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2018年4月の記事

2018年4月29日 (日)

Apple iPad 6th Generation

 ・2018年3月末、新型iPad(第6世代)とApple Pencilを購入しました。
 ・Pro以外でも専用ペンが使えることがとっても魅力的でした。
 ・私は仕事でもプライベートでも手書きノートアプリを愛用しています。
 ・iOS用アプリでは用途により「GoodNotes」と「Noteshelf」を使い分けています。
 ・どちらも Apple Pencil をサポートしており、実際の使い勝手は期待以上でした。
 ・趣味の場面では PDF版回路図への書き込みに重宝しています。
 ・作業中に細い配線を辿ったり測定値を書き込んだりするのにピッタリです。
 ・従来のタッチペンを使った記入に比べて細かい作業にストレスがありません。
 ・この機会に買い足した周辺機器の記録を残します。

Ipad600_2

Applepen01 Applepen02 Applepen03 Applepen04 Ipad608

■スマートカバー------------------------------------------------------

 ・薄型ボディを損なうことのない スマートカバー は必須アイテムです。
 ・第5世代用のスマートカバーがそのまま使えました。

Cover01 Cover03 Ipad604 Cover05 Cover06

■Apple Pencil用充電スタンド------------------------------------------

 ・Apple Pencil はとても役立つツールですが、、
 ・ただペンがコロコロ転がってデスク上で収まりが悪いことが難点でした。
 ・そこでデスク上に常設できる「ペン立て」を探しました。
 ・ホテルのフロントにあるようなボールペン1本を立てるスタンドのつもりでしたが、、
 ・ところがアマゾンで探すと 充電スタンド という商品が多数ヒット。
 ・なるほど「充電機能も備えたペン立て」という商品です。
 ・USBケーブルを繋いでおけばペンのお尻を挿して充電できます。
 ・どれも同じような製品なので一番安い商品をチョイス。
 ・手のひらサイズながら意外にズッシリ重くて安定感がありました。
 ・充電時に外すキャップの置き場所もあって紛失防止に役立ちそう。
 ・Apple Pencilは 15秒の充電で30分使える。満充電まで約1時間30分。
 ・結局もう一個買い足して、自宅と職場にそれぞれに設置しました。

Ipad601

Stand01 Stand02 Stand03 Stand04 Stand05
Stand06 Stand07 Stand08

■Apple Pencil用グリップ(マグネット付き)----------------------------

 ・ペン表面は丸くてツルツルなので長時間持ち続けるのはちょっと辛い。
 ・100円ショップで買った黒いゴム製グリップを装着したものの、見た目が超ダサい。
 ・そんな状況の中、アマゾンで見つけた グリップ を買ってみました。
 ・持った感じは100円グリップと大差ないですが、デザイン的には大違い!
 ・グリップ断面を見ると台形になった部分があり、ここに磁石が入っています。
 ・かなり強力な磁力を持っており、金属にしっかりくっつきます。
 ・スマートカバーの磁石部分に付けておくのが一番しっくりくる使い方でした。
 ・Apple Pencilを持ち上げると、そのままiPad本体が持ち上がるほど超強力です。
 ・両面テープ付きの金属プレート2枚が付属品として入っていました。
 ・必要な場所に金属プレートを貼ればApple Pencilをくっつけておけます。

Applepen05_2

Ipad602 Ipad603 Ipad604_2 Ipad605 Ipad608_2
Applepen10 Applepen11 Applepen12 Applepen13 Applepen15

2018年4月22日 (日)

TRIO KT-7000

 ・2018年3月、KT-7000の修理調整作業を承りました。
 ・昭和の香り漂うレトロチューナーです。
 ・以下、作業記録です。

Kt700011

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7000 ¥61,000(1970年頃)
 ・Hifi Engine Kenwood KT-7000 AM/FM Stereo Tuner (1969)
 ・取扱説明書(英語版)に回路図が掲載されていました。

