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2020年1月の記事

2020年1月26日 (日)

TRIO KT-900

 ・2019年11月、KT-900の故障品を寄贈していただきました。
 ・そういえばKT-900は整備記録が残ってません。
 ・今回は記録を残す良い機会をいただきました。

Kt90006

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-900 ¥49,800(1980年頃)
 ・オーディオ懐古録 TRIO AM-FM STEREO TUNER ¥49,800円(1980)

Kt90002Kt90015

【1976年】パルスカウント検波チューナー登場 ※検波回路はディスクリート構成
 ・KT-9700 ¥150,000
 ・KT-8000 ¥ 69,800
【1978年】検波回路のIC化(TR4010/TR4010A)
 ・KT-9900 ¥200,000
 ・KT-8300 ¥ 63,000
 ・KT-8100 ¥ 42,000
【1979年】検波回路のIC化(TR4010A)
 ・L-01T ¥160,000 ※初のKENWOODブランド機
 ・L-07TII ¥130,000
 ・KT-80 ¥ 37,000 ※システムコンポの一部
【1980年】ニューパルスカウントシステム登場、専用IC進化(TR7020+TR4011)
 ・KT-1000 ¥69,800
 ・KT-900 ¥49,800
【1981年】ニューパルスカウントシステム、専用IC(TR7020+TR4011)
 ・KT-9X ¥64,800 ※唯一のシンセサイザー機
【1982年】ニューパルスカウントシステム、専用IC(TR7020+TR4011)
 ・KT-1100 ¥73,800
 ・KT-990 ¥53,800

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディ上面は擦り傷多数、フロントガラス内側には大量の埃。
 ・全体に経年の汚れがこびり付いている感じ。
 ・幸いなことにフロントパネルをボディに固定するプラスチック部分は無事。
 ・FMアンテナ端子は同軸裸線を接続するタイプでちょっと残念。
 ・電源OK、照明ランプ点灯、周波数指針点灯。
 ・前面ガラスに浮かび上がる照明窓がステキ!
 ・名古屋地区のFM放送局を受信しようとすると、、
 ・LED式の Sメーター、Tメーターともに点灯しない。
 ・SSGから83MHzを送信して76~90MHz区間を捜索しても受信できる位置が見つからない。
 ・MUTING オフにすると85MHz付近でかすかに基準音が聞こえる。
 ・REC CAL トーンは発信音が正常に聞こえる。
 ・適当なループアンテナでAM放送は受信OK、でもSメーター点灯せず。
 ・これはOSCトリマの故障かな?

Kt90003Kt90004Kt90005Kt90008Kt90009
Kt90001Kt90014Kt90010Kt90011Kt90012

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・KT-990との比較写真が ここ 残っています。
 ・FM4連AM2連バリコン搭載フロントエンド
 ・IF BAND切換 (Wide/Narrow)
 ・パルスカウント検波
 ・IC2:TR7020
 ・IC4:TR4011
 ・IC5:HA12016
 ・VR1:IF GAIN
 ・VR2:REC CAL
 ・VR3:SEP. Wide
 ・VR4:Sep. Narrow
 ・VR5:VCO
 ・同時期のKT-1000に比べると簡素な構成で調整箇所も少ない。


Kt90020Kt90021Kt90022Kt90023Kt90024
Kt90025Kt90026Kt90027Kt90028Kt90029
Kt90030Kt90031Kt90032Kt90040Kt90043

■修理記録:OSCトリマ-------------------------------------------------

 ・フロントエンド内OSCトリマコンデンサー(TC4)を回しても発信周波数が変化しない。
 ・これはTC4が完全に容量抜けしています。
 ・過去の修理事例に倣ってユニット外側に新トリマー(青色7pF)を直付け。
 ・下記受信調整によってばっちり受信できるようになりました。

