOOD D-3300T 修理調整記録3

 ・2016年9月、D-3300Tの修理調整作業をお引き受けしました。
 ・「正常に受信するが、出てくる音が歪っぽい」という症状です。
 ・調べたところ不調原因はMPX回路のIC17:AN7418Sの故障らしい。
 ・ところが交換用部品が見つからず、捜索開始から1年以上経過。
 ・最近になってようやくAN7418Sを入手できたので再開しました。
 ・以下、作業記録です。

3300d07

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年発売)
 ・Tuner Information Center (T.I.C) KT-3300D(1987年 $525)※回路図あり
 ・取扱説明書 (国内版)

3300d02 3300d09

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観は光沢ツヤがあってとても綺麗、新品みたいな状態です。
 ・フロントパネル、ボディ、サイドウッドともにキズが見当たりません。
 ・さて、アンテナ端子A に同軸ケーブルを接続して電源オン。
 ・表示部は明るく点灯。輝度劣化や文字痩せは感じません。
 ・地元FM局を受信しながら点検。
 ・オートチューニングで名古屋地区のFM局を正常受信。
 ・IF BAND切替(WIDE/NARROW)切替OK。MUTING動作OK。
 ・ステレオランプ点灯。REC CAL信号OK。
 ・プリセットメモリや他のスイッチで接触不良(タクトスイッチ不良)なし。
 ・ご指摘の症状の内、受信感度が低いとは特に感じませんでした。
 ・音が歪っぽいと感じる点は同感です。
 ・信号発生器から基準音を送信、Wavespectraで確認してみました。
 ・モノラル受信では正常です。
 ・ところがステレオ受信では酷い高調波が出ています。
 ・これはMPX回路に故障箇所がありそうです。

3300d03 3300d04 3300d05 3300d11 3300d12

■調整記録:前半--------------------------------------------------------

 ・まずは一通り受信調整しようと試みました。
【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
 ・RF SELECTOR:DISTANCE
 ・QUIETING CONTROL:NORMAL
【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L5(X05-)調整 → 3.0V±0.1V
 ・90MHz → TC5(X05-)調整 →25.0V±0.1V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dBu)受信 → L12(X86-)調整 → 0.0V±10mV
 ・TP16~TP17 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dBu)受信 → L9 (X86-)調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・76MHz(1kHz,100%変調,40dBu)→ L1~4 (X05-)調整 → 電圧最大
 ・90MHz(1kHz,100%変調,40dBu)→ TC1~4(X05-)調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dBu)→ L10,L11,L22(X05-)調整 → 電圧最大
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dBu)→ L11(X86-)調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,14dBu)→ VR1(X86-)調整 → STEREOランプ点灯
【SIGNAL METER調整】
 ・(X13-)電源スイッチ後方の小さな基板
 ・83MHz(無変調,43dBu)→ VR3(X13)調整 → 7番目のドット(最上段)点灯
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(10Hz,100%変調,80dBf) → VR2(X13)調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dBf) → VR5(X05-)調整 → 76.00kHz±50Hz

 ●ここで問題発生
 ●STEREOランプが点灯するものの分離度は20dB程度。ラジオ並み。
 ●WaveSpectraで波形を見ると高調波歪が酷い状況。

D3300tbebore2

 ●回路図確認しながら基板上で信号を追う。
 ●MPX回路の電解コンデンサ交換するも改善なし
  ・C126:0.47uF/50V、C127:0.22uF/50V、C128:1uF/50V、C135:100uF/10V、C136:100uF/10V
 ●怪しそうなICを交換するも改善なし
  ・IC21:4560D、IC22,23:5532DD、IC16:MC1495L
 ●こうなるとMPX回路 IC17:AN7418S(基板裏面に実装)が怪しい?
 ・AN7418Sデータシートを見ると「カーラジオ用IC」と書かれています。
 ・AN7418Sを捜索したところ、米イーベイで@8.95ドルの出品がありました。
 ・ただ日本への送料を加味するとちょっと躊躇いますね、、
 ・国内では見つからないし、さてどうしたものか??