Kt700001 Kt700014

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・左右に配置された二つのメーターが独特の印象を醸し出しています。
 ・製造から約48年、さすがに外観はキズや汚れが目立ちます。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数窓の照明点灯、二つのメーター照明点灯、FM/AMインジケーターランプ点灯。
 ・MUTING、MPX FILTERインジケーターランプ点灯。ランプ切れなし。
 ・とりあえず名古屋地区のFM局を受信しましたが、いろいろ問題あり。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・周波数目盛りと指針のズレが大きい。
 ・STEREOランプが点灯しない。
 ・Tメーター中点を外れた位置でSTEREOランプが点灯することもある。
 ・MUTINGインジケーターは点灯するが実際には作動していない。
 ・一方AMは背面バーアンテナで感度良く受信OK。

Kt700003 Kt700004 Kt700005 Kt700006 Kt700007
Kt700008 Kt700009 Kt700015 Kt700016 Kt700017

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・UA1122K:FM4連AM3連バリコン搭載フロントエンド基板
 ・UA1211J:FM IF基板
 ・AU1408J:FM MPX基板
 ・UA1218J:AM IF RF基板
 ・UA12123:FM METER IF基板(底面)
 ・大きなクリスタルフィルター×2個、型番不明IFアンプ×5個
 ・輸出機の回路図ではMPX基板とAF基板が分かれていますが、実機では一枚基板でした。
 ・フロントパネルを分解し、ガラス窓の内側を磨きました。

Kt700020 Kt700021 Kt700022 Kt700023 Kt700024
Kt700025 Kt700026 Kt700027 Kt700028 Kt700029
Kt700030 Kt700031 Kt700032 Kt700033 Kt700034
Kt700035 Kt700036 Kt700037 Kt700041 Kt700043

■調整記録------------------------------------------------------------

Hfe_kenwood_kt7000_schematics_3

【電源確認】
 ・+24V → +26.8V ※確認のみ
 ・+19V → +20.4V ※確認のみ
 ・+14V → +13.1V ※確認のみ
【フロントエンドOSC調整】
 ・OSC調整:76MHz受信 → L4調整 → Sメーター最大
 ・OSC調整:90MHz受信 → CT4調整 → Sメーター最大
【フロントエンドRF調整】
 ・RF 調整:76MHz受信 → L1,L2,L3調整 → Sメーター最大
 ・RF 調整:90MHz受信 → CT1,CT2,CT3調整 → Sメーター最大
 ・IFT調整:83MHz受信 → L5調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】→MPX回路へ
 ・L12[黒]調整 → 何も受信しない状態でTメーター中点へ
 ・83MHz受信 → IF基板 L11[赤、黒]調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz受信 → L12[赤]調整 → 歪最小
【ミューティング調整】→Sメーター、STEREOランプ駆動
 ・IF回路D8カソード → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → IF基板L13[赤、黒]調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → IF基板VR3調整 → ミューティング作動レベル設定
【FM Sメーター調整】
 ・底面、メーターユニットの小さな基板 2番端子に電圧計セット
 ・83MHz受信 → T1調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → VR2調整 → Sメーター振れ具合調整
【MPX調整】
 ・MPX基板ダイオードD9カソード側にDC電圧計接続
 ・83MHz受信 → MPX基板L7調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → MPX基板VR1調整 → STEREOランプ点灯位置
 ・2~3時間動作確認のため放置
 ・もしSTEREOランプが消灯していたら、、
 ・83MHz受信 → MPX基板VR2調整 → STEREOランプ点灯位置
 ・MPX基板ダイオードD4カソード側にDC電圧計接続
 ・83MHz受信 → MPX基板L1,L2調整 → 電圧最大
 ・83MHz(SUB信号)受信 → MPX基板L3調整 →Lch出力最大
【セパレーション調整】
 ・固定出力をWavespectraで波形観察
 ・83MHz(ST信号)受信 → MPX基板VR3調整 → Lch漏れ信号最小
 ・83MHz(ST信号)受信 → MPX基板VR4調整 → Rch漏れ信号最小
 ・83MHz(ST信号)受信 → MPX基板L8,L9調整 → 38kHz信号最小
【AM調整】
 ・AM調整 600kHz:IF基板L12,L13,L15,背面バーアンテナ調整 → Sメーター最大
 ・AM調整1400kHz:フロントエンドCT8,CT7,CT6調整 → Sメーター最大
 ・AM調整1000kHz:L14調整 → Sメーター最大

