フォト
2026年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

チューナー関連リンク

« ONKYO Integra T-425AT | トップページ | SONY ST-S555ESX 修理調整記録2 »

2019年6月 2日 (日)

PIONEER TX-910 修理調整記録

 ・2019年5月連休、TX-910の修理調整作業を承りました。
 ・日本初、モトローラ社製PLL-MPX IC MC1310を搭載した記念すべき機種です。

Pioneer_tx91003

■製品情報------------------------------------------------------------

オーディオの足跡 PIONEER TX-910 ¥75,000(1973年頃)

オーディオ懐古録 PIONEER TX-910 ¥70,000(発売時)、¥75,000(1974年)

Hifi Engine Pioneer TX-9100 AM/FM Stereo Tuner (1973-75)

Pioneer_tx91002 Pioneer_tx91013

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はとても綺麗な状態で、目立つキズは見当たりません。
 ・電源オン、指針がオレンジ色に点灯。
 ・青色照明に浮かぶ周波数窓が美しい。
 ・二つのメーター照明も点灯。
 ・名古屋地区のFM局を受信OK。わずかに周波数ズレ。
 ・Tメーター中点とSメーター最大点が一致しない。
 ・Sメーター最大点から大きくズレた位置でSTEREOランプ点灯。
 ・MUTING動作OK。
 ・背面バーアンテナで名古屋地区のAM局を受信。
 ・AM受信は問題なさそう。
 ・ヘッドホン端子Lchからブーンという雑音。
 ・この雑音はFM/AMともに発生する。
 ・しかし固定/可変出力端子からは出てこない。
 ・ヘッドホン回路の問題か?

Pioneer_tx91004 Pioneer_tx91005 Pioneer_tx91006 Pioneer_tx91008 Pioneer_tx91009
Pioneer_tx91014 Pioneer_tx91015 Pioneer_tx91016 Pioneer_tx91017 Pioneer_tx91018

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・フロントエンドのシールドカバーは頑丈にハンダ付けされています。
 ・CF×2 → TA7060P×2 → CF×2 → TA7060P → TA7061AP → レシオ検波
 ・IF BAND切替(Wide/Narrow)なし
 ・PA1310P(MC1310P):PLL-MPX IC
 ・HA1138:AM Tuner

Pioneer_tx91020 Pioneer_tx91021 Pioneer_tx91022 Pioneer_tx91023 Pioneer_tx91024
Pioneer_tx91025 Pioneer_tx91026 Pioneer_tx91027 Pioneer_tx91028 Pioneer_tx91029
Pioneer_tx91030 Pioneer_tx91031 Pioneer_tx91032 Pioneer_tx91033 Pioneer_tx91034
Pioneer_tx91035 Pioneer_tx91037 Pioneer_tx91039 Pioneer_tx91040 Pioneer_tx91041

■修理記録:ヘッドホン回路--------------------------------------------

 ・Lchのみノイズが聞こえる聞こえる
 ・ヘッドホン音量をゼロにしてもノイズが聞こえる。
 ・FM/AMとも同じ雑音が聞こえる。
 ・背面の固定/可変出力端子からは聞こえない。
 ・ヘッドホン回路から出てくる音を調べてみるとLchレベルが低い。
 ・Lch側の電解コンデンサとトランジスタを順番に交換。
 ・不調原因は Q1:2SC1344 でした。2SC1815 に交換したところで不具合解消。
 ・ついでにすべての電解コンデンサとトランジスタを交換しました。
  ・Q1,Q2:2SC1344 → 2SC1815
  ・Q3,Q4:2SC1384 → 2SC1815
  ・C3,C4:1uF/25v → 1uF/50v
  ・C5,C6:220uF/16v → 220uF/16v
  ・C1:3.3uF/50v → 3.3uF/50v
  ・C2:100uF/10v → 100uF/25v
  ・C7:470uF/25v → 470uF/25v