3300d51 3300d50 3300d102 3300d103 3300d53

■修理記録:AN7418S交換-----------------------------------------------

 ・着手から1年以上経った2017年12月末、別件修理に必要な部品をヤフオクで落札。
 ・その出品者(業者)さんに問い合わせたところ、何とAN7418Sを手配可能とのこと!
 ・早速お願いして2018年1月末に入手することができました。
 ・金額的に高いか安いかは分かりませんが他に方法は無いので納得です。
 ・2018年1月、D-3300Tの作業を再開。
 ・IC17:AN7418Sはちょうどフレームの真下にあるのでこのままでは作業がやりにくい。
 ・シャーシを分解してフレームを外した方が良いです。
 ・慎重に作業を進めてAN7418Sを交換完了。
 ・電源オン、きれいなFM音声が聴こえてきました、、良かった、、
 ・もう一度最初から調整作業のやり直し。
 ・酷かった高調波歪が消えて本来のグッドサウンドが聴こえてきました。

3300d104 3300d106 3300d108 3300d109 3300d110

■調整記録:後半------------------------------------------------------

【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dBf) → VR5(X05-)調整 → 76.00kHz±50Hz
【PILOT CANCEL調整1】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dBu)→ VR1(X05-)調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【PILOT CANCEL調整2】
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dBu)→ L20(X05-)調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号,10%変調,80dBu)→
   → L19(X05-)調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR3(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR4(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR6(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR5(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR7(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整6】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR8(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整7】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR9(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整8 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR2(X86-)調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整1 L】
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR4(X05-)調整 → Lchもれ最小
【SEPARATION調整2 R】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR3(X05-)調整 → Rchもれ最小
【SEPARATION調整3 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR2(X05-)調整 → もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・REC CAL オン → VR4(X13)調整 → 左から4番目のドットが点灯する位置

D3300t

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・再調整によって本来の性能を取り戻したと思います。
 ・着手から1年5ヶ月、修理に要した時間の最長記録を更新しました(笑)

3300d06

2018年2月18日 (日)

TRIO KT-9900 5号機

 ・2018年1月初め、KT-9900の故障品が届きました。
 ・外観は綺麗な状態ですがTメーターが動かないそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt990007

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-9900 ¥200,000
 ・オーディオの足跡 TRIO KT-9900 ¥200,000(1978年発売)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-917 ※輸出機
 ・取扱説明書 KENWOODダウンロードサイトから入手可能

Kt990001 Kt990010

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルやボディに目立つキズは無く外観の状態はとても良い。
 ・背面に並ぶ端子類もサビやクスミは無くキレイな状態。
 ・底面にはメーカーサービスによる修理歴シールが見当たらない。
 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン。音が出るまで約10秒。
 ・周波数窓照明点灯。メーター照明点灯。DIMMER機能OK。
 ・Sメーターは大きく振れるがTメーターは全く動かない。
 ・DEVIATION/MULTIPATHメーターそれぞれ動作OK。
 ・IF BAND(NARROW,NORMAL,WIDE)切替OK。緑色インジケーター点灯。
 ・MUTING(OFF,10dB,20dB)それぞれ動作OK。橙色インジケーター点灯。
 ・DLLインジケーター点灯、STEREOインジケーター点灯。
 ・Tメーターが動かないこと以外は正常のようです。
 ・この原因究明から始めます。

Kt990002 Kt990003 Kt990004 Kt990005 Kt990006

■内部確認------------------------------------------------------------

Kt990020 Kt990021 Kt990022 Kt990023 Kt990024
Kt990025 Kt990026 Kt990027 Kt990028 Kt990029
Kt990030 Kt990031 Kt990032 Kt990034 Kt990035

■修理記録:Tメーター不動--------------------------------------------

 ・回路図を見るとTメーターはIC8:HA1137Wのメーター出力で動いています。
 ・Tメーター端子に電圧が出ていない。
 ・IC8:HA1137W 7ピン 10ピンの電圧が出ていない。
 ・つまりTメーター自体の故障ではない。
 ・IC8:HA1137W 11ピン Vcc電圧 14.2V OK。
 ・IC8:HA1137W 13ピン(Sメーター電圧)も電圧なし。
 ・IC8:HA1137W 6ピン クアドラチュア検波出力も音声なし。
 ・どうやらIC8:HA1137W自体の故障のようです。
 ・底板を外し、電源基板を外すとIC8:HA1137Wのハンダ面にアクセスできます。
 ・ICソケットを設置してジャンク品から取り外した中古HA1137Wに交換。
 ・これによってTメーターが動作するようになりました。

Kt990040 Kt990041 Kt990042 Kt990043 Kt990044

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・まともに使える様になったので動作確認を兼ねて調整作業実施。
 ・→調整方法(1号機の記録)

