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2018年9月の記事

2018年9月30日 (日)

Accuphase T-106 修理調整記録

 ・2018年8月、ブラックボディのT-106をお預かりしました。
 ・メーター内側も黒色なので、とても精悍な印象です。

T10604

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Accuphase T-106 ¥145,000(1984年1月発売)
 ・Hifi Engine Accuphase T-106 AM/FM Stereo Tuner

T10602 T10612

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外装に目立つキズなし。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・メーター照明点灯、周波数表示点灯。
 ・周波数ツマミを回すとFM=0.1MHz単位、AM=9kHz単位で周波数が変化する。
 ・周波数の変化に応じて「ピッ」「ピッ」と電子音が鳴る。
 ・左側メーター:MULTIPATH/DEVIATION(切換式)、右側メーター:SIGNAL
 ・Tメーター代わりに[TUNED]点灯。[STEREO]点灯。
 ・周波数ズレなく名古屋地区のFM放送局を正常に受信。
 ・IF BAND切替(NARROW/NORMAL)OK、MUTING動作OK。
 ・MULTIPATHメーターが常時100%付近を示す。
 ・背面の純正ループアンテナで名古屋地区のAM放送を受信。
 ・高い周波数CBCラジオ(1053kHz)と東海ラジオ(1332kHz)はかろうじて聴ける。
 ・一方で低い周波数 NHK2局(729kHz,909kHz)は受信できない
 ・SIDE BAND SELECTORスイッチを切換ても効果なし。
 ・調整ズレか?どこか故障か?
 ・メモリー登録はFM/AMともOK。
 ・可変出力VRにガリ無し。

T10605 T10606 T10607 T10608 T10609
T10611 T10613 T10614 T10615 T10616

■内部確認------------------------------------------------

 ・VR1 NARROW GAIN
 ・VR2 S-METER MAX
 ・VR3 S-METER MIN
 ・VR4 76K VCO
 ・VR5 PILOT CANCEL
 ・VR6 SEPARATION
 ・VR7 SIGNAL MUTE
 ・VR8 TUNE MUTE
 ・VR9 MOD
 ・VR201 METER
 ・VR202 記載なし
【電圧確認】
 ・+15 → +14.7v
 ・+ 5 → +4.95v
 ・+5.6→ +5.70v

T10620 T10621 T10622 T10623 T10624
T10625 T10626 T10627 T10628 T10629
T10630 T10631 T10632 T10633 T10634
T10635 T10636 T10637 T10638 T10639
T10640 T10641 T10642 T10643 T10644
T10645 T10646 T10647 T10648 T10649
T10650 T10651 T10652 T10653 T10654

■調整記録------------------------------------------------

●FM部
【本体設定】
 ・MUTING OFF
 ・FILTER OFF
 ・SELECTIVITY NARROW
【VT電圧】
 ・フロントエンド右端端子(写真参照)~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → OSCコイル(L6)調整 → 2.6v → 3.0v
 ・90MHz → OSCトリマ(TC6)調整 → 19.4v → 20.8v
【RF調整】※フロントエンド内部調整
 ・76MHz 無変調 40dB → L1,L2,L3,L4,L5調整 → Sメーター最大
 ・90MHz 無変調 40dB → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5調整 → Sメーター最大
 ・83MHz 無変調 40dB → IFT調整 → Sメーター最大
【検波調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz 80dB → T2調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz 80dB → T1調整 → 高調波歪最小
【IF GAIN調整】
 ・83MHz 60dB → VR1調整 → NORMAL/NARROWでSメーター振れ同じ
【SIGNAL METER調整】
 ・83MHz  40dB → VR2調整 → Sメーター= 40
 ・83MHz 100dB → VR3調整 → Sメーター=100
【MUTING調整】
 ・MUTING OFF
 ・83MHz 20dB → VR7調整 → 30dBで正常音声が聴こえる位置
 ・83MHz 20dB → VR8調整 → 20dBでMUTINGが作動する位置
 ※VR7,VR8の調整は慎重に。
【STEREO歪調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz 80dB → IFT調整 → 高調波歪最小
【MPX VCO調整】
 ・TP9に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR12調整 → 76kHz
【PILOT CANCEL調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz ST変調 80dB → T3,VR5調整 → 19kHz信号最小
【SEPARATION調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・83MHz(R/L信号,1kHz 80dB)→ VR6調整 → もれ信号最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(STEREO 100%変調)→ VR9調整 → DEVメーター100%
●AM部
【VT電圧】
 ・J3~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・ 522kHz → T205調整 → 0.9V → 1.5v
 ・1611kHz → VC1調整 → 19.6v → 21.8v
【RF調整】
 ・ 522kHz → T201,T202調整 → Sメーター最大
 ・1611kHz → VC3,VC2調整 → Sメーター最大
 ・ 999kHz → T203調整 → Sメーター最大
 ・ 999kHz → T204,VC4調整 → 歪み最小
【Sメーター調整】
 ・VR201 メーター振れ調整
【AM同期検波位相調整】
 ・TP204、TP205をWavespectra接続
 ・ 999kHz(1kHz)受信 → VR202調整 → リサージュ波形を正円に
 ※同期検波の調整方法は試行錯誤の結果です。間違っているかも?