Tx90091 Tx90092 Tx90093 Tx90095 Tx90097

■調整記録------------------------------------------------------------

【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし → T4上段コア調整 → Tメーター中点
 ・83MHz → → T4下段コア調整 → 歪率最小
【OSC調整】(フロントエンド底面から)
 ・IF基板17番端子 → DC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・76MHz → T5調整 → 電圧最大
 ・90MHz → TC5調整 → 電圧最大
【RF調整】(フロントエンド底面から)
 ・IF基板17番端子 → DC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・76MHz → T1,T2,T3,T4調整 → 電圧最大
 ・90MHz → TC1,TC2,TC3,TC4調整 → 電圧最大
 ・83MHz → T6調整 → 電圧最大
【ミューティング調整】
 ・83MHz 70dB → VR3調整 → MUTING作動点をTメーターで左右対称
 ・Muting スイッチ1
 ・83MHz 20dB → VR4調整 → MUTING作動位置
 ・Muting スイッチ2
 ・83MHz 35dB → VR6調整 → MUTING作動位置
【Sメーター調整】
 ・83MHz → VR5調整 → Sメーター最大振れ
【VCO調整】
 ・MPX基板 2番端子=(PA1310-10pin)→ 周波数カウンタ接続
 ・83MHz ST信号 → VR1調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST信号 → VR2調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【AM OSC調整】
 ・IF基板 14番端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・ 600kHz受信 → T2調整 → 電圧最大
 ・1400kHz受信 → TC3調整 → 電圧最大
【AM RF調整】
 ・IF基板 14番端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・ 600kHz受信 → T1,バーアンテナ内コイル調整 → 電圧最大
 ・1400kHz受信 → TC1,TC2調整 → 電圧最大

Tx910

 ※AM VR1:GAIN CONTROL
 ※AM VR2:OUTPUT LEVEL CONTROL
 ※AMのVR1、VR2の調整方法がイマイチ分かりません?

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ウッドケースに包まれて優しく浮かび上がる青い照明窓。
 ・オレンジ色の指針と赤いSTEREOランプが絶妙なアクセントです。
 ・薄暗い部屋でボーっと眺めていると幸せな気分に浸れます。

Pioneer_tx91010

« ONKYO Integra T-425AT | トップページ | SONY ST-S555ESX 修理調整記録2 »

ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

遅くなりましたが、修理して頂き、ありがとうございました。
今現在特に異常もなく、稼働しております。
このビンテージ然としたデザインと落ち着いた高級感は、並ならぬ存在感がありますねぇ。

TX-910が無事に稼働しているようで安心しました。

フロントパネルのデザインと照明色のバランスが絶妙ですね。
薄暗い部屋で、お酒を呑みながら、ボーと眺めるひと時が至極の幸せタイムです。

お久しぶりです。
この時に修理して頂いたTX-910は今も愛機としてFMを聴いております。
また、この後に謝礼代わりにお送りしたST-510を念入りにメンテされて使用されているとのことで、当方としても贈って良かったと思っております。
コレクションしているオープンリールテープにTX-910のCMが収められていたので、YoutubeにUpしました。
当時の資料はとても面白いものですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5nD7S6DmlHg

YouTubeで聞かせていただきました。
TX-910のことを「ICチューナー」って呼んでいたんですね。
ちょっと笑えますが、でも今となっては貴重な資料ですね。
それと、湯川れい子さんの声、とっても若々しくて懐かしいです。
オープンリールの消し残しにお宝あり、ですね。

度々失礼します。
2019年頃にメンテして頂いたこのTX-910.。
突然電源が落ちる症状が出るようになりました、、、。
暫くしてから復旧はしましたが、2時間ほど経つと再び電源が落ちてしまいます。
これは非常に危険な状況でしょうか。

電源回路のトラブルのようです。
「非常に」かどうかは分かりませんが、
電源回路の故障は発熱、発煙、発火の危険につながります。
使用を中止して電源プラグを抜いた方が良いです。
またお送りいただければ内部点検してみます。

こんにちわ。
以前お世話になりました。
電源が落ちる原因は電源ケーブルだったようで、全てを交換したところ完治しました。
ただ、またもう一つ問題が浮上してきました。
今度はFMのステレオ受信が全く出来なくなりました、、、。
チューニングメーター中央からずらしてモノラルで受信は出来ます。
またお時間ある時に診てもらえれば幸いです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ONKYO Integra T-425AT | トップページ | SONY ST-S555ESX 修理調整記録2 »