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2019年3月の記事

2019年3月31日 (日)

KENWOOD KT-1100D 修理調整記録6

 ・KT-1100Dは長くエアチェックに使った思い入れのある機種です。
 ・2019年2月、そのKT-1100Dの故障機を寄贈していただきました。
 ・誠にありがとうございます。
Kt1100d03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1100D ¥74,800(1987年頃)
 ・KENWOOD チューナーカタログ 1986年11月版

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・左前脚破損、ボディには目立つキズ、塗装はげもあって状態は良くない。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示管点灯。文字欠けは無いがAM周波数千の位だけが妙に明るい。
 ・つまり常用部分は輝度劣化しているということ。
 ・オート選局では放送局周波数で自動停止しない。
 ・マニュアル選局ならモノラル音声で受信OK。
 ・Tメーター、Sメーターのセグメント点灯。
 ・WIDE/NARROW切替OK。REC CAL OK。メモリボタン動作OK。
 ・手持ちの適当なAMループアンテナでAM放送の受信確認。
 ・AM放送はオート選局、マニュアル選局とも正常に受信。
 ・電源プラグを抜いてから7日後でもメモリ保持していました。

Kt1100d06 Kt1100d05 Kt1100d04 Kt1100d07_1 Kt1100d08
Kt1100d12 Kt1100d13 Kt1100d14 Kt1100d15 Kt1100d16

■内部確認------------------------------------------------------------

Kt1100d21 Kt1100d22 Kt1100d23 Kt1100d24 Kt1100d25
Kt1100d26 Kt1100d29 Kt1100d30 Kt1100d31 Kt1100d32

■調整記録------------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.3V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V±0.1V ※実測25.7V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L9調整 → 0.0V±10mV
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L15調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・R67左側 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L4,L7,L18調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L10調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【SIGNAL METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR3調整 → ※
  ※バーグラフの点灯レベル調整
【MPX VCO調整】
 ・TP14に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 19.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ L25調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR3:DET調整 → 歪最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR4:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR5調整 → 歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz.80dB)→ VR2調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz(R信号,1kHz,80dB)→ VR2調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz,80dB)→ VR3調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR1調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調)→ 本体左側小基板VR4調整 → 100%位置
【AM簡易調整】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・531kHz → L20調整 → 実測 2.8V 確認のみ
 ・1602kHz→ TC2調整 → 実測21.2V 確認のみ
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L21調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L22調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・特に故障箇所は無かったです。
 ・上記再調整でオート選局も正常動作するようになりました。
 ・検波基板はD-3300Tと同一なので部品取り用に保管します。
 ・ありがとうございました。
Kt1100d09

  ※ココログの新しい記事投稿方法に悪戦苦闘しています、、

2019年3月24日 (日)

LUXMAN T-530 修理調整記録2

2019年3月19日、ココログリニューアルに伴って大混乱していました。
スタイルが崩れる、画像が表示されない、管理画面にも入れないなど散々でした。
記事投稿の仕様も大幅変更されてサイズを変えた画像投稿が面倒になりました。
そのうちに慣れると思いますが、しばらく悪戦苦闘しそうです、、、
--------------------------------------------------------------------
 ・2019年2月、T-530の修理調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。
T53009_1
■製品情報-----------------------------------------------------------
 ・オーディオ懐古録 LUXMAN T-530 / FREQUENCY SYNTHESIZD AM/FM STEREO TUNER
 ・オーディオの足跡 LUXMAN T-530 ¥78,000(1982年6月発売)
 ・Hifi Engine Luxman T-530 / Synthesized AM/FM Stereo Tuner (1982-87)
T53006 T53005 T53004 T53003 T53008
■動作確認------------------------------------------------------------
 ・フロントパネルはほぼ無傷、でも木製ボディのキズが目立つ。
 ・電源オン、フロントパネルの照明点灯。
 ・透明パネル内側にたまったホコリがちょっと気になる。
 ・周波数表示は十分に明るく文字痩せなし。
 ・FM受信周波数帯76.1MHz~89.9MHz
 ・名古屋地区のFM局周波数を選択してもSメーターが全く点灯しない。
 ・もちろん音も出ない。
 ・muting off(mono)にしても変化なし。
 ・これは完全に故障か、、と思っていたら、、
 ・突然Sメーターがフル点灯状態で不規則に明滅を始める。
 ・同時にSTEREOランプも同じタイミングで明滅する。
 ・しばらく放置すると明滅が治まってフル点灯状態になる。
 ・STEREOランプ点灯して正常受信状態になる。
 ・ステレオ音声で他の名古屋地区放送局を受信できます。
 ・これは不思議な症状です。
 ・手持ちのAMループアンテナでAM受信確認。
 ・AM受信周波数522kHz~1611kHz
 ・AMは大丈夫みたいです。名古屋地区のAM局をすべて受信OK
 ・電源オン時の挙動がおかしいのか?電源回路の問題か?

