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2020年2月の記事

2020年2月23日 (日)

SANSUI TU-α707i

 ・2020年1月初め、α707シリーズの激安ジャンク品を入手しました。
 ・ボディーを開けて中身を確かめることが目的でした。

Tua707i03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SANSUI TU-α707i ¥59,800(1987年頃)
 ・Hifi engine SANSUI TU-X701 Digital Synthesizer Tuner (1987-90)

Tua707i02Tua707i11

【輸出機】
  ※TU-X701:TU-α707/707i
 ※TU-X711:TU-α707EXTRA/TU-α707R
【国内機】
 ※TU-α707   ¥59,800(1986年頃)
 ※TU-α707i   ¥59,800(1987年頃)
 ※TU-α707EXTRA ¥54,700(1989年頃)
 ※TU-α707R   ¥53,800(1991年頃)

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・ボディはキズが多いもののフロントパネルは状態が良い。
 ・フロントパネル両サイドに707EXTRAには無かった飾り部品が付いている。
 ・電源オン、周波数など表示部点灯。文字痩せは無さそう。
 ・オート受信で名古屋地区のFM放送局を受信できました。
 ・シグナルメーターフル点灯、STEREOランプ点灯。
 ・IF BAND切換OK、RF切換OK、MUTING動作OK。REC CALトーンOK。
 ・付属AMループアンテナで名古屋地区のAM放送も受信OK
 ・基本動作は問題なさそうです。

Tua707i04Tua707i05Tua707i06Tua707i07Tua707i08
Tua707i10Tua707i12Tua707i13Tua707i14Tua707i15

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・TU-α707(1986)→ TU-α707i(1987)→ TU-α707EXTRA(1989)→ TU-α707R(1991)
 ・ひろくん様のレポートによればα707シリーズは中身は同じものだそうです。
 ・今回のTU-α707i と TU-α707EXTRA、TU-α707 はやはり同じですね。
 ・ボディサイドの飾り部品、サンスイロゴが違うだけです。

Tua707i20Tua707i21Tua707i22Tua707i23Tua707i24
Tua707i25Tua707i26Tua707i27Tua707i28Tua707i29
Tua707i30Tua707i31Tua707i32Tua707i33

■調整記録--------------------------------------------------------------

 ・FM MODE → MONO
 ・IF BAND → WIDE
【基準周波数調整】
 ・IC1(LC7217)-1ピン~GND → 周波数カウンタ接続
 ・TC1調整 → 7.200000MHz±100Hz
【FM同調点調整】QD検波
 ・TP1~TP2 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T4調整 → 0V±10mV
【FM VT電圧調整】
 ・JW3~GND → 電圧計セット
 ・90MHz(電波無し)→ 22.0V ※確認のみ
 ・76MHz(電波無し)→ 3.3V ※確認のみ
 ※OSCコイルは調整が難しいのでノータッチ
【FM RF調整】
 ・IC3(LA1235)-13ピン、またはVR5端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz受信 フロントエンド内RFコイル調整 → 電圧最大
 ※RFコイルの調整は難しいのでノータッチ
【WIDE/NARROW GAIN調整】
 ・IC3(LA1235)-13ピン、またはVR5端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・VR2,VR3 → 時計回り一杯に回す
 ・IF BAND → NARROW
 ・83MHz,30dB受信 → T2調整 → 電圧最大(電圧を記録)
 ・IF BAND → WIDE
 ・83MHz,30dB受信 → T1調整 → NARROW時と同じ電圧に
【PLL検波調整】
 ・TP3~TP4 → 電圧計セット
 ・電波入力なし → T5 調整 → 0V
 ・電波入力なし → TC1調整 → 0V ※微調整
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,30dB受信 → T6調整 → 0V
 ・83MHz,70dB受信 → VR6調整 → 高調波歪最小
【Sメーター調整】
 ・83MHz,15dB受信 → VR5調整 → インジケーター最下段点灯位置へ
【REC LEVEL調整】
 ・83MHz,60dB受信 → VR9調整 → 信号レベル-6dBに設定
【PILOT CANCEL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,ST受信 → T8,VR10調整 → 19kHz成分最小
【WIDE セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,Lch受信 → VR7L調整 → Rch漏れ信号最小
 ・83MHz,60dB,Rch受信 → VR7R調整 → Lch漏れ信号最小
【NARROW セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,L/R受信 → VR8調整 → 反対ch漏れ信号最小
【AUTO STOPレベル調整】
 ・83MHz,30dB,ST受信 → VR1調整 → オートサーチ選局で停止する位置
【MUTING レベル調整】
 ・83MHz,20dB,ST受信 → VR4調整 → STEREOインジケーター点灯、音声が出る位置
【AM VT電圧調整】
 ・R1~GND → 電圧計セット
 ・ 531kHz(電波無し)→ T1調整 → 1.5V±10mV
 ・1629kHz(電波無し)→ TC1調整 → 20V±10mV
【AM RF調整】
 ・ 603kHz受信 → T3 調整 → Sメーター最大
 ・1404kHz受信 → TC2調整 → Sメーター最大
【AM Sメーター調整】
 ・VR1
【AM AUTO STOP調整】
 ・VR2