Kt7000

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ガラス窓の内側を磨いたので外観は良好です。
 ・FM/AMとも正常に受信できるようになりました。
 ・ただ気になる点があります。
  ・左右の音量レベル差 ※Lchの音が約3db大きい
  ・長時間使っていると同調点がズレてくる
 ・さすがに部品劣化が進んでいるようです。
 ・電解コンデンサーやトランジスタは全数交換した方が良さそうです。
 ・今回はオーバーホールではなく調整だけで作業終了としました。

Kt700012

2018年4月15日 (日)

TRIO KT-9700 修理調整記録

 ・2018年3月、KT-9700の修理調整作業を承りました。
 ・Lchから雑音が聴こえるそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt970011

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-9700 ¥150,000 1976年
 ・Hifi Engine KENWOOD Model 600T $650 1976

Kt970002 Kt970014

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1976。
 ・年代相応の汚れ、フロントパネルにいくつか目立つキズ。
 ・背面パネル左右に取り付けられたプラスチック製のガード部品が破損。
 ・可変出力のLch端子が破損。ボディ後部の角に凹み。
 ・過去に落下事故があったかもしれません?
 ・さてFMアンテナを接続して電源オン。Tメーターの照明電球が切れている。
 ・SメーターとTメーターの動きは正常。
 ・IFバンド切替に応じてインジケーター点灯。STEREOランプ点灯。
 ・MPX filterの赤色LEDが点灯しない。
 ・固定出力端子で名古屋地区のFM局受信を確認。
 ・マルチパスH端子からも放送が聞こえる。
 ・とりあえず正常に受信しているようです。
 ・ご指摘事項のノイズはまだ確認できません。

Kt970003 Kt970004 Kt970005 Kt970006 Kt970007
Kt970008 Kt970009 Kt970015 Kt970016 Kt970018

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・X01-1250-10:RF 基板
 ・X02-1090-10:IF 基板
 ・X02-1110-10:検波基板
 ・X04-1090-10:MPX基板
 ・X13-2370-10:スイッチ基板
 ・X00-1810-10:電源基板

Kt970020 Kt970025 Kt970027 Kt970030 Kt970036
Kt970039 Kt970044 Kt970045 Kt970046 Kt970049

■修理記録:可変出力端子修理------------------------------------------

 ・Lch端子が大きく変形しています。
 ・力技で元の位置に戻しました。
 ・Lchから雑音というのはこれが原因かも?

Kt970019 Kt970050 Kt970051 Kt970052 Kt970053

■修理記録:電球交換--------------------------------------------------

 ・切れていたTメーター照明電球を取り外し。
 ・ジャンク箱にあった中古電球に交換。
 ・次にMPX FILTERの赤色LEDの交換するため基板を分解。
 ・KT-9700のインジケーター基板を分解するのは初体験です。
 ・IF BAND用の緑色LEDとSTEREO、MUTING、MPX FILTERを示す赤色LEDが並んでいます。
 ・赤色LEDは独特の凸型。同時期のTRIO製チューナーでよく見るタイプです。
 ・他機種では何回か同等部品に交換したことがあります。
 ・ただ、KT-9700では凸型LEDが基板にハンダ付けされていました。
 ・手持ちの凸型LEDと交換しようとしましたがサイズが微妙に合いません。
 ・残念ですが、MPX FILTERを使う場面は少ないのでこのままにしておきます。

Kt970070 Kt970071 Kt970072 Kt970060 Kt970061
Kt970054 Kt970062 Kt970063 Kt970064 Kt970065
Kt970066 Kt970067 Kt970068 Kt970069 Kt970007_2