T106

 ※AMの上限周波数が前回1号機は1629kHz、今回2号機は1611kHzでした。
 ※上記調整後もマルチパスメーターが常時100%付近を示します。
 ※マルチパスメーターの調整方法が分かりません?故障かも?

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・AM不調の原因は調整ポイントの大幅なズレでした。
 ・経年劣化によるものか?人為的なものかは分かりません。
 ・AM外部アンテナを工夫するとシンクロナス検波の真価が発揮されそうです。
 ・ウッドケースと組み合わせると個性的なフロントマスクになりますね。

T10610

2018年9月23日 (日)

SONY ST-5090 修理調整記録2

 ・2018年8月末、またまた昭和の香り漂うオールドチューナーが届きました。
 ・先日調整したST-5070の弟機です。
 ・以下、作業記録です。

St509003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5090 ¥34,800(1975年頃)
 ・SONYカタログ 1974年5月版 / ST-5000F,ST-5130,ST-5150D,ST-5070,ST-5090

St509002 St509011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字:1974
 ・白木調ボディに目立つキズ無し。
 ・フロントパネルはとてもキレイな状態。
 ・電源レバー、選局ツマミ、プッシュボタン、背面端子など光沢あり。
 ・300Ω端子にアンテナを接続して電源オン。
 ・緑色の照明窓とオレンジ色の指針が浮かび上がる。電球切れなし。
 ・照明窓内側もキレイに清掃済みのようです。
 ・+5.0MHzほどの大幅な周波数ズレで名古屋地区のFM局を受信。
 ・Sメーターが大きく振れ、STEREOランプ点灯。
 ・ST-5070/5090の外観上の違いはMUTINGボタンの有無。
 ・ST-5090はMUTINGボタンが無いだけでなく、MUTING機能そのものが無い。
 ・AMは背面アンテナを接続しなくても名古屋地区のAM放送受信OK。
 ・ボディ内部にバーアンテナを内蔵している模様。

St509004 St509005 St509006 St509007 St509009
St509001 St509010 St509012 St509013 St509014

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディ内部にAMバーアンテナ内蔵
 ・FM3連、AM2連フロントエンド → CFフィルタ×2 → レシオ検波
 ・IFT201:Ratio Det.
 ・L301:38kHz trans.
 ・RT501:Separation Adj.
 ・L403:AM OSC coil
 ・ST-5070より大幅に簡略化されたコストダウン機。

St509020 St509021 St509022 St509023 St509024
St509025 St509026 St509027 St509028 St509029
St509030 St509031 St509032 St509033 St509034

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・指針90MHz位置 → 90MHz → CT103調整 → Sメーター最大
 ・指針76MHz位置 → 76MHz →  L103調整 → Sメーター最大
【FM トラッキング調整】
 ・90MHz受信 → CT101,CT102調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 → L101,L102調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → IFT101調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】
 ・83MHz受信 → IFT201調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz SUB信号 → T301調整 → Lchレベル最大
 ・RT301調整 → セパレーション調整
【AM調整】
 ・指針 600kHz位置 →  600kHz → L403調整 → Sメーター最大
 ・指針1400kHz位置 → 1400kHz → CT402,401調整 → Sメーター最大

St5090

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・大幅な周波数ズレでしたが故障個所は無かったです。
 ・再調整によりFM/AMとも違和感なく使える様になりました。
 ・緑色に浮かび上がる照明窓がとてもイイ感じです。 

St509008

2018年9月16日 (日)

Technics ST-7600

 ・2018年7月、部品取り目的でジャンク品のST-7600を入手しました。
 ・以下、整備記録です。

St760006

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-7600 ¥37,800(1975年頃)
 ・Hifi Engine Technics ST-7600 AM/FM Stereo Tuner (1976-77)
 ※周波数窓のデザインが国内機とちょっと違います。

