SONY ST-JX500
・2018年5月初め、ST-JX500の故障機が届きました。
・初めて見る機種です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 SONY ST-JX500 ¥42,000(1982年8月21日発売)
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■動作確認------------------------------------------------------------
・F型端子にFMアンテナ接続。
・電源スイッチオンで表示部点灯。
・オート選局では周波数が自動でアップダウンしない。
・マニュアル選局でFM放送を受信するが出てくる音声が極端に小さい。
・STEREOランプ点灯せず、実際のステレオ感もない。
・メモリー登録できるが、電源コンセントを抜くと消失する。
・AM放送は背面バーアンテナで受信できる。
・AMはオート選局可能。
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■内部確認-------------------------------------------------------------
・ユニット式のフロントエンド
・CF×3個 → レシオ検波 → LA3390
・LA1235 → 同調点検出、MUTING、Sメーター
・LA3390 → PLL-MPX IC
・LA1245 → AMチューナーシステム
・ST-J75、ST-JX8と同様にレシオ検波搭載機でした。
・ただ調整箇所は少なく、かなり低コスト化された印象です。
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■調整記録-------------------------------------------------------------
・回路図など資料が見つかりません。ST-J75を参考にして調整しました。
【FM同調点調整】
・R117両端(IC101:LA1235-7pin~10pin)にDC電圧計セット
・IFT101調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測-380mV
【VT電圧調整】
・フロントエンド横ジャンパ線 JW3 → 電圧計セット
・90MHz フロントエンド内OSCコア調整 → 23.2V ※確認のみ
・76MHz 7.3V ※確認のみ
【PLL BIAS調整】
・TP1(PLL) → DC電圧計セット
・76MHz受信 → RT401調整 TP1電圧 → 0V 実測1.0mV
・90MHz受信 → TP1電圧 → 14V確認 ※調整前実測14.1V
【トラッキング調整】
・IC101:LA1235-13pin → DC電圧計セット
・83MHz 受信 → フロントエンド内IFTコア調整 → 電圧最大
※フロントエンド内の空芯コイルは調整不可
【レシオ検波調整】
・TP2 DC電圧計セット
・83MHz受信 → IFT103調整 → 電圧ゼロ ※実測+480mV
・83MHz受信 → IFT102調整 → 高調波歪最小 ※歪波形変化なし
▲調整後ベスト値+480mV
▲音声レベルが上がらない
■修理記録-----------------------------------------------------------
・IC101:LA1235-10pin → クアドラチュア検波出力を直接確認
・ここからは正常レベルのFM音声が聞こえる。
・レシオ検波後の増幅アンプ4558D入力端子確認 → 音声レベルが低い
・ということはレシオ検波回路の故障。
・原因はレシオ検波コイルIFT103内部のコンデンサ容量抜けでした。
・手元に同等部品が無かったのでハンダ面に温度補償型コンデンサーを直付け。
・試行錯誤の結果、8pF+15pFを追加したところレシオ検波調整で電圧ゼロ達成。
・レシオ検波出力が最大になり、さらにSTEREOランプ点灯しました。
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・メモリーバックアップ用のコイン電池(CR2035)が死んでいる。
・基板から外し、電池ホルダーを外付けで設置しました。
■調整記録-----------------------------------------------------------
【レシオ検波調整】
・TP2 DC電圧計セット
・83MHz受信 → IFT103調整 → 電圧ゼロ
・83MHz受信 → IFT102調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
・TP3 VCO → 周波数カウンタ接続
・アンテナ入力なし → RT202調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
・83MHzステレオ受信 → RT201調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【Sメーター調整】
・83MHz受信 → RT101調整 → Sメーターバーグラフの点灯状況調整
【Muting調整】
・83MHz受信 → RT102調整 → Muting動作設定
【AM調整】
・RT301 → DC電圧計セット
・ 729kHz(NHK)受信 → L301調整 → 電圧最大
・1332KHZ(東海)受信 → CT301,CT302調整 → 電圧最大
・RT302調整 → オートストップ位置調整
・RT301調整 → Sメーターバーグラフの点灯調教調整
■未解決不具合-------------------------------------------------------
・FMでオートサーチが作動しない。周波数がアップダウンしない。
・FMでMutingが作動しない。
■試聴---------------------------------------------------------------
・未解決不具合がありますが、とりあえず使える状態になりました。
・マニュアル選局でFM放送局を受信し、メモリー登録してください。
・メモリー選局なら不具合は気になりません。
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メモリーバックアップ用電池はCR2035ではなくCR2025ですね。
このチューナーを使われていらっしゃる方は、電池交換の時期ですから
一応、ご参考まで。
投稿: シュガー | 2023年10月29日 (日) 18時11分
ご指摘ありがとうございます。
CR2025ですね、、失礼しました。
投稿: BLUESS | 2023年10月30日 (月) 09時54分
バックアップ電池ですが、市販品を購入して取り付けできますか
取付方法はどのようになっていましたでしょうか?
その他、FMのステレオ受信が出来なくて、モノラルになってしまうパイオニアのチューナー
F-D3を所有していますが、この場合の修理費用はどの程度でしょうか?
投稿: 敏ちゃん | 2024年6月 3日 (月) 19時44分
電池は 「CR2025 タブ付き」 で検索すればアマゾンや楽天で見つかります。
電池の両面にハンダ付け用のタブが付いているので、古い電池を外して新品をハンダ付けするだけです。
タブが付いていないCR2025なら100円ショップでも入手可能ですが、電池ホルダーが別途必要になります。
■PIONEER F-D3
当方は修理受付はしていません。
ただ、故障品として寄付していただければ趣味で修理にチャレンジしています。
趣味なので修理費用は無料、送料だけご負担ください。
専門家による修理をご希望の場合はリンク先の「ひろくんのホームページ」をお勧めします。
投稿: BLUESS | 2024年6月 4日 (火) 13時10分