■試聴------------------------------------------------------------------

 ・幸いにも故障箇所は無く再調整だけで復活しました。
 ・ここまで来たらα707R の内部を見てみたい、、

Tua707i09

2020年2月16日 (日)

OPTONICA ST-2510

 ・2019年12月、寄贈品です。
 ・OPTONICA(オプトニカ)はSHARPのオーディオブランドでした。
 ・ST-2000 よりちょっと新しい感じですが、さてどうでしょう?

St251010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・ネット検索では製品情報がさっぱり見当たりません。
 ・古いオーディオ雑誌にあった ST-2510S という製品の情報を掲載します。
 ・型番後尾に「S」という文字がが付いているので後継機かも?
 ・でも外観はそっくり。昭和51年10月発売、ということは1976年。
 ・本機の電源コードに「1976」の印字があるので時代は同じ。
 ・「S」はシルバーの意味かも?ひょっとして「B」ブラックモデルもあった??(妄想)

Optonica_st2510s
St251001St251013

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディサイズ、特に奥行が38cmもあって大柄な印象。
 ・フロントパネルと見るとIF BAND切換、Hi BLEND機能がある。
 ・誇らしげに印字された「D MOS FET」は「デュアルゲートMOS FET」のことか?
 ・音量調整と機能切換つまみの形状が「しずく型」で特徴的。
 ・背面パネルには固定/可変出力端子とマルチパス端子装備。
 ・同軸裸線を接続するFMアンテナ端子がちょっと残念、でも基本性能は高そうな感じ。
 ・さて、電源オン。周波数窓は電球色の照明が点灯。
 ・2つのメーターは青白い照明点灯。
 ・名古屋地区のFM放送局を選局すると、、
 ・僅かな周波数ズレがあるものの放送自体は受信OKでした。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・STEREOインジケーターが点灯する範囲がかなり狭い。
 ・IF BAND(Wide/Normal)切換OK。Rec CalトーンOK。
 ・MUTING機能が作動しない?
 ・Lockインジケーターが点灯するタイミングがおかしい?
 ・AM受信は問題なさそう。

St251003St251005St251006St251007St251009
St251012St251015St251016St251017St251018

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ALPS社製FM5連AM2連バリコン搭載フロントエンド
 ・この中にD MOS FETがありそうですが内部確認は困難。
 ・5枚あるFM用バリコンの内1枚は使われていないので実際はFM4連。
 ・定番ICを使った一般的な構成でした。
  ・IC101:HA1137
  ・IC201:HA1151
  ・IC301:HA1196 → ※新発見ならず
 ・基板上にTPがたくさんあるのでハンダ面で接続を確認。
  ・TP101:HA1137-15ピン
  ・TP102:HA1137-6ピン
  ・TP103:GND
  ・TP104:AFC
  ・TP105:Q110-C
  ・TP106:Q106-C、Q107-B
  ・TP107:GND
  ・TP109:Q105-C ※これをGNDに落とすとLOCK機能が解除される
  ・TP110:IF信号(10.7MHz)
  ・TP201:HA1151-11ピン
  ・TP202:GND
  ・TP301:HA1196-16ピン ※19kHz
 ・局周波数に近づくとTメーターが中点に引き込まれる。
 ・しかし選局つまみにタッチセンサーがないので正確な中点(同調点)が分かり難い。

St251020St251021St251022St251024St251025
St251026St251027St251028St251029St251030
St251031St251032St251033St251034St251035
St251036St251037St251038St251039St251040

