フォト
2026年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

チューナー関連リンク

« SONY ST-S333ESXII 修理調整記録8 | トップページ | Technics ST-9030T 修理調整記録4 »

2018年12月30日 (日)

KENWOOD L-01T 修理調整記録6

 ・2018年11月、L-01Tの修理調整作業を承りました。
 ・発売時に購入したワンオーナー機だそうです。
 ・元箱に入った状態で届きました。
 ・以下、作業記録です。

L01t03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年頃)
 ・Hifi engine KENWOOD L-01T

L01t02 L01t10

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン。
 ・オレンジ色照明点灯。いつ見ても惚れ惚れする美しさ。
 ・名古屋地区のFM放送局を受信しようとすると、、
 ・Sメーターは大きく振れるが、Tメーターの指針が右側に偏っている。
 ・Tメーター指針は中点より右側で僅かに震える程度しか動かない。
 ・STEREOランプ点灯しない。
 ・MUTINGオンの状態では音が出ない。
 ・MUTINGオフにするとモノラル受信可能。
 ・これはFM同調点が検出されていない様子です。
 ・たぶん L6 が怪しいか?

L01t01 L01t05 L01t06 L01t11 L01t14

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・底面にKENWOODサービスの修理歴シールが4枚。
 ・ただ今回は「部品が無い」という理由で返却されたそうです。
 ・基板面とハンダ面を見ながら過去の修理箇所を確認。
  ・クアドラチュア検波コイル L6 ハンダ面にコンデンサ追加済み。
  ・パルスカウント検波LPF FL3 ハンダ面に82pF,82pF,47pF追加済み。
 ・IC3 LA1231N クアドラチュア検波コイル L6 のコアが割れている。
 ・コアが割れているので調整不能。

L01t56 L01t40 L01t41

■修理記録:HA1457W交換-----------------------------------------------

 ・IC4、IC10(HA1457W)故障というご指摘だったので新品のHA1457Wに交換。
 ・しかし交換後も症状に変化なし。
 ・HA1457Wは故障ではなかったです。

L01t60 L01t61 L01t62 L01t64 L01t67

■修理記録:L6調査----------------------------------------------------

 ・L6に直付けされたコンデンサを取り外す。→Tメーターの挙動は変わらない。
 ・コンデンサの取り付け位置を変更 → Tメーターの指針が少し中央に寄った。
 ・代わりに18pF設置→今度はTメーターが左側に大きく振り切れた。
 ・試行錯誤の結果、8pFを追加することで中点付近を示すようになりました。
 ・STEREOランプ点灯して名古屋地区のFM局を受信できようになりました。
 ・とりあえず復旧しましたが、、
 ・問題はL6のコアが割れているので微調整できないこと。

L01t41_2 L01t52 L01t53 L01t54 L01t70

■修理記録:L6交換----------------------------------------------------

 ・クアドラチュア検波コイル L6 同等品を探す。
 ・部品取り機として Aurex ST-S07(TRIO KT-770同等機)を入手。
 ・ST-S07動作確認後にクアドラチュア検波コイル L10 を取り外し。
 ・Aurex ST-S07 L10 → L-01T 新L6 として移植。
 ・新L6コア調整でTメーターの針が振れ、中点に調整できました。
 ・中古部品なので耐久性に不安あり。

Aurex09 Aurex_001 L01t70_2 L01t79 L01t74

■調整記録------------------------------------------------------------

【FMフロントエンド】
 ・OSC調整83MHz → OSC coil
 ・トラッキング調整76MHz → L1,L2,L3,L4,L5,L6
 ・トラッキング調整90MHz → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5,TC6
 ・IFT調整 → L17,L19,L21 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・LA1231Nクアドラチュア検波調整 → L6 → Tメーター中央
【ミューティング調整】
 ・VR2
【WIDE GAIN調整】
 ・Narrow受信 → Sメーターレベル記録
 ・Wide受信 → VR1調整 → Narrow受信時と同レベルに
【Sメーター調整】
 ・VR3
【第2IF調整】
 ・83MHz受信 → L8調整 → TP=1.96MHz ※実測1.85MHz
【VCO調整】
 ・無変調 → VR6調整 → TP(R117) → 76kHz
【Pilotキャンセル】
 ・VR7,L16調整 → 19kHz漏れ最小へ
【ステレオ歪調整】
 ・フロントエンドL21調整 → 高調波歪最小へ
【SCA調整】
 ・MEGURO DARC ENCODER MSG-2170でFM多重信号を生成
  ※L&R=80%、Pilot=10%、DARC=10%
 ・L10,L11調整 → D36カソード側DC電圧最大へ
 ・VR5調整 → IC9-1pin電圧測定 → +電圧が-電圧に変わる位置※
  ※+7.5V→安定して-6.6Vを示す位置
 ・IC9-1pin電圧が+→-に変わることでSCAフィルター回路のスイッチオン
【ノイズアンプ調整】
 ・離調状態  VR4調整 → Q6(2SC2785)エミッタ電圧 → 8V
【SUB調整】
 ・83MHz L-R信号受信 → VR8調整 → Lch最大
 ・同上  → VR9調整 → RchレベルをLchと同じに揃える
【セパレーション調整】
 ・Wide受信時 VR10→Rch、VR11→Lch
 ・Narrow受信 VR1(X13-2690基板)

L01t

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・SCA調整によってNHK-FMでFM多重放送ノイズが奇麗に消えました。
 ・その他再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・漆黒のフロントパネルに映えるオレンジ照明が抜群に美しいですね。

L01t04_2

■おまけ:パルスカウント検波回路のLPFフィルターFL3の件-----------------

 ・今回のL-01T FL3 は既にKENWOODサービスによって修理済みでした。
 ・FL3入力側から 82pF,82pF,47pF がハンダ面に直接追加されています。
 ・メーカーサービスでも同様の修理をするのですね!
 ・回路図には FL3=LPF:250kHz との記載があります。
 ・Dr. GERO様のレポートによると
 ・生きているLPF:入力側からLは7mHと9mH,Cは33pF, 82pF, 82pF とのことでした。
 ・コイルが生きていればコンデンサ追加でLPFが復活します。

L01t82

« SONY ST-S333ESXII 修理調整記録8 | トップページ | Technics ST-9030T 修理調整記録4 »

ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« SONY ST-S333ESXII 修理調整記録8 | トップページ | Technics ST-9030T 修理調整記録4 »