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2018年10月14日 (日)

TRiO KT-1100 修理調整記録3

 ・2018年9月、KT-1100の修理調整を承りました。
 ・周波数目盛と指針が大きくズレているそうです。
 ・以下、作業記録です。

Trio_kt110003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-1100 ¥73,800(1982年発売)
 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-1100 AM-FM STEREO TUNER ¥73,800
 ・Hifi Engine Kenwood KT-1100 AM/FM Stereo Tuner (1983)

Trio_kt110002 Trio_kt110011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はとても綺麗な状態で、目立つキズはありません。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・二つのメーター照明点灯、赤い指針点灯。
 ・ズレた受信状態でSTEREOランプ点灯、SERVO LOCKランプ点灯。
 ・RF切換OK、FM BAND切換OK、MUTING動作OK、REC CALトーンOK。

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 ・名古屋地区のFM局を受信しました、、が、、ご指摘通り指針と目盛のズレが大きい。
 ・放送波 → 目盛り(ズレ幅)
 ・77.8MHz → 76.1MHz(-1.7MHz)
 ・79.5MHz → 77.6MHz(-1.9MHz)
 ・80.7MHz → 78.7MHz(-2.0MHz)
 ・82.5MHz → 80.3MHz(-2.2MHz)
 ・92.9MHz → 89.4MHz(-3.5MHz)※FM補完放送
 ・93.7MHz → 90.2MHz(-3.5MHz)※FM補完放送

 ・特に高い周波数でズレ幅が大きく、何とFM補完放送まで受信できます。
 ・FM補完放送が受信できるので、これはこれで使えるような気もする、、??
 ・周波数のズレ以外の動作は正常のようです。

■内部確認------------------------------------------------------------

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■修理記録------------------------------------------------------------

 ・フロントエンド内OSCトリマTC8を回しても発信周波数が全く変化しない。
 ・TC8が完全に容量抜け、この機種では頻繁に遭遇する不具合です。
 ・これまでの事例に倣って外部に新トリマを設置しました。
 ・今回はハンダを染み込ませたハンダ吸取線をGND側の台座にしました。
 ・以下の調整作業を経て正常周波数に設定できました。

Trio_kt110024_2 Trio_kt110040 Trio_kt110041

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC8調整 → Sメーター最大
 ※OSCコイルL5の調整が難しいため83MHzのみで調整
【FM RF部調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC1,TC2,TC4,TC6調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → フロントエンドT1調整 → Sメーター最大
 ※L1~L4の調整が難しいため83MHzのみで調整
【IF調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → L2,L3調整 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・83MHz受信 → Sメーター最大かつ高調波歪最小位置にて受信
 ・L4調整 → Tメーター中点
【Wide Gain調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → Wide/Narrow Sメーター振れ具合を同じ位置に
【2nd OSC調整】
 ・IC4(TR4011)-1pin → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz受信 → L6調整 → 1.965MHz
【VCO調整】
 ・IC7(TR7040)付近の二つのTPを直結
 ・TP(19kHz) → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz → VR4調整 → 19kHz±10Hz
【Pilot Cancel調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR3,L19調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整/wide】
 ・IF BAND WIDE
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR5調整 → Lch漏れ信号最小
 ・83MHz ST → VR9調整 → Rch漏れ信号最小
【セパレーション調整/narrow】
 ・IF BAND NARROW
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR6調整 → 漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・83MHz受信 → 出力レベル測定
 ・VR2調整 → 上記レベル-6dBに設定 ※404Hz
【タッチセンサー調整】
 ・Q13エミッタ(=R197) → 周波数カウンタ接続
 ・L18調整 → 400kHz
【AM OSC調整】
 ・ 600kHz受信 → L17調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → TC7調整 → シグナルメーター最大
【AM RF調整】
 ・ 600kHz受信 → L14,L15調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → TC3,TC5調整 → シグナルメーター最大
【AMメーター調整】
 ・VR12 Sメーター振れ具合調整
 ・VR11 Tメーター中点調整

