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2018年4月 8日 (日)

YAMAHA TX-2000 修理調整記録3

 ・2018年3月、TX-2000の修理調整作業を承りました。
 ・ステレオ受信ができない状態だそうです。
 ・再調整だけで直るか?
 ・以下、作業記録です。

Tx200008

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA TX-2000 ¥100,000(1988年発売)
 ・Hifi Engine YAMAHA TX-2000 AM/FM Stereo Tuner (1988-92)

Tx200002 Tx200010

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・本体に目立つキズなし。サイドウッドも綺麗な状態。
 ・電源オン。オレンジ色の表示点灯。輝度劣化もなく眩しいほど輝いている。
 ・FMアンテナ端子はF型A/B 2系統。同軸ケーブルを接続して受信確認。
 ・オート選局、マニュアル選局で名古屋地区のFM局を正常に受信OK。
 ・受信周波数にズレなし。
 ・メモリ登録して1週間放置しても内容を保持していました。
 ・AMは手持ちの適当なループアンテナを接続して受信確認。
 ・名古屋地区のAM放送局をオート選局で正常に受信OK。
 ・FM/AMとも大きな問題なさそうです。
 ・FMがステレオにならないとのご指摘でしたが正常に動作しています??

Tx200001 Tx200003 Tx200004 Tx200005 Tx200006

■内部確認------------------------------------------------------------

Tx200020 Tx200021 Tx200022 Tx200023 Tx200024
Tx200025 Tx200026 Tx200027 Tx200028 Tx200029
Tx200030 Tx200031 Tx200032 Tx200033

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外版サービスマニュアルを一部アレンジ。
【本体設定】
 ・電源投入から5分以上経過していること
 ・OSCコイル、IFTの調整には金属製ドライバーは使用しないこと
 ・まずFMセクションを調整し、次にAMセクションを調整すること
 ・MODE:AUTO ST
 ・BLEND:OFF
 ・IF MODE:NARROW
 ・RF ATT:OFF
 ・FINE TUNING ON → すなわちCSL停止状態
 ・オーディオ出力をWaveSpectra接続
【電圧確認】
 ・+30 → +29V±1V → ※実測+28.6V
 ・+12 → +12.5V±0.5V → ※実測+12.0V
 ・-12 → -12.5V±0.5V → ※実測-11.9V
 ・+ 6 → + 6V±0.5V ※実測+6.0V
【VT電圧確認】
 ・L17の足に DC電圧計接続
 ・受信周波数 90MHz → T8調整 → 24.9V
 ・受信周波数 76MHz → 7.3V ※確認のみ
【FMフロントエンド調整】
 ・VR10の足 DC電圧計セット
 ・77.00MHz(SSG) 無変調 60dB受信 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・77.00MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・この状態で T1,T2,T3,T4調整 → 電圧最大
 ・89.00MHz(SSG) 無変調 60dB受信 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・89.00MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・この状態で VC1,VC2,VC3,VC4調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
 ・VR10の足 DC電圧計セット
 ・83.00MHz(SSG) 70dB 無変調 →  FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・83.00MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・基板上のFM S端子~GND間にDC電圧計セット
 ・83.00MHz(TX2000)位置で受信した状態 → T7調整 → 電圧ゼロ
 ※既に調整済みらしくFINEチューニングのズレなし
 ※以下、信号発生器 83.00MHz送信 → TX2000 83.00MHz受信
【モノラル歪調整】
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz 100%変調 → VC5,VR9調整 → Mono歪最小
【PLL入力位相調整】
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → T10,T12調整 → Lch出力最大
【ステレオ歪調整】NARROW
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → VR3,4,5,6調整 → STEREO歪最小
【ステレオ歪調整】WIDE
 ・IF MODE:WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → T5,6,13,VR1,2,7,8調整 → STEREO歪最小
【セパレーション調整】WIDE
 ・IF MODE:WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR13調整 → L→R漏れ信号最小
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR14調整 → R→L漏れ信号最小
【セパレーション調整】NARROW
 ・IF MODE:NARROW
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR11調整 → L→R漏れ信号最小
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR12調整 → R→L漏れ信号最小
【パイロット信号キャンセル調整】WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR15,T11調整 → 19kHz成分最小
 ・左右chのバランスに注意
【シグナルメーター調整】WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 80dB 1kHz STEREO → VR10調整 → レベルメーター全点灯
【ブレンドチェック】WIDE
 ・83.00MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → 受信中にBLENDスイッチON
 ・セパレーション値が左右とも悪化することを確認
【IF オフセット調整】
 ・FINE TUNING OFF → すなわちCSL受信状態
 ・D4~K3を短絡
 ・83.00MHzの表示が「30.0」という表示に変わる。
 ・VR17調整 → 周波数表示を微調整
 ・調整後はD4~K3を開放
 ※D4~K3を短絡すると登録したメモリー内容がリセットされる
AM部
【VT電圧確認】
 ・ 522kHz受信 → L17電圧=3.3V ※確認のみ
 ・1620kHz受信 → L17電圧=24.0V ※確認のみ
【RF、IF調整】
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ PK1調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ T9調整 → Sメーター最大

Tx2000_2

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ステレオにならないという現象は再現できませんでした。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・それにしてもYAMAHAデザインはとにかくカッコいいですね。

Tx200007

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コメント

 この度は、ご多用にもかかわらず、調整していただき、ありがとうございました。

 TX-2000は、現在メイン機として活躍中です。おかげさまでFMライフを堪能しております!

 ところで、なぜこちらでステレオにならなかったのかなあと思案しておりますが、正直よくわかりません。

 調整していた際は、FM8をアンテナ直下で20~25dBに増幅するタイプのブースターを使用し、直線距離40キロほどの基地局からの受信という環境でした。FX-711やTU-α707、もう1台のなんちゃって調整をしたTX-2000もステレオ受信できていました。

 FX-711でNHK-FMが81dB前後、調子のよいときは84dB位です。

 現在は、転勤により5素子の外付けブースターにて、直線距離12キロほどと、電波状況は改善されていると思われます。

 新年度のスタートでゴタゴタしており、かつての主力機30TやFX-711もラインから外れたままです。

 いずれ、アンテナにつなぎ、音の違いを楽しみたいと思っております。(違いがわかる男かどうかは置いといて・・・)。

 ジャンク承知でゲットしたSONYやKENWOODも放置状態ですが、BLUESSさんの記事を参考に夏あたりを目途に調整してみたいと思います。

 FMを通し、ネット環境ではありますが、BLUESSさんのようなすてきな方と、知り合えたことは望外の喜びであります。

 これからもワクワクする記事を楽しみにしております。

 今、季節外れのカメムシがブーンブーンとうなりをあげ、室内を飛んでいました。

 TX-2000のお礼を入力している最中、殺生はいかんと思われ、外に逃がしました。

 ありがとうございます。

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