■調整記録------------------------------------------------------------

【OSC調整】
 ・SSG 83.0MHz → フロントエンドOSC調整 → Sメーター最大
 ※一点調整のため両端では多少のズレが発生します
【RF調整】
 ・SSG 76.0MHz → L1,L3,L4,L5,L7,L8,L9 → Sメーター最大
 ・SSG 90.0MHz → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5,TC6,TC7 → Sメーター最大
【IFT調整】
 ・SSG 83.0MHz → フロントエンドL12調整 → Sメーター最大
 ・歪最小になるIF周波数=10.73MHz
【Tメーターオフセット調整】
 ・IF基板(X02-1090-10)12番端子に周波数カウンタ接続
 ・IFバンド=WIDE
 ・SSG 83.0MHz → 選局ツマミを回して1.994MHz(*)を示す位置へ
 ・検波基板(X02-1110-10) VR1調整 → Tメーター中点
  ※本機の実測IF周波数=10.73MHz
  ※本機の水晶発振子= 8.736MHz
  ※第2IF周波数10.73-8.736=1.994MHz
  ※本来は10.7-8.736=1.964MHzですが実機に合わせました。
【IF歪調整】
 ・IFバンド=WIDE
 ・SSG 83.0MHz → Tメーター中点へ
 ・IF基板(X02-1090-10) L15,L16,L17,L18調整 → 高調波歪最小
 ・IFバンド=NARROW
 ・SSG 83.0MHz → Tメーター中点へ
 ・IF基板(X02-1090-10) L19調整 → 高調波歪最小
【ミューティング調整】
 ・IF基板(X02-1090-10) D1カソード側にDC電圧計セット
 ・SSG 83.0MHz → L20調整 → 電圧最大
 ・ミューティングスイッチ40dB → VR1調整
 ・ミューティングスイッチ20dB → VR2調整
【Sメーター調整】
 ・IF基板(X02-1090-10) D9カソード側にDC電圧計セット
 ・SSG 83.0MHz → L21調整 → 電圧最大
 ・SSG 83.0MHz 20dB → VR3調整 → SメーターMIN調整
 ・SSG 83.0MHz 90dB → VR4調整 → SメーターMAX調整
【出力調整】
 ・MPX基板(X04-1090-10) R2右足にAC電圧計セット
 ・SSG 83.0MHz 100%変調信号 → VR1調整 → 500mV
【VCO調整】
 ・MPX基板(X04-1090-10) TP 周波数カウンタ接続
 ・SSG 83.0MHz → VR2調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・固定出力端子をWaveSpectraに接続
 ・IFバンド=WIDE
 ・SSG 83.0MHz ST信号 → VR3調整 → Rch
 ・SSG 83.0MHz ST信号 → VR4調整 → Lch
【DEVIATIONメーター調整】
 ・SSG 83.0MHz 100%変調信号 → VR5調整 → DEV.メーター100%位置へ

Kt9700new

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ご指摘事項の「Lchから雑音」は確認できませんでした。
 ・破損していた端子の影響があったかもしれません??
 ・各部調整して良い音で受信できるようになったと思います。

Kt970010

2018年4月 8日 (日)

YAMAHA TX-2000 修理調整記録3

 ・2018年3月、TX-2000の修理調整作業を承りました。
 ・ステレオ受信ができない状態だそうです。
 ・再調整だけで直るか?
 ・以下、作業記録です。

Tx200008

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA TX-2000 ¥100,000(1988年発売)
 ・Hifi Engine YAMAHA TX-2000 AM/FM Stereo Tuner (1988-92)

Tx200002 Tx200010

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・本体に目立つキズなし。サイドウッドも綺麗な状態。
 ・電源オン。オレンジ色の表示点灯。輝度劣化もなく眩しいほど輝いている。
 ・FMアンテナ端子はF型A/B 2系統。同軸ケーブルを接続して受信確認。
 ・オート選局、マニュアル選局で名古屋地区のFM局を正常に受信OK。
 ・受信周波数にズレなし。
 ・メモリ登録して1週間放置しても内容を保持していました。
 ・AMは手持ちの適当なループアンテナを接続して受信確認。
 ・名古屋地区のAM放送局をオート選局で正常に受信OK。
 ・FM/AMとも大きな問題なさそうです。
 ・FMがステレオにならないとのご指摘でしたが正常に動作しています??