Kt90040Kt90041Kt90042Kt90044Kt90045

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・TR7020-2Pin → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz 受信 → 新TC4調整 → 電圧最大
【FM RF調整】
 ・TR7020-2Pin → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz 受信 → TC1,TC2,TC3調整 → 電圧最大
 ・83MHz 受信 → T1調整 → 電圧最大
【クアドラチュア検波調整】
 ・83MHz 受信 → 電圧最大状態
 ・TR7020-3Pin-11Pin → 電圧計セット(Tメーター)
 ・83MHz 受信 → L4調整 → 電圧ゼロ(Tメーター中点)
【WIDE GAIN調整】
 ・TR7020-2Pin → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz Narrow受信 → Sメーター電圧記録
 ・83MHz Wide受信 → VR1調整 → 上記電圧と同じ
【高調波歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → T1(フロントエンド内)調整 → 高調波歪最小
【パルスカウント検波調整】
 ・TR4011-1Pin → 周波数カウンタセット
 ・83MHz受信 → L5調整 → 1.965MHz
【VCO調整】
 ・R56左足 → 周波数カウンタ接続
 ・SSG 83MHz 無変調 → VR5調整 → 76kHz
【セパレーション Narrow調整】※Narrow調整を先に行なうこと
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz Narrow → VR4調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【セパレーション Wide調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz Wide → VR3調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・83MHz受信 → 出力レベル記録
 ・83MHz受信 → VR2調整 → -6dB設定 ※460Hz
【AM受信調整】
 ・AMループアンテナ → 接続端子注意 [AM]~[GND]
 ・600kHz → L11,L12調整 → Sメーター最大点灯
 ・1400kHz → TC1,TC2調整 → Sメーター最大点灯

Kt900

■調整記録:最終LPF不調-----------------------------------------------

 ・上記調整作業は正常に実施できました。
 ・しかしLchの音がちょっと小さめです。
 ・最終オーディオ回路を調べてみるとL9,L10(ローパスフィルター)前後で音量が違う。
 ・L9,L10を基板から外して前後の回路を直結。
 ・これで左右の音量バランスが整いました。
 ・ちょうど良いサイズの交換部品が見当たらないので、とりあえずこのままにしておきます。

Kt90050Kt90051Kt90052

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・分解して徹底清掃、電球色に浮かび上がる不思議な雰囲気を取り戻しました。
 ・KT-990/KT900のガラス製フロントパネルはとても素敵な雰囲気を醸し出してくれます。
 ・薄暗い部屋でボーっと眺めていると幸せな気分に浸れます。


Kt90007

2020年1月19日 (日)

KENWOOD D-3300T 修理調整記録 6

 ・2019年12月、D-3300Tの故障機が届きました。
 ・以下、作業内容をご報告します。

D3300t05

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年発売)
 ・取扱説明書 (国内版)PDF

D3300t02D3300t07

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルとサイドウッドはほぼ無傷。天板が痛んでいる。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示管点灯。文字欠けや輝度劣化は見られない。
 ・オート選局で名古屋地区のFM放送局を受信しようとすると、、
 ・上り方向、下り方向ともに放送周波数を通過して受信できない。
 ・通過するときにTメーター、Sメーターのセグメントは点灯する。
 ・しかし中点から右に二本ズレた位置の赤いバーがフル点灯。
 ・マニュアル選局では放送周波数±0.2MHz範囲でモノラル受信できる。
 ・ステレオ受信不可。STEREOインジケータ点灯せず。
 ・Modulationを示す横バーグラフが点灯しない。
 ・セグメントがフル点灯するのでSメーターとしては機能している模様。
 ・RF切替(DISTANVCE/DIRECT)OK。WIDE/NARROW切替OK。REC CAL OK。
 ・FM同調点の検出ができていない感じです。

D3300t01D3300t06D3300t04D3300t08D3300t09

■修理記録:FM同調点が検出できない-----------------------------------

 ・当初は不調原因としてL9内部コンデンサーの容量抜けを考えましたが、、
 ・試しにL9コアを回したところ、規定値に設定できました。
  ・L9調整 → TP16~TP17間電圧ゼロ
 ・他の調整箇所もかなりズレていました。
 ・長期間使われていなかった個体のように感じます。

D3300t34

■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
 ・RF SELECTOR:DISTANCE
 ・QUIETING CONTROL:NORMAL
 ※(X86),(X05),(X13):基板番号
【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L5(X05-)調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.2V
 ・90MHz → TC5(X05-)調整 →25.0V±0.1V ※実測25.8V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dBu)受信 → L12(X86-)調整 → 0.0V±10mV ※実測-0.51V
 ・TP16~TP17 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dBu)受信 → L9 (X86-)調整 → 0.0V±10mV ※実測+0.48V
【RF調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・76MHz(1kHz,100%変調,40dBu)→ L1~4 (X05-)調整 → 電圧最大
 ・90MHz(1kHz,100%変調,40dBu)→ TC1~4(X05-)調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dBu)→ L10,L11,L22(X05-)調整 → 電圧最大
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dBu)→ L11(X86-)調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,14dBu)→ VR1(X86-)調整 → STEREOインジケータ点灯
【SIGNAL METER調整】
 ・(X13-)電源スイッチ後方の小さな基板
 ・83MHz(無変調,43dBu)→ VR3(X13)調整 → 7番目のドット(最上段)点灯
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(10Hz,100%変調,80dBf) → VR2(X13)調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dBf) → VR5(X05-)調整 → 76.00kHz±50Hz
【PILOT CANCEL調整1】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dBu)→ VR1(X05-)調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【PILOT CANCEL調整2】
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dBu)→ L20(X05-)調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号,10%変調,80dBu)→
   → L19(X05-)調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR3(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR4(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR6(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR5(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR7(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整6】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR8(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整7】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR9(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整8 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR2(X86-)調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整1 L】
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR4(X05-)調整 → Lchもれ最小
【SEPARATION調整2 R】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR3(X05-)調整 → Rchもれ最小
【SEPARATION調整3 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR2(X05-)調整 → もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・REC CAL オン → VR4(X13)調整 → 左から4番目のドットが点灯する位置

