SONY ST-JX8
・2018年2月、ST-JX8の修理依頼品が届きました。
・依頼者様が発売当時に購入したワンオーナー品だそうです。
・これは何とか復活させたい、、
・以下、作業記録です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオ懐古録 SONY ST-JX8
・オーディオの足跡 SONY ST-JX8 ¥70,000(1981年発売)
・取扱説明書 日本語版、PDF形式
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■動作確認------------------------------------------------------------
・フロントパネル、ボディとも外観に目立つキズは無くとても綺麗。
・FMアンテナを接続して電源オン。周波数表示が明るく点灯。文字痩せなし。
・早速オート選局で名古屋地区のFM局を受信しようとしたところ、
・全局とも放送周波数を素通りして受信不可。
・手動選局を試みると、Sメーターが最低レベルで点灯して受信OK。
・かろうじて受信できる程度なのでSTEREOランプ点灯しない。
・AM放送は背面バーアンテナで受信OK。
・どこか故障個所があるのか?それとも再調整だけで復活するか?
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■内部確認------------------------------------------------------------
・独立したフロントエンドユニット、レシオ検波
・LA1235:FM IF System
・uPC1223C:MPX System
・LA1245:AM Tuner System
・内部構成はST-J75とよく似た印象です。
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■調整記録------------------------------------------------------------
・ネット検索ではST-JX8の資料が見つかりません。
・ST-J75の調整方法を参考にしながら調整手順を組み立てました。
【VT電圧確認】
・アンテナ入力なし
・TP-CV → 電圧計セット
・76MHz → L5調整 → 7.5V ※確認のみ
・90MHz → TC5調整 → 21.7V※確認のみ
【FM同調点調整】
・R228両端(IC201:LA1235横)電圧計セット
・83MHz受信 → IFT201調整 → 電圧0V±10mV ※実測-1.8V
【レシオ検波調整】
・TP-NULL~GND 電圧計セット
・音声出力 → WaveSpectra接続
・83MHz受信 → IFT202(黒:左)調整 → 電圧0V±10mV ※実測+1.1V
・83MHz受信 → IFT202(赤:右)調整 → 歪率最小
【フロントエンド調整】
・IC201:LA1235-13ピン(またはJW51)電圧計セット ※Sメーター電圧
・83MHz受信 → CT1~CT4,IFT101調整 → 電圧最大
※L1~L4がボンドで固められているので調整不可
※83MHzでCT1~CT4を合わせる方法で調整しました
【ミューティング調整】
・83MHz 20dB受信 → RT201調整 → 受信できる位置
【Sメータレベル調整】
・83MHz 80dB受信 → RT203調整 → Sメーター全点灯位置
【VCO調整】
・TP-76K(R307左足)~GND 周波数カウンタセット
・83MHz(無変調)→ RT302調整 → 76kHz
【パイロットキャンセル調整】
・音声出力 WaveSpectra接続
・83MHz(ST)→ RT301調整 → 19kHz漏れ信号最小
・83MHz(ST)→ L301調整 → 19kHz漏れ信号最小 ※左右バランス注意
【セパレーション調整】
・83MHz(ST-Lch)→ RT305調整 → Rch最小
・83MHz(ST-Rch)→ RT355調整 → Lch最小
【OUTPUTレベル調整】
・音声出力端子 TP62 AC電圧計セット
・83MHz(60dB)受信 → RT305調整 → Lch 0.775V
・音声出力端子 TP64 AC電圧計セット
・83MHz(60dB)受信 → RT306調整 → Rch 0.775V
【REC CAL調整】
・音声出力レベル測定
・REC CALオン → RT202調整 → 音声出力レベル-6dB
※実測366Hz
【AM VT電圧調整】
・CT401 CT402
・L401 バーアンテナ
・RT401(AM SIG)電圧計セット(Sメーター電圧)
・IFT401、IFT402
・RT402(AM MUTE)
■試聴----------------------------------------------------------------
・精悍なフロントマスクがカッコいいですね。
・FM受信の問題は、経年変化によるFM同調点のズレが原因でした。
・同調点以外の各調整ポイントも大幅にズレていました。
・再調整によって現状でのベスト状態になったと思います。
・アンテナ環境のセッティングをいろいろお試しください。
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こんにちわ。
10年ほど前から楽しく拝見させてもらっている者です。 いろんな技術教えてもらいありがとうございます。 ST-JX8ジャンク購入して上記手順見ながら我流で調整行ってみました。
キャリブレーター等ありませんので放送局の電波(設定に近い物)に合わせてやり、とりあえず受診可能になりました。 音質までは当然調整できていませんね・・・
キャリブレーターの代わりになる物ってないんでしょうか?
ビクターのT-X500とT-X55も同様にして使用しております。
大変参考になっております。 古い物ですので調整後5~6年立つと再度調整し直さないと受信できなくなるんですね。
投稿: | 2020年12月29日 (火) 11時56分
キャリブレーターとは標準信号発生器(SSG)のことでしょうか。
FMトランスミッターが代用品になりそうですが、性能的に厳しいと思います。
周波数や電波強度を自由に扱えるSSGがどうしても必要です。
といっても、、私が使っているのは10年近く前に入手した中古測定器で、
校正もしていない怪しい機器です。精度を語る資格は無いですね。
投稿: BLUESS | 2020年12月29日 (火) 21時40分
大変遅くなりました。
キャリブレーターとは標準信号発生器(SSG)のつもりで記入していました。
ご指示ありがとうございます。
参考になります。
問題発生・・・ 2週間前からステレオ表示ランプがついたり消えたり・激しくハンチング状態になったりするようになってきました。 音は普通に聞こえるし電波強度もランプ4つ点灯しているし、今度はどこがズレてきたんでしょう。 JX8はビクターよりも音が綺麗なので気に入っているんですが、手に負えなくなったらTX-500に交換しようかなと考えてきた次第です。
投稿: | 2021年2月 2日 (火) 17時40分
>ステレオ表示ランプがついたり消えたり・激しくハンチング状態になったり、、
RT302 VCO を回してみると安定するかもしれません。
左右に大きく回し、STEREOランプが点灯する範囲のちょうど中点にセットすると良いです。
投稿: BLUESS | 2021年2月 4日 (木) 21時15分
ありがとうございました。
おかげさまで調整修理完了いたしました。
ブルースさんのレベルから見ればおかしいと思うでしょうが笑わずに読んでください。
RT302動かしたら安定してよかったのですが、2hほど視聴していたら、1回カチッとステレオランプが消えたので、記載されていた調整方法を最初から再度確認いたしました。
半年前に再調整したのに同調・レシオとも大幅にズレており両方とも600mV程度の値を示していました。 こんなにもズレるなんて驚きです。 何度もいじったせいかIFT202のDET側の調整六角ねじがスムーズに回るようになっていて、少しずつ動いたんでしょうか?
再調整後はステレオランプのハンチングも出なくなりました。
やはり、ST-JX8の音はきれいだと思います。 他のチューナーより高音域がとてもきれいです。
完璧に調整されるとすごいだろうなと思います。
これからも楽しく拝見させていただきますので、よろしくお願いいたします。
投稿: おとやんこ | 2021年2月21日 (日) 19時03分