TRIO KT-5500 修理調整記録2
・2018年12月、KT-5500の修理依頼を承りました。
・以下、作業記録です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 TRIO KT-5500 ¥38,000(1975年発売)
・Hifi Engine Kenwood KT-5500 AM/FM Stereo Tuner (1978-79)
・KT-5500 取扱説明書 PDF形式
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■動作確認------------------------------------------------------------
・外観は年式を感じさせない位に程度が良い。
・75Ω端子にアンテナ線を接続して電源オン。
・周波数窓のオレンジ色照明点灯。メーター照明もOK。
・名古屋地区のFM放送を僅かな周波数ズレで受信OK。
・メーターの振れ具合を見るとFM放送を正常に受信している模様。
・しかし固定/可変端子とも出てくる音量がとても小さい。
・アンプ側でボリュームを最大に上げないと聞こえない状態。
・STEREOランプ点灯しない
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■内部確認------------------------------------------------------------
・FM専用5連バリコン
・IC:HA1137 FM-IFシステム用IC(クアドラチュア検波、ミューティング回路内蔵)
・IC:HA1196 PLL-MPX用IC
・T6:クアドラチュア検波 歪調整
・VR1:Sメーター振れ調整
・VR2:Tメーター中点調整
・VR3:検波信号レベル調整
・VR4:セパレーション調整
・VR5:VCO調整
・TP1:IF周波数確認(GND)
・TP2:IF周波数確認(10.7MHz)
・TP3:76kHz確認
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■修理記録:HA1196 黒ずんだ足の清掃---------------------------------
・HA1137 検波出力確認 → OK
・HA1196 入力信号確認 → OK
・HA1196 左右の音声出力 → 音量がとても小さい
・HA1196の足が真っ黒に変色している
・HA1196はICソケットにセットされていたので取り外して足の清掃
・再セットしたところ、、、
・何と正常音量で音が出るようになりました。
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■調整記録----------------------------------------------------------
調整方法を見直しました。特にVR3
【Tメーターオフセット調整】
・アンテナ入力なし → VR2調整 → Tメーター指針中点へ
【OSC調整】
・76MHz受信 → To調整 → Sメーター最大
・90MHz受信 → TCo調整 → Sメーター最大
【RF調整】
・76MHz受信 → T1,T2,T3,T4調整 → Sメーター最大
・90MHz受信 → TC1,TC2,TC3,TC4調整 → Sメーター最大
・この調整作業を数回繰り返す。
【IFTコア調整】
・83MHz受信 → T5調整 → Sメーター最大
【検波調整】
・音声出力をWaveSpectraに接続
・83MHz受信 → T6調整 → 高調波歪最小
【検波信号レベル調整】
・固定出力端子にAC電圧計セット
・83MHz60dB受信 → VR3調整 → 0.7V
【Sメーター振れ調整】
・83MHz受信 → VR1調整 → Sメーター振れ具合調整
【VCO調整】
・TP3に周波数カウンタ接続
・83MHz無変調 → VR5調整 → 76kHz
【セパレーション調整】
・音声出力端子をWaveSpectraに接続
・83MHz L/R信号 → VR4調整 → 反対ch漏れ最小
■試聴----------------------------------------------------------------
・最近、ICやTRの足が黒く変色し隣の足と短絡する不具合に頻繁に遭遇します。
・KT-5500は底板に点検口がありません。
・今回はソケットのおかげで基板を裏返す必要がなくてラッキーでした。
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KTシリーズ色々ありますがシンプルな回路構成で一番気に入っています。FMオンリーというのが良いです。補完放送帯も91.5MHzまでは行けます。私のエリアではTBS、山梨放送がOKで文化放送91.6MHzがなんとか大丈夫です。バリコンのカバーを外してみたことがないので参考になりました。
投稿: レシプロ | 2021年12月10日 (金) 11時46分