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・幸いにも故障個所は無く、再調整だけで復活しました。
 ・フロントパネルを分解清掃したので表示窓がクッキリ見えます。
 ・あとは天板を再塗装すると完璧ですね。

D3300t03

2020年1月12日 (日)

SANSUI TU-α707EXTRA

 ・2019年10月、サンスイ製チューナーの修理調整作業を承りました。
 ・以下、ちょっと難航した作業記録です。

Tua707e09

■製品情報------------------------------------------------------------

オーディオの足跡 SANSUI TU-α707EXTRA ¥54,700(1989年頃)
Hifi engine SANSUI TU-X711 Digital Synthesizer Tuner (1989-90)
Hifi engine SANSUI TU-X701 Digital Synthesizer Tuner (1987-90)

Tua707e02Tua707e13

【輸出機】
  ※TU-X701:TU-α707/707i
 ※TU-X711:TU-α707EXTRA/TU-α707R
【国内機】
 ※TU-S707X   ¥54,800(1984年頃)
 ※TU-S707XDECADE¥54,800(1985年頃)
 ※TU-α707   ¥59,800(1986年頃)
 ※TU-α707i   ¥59,800(1987年頃)
 ※TU-α707EXTRA ¥54,700(1989年頃)
 ※TU-α707R   ¥53,800(1991年頃)

Tua707e03Tua707e04Tua707e05Tua707e07Tua707e08
Tua707e06Tua707e11Tua707e12Tua707e14Tua707e15

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・電源オン、周波数など表示部点灯。文字痩せは無さそう。
 ・しかしFM放送はオート/マニュアル選局ともまったく受信しない。
 ・シグナルメーターは全く点灯せず。局間ノイズも聞こえない。
 ・AM放送も同じ症状で全く受信できない。
 ・これは重症か、、動作確認を諦めて電源オフ。
 ・数日間放置した後に再度電源オンしてみたら、、
 ・何と、前回の動作確認が嘘のように正常動作します。
 ・オート/マニュアル選局とも名古屋地区のFM放送を受信。
 ・シグナルメーターフル点灯、赤いSTEREOランプ点灯。
 ・IF BAND切換OK、RF切換OK、MUTING動作OK。REC CALトーンOK。
 ・AM放送は、、、と作業を進めていたら突然受信不能状態に、、、、
 ・最初の動作確認時と同じ症状でまったく受信しなくなりました。
 ・オート選局時の周波数変化スピードが極端に遅くなっています。
 ・原因は何でしょう???

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・初代α707は発売当時に購入したことがある懐かしい機種です。
 ・TU-α707(1986)→ TU-α707i(1987)→ TU-α707EXTRA(1989)→ TU-α707R(1991)
 ・ひろくん様のレポートによればα707シリーズの中身は同じものだそうです。
 ・基板上の印刷を見るとQ1,R1など同じ番号の部品がいくつもあります。
 ・これでは区別が付かない、、と思ったら、回路図に詳細説明がありました。

Sansui-tux701-sche_s

  ・FM回路(d) ex. dQ1,dR1,dC1,
  ・AM回路(e) ex. eQ1,eR1,eC1,
  ・CONTROL回路(f) ex. fQ1,fR1,fC1,
  ・SELECTOR回路(o) ex. oQ1,oR1,oC1,
  ・POWER SUPPLY回路(m) ex. mQ1,mR1,mC1,
 ・う~ん、、しかしこの部品番号はちょっと読みにくい。
【FM回路(d)】
 ・dVR1:FM STOP
 ・dVR2:WIDE GAIN
 ・dVR3:NARROW GAIN
 ・dVR4:MUTE
 ・dVR5:FM SIGNAL
 ・dVR6:MONO DISTOTION
 ・dVR7L:L SEP
 ・dVR7R:R SEP
 ・dVR8:NARROW SEP
 ・dVR9:REC LEVEL
 ・dVR10:PILOT CANCEL
【AM回路(e)】
 ・eVR1:AM SIGNAL
 ・eVR2:AM STOP