Kt99001 Kt99002

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・残念ながらNHK-FMでは多重放送の影響がありました。
 ・曲間の無音部やクラシック番組のピアニシモ部で「サー」というノイズが気になります。
 ・ロックやポップスなどでは気にならないかもしれません。
 ・多重放送の影響がない民放局は良い音で受信できています。
 ・大型メーター、淡いオレンジ照明、フロントパネルのデザインは上品ですね。

Kt990008

2018年2月11日 (日)

KENWOOD L-01T 修理調整記録5

 ・2018年1月、L-01Tの調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

L01t04

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年頃)
 ・Hifi engine KENWOOD L-01T※ 輸出機のサービスマニュアルが入手できます。

L01t01 L01t10

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源オン、オレンジ色照明が綺麗に点灯。
 ・二つのメーター照明点灯。
 ・Muting、Direct/Normal の青い三角形表示電球が点灯しない。
 ・名古屋地区のFM局を受信OK。約-0.1MHzの周波数ズレ。
 ・STEREOランプは赤く点灯。固定出力、可変出力ともOK。可変VRにガリ。
 ・マルチパスH端子からも正常音声が聞こえる。
 ・NHK-FM受信時に「セミが鳴くような」多重放送ノイズを確認。
 ・76~82MHz間でSメータが振り切れるほどの「バリバリ」ノイズ確認。

L01t05 L01t06 L01t07 L01t12 L01t13

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・指針用電球が交換されていました。
 ・仕上がりが奇麗なので多分メーカー修理によるものと思います。

L01t20 L01t21 L01t22 L01t23 L01t24
L01t25 L01t26 L01t27 L01t28 L01t29
L01t30 L01t31 L01t32 L01t33 L01t34
L01t35 L01t36 L01t37 L01t38 L01t39

■修理記録:76~82MHz間の「バリバリ」ノイズ---------------------------

 ・経験的にこのノイズの原因はバリコン軸の接点不良です。
 ・バリコン軸と軸受部の隙間を爪楊枝先端で清掃。
 ・これだけで「バリバリ」ノイズは解消しました。
 ・仕上げに導通グリスを塗布しておきました。

L01t50 L01t51 L01t52

■修理記録:電球切れ--------------------------------------------------

 ・Muting、Direct/Normal の青い三角形表示電球が点灯しない。
 ・電球を外して確認してもフィラメントは切れていない。
 ・電球台座と基板部のただの接触不良でした。
 ・電球台座を左右に少し回転すると3個とも点灯しました。

L01t60 L01t61 L01t62 L01t63 L01t07_2

■調整記録------------------------------------------------------------

【FMフロントエンド】
 ・OSC調整83MHz → OSC coil
 ・トラッキング調整76MHz → L1,L2,L3,L4,L5,L6
 ・トラッキング調整90MHz → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5,TC6
 ・IFT調整 → L17,L19,L21 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・LA1231Nクアドラチュア検波調整 → L6 → Tメーター中央
【ミューティング調整】
 ・VR2
【WIDE GAIN調整】
 ・Narrow受信 → Sメーターレベル記録
 ・Wide受信 → VR1調整 → Narrow受信時と同レベルに
【Sメーター調整】
 ・VR3
【第2IF調整】
 ・83MHz受信 → L8調整 → TP=1.96MHz ※実測1.71MHz
【VCO調整】
 ・無変調 → VR6調整 → TP(R117) → 76kHz
【Pilotキャンセル】
 ・VR7,L16調整 → 19kHz漏れ最小へ
【ステレオ歪調整】
 ・フロントエンドL21調整 → 高調波歪最小へ
【SCA調整】
 ・MEGURO DARC ENCODER MSG-2170でFM多重信号を生成
  ※L&R=80%、Pilot=10%、DARC=10%
 ・L10,L11調整 → D36カソード側DC電圧最大へ
 ・VR5調整 → IC9-1pin電圧測定 → +電圧が-電圧に変わる位置※
  ※+7.5V→安定して-6.6Vを示す位置
 ・IC9-1pin電圧が+→-に変わることでSCAフィルター回路のスイッチオン
【ノイズアンプ調整】
 ・離調状態  VR4調整 → Q6(2SC2785)エミッタ電圧 → 8V
【SUB調整】
 ・83MHz L-R信号受信 → VR8調整 → Lch最大
 ・同上  → VR9調整 → RchレベルをLchと同じに揃える
【セパレーション調整】
 ・Wide受信時 VR10→Rch、VR11→Lch
 ・Narrow受信 VR1(X13-2690基板)