 

 ・翌日、作業部屋に設置し直して再び電源オン、動作確認の続きです。
 ・電源投入直後からSメーターが点灯して受信OKです。でも、、
 ・FM/AMとも「ブーン」という大きなハム音が聞こえる。
 ・経験的にアース不良のような感じです。
 ・何故か昨日とは全く異なる症状?
■内部確認------------------------------------------------------------
 ・木製ボディを開けて内部確認。
 ・基板上にホコリなどなくキレイな状態です。
 ・目視では不良が疑われる部品は無さそう。
 ・ハンダ面を確認するため底板を外そうとボディを裏返したところ、、、
 ・ボディ内部から金属製ワッシャー2個が転がり出てきました!
 ・これは、、ピンッ! と来ました。
 ・T-530はフロントパネルとシャーシの隙間を埋めるためにワッシャーを挟んでいます。
 ・たぶんこのワッシャーが基板上に落ちていたに違いない!
T53052 T53051 T53053 T53055 T53056
 ・清掃を兼ねてフロントパネルを外してみると、、
 ・上部3カ所のネジのうち、2カ所のワッシャーが無くなっていました。
 ・予想通りボディから転がり出てきたワッシャーと同じものです。
 ・ワッシャーが出てきた後、再度動作確認したところ、FM/AMとも正常動作です。
 ・最初に確認した不思議な不具合は全く発生しません。
 ・一連の不調原因は、金属製ワッシャーが基板上を転がっていたことだと思います。
 ・本体を動かすたびにワッシャーがあちこちの部品に接触していたみたいです。
 ・電源回路がショートしなかったのは奇跡的かも?
 ・火災などの重大事故にならなくて良かったです。
■C.A.T.システム / Computer Analized Tuning System--------------------
T530042
 ・受信状態に応じてコンピューターが4つの機能を自動切替し最適組合せを実現する機能。
 ・通常は C.A.T.ボタンは押さない状態(インジケータ点灯)で使用。
 ・C.A.T.ボタンを押した状態(インジケータ消灯)でC.A.T.システムオフ。
 ・C.A.T.システムオフのとき4つの機能は手動で個別選択できる。
【Antenna Attenuator】アンテナアッテネーター
 ・6連バリコン相当の6バラクター構成により強電界における妨害排除能力を高める機能
 ・スイッチオンによ4連フロントエンドパックに加えてアンテナ側2連が起動する。
 ・強い電波の近接局がある場合に有効
【IF Selector】IF帯域切替
 ・Wide(400kHz)とNarrow(300kHz)の2段切替機能
【C.S. Filter】アンチバーディーフィルター
 ・不要な高域成分をカットし隣接局からの妨害波によるビート障害を排除する機能
  ※おまけ「C.S.」の意味は?
  ・サービスマニュアルに「C.S.Filter(Anti-Birdie Filter)」と記載あります。
  ・LUXMANカタログに「Anti-Birdie Filter (Clean Sound Filter) 」と記載あり。
  ・つまり、C.S.Filter=アンチバーディーフィルター=Clean Sound Filter
【High Blend】ハイブレンド
 ・受信強度に応じてステレオセパレーションを調整する機能
■調整記録------------------------------------------------------------
●FM部
 ・C.A.T.オフ、Mutingオフ
【FM同調点調整】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・83MHz mono 1kHz 100%変調 60dB → L103(IC側)調整 → 電圧ゼロ
【FM同調点調整】
 ・音声出力にWaveSpectar接続
 ・83MHz mono 1kHz 100%変調 60dB → L103(逆側)調整 → 歪最小
【VCO調整】