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・TP109 → GND ※受信LOCK機能を強制オフ
【FM OSC調整】
 ・76MHz → Lo調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → TCo調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz → LA,LR1,LR2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → TCA,TCR1,TCR2調整 → Sメーター最大
 ・83MHz → IFT調整 → Sメーター最大
【検波調整】
 ・固定出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz → T103調整 → Tメーター中点
 ・83MHz → T104調整 → 高調波歪最小
【Tメーター調整】
 ・TP109 → GND解除 ※受信LOCK機能作動状態
 ・VR102調整 → Tメーター中点
【IF GAIN調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz → Sメーター振れ記録
 ・IF BAND=WIDE
 ・Sメーター振れを同じに設定
【MUTING調整】
 ・83MHz,20dB → VR101調整 → MUTING作動ポイントへ
【VCO調整】
 ・TP302 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR302調整 → 19kHz
 ※19kHzが上手く測定できないのでVR302をSTEREO範囲の中央に設定
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHzST信号 → VR301調整 → 漏れ信号最小
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHzST信号 → VR303調整 → 漏れ信号最小
  ※基板のシルク印刷VR103は印字ミス
【REC CAL調整】
 ・VR501調整 → -6dB ※389Hz
【AM調整】
 ・ 600kHz → L201,バーアンテナ → Sメーター最大
 ・1400kHz → AM11,AM2,AMTC3調整 → Sメーター最大
 ・1000kHz → T202調整 → Sメーター最大

St25102

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM/AMとも普通に使えます。BGM用途なら全く問題なしです。
 ・オーディオ全盛期にOPTONICA製品を買ったことは一度も無かったです。
 ・でも、今見るとフロントパネルのデザインに他社製品にはない個性がありますね。

St251011

2020年2月 9日 (日)

YAMAHA T-9 修理調整記録3

 ・2019年11月、YAMAHA T-9のメンテナンスを承りました。
 ・以下、作業記録です。

T907_20200209113201

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-9 ¥98,000(1979年頃)
 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-9
 ・Hifi Engine YAMAHA T-9 FM Stereo Tuner (1979)

T902_20200209113101T910_20200209113101

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はとても綺麗な状態です。
 ・電源オン、周波数指針が赤く点灯。
 ・指針はスムーズに移動します。引っ掛かりはない。
 ・しかし指針が示す周波数目盛とデジタル表示が一致しない。
 ・名古屋地区のFM局を受信してみると、、
 ・デジタル表示の周波数でFM局を受信します。
 ・指針両側のチューニングインジケーターが正常点灯。
 ・この時の指針は約-2MHzの周波数を示します。
 ・シグナルメーターが3~4個点灯、STEREOランプ点灯


T901T903_20200209111401T904_20200209111401T905_20200209111401T906_20200209111401
T909_20200209111401T911_20200209111401T912T913T914

■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・電圧確認
  +B → +17.2v
  -B → -18.6v
   9B → + 9.7v
  +9 → + 9.7v

T920_20200209111601T921_20200209111601T922_20200209111601T923_20200209111601T924_20200209111601
T925_20200209111601T926_20200209111601T927_20200209111601T928_20200209111601T929_20200209111601
T930_20200209111801T931_20200209111801T933_20200209111801T932_20200209111801

■修理記録:OSCトリマコンデンサー------------------------------------

 ・2MHzもの周波数ズレなので、怪しいのはフロントエンドのOSCトリマか?
 ・試しにOSCトリマを回してみると、、周波数がまったく変化しない。
 ・やはりトリマコンデンサーの容量抜けです。
 ・これを交換するには糸を解いてユニット全体を取り外す大手術が必要です。
 ・今回は代替策として10PFの代替トリマコンデンサーをユニット上に直付けしました。
 ・一通り調整したところ、デジタル表示と指針表示が一致しました。