St760002 St760011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・周波数窓の前面に透明アクリル板を置くデザインはST-8600やST-8200に似ている。
 ・ボディ全体に経年の汚れがこびり付いているが、目立つキズはない。
 ・FMアンテナ端子に同軸ケーブルを接続して電源オン。
 ・周波数窓と二つのメーターの照明点灯。ちょっと暗いのでタマ切れか?
 ・名古屋地区のFM放送受信OK。STEREOランプ点灯。
 ・+0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・IF BAND(WIDE/NARROW)切換OK。MUTING動作OK。
 ・HI-BLENDの効果はよく分からない。
 ・AM放送受信を背面バーアンテナで確認。
 ・名古屋地区のAM放送受信OK。

St760001 St760003 St760004 St760005 St7600010
St760012 St760013 St760014 St760015 St760016

■内部記録------------------------------------------------------------

 ・内部を見ると垂直に配置された2枚の基板が特徴的。
 ・チューナー基板とオーディオ基板に分けてあるようです。
 ・「バーチカルアライメント」の意味が分かりました。
 ・照明電球は2個だけ。タマ切れは無かったです。
 ・これで周波数窓と2個のメーターを照らし出すのでちょっと暗い印象。
 ・FM3連、AM2連の小さなバリコンユニット
 ・IC1:AN217
 ・IC2:SN76115N
 ・VR1:FM S Meter
 ・VR2:MUTE
 ・VR3:VCO
 ・VR101:SEP

St760020 St760021 St760022 St760023 St760024
St760025 St760026 St760027 St760028 St760029

■調整記録------------------------------------------------------------

76001

【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし
 ・T1(緑)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → L3 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC3調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC1,TC2調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz 1kHz受信 → T2,T3調整 → 高調波歪最小
【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz受信 → T1(赤)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → Sメーター振れ調整
【VCO調整】
 ・TP34 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR3調整 → 19kHz±30Hz
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR101調整(別基板)→ 反対chへの漏れ信号最小
【AM OSC調整】
 ・600kHz → L7調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TCA2調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・600kHz → バーアンテナ調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TCA1調整 → Sメーター最大
【AM IFT調整】
 ・1000kHz → T5,T6調整 → Sメーター最大

76002

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・前回調整したST-7300IIと比べるとフロントパネルに高級感があります。
 ・ただ照明点灯時の周波数窓の美しさが乏しい感じ。

St760007

2018年9月 9日 (日)

Technics ST-7300II

 ・2018年6月末、近所のリサイクル店でジャンク機を入手しました。
 ・音声コードが背面から直接出ているタイプ、底板は木製。
 ・明らかにシリーズ最安の入門機ですね。
 ・いつもならスルーする機種ですが、今回は部品取り目的です。

St7300ii07

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-7300II ¥30,800(1977年頃)

St7300ii02 St7300ii11

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字は1977。
 ・シリアルナンバー:AA7907A532
 ・FMアンテナ端子は同軸裸線を接続するタイプ。
 ・電源オン。周波数窓の照明点灯、二つのメーター照明点灯。
 ・照明はほんのり点灯する程度で「オレンジ照明が美しい」とは言い難い。
 ・名古屋地区のFM局受信OK。ステレオランプ点灯。MUTING[動作OK。
 ・ただし-0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・Tメーター中点とSメーター最大が一致しない。
 ・AMも名古屋地区の放送局をすべて受信OK。
 ・AMアンテナはボディ内部に内蔵しているのか?
 ・調整ズレだけで致命的な故障個所は無さそう。

St7300ii01 St7300ii03 St7300ii04 St7300ii05 St7300ii06
St7300ii10 St7300ii12 St7300ii13 St7300ii14

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM3連、AM2連の小さなフロントエンドユニットが斜め設置。
 ・あとはST-8080とよく似た構成です。
 ・違いはMUTING調整用VRとパイロットキャンセルVRがないこと。
 ・2個の電球だけで周波数窓とメーターを照らしている。

St7300ii20 St7300ii21 St7300ii22 St7300ii23 St7300ii24
St7300ii25 St7300ii26 St7300ii27 St7300ii28 St7300ii29
St7300ii30 St7300ii31 St7300ii32 St7300ii33 St7300ii34

■調整記録------------------------------------------------------------

St7300ii_2

【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし
 ・T101(橙)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → L4 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC3調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC1,TC2調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz受信 → T101(緑)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR101調整 → Sメーター振れ調整
【VCO調整】
 ・TP301 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR301調整 → 19kHz±30Hz
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR302調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR401調整 → -6dB(※363Hz)
【AM OSC調整】
 ・600kHz → L202調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TCA2調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・1400kHz → TCA1調整 → Sメーター最大
【AM IFT調整】
 ・1000kHz → T201,T202調整 → Sメーター最大
【Rec CAL】
 ・調整不可ですが、462Hz/-5.8dBの基準音が出ていました。