 ・TP5 周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 60dB → VR104調整 → 19kHz±10Hz
【セパレーション調整】
 ・Mutingオン
 ・音声出力にWaveSpectar接続
 ・83MHz stereo 1kHz 100%変調 60dB → VR105調整 → 反対chへの漏れ信号最小
 ・フロントエンドユニット内IFT調整→ ステレオ歪最小
 ・上記作業を数回繰り返す
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・Mutingオン
 ・音声出力にWaveSpectar接続
 ・83MHz stereo 1kHz 100%変調 60dB → F106,F107(黒)調整 → 漏れ信号最小
【ミューティング調整】
 ・Mutingオン
 ・83MHz mono 1kHz 20dB → VR102調整 → 音が出る位置に
【Sメーター調整】
 ・83MHz mono 1kHz 50dB → VR101調整 → SメーターLED全灯
【テストトーン調整】
 ・音声出力にWaveSpectar接続
 ・83MHz mono 1kHz 50dB → OUTPUTレベル記録
 ・test tone オン → VR301調整 → 上記レベル-6dB ※実測474kHz
【フロントエンド調整】
 ・C.A.T.オフ、Antenna att.オン
 ・LA1235 13ピンにDC電圧計セット →Sメーター電圧
 ・76.1MHz mono 1kHz 50dB → L101,L102,※L103,L104,L105調整 → Sメーター最大
 ・89.9MHz mono 1kHz 50dB → CT101,CT102,CT103,CT104,CT105調整 → Sメーター最大
 ・上記作業を数回繰り返す。
  ※L103,L104,L105の調整は難しいので触らない方が無難。
  ※C.A.T.オフ、Antenna att.オンにしないとアンテナ側2段が動作しない。
●AM部
【VT電圧】
 ・TP1 DC電圧計セット
 ・受信周波数 603kHz → L107調整 → 2V
 ・受信周波数1404kHz → CT104調整 → 7V
【RF調整】
 ・603kHz 1kHz 30%変調 → L104調整 → Sメータ最大
 ・1404kHz1kHz 30%変調 → CT103調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・1053kHz CBCラジオを聴きながら L105,L106調整 → 歪感最小
【Sメーター調整】
 ・1053kHz CBCラジオを聴きながら VR103調整 → SメーターLED
T530
■試聴----------------------------------------------------------------
 ・幸いにも故障個所は無かったです。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・内部を弄るときは細心の注意が必要、改めて実感しました。
T53010

 

<追記> 再修理記録 2022/06/12 ---------------------------------------

 ・2022年5月末、このT-530で再び不具合が発生したそうです。
 ・以下、再修理記録を追記します。

■ご指摘の症状--------------------------------------------------------

 ・STEREOインジケーターが点灯しなくなった
 ・出てくる音にステレオ感が無い

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・名古屋地区のFM局は受信できました。
 ・しかしご指摘の通りSTEREOインジケーターが点灯しません。
 ・聴感上のステレオ感もありません。
 ・VCO調整がズレたかな?という感じでしたが、、
 ・基板のVR104を回しても19kHzが観察できません
 ・これはどこか部品が故障したようです。