T951T952T953T955T956

■調整記録-----------------------------------------------------------

【本体切替ボタンの設定】
 ・RX MODE : AUTO DX
 ・MUTE/OTS : OFF
 ・BLEND : OFF
 ・REC CAL : OFF
【検波コイル調整】
 ・IC110[IG03210] 20Pin → 電圧計セット(Tメーター電圧)
  ※20pin代用ポイント → すぐ右側22k抵抗
 ・電波入力なし → T105調整 → 電圧ゼロ(Tメーター中点)
 ・指針を76MHz~90MHzまで移動し中点がほぼズレない事を確認
【OSC調整】
 ・ダイヤル指針 → 目盛り83.0MHz位置にセット
 ・83.0MHz,無変調,70dB → TCo調整 → Sメーター最大
  ※Loは調整不可のためトリマーのみで調整。
  ※83MHz付近では指針と目盛りがピッタリ合いますが、両端ではややズレます。
【RF調整】
 ・83.0MHz,70dB,無変調 → TC1,TC2,TC3,TC4,T102調整 → Sメーター最大
  ※L1,L2,L3,L4 調整が難しいのでノータッチ
【IF歪調整】
 ・83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調 → TC101調整 → 高調波歪最小
 ・同上 → T102,T103,T104,TC101,VR102,VR103調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・TP19kHz → 周波数カウンター接続
 ・83.0MHz,70dB,無変調 → VR108調整 → 19KHz
【38kHz SUB調整】
 ・83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調,SUB信号 → T113調整 → Lchレベル最大
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・SSG 83.0MHz,70dB,PILOT信号 → T114調整 → 19KHz漏れ最小
【セパレーション調整】
 ・83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調,ST → VR105,VR106調整 → 反対信号漏れ最小
【Sメーター調整】
 ・83.0MHz,100dB → VR110調整 → LED全点灯
 ・83.0MHz, 0dB → VR109調整 → LED全消灯
【デジタル周波数調整】
 ・2階基板 VR103横のTPを10kΩ抵抗を介してGND接続
 ・VR103調整 → 周波数表示(小数点第一位)を微調整
【プリセットチューニング上限位置調整】
 ・90.5MHz受信 → プリセット5に登録
 ・80MHz付近でプリセット5を押し指針移動開始
 ・このとき90.2MHz付近で自動停止するようにVR113を調整する
【プリセットチューニング下限位置調整】
 ・75.5MHz受信 → プリセット1に登録
 ・80MHz付近でプリセット1を押し指針移動開始
 ・このとき75.8MHz付近で自動停止するようにVR114を調整する

T959

■修理記録:MUTINGが作動しない----------------------------------------

 ・上記調整作業は正常に完了し動作も正常、、と思ったら、、
 ・調整後の試運転でMUTINGが作動していないことが発覚。
 ・放送局周波数を外れた位置で「ザー」という局間ノイズが消えません。
 ・以前T-9で、MUTINGが解除されず音が出ない現象を経験しました。
 ・そのときは内蔵充電池を外したらMUTINGが動作したことを思い出す。
 ・そこで内蔵充電池を取り外してみましたが、、効果なし。
 ・しかし基準電圧に変化あり。
 ・電圧確認
  +B:+16.7v→ +17.2v
  -B:-18.1v→ -18.6v
   9B:+ 7.9v→ + 9.4v
  +9:+ 8.6v→ + 9.7v
 ・特に9B電圧が1V以上も上昇。
 ・続いてMUTING制御回路の調査。
 ・MUTING回路に繋がるTR、電解コンデンサ、オペアンプ交換 → 効果なし
 ・LC7200のMUTING回路に繋がる電解コンデンサ、オペアンプ交換 → 効果なし
 ・IG03210は他のYAMAHA製チューナーT-7、T-8、T-70でも使われています。
 ・この内T-70の回路図には「LA2300」と記載がありブロック図もあり。
 ・ジャンクT-8からIG03210を移植 → しかし残念ながら効果なし

T980T981T982T983T984
T990T992T9100T9101T9102
T9103T9112T9122T9123T9124

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・MUTINGが作動しない原因が分かりません?
 ・FM受信に関しては問題ないのでこの状態でお返しします。
 ・中途半端な感じで申し訳ありません。

T908

2020年2月 2日 (日)

SANSUI TU-α707

 ・2019年12月、サンスイ製チューナーを研究材料に寄贈していただきました。
 ・初代α707、α707(無印)、SANSUIロゴが古いタイプです。
 ・以下、作業記録です。

A70712

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・Hifi engine SANSUI TU-X701 Digital Synthesizer Tuner (1987-90)

A70702A70715

【輸出機】
 ※TU-X701:TU-α707/707i
 ※TU-X711:TU-α707EXTRA/TU-α707R
【国内機】
 ※TU-α707   ¥59,800(1986年頃)
 ※TU-α707i   ¥59,800(1987年頃)
 ※TU-α707EXTRA ¥54,700(1989年頃)
 ※TU-α707R   ¥53,800(1991年頃)

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル両サイドに飾り部品が付いている。
 ・電源オン、周波数など表示部点灯。文字痩せは無さそう。
 ・オート受信で名古屋地区のFM放送局を受信できました。
 ・シグナルメーターフル点灯、STEREOランプ点灯。
 ・IF BAND切換OK、RF切換OK、MUTING動作OK。REC CALトーンOK。
 ・付属AMループアンテナで名古屋地区のAM放送も受信OK
 ・基本動作は問題なさそう、、と思ったら不具合発生。
 ・不定期に「ボソッ、ボソッ」という雑音が発生する。
 ・この雑音と連動してSTEREOランプが明滅する。
 ・しばらくすると音声が途切れる。このときSTEREOランプが消灯する。
 ・RF切換、IF BAND切換など操作しても症状は改善しない。
 ・音が出ない状態だが、シグナルメーターはフル点灯している。
 ・音が出ない状態ながらオート選局で他の放送局を選局可能。
 ・FM受信がこのような状態でもAM受信は正常動作している。
 ・FM同調点検出は正常、原因はPLL検波回路かMPX回路にありそうな予感、、