■試聴------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルのデザインに高級感が感じられない点がちょっと残念。
 ・でもFM/AMとも特に問題なく動作しました。
 ・AMの受信感度が意外に良かったです。

St7300ii08

2018年9月 2日 (日)

DENON TU-850 修理調整記録3

 ・2018年7月末、巨艦TU-850の修理調整を承りました。
 ・以下、作業の記録です。

Tu85003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 DENON TU-850 ¥70,000円(1977年発売)
 ・Hifi Engine DENON TU-850 FM Stereo Tuner (1978-79)
 ・DENON TU-850 取扱説明書 (日本語版)

Tu85002_2 Tu85015_3

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルに目立つキズは無く、状態はかなり良いです。
 ・ボディには経年の汚れがあるもののキズやサビは見られない。
 ・背面端子も光沢があって美しい。
 ・早速 FMアンテナを接続して症状を確認。
 ・電源オン。二つのメーター照明点灯。周波数窓の照明も点灯。
 ・IF BAND切替(wide/narrow)ポジションランプ(緑/赤)点灯しない。
 ・選局ツマミを回すとFM局付近でTメーターは反応する。
 ・メーター動作をSIGNAL/MULTIPATHに切り換えると針が大きく振れる。
 ・メーター動作はFM放送を受信していることを示しているが、音は出ない。
 ・固定端子、可変端子ともに音が出ない。
 ・MUTINGオフにしても局間ノイズすら出ない。
 ・ステレオランプ点灯しない、、と思ったら、薄く明滅状態。
 ・REC CALトーンが出てこない。
 ・マルチパス-H端子を確認すると正常なFM音声が聴こえる。
 ・メーター動作をLEVELメーターに切り替えると全く針が振れない。

Tu85006 Tu85007 Tu85008 Tu85010 Tu85011
Tu85014 Tu85016 Tu85017 Tu85018 Tu85019

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・電源電圧OK
 ・TR9,TR15,TR16/2SC1313 → 2SC1345 交換済みでした。
 ・IF BAND切換スイッチが機能していない。
 ・スイッチでwideを選択しても常時narrow状態です。
 ・フロントパネルを分解してインジケーターLED確認
 ・インジケーターLED(narrow)故障でした。
 ・インジケーターLED(wide)は生きているが、切り換らないので点灯しない。
 ・リレー駆動電圧は正常。
 ・リレー( HITACHI L24)内部の故障か?

Tu85021 Tu85022 Tu85023 Tu85024 Tu85025
Tu850251 Tu85026 Tu85027 Tu85028 Tu85029
Tu85030 Tu85031 Tu85032 Tu85033 Tu85034

■修理記録:IF BAND切換スイッチ故障-----------------------------------

 ・レバーを操作してもwide/narrowが切り換わりません。
 ・常時narrowの状態です。
 ・スイッチを取り外して分解してみました。
 ・スライド機構のプラスチック部品が破損しています。
 ・同型機を入手してスイッチごと交換するしかないです。
 ・応急処置として「常時wide」位置にして組み直しました。
 ・レバー位置に関わらず「常時wide」で受信しています。

Tu85009 Tu85050 Tu85051 Tu85052 Tu85054

■修理記録:インジケーターLED故障-------------------------------------

 ・narrowインジケーターの赤色LEDは切れている。
 ・wideインジケーターの緑色LEDは生きている。
 ・しかしスイッチ故障のためwideに切り換わらないので点灯しない。
 ・stereoインジケーターの赤色LEDは劣化のため弱々しく明滅。
 ・特殊形状のLEDなので代替品を見つけることが難しいです。
 ・対策としてwide(緑色LED)とstereo(赤色LED)を入れ換えました。
 ・ステレオインジケーターとして緑色LEDが明るく点灯します。
 ・wideインジケーターも赤く薄点灯。

Tu85043 Tu85045 Tu85046 Tu85047 Tu85048

■修理記録:リレー故障------------------------------------------------

 ・TR9交換済みでリレー駆動電圧は正常でした。
 ・音声が出ないのはリレー本体(HITACHI L24)の故障か?
 ・手持ちの汎用リレー(24V、C接点)に置き換えてみました。
 ・汎用リレーは小さな基板に取り付け、ボディの空きスペースに設置。
 ・これによって正常音声が出るようになった、、と思ったらRchの音が出ない??
 ・Lchの音は正常です。交換したリレーが不良品だったか?

