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2019年11月 3日 (日)

SONY ST-S333ESA 修理調整記録1

 ・2019年10月初め、333ESAブラックモデルのワンオーナー品が届きました。
 ・久しぶりに通電したら動作不調だったとのこと。
 ・以下、作業記録です。

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■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESA ¥55,000(1991年発売)
 ・Hifi engine SONY ST-770ES? FM Stereo / FM-AM Tuner (1991-92)

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■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観に目立つキズは無く、大切に扱われていたようです。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部点灯。文字欠けや輝度劣化は感じられない。
 ・IF BANDやRF切替などボタン操作に応じてインジケーター点灯OK。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信するとすべて素通りして受信不可。
 ・上り方向、下り方向ともにオート選局不可。
 ・マニュアル受信でモノラルなら受信OK。
 ・ただ受信感度が弱く、Sメーターが下から2~3セグメント点灯する程度。
 ・続いてAMループアンテナを接続して名古屋地区のAM局をテスト受信。
 ・AMはオート選局で名古屋地区のAM放送局を受信OK。
 ・REC CALトーン OK。
 ・問題はFM受信感度の低下ですね。

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・そういえば 333ESA の内部を見るのは久しぶり、、
 ・オーディオクラスの電解コンデンサ―が大量に使われています。
 ・ただ、部品番号と部品配置は 333ESG と全く同じ、TPも同じです。
 ・MPX IC:CXA1064

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■修理記録:ハンダ修正------------------------------------------------

 ・ハンダ面を確認すると音声出力端子とアースバーにハンダ割れを発見。
 ・これは333シリーズ定番の不具合箇所です。
 ・不良個所のハンダを盛り直して修正。
 ・音声端子のハンダにアクセスするには背面パネルを外すと作業が楽です。

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■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※実測 0.95V
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 → 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測21.5V
 ・76MHz → 確認のみ → 8.0V±1.0V ※調整前実測 8.2V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)→ 電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をパス
 ・TP271 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測348mV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※Wavespectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)→ 電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・83MHz 40dBモノラル信号受信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・83MHz 40dBステレオ信号受信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・83MHz 80dBモノラル信号受信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・83MHz 80dBステレオ信号受信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・83MHz 20dB受信 → RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・83MHZ 25dB受信 → RV252調整 → MUTING作動位置へ
【IF NARROWゲイン調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・83MHz 80dB受信 → RV203調整 → NARROWゲイン調整
【Sメーター調整】
 ・83MHz受信 → RV241調整 → Sメーター点灯レベル調整
【パイロットキャンセル】
 ・83MHz ST信号受信 → RV303,L301調整 → 19kHz信号漏れ最小 ※左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・83MHz ST信号受信 → RV301 R→L ※調整後実測72dB
 ・83MHz ST信号受信 → RV302 L→R ※調整後実測66dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-6dB 398Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整

333esa

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・故障個所は無かったです。
 ・不調原因はFM同調点の大幅なズレでした。
 ・その他の調整ポイントも大きく外れていました。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

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コメント

ぶるーす様

こんばんは、私もとうとう念願のST-S333ESAを入手できました!。
ところがこのチューナも経年のため、同調ズレなどがあり何とか調整したいのですが
ぶるーすさんが記事の中で使われている「ICの脚に引っ掛けているプローブ(?)」は
どこで入手できるのでしょうか。ご連絡いただければ助かります。
私は不器用なので、標準のプローブではショートさせてしまいそうで…

> 「ICの脚に引っ掛けているプローブ(?)」

ICクリップです。例えばこれ↓

https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-11688/


ぶるーす様

こんばんは、早々のご連絡ありがとうございます。
教えていただいたサイトを見ましたが、沢山種類があって
よくわかりませんでした…すみません。

Blues様

こんばんは、やっとICクリップを購入できました。ありがとうございました。

さっそくICの脚に取り付けBlues様のサイトを参照しながら333ESAをいじりました。
先に書き込ませていただいた時間とともにレベルゲージが上がる現象は
改善されないものの感度や同調ズレは一応治りました。
そこでもう一点お教えいただきたいのですが、
現在、チューナはTRIOのKT-1010と1100Dそれに本機がありますが、
そのどれもがサシスセソがきつく、ヒスノイズのように声や楽器の音に
まとわりつくように聴こえます。これはどのような問題なのでしょうか。
Blues様が良く言われる「高調波ひずみ」がこのことなのでしょうか。

サ行の音がキツい原因はいろいろ考えられます。
・電波が弱い
・受信感度が低下している
・FM同調点がズレている など

電波がが弱いという事は無いでしょうか。
もしアンテナ受信なら設置方向を変えてみるとか。

Blues様

こんにちは、

ご連絡ありがとうございます。
ご返信が遅れ申し訳ありません。
信号レベルメータでの表示では、フル点灯していますので
電波と受信感度は問題ないと思います。

FM同調ズレは本ページを参照させていただき
再度確認しましたが、ほぼ0ボルトでした。
私の耳のせいなのか…と思うこの頃です。

あと、NHK-FMの曲間ノイズ(=低音の風のような音)もあります。
これは、Blues様の他のチューナの記事にも掲載されていたかと思いましたが
その記事が見つかりませんでした…。
これも気にしだすと、いつまででも耳に残る音ですね。

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