A70701A70703A70704A70705A70706
A70707A70708A70709A70710A70711
A70714A70716A70717A70718A70719

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・TU-α707(1986)→ TU-α707i(1987)→ TU-α707EXTRA(1989)→ TU-α707R(1991)
 ・ひろくん様のレポートによればα707シリーズは中身は同じものだそうです。
 ・今回のTU-α707とTU-α707EXTRAを比較したところ、やはり同じでした。

A70720A70721A70722A70723A70724
A70725A70726A70727A70728A70729
A70730A70731A70732A70733A70735

■修理記録:異常個所捜索-------------------------------------------------

 ・下記調整手順に従って確認したところ、PLL検波調整が大幅にズレていました。
 ・PLL検波調整をやり直したところ雑音が発生しなくなりました。
 ・不調原因は部品の故障ではなく、PLL検波が正常範囲から外れていたことでした。
 ・正しく検波できないので後段のMPX回路が誤作動していたようです。

A70755

■調整記録--------------------------------------------------------------

【基準周波数調整】
 ・IC1(LC7217)-1ピン~GND → 周波数カウンタ接続
 ・TC1調整 → 7.200000MHz±100Hz
【FM同調点調整】QD検波
 ・TP1~TP2 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T4調整 → 0V±10mV
【FM VT電圧調整】
 ・JW3~GND → 電圧計セット
 ・90MHz(電波無し)→ 22.0V ※確認のみ
 ・76MHz(電波無し)→ 3.3V ※確認のみ
  ※OSCコイルは調整が難しいのでノータッチ
【FM RF調整】
 ・IC3(LA1235)-13ピン、またはVR5端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz受信 フロントエンド内RFコイル調整 → 電圧最大
 ※RFコイルの調整は難しいのでノータッチ
【WIDE/NARROW GAIN調整】
 ・IC3(LA1235)-13ピン、またはVR5端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・VR2,VR3 → 時計回り一杯に回す
 ・IF BAND → NARROW
 ・83MHz,30dB受信 → T2調整 → 電圧最大(電圧を記録)
 ・IF BAND → WIDE
 ・83MHz,30dB受信 → T1調整 → NARROW時と同じ電圧に
【PLL検波調整】
 ・TP3~TP4 → 電圧計セット
 ・電波入力なし → T5 調整 → 0V
 ・電波入力なし → TC1調整 → 0V ※微調整
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,30dB受信 → T6調整 → 0V
 ・83MHz,70dB受信 → VR6調整 → 高調波歪最小
【Sメーター調整】
 ・83MHz,15dB受信 → VR5調整 → インジケーター最下段点灯位置へ
【REC LEVEL調整】
 ・83MHz,60dB受信 → VR9調整 → 信号レベル-6dBに設定
【PILOT CANCEL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,ST受信 → T8,VR10調整 → 19kHz成分最小
【WIDE セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,Lch受信 → VR7L調整 → Rch漏れ信号最小
 ・83MHz,60dB,Rch受信 → VR7R調整 → Lch漏れ信号最小
【NARROW セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,60dB,L/R受信 → VR8調整 → 反対ch漏れ信号最小
【AUTO STOPレベル調整】
 ・83MHz,30dB,ST受信 → VR1調整 → オートサーチ選局で停止する位置
【MUTING レベル調整】
 ・83MHz,20dB,ST受信 → VR4調整 → STEREOインジケーター点灯、音声が出る位置
【AM VT電圧調整】
 ・R1~GND → 電圧計セット
 ・ 531kHz(電波無し)→ T1調整 → 1.5V±10mV
 ・1629kHz(電波無し)→ TC1調整 → 20V±10mV
【AM RF調整】
 ・ 603kHz受信 → T3 調整 → Sメーター最大
 ・1404kHz受信 → TC2調整 → Sメーター最大
【AM Sメーター調整】
 ・VR1
【AM AUTO STOP調整】
 ・VR2

■試聴------------------------------------------------------------------

 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

A70713

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