Tua707e20Tua707e21Tua707e22Tua707e23Tua707e24
Tua707e25Tua707e26Tua707e27Tua707e28Tua707e29
Tua707e30Tua707e31Tua707e32Tua707e33Tua707e34
Tua707e35Tua707e36Tua707e37Tua707e38Tua707e39

■修理記録:VT電圧異常-------------------------------------------------

【FM VT電圧調整】
 ・JW3~GND → 電圧計セット
 ・90MHz(電波無し)→ 22.0V
 ・76MHz(電波無し)→ 3.3V
 ※問題点:VT電圧を確認したところ電圧がまったく出ていない
 ※電源基板に繋がるコネクタ:JP2電圧確認
  ・+29V → +29.1V
  ・+12V → +12.6V
  ・+18V → +21.9V
  ・+5.6V→ + 5.6V
  ・-27V → -21.5V
 ・電源電圧は問題なさそうです。

【基準周波数調整】
 ・fIC1(LC7217)-1ピン~GND → 周波数カウンタ接続
 ・fTC1(50pF)調整 → 7.200000MHz±100Hz

 ※問題点:7.2MHzが確認できない。全くでたらめな数値が表示される。
 ・fX01(7.2MHz)水晶振動子や fTC1(50pF)周辺を指で触ってみると、、
 ・何とタッチ具合によって正常動作になることがある!
 ・どうやら水晶振動子かトリマコンデンサーの故障のようです。
 ・本機の底面には点検口がありますが、問題個所は点検口から外れた場所にあります。
 ・部品を交換するにはメイン基板を外して裏返すしかありません。

 ・fTC1(50pF)交換 → 当たり!
 ・7.2MHzが出現し、VT電圧が測定できるようになりました。
 ・その後のFM受信動作が復旧し、安定して受信するようになりました。
 ・故障原因はfTC1(50pF)でした。

Tua707e51Tua707e52Tua707e53Tua707e54Tua707e55
Tua707e56Tua707e57Tua707e61Tua707e58Tua707e59

■調整記録--------------------------------------------------------------

 ・FM回路(d) ex. dQ1,dR1,dC1,
 ・AM回路(e) ex. eQ1,eR1,eC1,
 ・CONTROL回路(f) ex. fQ1,fR1,fC1,
 ・SELECTOR回路(o) ex. oQ1,oR1,oC1,
 ・POWER SUPPLY回路(m) ex. mQ1,mR1,mC1,
【基準周波数調整】
 ・IC1(LC7217)-1ピン~GND → 周波数カウンタ接続
 ・TC1調整 → 7.200000MHz±100Hz
【FM同調点調整】QD検波
 ・TP1~TP2 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T4調整 → 0V±10mV
【FM VT電圧調整】
 ・JW3~GND → 電圧計セット
 ・90MHz(電波無し)→ 22.0V ※確認のみ
 ・76MHz(電波無し)→ 3.3V ※確認のみ
  ※OSCコイルは調整が難しいのでノータッチ
【FM RF調整】
 ・IC3(LA1235)-13ピン、またはVR5端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz受信 フロントエンド内RFコイル調整 → 電圧最大
 ※RFコイルの調整は難しいのでノータッチ
【WIDE/NARROW GAIN調整】
 ・IC3(LA1235)-13ピン、またはVR5端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・VR2,VR3 → 時計回り一杯に回す
 ・IF BAND → NARROW
 ・83MHz,30dB受信 → T2調整 → 電圧最大(電圧を記録)
 ・IF BAND → WIDE
 ・83MHz,30dB受信 → T1調整 → NARROW時と同じ電圧に
【PLL検波調整】
 ・TP3~TP4 → 電圧計セット
 ・電波入力なし → T5 調整 → 0V
 ・電波入力なし → TC1調整 → 0V ※微調整
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,30dB受信 → T6調整 → 0V
 ・83MHz,70dB受信 → VR6調整 → 高調波歪最小
【Sメーター調整】
 ・83MHz,15dB受信 → VR5調整 → インジケーター最下段点灯位置へ
【REC LEVEL調整】
 ・83MHz,60dB受信 → VR9調整 → 信号レベル-6dBに設定
【PILOT CANCEL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,ST受信 → T8,VR10調整 → 19kHz成分最小
【WIDE セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,Lch受信 → VR7L調整 → Rch漏れ信号最小
 ・83MHz,60dB,Rch受信 → VR7R調整 → Lch漏れ信号最小
【NARROW セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,L/R受信 → VR8調整 → 反対ch漏れ信号最小
【AUTO STOPレベル調整】
 ・83MHz,30dB,ST受信 → VR1調整 → オートサーチ選局で停止する位置
【MUTING レベル調整】
 ・83MHz,20dB,ST受信 → VR4調整 → STEREOインジケーター点灯、音声が出る位置
【AM VT電圧調整】
 ・R1~GND → 電圧計セット
 ・ 531kHz(電波無し)→ T1調整 → 1.5V±10mV
 ・1629kHz(電波無し)→ TC1調整 → 20V±10mV
【AM RF調整】
 ・ 603kHz受信 → T3 調整 → Sメーター最大
 ・1404kHz受信 → TC2調整 → Sメーター最大
【AM Sメーター調整】
 ・VR1
【AM AUTO STOP調整】
 ・VR2