Tu85034_2 Tu85061 Tu85062 Tu85063 Tu85064

■修理記録:トランジスタ故障------------------------------------------

 ・リレーからさかのぼってRch回路を調査
 ・するとオーディオ回路 TR6 2SA836 で音が止まっている。
 ・取り外して足を見ると真っ黒です。
 ・これを2SA1015に交換したところRchも音が出るようになりました。
 ・ついでにLchのトランジスタと周囲の電解コンデンサも交換。
 ・TR6,8 2SA836 2SA1015
 ・TR5,7 2SC1000 2SC1815
 ・C21,22 47uF/6.3v 47uF/50v
 ・C23,24 4.7uF/25v 4.7uF/25v
 ・C18 220uF/25v 220uF/25v

Tu85034_3 Tu85070 Tu85071 Tu85072 Tu85073

■調整記録------------------------------------------------------------

●フロントエンド
【OSC調整】
 ・76MHz 無変調 90dB → Lo 調整 → ダイヤル指針76MHz
 ・90MHz 無変調 90dB → TCo調整 → ダイヤル指針90MHz
【RF調整】
 ・76MHz 無変調 40dB → LA,LR1,LR2,LR3 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz 無変調 40dB → TCA,TCR1,TCR2,TCR3調整 → Sメーター最大
【IFT調整】
 ・83MHz 1kHz,100%変調 → IFT調整 → Sメーター最大
●IF検波基板
【検波調整1】※HA1137W クアドラチュア検波
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz 1kHz,100%,70dB → T2 下段コア調整 → Tメーター中点
 ・TP1 Wavespectra接続 波形確認
 ・83MHz 1kHz,100%,70dB → T2 上段コア調整 → 高調波最小
【検波調整2】※レシオ検波
 ・IF BAND=WIDE
 ・無信号 → T3上段コア調整 → TP間電圧 → 電圧ゼロ
 ・固定出力端子 Wavespectra接続 波形確認
 ・83MHz 1kHz,100%,70dB → T3下段コア調整 → 高調波最小
【WIDE/NARROWゲイン調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz 1kHz,100%,70dB → Sメーター振れ位置確認
 ・IF BAND=NARROW
 ・VR1調整 → Sメーター同じ振れ位置
【MUTING調整】
 ・83MHz 1kHz,100%,20dB → VR2調整 → MUTING作動
【OUTPUTレベル調整】
 ・固定出力端子に電圧計接続
 ・83MHz 1kHz,100%,60dB → VR3調整 → 1.6V
●MPX基板
【VCOフリーラン周波数調整1】
 ・IF BAND=WIDE
 ・TP1~TP3(GND)周波数カウンタ接続
 ・HA11223 8ピン~9ピン短絡
 ・無信号 → VR8調整 → 76kHz±20Hz
 ・無信号 → VR1調整 → 76kHz±20Hz
【VCOフリーラン周波数調整2】
 ・IF BAND=WIDE
 ・TP1~TP3(GND)周波数カウンタ接続
 ・TP2~TP3短絡
 ・無信号 → VR9調整 → 76kHz±20Hz
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・オーディオ出力をWavespectraで観測
 ・83MHz パイロット信号 60dB 受信 → VR2調整 → 19kHz最小
 ・左右バランスに注意
【セパレーション調整】
 ・Wavespectra接続 波形確認
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR11調整 → 漏れ信号最小
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR12調整 → 漏れ信号最小
【STEREO歪調整】
 ・Wavespectra接続 波形確認
 ・IF BAND=WIDE
  ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → フロントエンド内IFT調整 → 高調波歪最小
  ・IF BAND=NARROW
  ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → IF基板 T1調整 → 高調波歪最小
 ・IF BAND=NARROW
  ・TP1 Wavespectra接続 波形確認
  ・83MHz 1kHz,100%,70dB → T1調整 → 高調波歪最小
【メーター調整1】チューナーレベル
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR3,VR4調整 → L/Rメーター → 0dB
【メーター調整2】オーディオレベル
 ・背面端子にオーディオ発振器接続
 ・1kHz、2.45V → VR5,VR6調整 → L/Rメーター → 0dB
【メーター調整3】REC CALレベル
 ・REC CAL on  → VR7調整 → L/Rメーター → -6dBdB

Tu850

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・STEREOインジケーターが緑色点灯しています。
 ・IF BAND切換とLEDに課題がありますが、とりあえず復活しました。
 ・独特の雰囲気、重厚な存在感がイイですね。

Tu85004

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