Tx200001 Tx200003 Tx200004 Tx200005 Tx200006

■内部確認------------------------------------------------------------

Tx200020 Tx200021 Tx200022 Tx200023 Tx200024
Tx200025 Tx200026 Tx200027 Tx200028 Tx200029
Tx200030 Tx200031 Tx200032 Tx200033

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外版サービスマニュアルを一部アレンジ。
【本体設定】
 ・電源投入から5分以上経過していること
 ・OSCコイル、IFTの調整には金属製ドライバーは使用しないこと
 ・まずFMセクションを調整し、次にAMセクションを調整すること
 ・MODE:AUTO ST
 ・BLEND:OFF
 ・IF MODE:NARROW
 ・RF ATT:OFF
 ・FINE TUNING ON → すなわちCSL停止状態
 ・オーディオ出力をWaveSpectra接続
【電圧確認】
 ・+30 → +29V±1V → ※実測+28.6V
 ・+12 → +12.5V±0.5V → ※実測+12.0V
 ・-12 → -12.5V±0.5V → ※実測-11.9V
 ・+ 6 → + 6V±0.5V ※実測+6.0V
【VT電圧確認】
 ・L17の足に DC電圧計接続
 ・受信周波数 90MHz → T8調整 → 24.9V
 ・受信周波数 76MHz → 7.3V ※確認のみ
【FMフロントエンド調整】
 ・VR10の足 DC電圧計セット
 ・77.00MHz(SSG) 無変調 60dB受信 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・77.00MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・この状態で T1,T2,T3,T4調整 → 電圧最大
 ・89.00MHz(SSG) 無変調 60dB受信 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・89.00MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・この状態で VC1,VC2,VC3,VC4調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
 ・VR10の足 DC電圧計セット
 ・83.00MHz(SSG) 70dB 無変調 →  FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・83.00MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・基板上のFM S端子~GND間にDC電圧計セット
 ・83.00MHz(TX2000)位置で受信した状態 → T7調整 → 電圧ゼロ
 ※既に調整済みらしくFINEチューニングのズレなし
 ※以下、信号発生器 83.00MHz送信 → TX2000 83.00MHz受信
【モノラル歪調整】
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz 100%変調 → VC5,VR9調整 → Mono歪最小
【PLL入力位相調整】
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → T10,T12調整 → Lch出力最大
【ステレオ歪調整】NARROW
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → VR3,4,5,6調整 → STEREO歪最小
【ステレオ歪調整】WIDE
 ・IF MODE:WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → T5,6,13,VR1,2,7,8調整 → STEREO歪最小
【セパレーション調整】WIDE
 ・IF MODE:WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR13調整 → L→R漏れ信号最小
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR14調整 → R→L漏れ信号最小
【セパレーション調整】NARROW
 ・IF MODE:NARROW
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR11調整 → L→R漏れ信号最小
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR12調整 → R→L漏れ信号最小
【パイロット信号キャンセル調整】WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR15,T11調整 → 19kHz成分最小
 ・左右chのバランスに注意
【シグナルメーター調整】WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 80dB 1kHz STEREO → VR10調整 → レベルメーター全点灯
【ブレンドチェック】WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → 受信中にBLENDスイッチON
 ・セパレーション値が左右とも悪化することを確認
【IF オフセット調整】
 ・FINE TUNING OFF → すなわちCSL受信状態
 ・D4~K3を短絡
 ・83.00MHzの表示が「30.0」という表示に変わる。
 ・VR17調整 → 周波数表示を微調整
 ・調整後はD4~K3を開放
 ※D4~K3を短絡すると登録したメモリー内容がリセットされる
AM部
【VT電圧確認】
 ・ 522kHz受信 → L17電圧=3.3V ※確認のみ
 ・1620kHz受信 → L17電圧=24.0V ※確認のみ
【RF、IF調整】
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ PK1調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ T9調整 → Sメーター最大

Tx2000_2

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ステレオにならないという現象は再現できませんでした。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・それにしてもYAMAHAデザインはとにかくカッコいいですね。

Tx200007

2018年4月 1日 (日)

KENWOOD D-3300T 修理調整記録4

 ・2018年1月初め、D-3300Tの故障機が届きました。
 ・某FM放送局でモニター用に使われていたものだそうです。
 ・これはある意味「由緒正しい」個体ですね。
 ・さて、作業内容をご報告します。

D3300t09

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年発売)
 ・Tuner Information Center (T.I.C) KT-3300D(1987年 $525)※回路図あり
 ・取扱説明書 (国内版)