■修理記録:コンデンサ交換---------------------------------------------

 ・Q112:LA3390に繋がるVR104を回してもTP5で19kHzが観測できない
 ・回路図を見ながら怪しそうな部品を交換します。
 ・まずはじめに C149(1000pF/102)を手持ちのセラミックコンデンサに交換。
 ・すると、何と初球ストライク! というか 先頭打者ホームラン?
 ・TP5に周波数が出現しVR104調整で19kHzに設定できました。
 ・STEREOインジケーター点灯しステレオ感もあります。
 ・取り外したC149をパーツテスターで見ると3Ωの抵抗と判定されました。

T53033T53034T53041T53042T53044

<参考情報>
 ・回路図では C147(3.3uF),C148(2.2uF),C150(1uF)は無極性仕様ですが、
 ・実機では同容量の電解コンデンサーが実装されていました。

Luxman_t530

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・上記調整手順に従って再調整しました。
 ・STEREOインジケーター点灯し正常動作しています。
 ・またしばらくはFM放送を楽しめると思います。

2019年3月17日 (日)

Victor FX-711 修理調整記録4

 ・2019年2月末、FX-711の修理調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

Fx71108

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 VICTOR FX-711 ¥49,800(1987年頃)
 ・オーディオ懐古録 Victor FX-711 ¥49,800
 ・Hifi Engine JVC FX-1100
 ・FX-711 取扱説明書 PDF形式

Fx71102 Fx71114

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1991
 ・フロントパネル、ボディとも目立つキズはない。。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部は輝度劣化や文字欠けは見当たらない。
 ・オートサーチで名古屋地区のFM局周波数を素通りする。
 ・受信モード AUTO → MONO に変更すると受信可。
 ・ただし受信感度が極めて低い。
 ・REC CALトーンOK。
 ・AM オートサーチで名古屋地区のAM局受信OK
 ・問題は受信モードAUTOで受信できないこと。
 ・FMの受信感度低下と同調点がズレているか?

Fx71103 Fx71104 Fx71105 Fx71106 Fx71107
Fx71115 Fx71110 Fx71111 Fx71112 Fx71113

■内部確認-------------------------------------------------------------

Fx71120 Fx71121 Fx71122 Fx71123 Fx71124
Fx71125 Fx71126 Fx71127 Fx71128 Fx71129
Fx71130 Fx71131 Fx71132 Fx71133 Fx71140

■調整記録-------------------------------------------------------------
●FM部
【VT電圧】
 ・TP101 DC電圧計セット
 ・受信周波数 76MHz → L151調整 → 7.5V±0.1V ※実測7.1V
 ・受信周波数 90MHz → TC105調整 → 22.0V±0.1V ※実測19.5V
 ・上記作業を数回繰り返す
【RFトラッキング調整】
 ・VR602 → 電圧計セット ※Sメーター電圧測定
 ・76MHz 40dB → L103,L104,L105,L106調整 → 電圧最大
 ・90MHz 40dB → TC101,TC102,TC103,TC104調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
【IFT調整】
 ・83MHz 1kHz 100%変調 40dB → T101調整 → 電圧最大
【PLL検波 VCO調整】
 ・TP104 周波数カウンタ接続
 ・受信バンド切替 → AM
 ・何も受信しない状態 → T208粗調整 → 10.7MHz±0.01MHz
 ・何も受信しない状態 → T208微調整 → 10.7MHz±0.01MHz
 ・受信バンド切替 → FMに戻す
【FM dB表示調整】
 ・83MHz 70dB → VR602調整 → 表示74dB
 ・83MHz 30dB → VR601調整 → 表示24dB
 ・上記作業を数回繰り返す
【モノラル歪調整:WIDE】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T204(黒)調整 → モノラル歪最小
【ステレオ歪調整:WIDE】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T202(黒)調整 → ステレオ歪最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【ステレオ歪調整:NARROW】
 ・IF BAND=NARROW
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T201(黒)調整 → ステレオ歪最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【FM同調点調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・TP103 DC電圧計セット
 ・83MHz 70dB → T206調整 → 0V±1.5mV
【MUTINGレベル調整】
 ・MUTING=ON
 ・83MHz 20dB → VR604調整 → MUTING作動確認
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → VR401調整 → Lchもれ最小
 ・83MHz 70dB → VR402調整 → Rchもれ最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → VR403調整 → 19kHzもれ最小
 ・左右chのバランスに注意
【REC CAL調整】
 ・83MHz 70dB → 通常受信で出力レベル記録
 ・83MHz 70dB → VR404調整 → 上記記録-6dBに設定
 ・TONE 460Hz
●AM部
【VT電圧】
 ・TP102 DC電圧計セット
 ・受信周波数 522kHz → L302調整 → 1.8V±0.1V 実測1.7V
 ・受信周波数1629kHz → TC302調整 → 22.0V±0.1V 実測18.5V
 ・上記作業を数回繰り返す
【トラッキング調整】
 ・VR603 → 電圧計セット ※Sメーター電圧測定
 ・ 729kHz(NHK第一)受信 → L301調整 → 電圧最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC301調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
【AM dB表示調整】
 ・999kHz 90dB送信 → VR603調整 → ※AMのdB値は適当