Trio_kt1100

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・83MHz付近では指針と目盛りはピッタリ合います。
 ・ただ目盛り両端では多少のズレが生じます。この点はご容赦ください。

Trio_kt110008

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コメント

同じKT-1100を先月購入したのですが 最初は絶好調で高音質で休みの日は1日中聞いていたのですが 突然受信しなくなってしまいました みていただいて修理してもらえたらと思います よろしくお願いいたします。

お問い合わせいただきありがとうございます。
修理のご依頼については、左サイドバー最上段の「プロフィール」をご覧ください。
お願い事項を列挙していますので、まずはお目通しをお願いします。

修理を専門とされてるわけでわないことわかりました 見ていただいて深刻なダメージがあって手の施しようもない場合は在庫の修理用部品にしてください 送り先教えていただければすぐに送らせていただきます おおよその代金の目安を教えてもらえましたら助かります よろしくお願いします。

修理代無料でとのことですが申し訳ありません とわいえ部品代送り返していただく時の送料はかかるかと思いますので後で教えて下さい

【Tメータ調整】で質問いたします。
小生のK-1100も1時間たつとSメータが0で受信不能となります。30分後に電源を投入すると復活しますが1時間後に落ちます。
具体的なやり方が判らないのですが、83MHzにセットしても何も受信しないため調整できず、L4を適当に左に20度動かしたところ、1時間の壁をクリアしました。
素人で申し訳ございませんが、具体的な調整方法をご教授していただけますでしょうか。

83MHzはちょうど76~90MHzの中間位置なので、ここで受信調整をしています。
具体的には信号発生器で83.0MHzの信号を生成しチューナーに送信しています。
信号発生器をお持ちでなければ地元で受信できるFM放送波で代替できます。
FM放送を受信しながらL4を調整してみてください。
83MHz付近の放送局があればいいのですが、83MHzから離れていてもOKです。

早々のご連絡ありがとうございます。82.5MHzのNHKでチャレンジします!

KT-1100の修理、オーバーホールをお願いしたいのですが、受けて頂けますでしょうか?
もし可能な場合は手続きをお知らせ願います。
また、一般的にどの位の費用が掛かるのかもお教え下さい。
宜しくお願いします。
(長)

お問い合わせいただきありがとうございます。

このブログの左サイドバー最上段の「プロフィール」をご覧ください。
連絡方法と共にこちらからのお願い事項を掲載しています。

「一般的な修理費用」ですが、故障状況によるのでよく分かりません。
KENWOODサービスに依頼すると最低1万円位からと思います。

当方はアマチュア素人ですから修理費用は頂戴しておりませんが、
その代わり直せないこともありますし、作業中に誤って壊してしますこともあります。
大切な機器の場合は専門業者さんに依頼することをお勧めします。

おはようございます。
アドバイスに従ってJVCケンウッド・サービスとコンタクトした所、まだ修理は受け付けているが、故障の内容によっては部品が入手できない等で修理出来ない可能性も高いとの事でした。門前払いせず38年前の製品の修理を受け付けているとは正直驚きです。
ダメ元覚悟で、早速近所のN電気経由で修理依頼しましたが、残念ながら修理不可で戻ってきてしまいました。
以下修理報告書の内容を転載させて頂きます。

症状確認:
トリマー劣化でFM周波数ズレ。IFTコイル雑音発生。AMは受信出来てました。

診断・処置内容:
補修部品供給終了により、修理不可の為、修理品をご返却いたします。次回より、修理不能で返却した修理品の再点検(取出等)は、点検診断料が掛かります。長い間ご愛用いただきありがとうございました。

、、、という状況の為、是非とも『BLUESS Laboratory』様に修理をお願いしたく別途メールさせて頂きますので宜しくお願いします。

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