D3300t02 D3300t12

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・サイドウッド無し、側面を固定するネジ無し、底面の脚も無し。
 ・フロントパネルに白い番号シール、可変出力VRの目盛りに赤い目印シール。
 ・放送をモニターするため複数台のD-3300Tがラックに収まっていたのかな?
 ・放送局のモニタールームを妄想してしまいます。
 ・さて、アンテナ端子A に同軸ケーブルを接続して電源オン。
 ・表示部の文字数字が輝度劣化のため部分的に痩せて暗い。
 ・これは長期間に渡って同じ周波数を表示し続けていた証拠ですね。
 ・チューニングつまみの回転フィーリングがとても重い。
 ・もしかしたら回したことがほとんど無いのかも?
 ・地元FM局を受信しようとしたところ、
 ・オートチューニングでは局周波数をすべて素通りしてしまいます。
 ・Tuneメーター点灯しない、Signalメーターも点灯しない。
 ・RF切換 DIRECT / DISTANCE どちらでも受信しない。
 ・IF切換 WIDE / NARROW どちらも受信しない。
 ・マニュアル受信でも全く受信しない。
 ・Modulationを示す横バーが点灯しない。
 ・アンテナ端子B でも症状は同じ。
 ・REC CALトーンは一瞬音が出るがすぐに消える。
 ・これはなかなか手強そうです。

D3300t03 D3300t04 D3300t05 D3300t06 D3300t07

■原因調査------------------------------------------------------------

【電源部】
 ・長期間通電したまま酷使されていたという事からまずは電源部のチェック。
 ・電解コンデンサの液漏れやパンクなど目視で分かる不具合は無さそう。
 ・電圧の異常値は見当たらない。

【フロントエンド、RF部】
 ・VT電圧OK
 ・OSC発振周波数OK。IF信号は出ている。

【FM同調点】検波回路基板(X86-1020-00 B/3)
 ・TP10~TP11  L12(X86-)調整 → 電圧変化なし
 ・TP16~TP17  L9 (X86-)調整 → 電圧変化なし
 ・LA1231N-11ピン:Vcc → 15.1V OK
 ・LA1231N- 1ピン:IF IN → 10.7MHzOK
 ・LA1231N- 6ピン:AF OUT → クアドラチュア検波出力なし
 ・LA1231N-13ピン:S METER → 電圧なし
 ・同調コイルL9の内部コンデンサ容量抜け、またはLA1231N自体の故障か?

D3300t40_2

■修理記録:検波回路基板(X8601020-00 B/3)交換-----------------------

 ・検波回路基板(X8601020-00 B/3)を取り外す。
 ・実はD-3300Tの検波回路基板はKT-1100D、KT-V990、KT-7020と同じものです。
 ・そこで部品取り用にKT-7020を入手し、検波回路基板をD-3300Tに移植してみました。
 ・するとフロントパネルの表示管にTメーターとSメーター表示が出現!
 ・LA1231N- 6ピン:AF OUT → クアドラチュア検波出力OK、下記検波調整もOK。
  ・TP10~TP11  L12(X86-)調整 → 電圧ゼロ
  ・TP16~TP17  L9 (X86-)調整 → 電圧ゼロ
 ・まずは一歩前進ですが、音声出力端子からは非常に歪っぽい音が出てきます。
 ・一方マルチパスH端子からは正常な受信音声が聴こえます。
 ・さて、次はノイズ源の捜索。

D3300t40 D3300t41 D3300t42 D3300t43 D3300t46

■修理記録:ノイズフロアが異常に高い----------------------------------

 ・WaveSpectraで波形観察。
 ・マルチパスH端子からは正常な受信音が出ている。
 ・しかし音声出力端子からはノイズフロアが異常に高い音声が出てくる。
 ・REC CALトーンを出すと同様にノイズフロアが異常に高い。
 ・この現象の原因は電源系統のトランジスタか電解コンデンサの劣化か?
 ・まずは検波基板CN4-7ピンを辿って電解コンデンサ交換。
  ・C102 0.22uF/50V交換 → 効果なし
  ・C39 1uF/50V交換 → 効果なし
  ・C40,41 4.7uF/35V交換 → 当たり!
 ・原因は電源回路放熱板横にあるC40 4.7uF/35Vの劣化でした。
 ・音声出力端子、マルチパスH端子それぞれから正常な受信音が出るようになりました。