Fx711algn

 ※VT電圧がちょっと低め。
 ※TC101~104の調整がピシッと決まらない。
 ※受信感度は大幅改善されたが、受信感度(dB表示)が安定しない。

■修理記録:トリマコンデンサ交換--------------------------------------

 ・トリマコンデンサTC101~104が劣化してる模様。
 ・TC101~TC105(10pF)5個 新品交換。
 ・VT電圧調整、RF調整をやり直したところ感度が大幅アップして安定。
 ・その他調整項目もすべてやり直しました。
 ・ついでにAMのTC301,TC302(20pF)2個も交換。

Fx71142 Fx71145 Fx71144 Fx71147 Fx71148

Fx71151

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・不調原因はトリマコンデンサ劣化とFM同調点のズレでした。
 ・上記調整作業でオート受信できるようになりました。
 ・FM/AMとも正常動作しています。

Fx71109

2019年3月10日 (日)

KENWOOD KT-6050

 ・2019年2月初め、KT-6050の修理調整作業を承りました。
 ・KT-6040の後継機という位置付けらしいです。

Kt605010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-6050 ¥45,000(1993年頃)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-6050 AM/FM Stereo Tuner (1993-95)

Kt605002 Kt605012

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字1994。
 ・ボディ全体に細かい擦り傷と経年の汚れ。
 ・底面に点検口が無い。これは残念。
 ・A/B 2系統のF型FMアンテナ端子。
 ・電源オン。表示部点灯。文字は小さめだが、輝度劣化や欠けは無い。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信。周波数ズレなし。
 ・STEREOランプ点灯。実際のステレオ感あり。
 ・RF ATT切替OK、IF BAND切替OK、
 ・選局ツマミの回転に対する反応が良くない。逆方向にオート選局始める場合有。
 ・REC CALトーンOK、メモリボタンへの登録作業OK。

Kt605003 Kt605005 Kt605006 Kt605008 Kt605009
Kt605014 Kt605015 Kt605016 Kt605017 Kt605018

 ・手持ちの適当なAMループアンテナで受信テスト。
 ・オート選局で名古屋地区のAM局を受信。
 ・特にCBCラジオ(1053kHz)を受信したら STEREOランプ点灯!
 ・おお!これは貴重な AM STEREO対応機だ!
 ・いまだAM STEREO放送を続けているCBCラジオも稀少な放送局です。
 ・FM/AMとも基本動作はできているようです。

Kt605020

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FMフロントエンド=5連バリキャップ
 ・LA1267:FM/AM Tuner
 ・LA3450:PLL FM MPX
 ・MC13022A:AM STEREO DECODER