L01t

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・今回も上記【SCA調整】によってFM多重放送ノイズを回避できました。
 ・漆黒のフロントパネルに映えるオレンジ照明が抜群に美しいですね。
 ・その他再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

L01t03

2018年2月 4日 (日)

Accuphase T-101 修理調整記録3

 ・2018年1月、ウッドケースに納まったT-101が届きました。
 ・このウッドケースはとっても高級感があります。
 ・今回のMPX-ICは LM1310N でした。
 ・以下、作業記録です。

T10107

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Accuphase T-101 ¥110,000 (1974年5月発売)
 ・オーディオ懐古録 Accuphase T-101 ¥110,000 (1974年)
 ・Hifi Engine  Accuphase T-101 FM Stereo Tuner ※サービスマニュアルあり
 ・取扱説明書(日本語版)

T10101 T10113

■動作確認--------------------------------------------------------------

 ・ウッドケース付きのT-101を初めて見ました。
 ・重厚なウッドケースは高級感たっぷり、目立つキズもなくとても綺麗。
 ・電源オン、周波数窓と二つのメーターが青色照明に浮かび上がる。
 ・アンテナ端子に接続して動作確認。
 ・名古屋地区のFM放送を受信するとSメーター、Tメーターが大きく振れる。
 ・マルチパスメーターもそれなりに動いている。
 ・三つのメーターの動き方は正常。
 ・固定/可変出力とも音声OK。マルチパスH端子、FM DET OUT端子も音声OK。
 ・MUTING動作OK、STEREOランプ点灯。
 ・特に不調箇所は無さそうです。

T10102 T10103 T10104 T10105 T10106
T10109 T10110 T10111 T10112 T10108

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・FM専用5連バリコン、WIDE系、NARROW系、レシオ検波
 ・MPX-IC:LM1310N
 ・1号機 → TA7156P、2号機 → HA1156W、今回はLM1310N です。
 ・パーツリストでは MC1310P、回路図では LM1310N、LM1310P
 ・1,2号機で接触不良があったコネクタ部分をチェックしました。
 ・今回の個体はとても綺麗で接触不良なし。
 ・念のためコネクタを抜いて接点を磨いておきました。

T10120 T10122 T10123 T10124 T10125
T10126 T10127 T10128 T10129 T10130
T10131 T10132 T10133 T10134 T10135
T10136 T10137 T10138 T10139 T10142

■調整記録-------------------------------------------------------------

・T-101サービスマニュアルの調整方法に準拠(一部アレンジあり)

T101

【検波調整1】
 ・MONO、MUTINGオフ、NORMAL
 ・信号なし → IF基板 T3上段コア調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・90MHz → フロントエンド CT1調整
 ・76MHz → フロントエンド L11調整
 ・上記調整を数回繰り返す
【トラッキング調整】
 ・90MHz → フロントエンド CT2,CT3,CT4調整 → Sメーター最大
 ・76MHz → フロントエンド L11,L12,L13調整 → Sメーター最大
 ・上記調整を数回繰り返す
【Sメーター調整】
 ・83MHz 86dB,30%dev → IF基板 VR4調整 → Sメーター目盛り5
【検波調整2】
 ・MONO、MUTINGオフ、NORMAL
 ・固定出力 WaveSpectra接続
 ・83MHz 66dB,100%dev → IF基板 T3下段コア調整 → 高調波歪最小
【MUTING WIDTH調整】
 ・MUTING オン
 ・83MHz 86dB,30%dev → IF基板 VR2調整 →
 ・Tメーターを見ながら左右離調時にMUTING作動ポイントが左右対称にする
【MUTING LEVEL調整】
 ・MUTING オン
 ・83MHz 22dB,30%dev → IF基板 VR3調整 → 出力が出現する位置へ
【VCO調整】
 ・MPX基板 IC1 1pin → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 → MPX基板 VR1調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・固定出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz 100%dev → MPX基板 VR2調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【音声出力レベル】
 ・固定出力 AC電圧計接続
 ・83MHz 66dB,100%dev → IF基板 VR1調整 → 2.0v

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・今回は LM1310N に遭遇しました。
 ・毎回新しい発見があって楽しいです。
 ・それにしてもウッドケースの重厚感、高級感、存在感が凄い!

T10108_2

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