D3300t34

■修理記録:STEREOランプが点灯しない-----------------------------------

 ・次なる問題はステレオ放送受信時に「STEREO」ランプが点灯しないこと。
 ・実際に聴感上もステレオ感がない。
 ・VCO調整を実施してもTP(VCO)に76kHzが出現しない。
 ・IC17(AN7418S)周辺の電解コンデンサ交換
 ・C126 0.47uF/50V交換 → 効果なし
 ・C127 0.22uF/50V交換 → 当り! STEREOランプ点灯
 ・C127が短絡していました。
 ・ついでにMPX回路の電解コンデンサをすべて交換。

D3300t50

■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
 ・RF SELECTOR:DISTANCE
 ・QUIETING CONTROL:NORMAL
 ※(X86),(X05),(X13):基板番号
【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L5(X05-)調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.2V
 ・90MHz → TC5(X05-)調整 →25.0V±0.1V ※実測25.8V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dBu)受信 → L12(X86-)調整 → 0.0V±10mV ※実測-0.51V
 ・TP16~TP17 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dBu)受信 → L9 (X86-)調整 → 0.0V±10mV ※実測+0.48V
【RF調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・76MHz(1kHz,100%変調,40dBu)→ L1~4 (X05-)調整 → 電圧最大
 ・90MHz(1kHz,100%変調,40dBu)→ TC1~4(X05-)調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dBu)→ L10,L11,L22(X05-)調整 → 電圧最大
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dBu)→ L11(X86-)調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,14dBu)→ VR1(X86-)調整 → STEREOインジケータ点灯
【SIGNAL METER調整】
 ・(X13-)電源スイッチ後方の小さな基板
 ・83MHz(無変調,43dBu)→ VR3(X13)調整 → 7番目のドット(最上段)点灯
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(10Hz,100%変調,80dBf) → VR2(X13)調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dBf) → VR5(X05-)調整 → 76.00kHz±50Hz
【PILOT CANCEL調整1】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dBu)→ VR1(X05-)調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【PILOT CANCEL調整2】
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dBu)→ L20(X05-)調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号,10%変調,80dBu)→
   → L19(X05-)調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR3(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR4(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR6(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR5(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR7(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整6】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR8(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整7】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR9(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整8 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR2(X86-)調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整1 L】
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR4(X05-)調整 → Lchもれ最小
【SEPARATION調整2 R】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR3(X05-)調整 → Rchもれ最小
【SEPARATION調整3 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR2(X05-)調整 → もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・REC CAL オン → VR4(X13)調整 → 左から4番目のドットが点灯する位置

D3300t

■修理記録:オートチューニングで+0.1MHzズレる--------------------------

 ・上記調整方法で各部正常に調整できました。
 ・これで良し!と思って試聴を始めたところ思わぬ不具合発覚、、
 ・上り方向のオートチューニングではFM局周波数で正常に止まる。
 ・ところが下り方向では+0.1MHzズレた周波数で止まってしまう。
 ・メモリー選局すると検波調整はズレていない。
  ・TP10~TP11  L12(X86-)調整 → 正常
  ・TP16~TP17  L9 (X86-)調整 → 正常
 ・通電から1時間ほど経つと正常周波数で止まるようになる。
 ・コントロール部周辺の電解コンデンサー交換するも効果なし。
 ・この原因がよく分かりません。
 ・FM局をメモリーに登録し、メモリー選局すれば正常に使えます。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・かなり時間がかかりましたが、FM放送を受信できるようになりました。
 ・再調整によって良い音が出ています。
 ・ただ、かなり劣化した表示部とオートチューニングの件がちょっと残念です。

D3300t08

■おまけ:D-3300TとKT-7020の基板比較----------------------------------

 ・検波回路基板と歪補正回路基板を並べてみました。
 ・検波回路基板は両者ほぼ同じ。
 ・歪補正回路を比べるとKT-7020は省略型。
 ・ただ基板は同じなので、部品を追加すればD-3300T同等の回路を作れるかも?

702005 702006

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