Kt605021 Kt605022 Kt605023 Kt605024 Kt605025
Kt605026 Kt605027 Kt605028 Kt605029 Kt605030
Kt605031 Kt605032 Kt605033 Kt605034 Kt605035
Kt605036 Kt605037 Kt605038 Kt605039 Kt605040
Kt605041 Kt605042 Kt605043 Kt605044 Kt605045

Kenwood_kt6050_104

■調整記録----------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・アンテナ入力なし
 ・TP6~TP7 → DC電圧計セット
 ・76MHz → L42調整 →  3.0V±0.1V ※実測  2.9V
 ・90MHz → TC1調整 → 25.0V±0.2V ※実測 24.7V
【FM同調点調整】クアドラチュア検波
 ・TP1~TP2 → DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L35調整 → 0.0V±30mV ※実測+3.1V
【PLL検波調整】
 ・TP4~TP5 → DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L37調整 → 0.0V±15mV
【RF調整】
 ・VR17 → DC電圧計セット → Sメーター電圧
 ・83MHz受信 → L6,L7,L9,L11,L15調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・VR17 → DC電圧計セット → Sメーター電圧
 ・83MHz受信 → L15,L40調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz(1kHz,ST信号,20dB)→ VR 1調整 → dB表示=20dB、最下段セグメント点灯
 ・83MHz(1kHz,ST信号,70dB)→ VR17調整 → dB表示=70dB、最上段セグメント点灯
【歪調整1 WIDE MONO】
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR6調整 → 歪率最小
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR5調整 → 歪率最小(2nd)
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR9調整 → 歪率最小(3rd)
【歪調整2 NARROW MONO】
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小(2nd)
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR4調整 → 歪率最小(3rd)
【歪調整3 WIDE STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR12調整 → 歪率最小
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR 8調整 → 歪率最小
【歪調整4 NARROW STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR11調整 → 歪率最小
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR10調整 → 歪率最小
【PILOTキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz(ST信号) → VR16調整 → 19kHz信号最小
 ※左右バランスに注意
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・83MHz(1kHz,ST信号)→ VR14調整 → Rch漏れ信号最小
 ・83MHz(1kHz,ST信号)→ VR15調整 → Lch漏れ信号最小
【SEPARATION調整 NARROW】
 ・83MHz(1kHz,ST信号)→ VR13調整 → 反対ch漏れ信号最小
【AM VT電圧調整】
 ・TP6~TP7 → DC電圧計セット
 ・1602kHz受信 → L33(赤)調整 → 14.0V ※実測13.8V
 ・ 531kHz受信 → 2.5V ※確認のみ 2.4V
【AM 受信調整】
 ・999kHz受信 → L33(黒)調整 → シグナルメーター最大
【AM AUTO STOP調整】
 ・999kHz 20dB受信 → VR2調整 → dB表示=20dB、最下段セグメント点灯

Kt6050

Kt6050432

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・曲線デザインのフロントパネルが1990年代の製品らしい印象です。
 ・補完放送が始まったのでAMステレオ放送はもはや用済みですね。
 ・CBCラジオはいつまで続けてくれるのでしょう。
 ・もしかしたら受信機の方が先に姿を消すかも?

Kt605000

2019年3月 3日 (日)

Victor FX-711 修理調整記録3

■祝! NHK-FM 50周年

 ・1969年3月1日 NHK-FM 本放送開始
 ・FMエアチェックファンとしては感慨深い記念日です。
 ・ありがとう、NHK-FM。
  →特設サイト 50th YEAR NHK-FM

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 ・2019年1月末、FX-711の修理調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

Fx71102

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 VICTOR FX-711 ¥49,800(1987年頃)
 ・オーディオ懐古録 Victor FX-711 ¥49,800
 ・Hifi Engine JVC FX-1100
 ・FX-711 取扱説明書 PDF形式