Tu707extra

■試聴------------------------------------------------------------------

 ・ちょっと苦戦しましたが、いい音で受信できています。
 ・今回もいろいろ勉強になりました。

Tua707e10

2020年1月 5日 (日)

OPTONICA ST-2000

 ・2019年10月、ヤフオクで格安ジャンク品を入手しました。
 ・OPTONICA(オプトニカ)はSHARPのオーディオブランドでした。
 ・年式から考えて MC1310系列のMPX-ICが載っているかも??(妄想)
 ・新たな発見があるといいな、、

St200010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 OPTONICA ST-2000 ¥49,500 (1974年頃)

St200002St200017

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・白木のウッドケースにシャーシが収まった構造。
 ・全幅417mm、ちょっと小さめのボディ。
 ・電源コードに「1974」の印字。
 ・選局つまみ、ボリュームつまみは凝った造形。
 ・背面パネルにAMバーアンテナ。固定/可変出力端子装備。
 ・F型端子が無いことが残念。
 ・さて、同軸裸線を接続して電源オン。
 ・周波数目盛りの照明は白色、二つのメーター照明はオレンジ色、指針先端が黄色。
 ・僅かな周波数ズレがあるものの、名古屋地区のFM放送局を受信しました。
 ・FM/AMのインジケーターは青色に点灯。
 ・しかしSTEREOインジケーターが点灯しない。実際のステレオ感もない。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・MUTING動作OK。
 ・名古屋地区のAM放送も受信OK。
 ・どうやら重大な故障は無さそうな感じ。

St200003St200004St200005St200006St200007
St200008St200009St200013St200014St200015
St200016St200018St200019St200020St200021

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ウッドケース裏面の4本のボルトを外してシャーシ全体を前面に引き出す。
 ・ALPS社製FM4連AM3連フロントエンド、CF×3、TA7061AP、TA7060P、レシオ検波
 ・HA1156:MPX PLL IC ※新発見ならず、、
 ・HA1149:?
 ・AMはディスクリート構成
 ・基板上に部品番号の印字が無い。
 ・回路図なども入手できないため部品番号を適当に付けました。

St200030St200031St200032St200033St200034
St200035St200036St200037St200038St200039
St200040St200041St200042St200043

■調整記録------------------------------------------------------------

St200050St200051St200052St200053St200054

【Tメーター調整】
 ・電波なし → T1(右側)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz → Lo調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → TCo調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz → LA,LR1,LR2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → TCA,TCR1,TCR2調整 → Sメーター最大
 ・83MHz → IFT調整 → Sメーター最大
【検波調整】
 ・固定出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz → T1(右側)調整 → Tメーター中点を確認
 ・83MHz → T1(左側)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター調整】
 ・83MHz → T2調整 → Sメーター最大
 ・83MHz → VR2調整 → Sメーター振れ具合調整
【MUTING調整】
 ・83MHz,20dB → VR1調整 → MUTING作動ポイントへ
【VCO調整】
 ・TP(19kHz)→ 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR3調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・83MHz無変調 → VR4調整 → 左右の漏れ信号最小
【AM調整】
 ・ 600kHz → T3,T4,T5調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → AMTC1,AMTC2,AMTC3調整 → Sメーター最大
 ・1000kHz → T6,T7調整 → Sメーター最大

2000

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・VCO調整によってSTEREOインジケーター(青色)が点灯しました。
 ・ステレオ感も良好で、セパレーション値は45dB前後を示します。
 ・BGM用途なら全く不満無く使えます。
 ・時代は令和ですが、この昭和チックな雰囲気がイイ感じです。

St200011

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