Fx71101 Fx71111

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1986
 ・フロントパネルは特に角部に塗装はげ。
 ・ボディは擦り傷多数、外装状態はあまり良くない。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部は輝度劣化や文字欠けは見当たらない。
 ・オートサーチで名古屋地区のFM局周波数で停止する。
 ・ただし音が出てこない。STEREOランプ点灯しない
 ・シグナルレベルは60~70dBを表示するので受信はしている模様。
 ・受信モード AUTO → MONO に変更すると音が聞こえる。
 ・AUTO MEMORY :76~90MHz間でFM局を探して自動的にメモリ登録する機能 正常
 ・REC CALトーン聞こえる
 ・AM オートサーチで名古屋地区のAM局受信OK
 ・問題は受信モードAUTOで受信できないこと STEREOランプ点灯しないこと
 ・FM同調点がズレているか?MUTINGレベルがおかしいか??

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■内部確認-------------------------------------------------------------

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Fx71126 Fx71127 Fx71128 Fx71129 Fx71130
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■調整記録-------------------------------------------------------------

 ・RF MODE=DX
 ・IF BAND=WIDE
 ・MUTING=OFF
●FM部
【VT電圧】
 ・TP101 DC電圧計セット
 ・受信周波数 76MHz → L151調整 → 7.5V±0.1V ※実測7.3V
 ・受信周波数 90MHz → TC105調整 → 22.0V±0.1V ※実測21.5V
 ・上記作業を数回繰り返す
【RFトラッキング調整】
 ・VR602 → 電圧計セット ※Sメーター電圧測定
 ・76MHz 40dB → L103,L104,L105,L106調整 → 電圧最大
 ・90MHz 40dB → TC101,TC102,TC103,TC104調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
【IFT調整】
 ・83MHz 1kHz 100%変調 40dB → T101調整 → 電圧最大
【PLL検波 VCO調整】
 ・TP104 周波数カウンタ接続
 ・受信バンド切替 → AM
 ・何も受信しない状態 → T208粗調整 → 10.7MHz±0.01MHz
 ・何も受信しない状態 → T208微調整 → 10.7MHz±0.01MHz
 ・受信バンド切替 → FMに戻す
【FM dB表示調整】
 ・83MHz 70dB → VR602調整 → 表示74dB
 ・83MHz 30dB → VR601調整 → 表示24dB
 ・上記作業を数回繰り返す
【モノラル歪調整:WIDE】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T204(黒)調整 → モノラル歪最小
【ステレオ歪調整:WIDE】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T202(黒)調整 → ステレオ歪最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【ステレオ歪調整:NARROW】
 ・IF BAND=NARROW
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T201(黒)調整 → ステレオ歪最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【FM同調点調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・TP103 DC電圧計セット
 ・83MHz 70dB → T206調整 → 0V±1.5mV
【MUTINGレベル調整】
 ・MUTING=ON
 ・83MHz 20dB → VR604調整 → MUTING作動確認
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → VR401調整 → Lchもれ最小
 ・83MHz 70dB → VR402調整 → Rchもれ最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → VR403調整 → 19kHzもれ最小
 ・左右chのバランスに注意
【REC CAL調整】
 ・83MHz 70dB → 通常受信で出力レベル記録
 ・83MHz 70dB → VR404調整 → 上記記録-6dBに設定
 ・TONE 495Hz
●AM部
【VT電圧】
 ・TP102 DC電圧計セット
 ・受信周波数 522kHz → L302調整 → 1.8V±0.1V 実測1.8V
 ・受信周波数1629kHz → TC302調整 → 22.0V±0.1V 実測19.1V
 ・上記作業を数回繰り返す
【トラッキング調整】
 ・VR603 → 電圧計セット ※Sメーター電圧測定
 ・ 729kHz(NHK第一)受信 → L301調整 → 電圧最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC301調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
【AM dB表示調整】
 ・999kHz 90dB送信 → VR603調整 → ※AMのdB値は適当

Fx711algn

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・故障個所無し、不調原因はFM同調点のズレでした。
 ・上記調整作業でオート受信できるようになりました。
 ・FM/AMとも正常動作しています。

Fx71110

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