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チューナー関連リンク

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2020年6月の記事

2020年6月28日 (日)

LUXMAN T-660

 ・2020年5月、初めて見るチューナーが届きました。
 ・外観はとってもユニーク、かつアンティークで昭和の香りが漂います。
 ・これは1960年代の製品か? ところが調べてみると実は1974年製。
 ・しかもPLL-MPX IC搭載とのこと、ちょっと驚きです。
 ・どんなICが使われているか?、とっても興味をそそられました。

T66003

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 LUXMAN T-660 ¥49,800(1974年10月発売)

T66002T66017

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・外観に目立つキズは見当たらない、とても状態が良い。
 ・コの字型ウッドボディは底面でネジ止めされている。
 ・フロントパネルのデザインがとても個性的。
 ・Hi Blend、Mutingスイッチ、FM/AM切換スイッチ。
 ・背面パネルを見ると固定/可変出力端子に加えてマルチパス端子装備。
 ・電源コードの印字は「2009」、どうやら交換されているようです。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・二つのメーター照明点灯。オレンジ色の三角形が二つ並んだ指針が点灯。
 ・周波数窓照明が点灯しないので周波数の数字が読み取りにくい。
 ・名古屋地区のFM局を受信すると、
 ・-0.3MHzの周波数ズレ
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない
 ・でもSTEREOランプ点灯して綺麗なFM音声が流れてきました。
 ・Muting動作OK、H-blendも効いている。
 ・固定/可変端子とも出力OK
 ・マルチパスH端子からも音声が聞こえる。
 ・AMはアンテナを接続しなくても受信OK。内部アンテナがありそう。
 ・大きな故障は無さそうです。

T66004T66005T66006T66007T66008
T66011T66012T66013T66014T66015

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・周波数窓の照明は元々無い構造です。
 ・Tメーターの照明電球が交換済みでした
 ・Alps社製 FM4連AM3連フロントエンド → CF×2個 → TA7031AP → レシオ検波
 ・Q207(HA1156) PLL-MPX IC
 ・AM ディスクリート構成
  ・VR201:FMセパレーション調整
  ・VR202:VCO調整
  ・VR203:STEREO インジケーター点灯調整
  ・VR204:Muting調整
  ・VR205:FM-Sメーター調整
  ・VR206:AM-Sメーター調整
 ・部品番号の順番にちょっと違和感が、、

T66020T66021T66022T66023T66024
T66025T66026T66027T66028T66029
T66030T66031T66032T66033T66034
T66035T66036T66037T66043T66044

■調整記録-------------------------------------------------------------

【OSC調整】
 ・指針位置76MHz → TCo調整 → Sメーター最大
 ・指針位置90MHz → Lo 調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・76MHz受信 → LA,LR1,LR2 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TCA,TCR1,TCR2 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・83MHz受信 → フロントエンドIF,T201,T202調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】
 ・83MHz受信 → T201上段コア調整 → Tメーター中央へ
 ・83MHz受信 → T201下段コア調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz受信 → フロントエンドIF調整 → 高調波歪最小
【FM Sメーター調整】
 ・83MHz受信 → T204 → Sメーター振れ最大調整
 ・83MHz受信 → VR205 → Sメーター振れ具合調整
【ミューティング調整】
 ・83MHz,20dB受信 → VR204調整 → MUTING作動位置へ
【VCO調整】
 ・TP206 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR202調整 → 19kHz
【STEREO受信レベル調整】
 ・83MHzST 30dB受信 → VR203調整 → STEREOランプ点灯位置
【セパレーション調整】
 ・83MHzST受信 →VR201調整 → 反対ch漏れ最小
【AM調整】
 ・OSC調整 T205,AMTCo
 ・RF調整 T206,T207,AMTCA
【AM Sメーター調整】
 ・VR206調整 → Sメーター振れ最大

T66000

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・電波状態が良好(60dB以上)なら結構イイ音で受信できます。
 ・40dB以下になると「サー」というノイズがかなり気になります。
 ・ワイドFMは 90.6MHz辺りまで受信可能。
 ・このデザインはLUXMAN製チューナーの中では飛び抜けて異質ですね。
 ・外装の状態がとても良いのでまだまだ現役で使えそうです。


T66010

2020年6月21日 (日)

ONKYO T-429R

 ・2020年5月、知人からジャンク品を譲り受けました。
 ・目的は T-429 との違いを確かめること。

T429r03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-429R ¥69,800 (1982年頃)
 ・オーディオ懐古録 ONKYO Integra T-429R SERVO LOCKED FM STEREO TUNER ¥69,000

T429r02T429r12

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルやボディに目立つキズはない。
 ・しかしプッシュボタンやは背面端子のサビがちょっと残念。
 ・外観はT-429とほぼ同じ、ただ電源ボタンの形状と材質がちょっと違う。
 ・さて同軸アンテナを接続して電源オン。
 ・周波数窓の照明点灯、3つのメーター照明点灯、指針照明点灯。
 ・IF切換点灯。3個のインジケーター(STEREO、TINED、LOCKED)点灯。
 ・インジケーター(LED)発光部の形状がT-429と微妙に違う。
 ・MUTING切換OK、AIR CHECK信号(REC CALトーン)OK。
 ・選局ツマミに手を触れるとタッチセンサーが反応する。
 ・選局ツマミから手を離すとTメーターが中点に引き込まれる。
 ・このときのTメーター中点がセンターからややズレている。
 ・固定出力端子OK。可変端子のLchから音が出ない。
 ・背面端子 T-429にあった SERVO SENSOR L/R がマルチパス端子H/Vに変わっている。

T429r04T429r05T429r06T429r07T429r08
T429r11T429r13T429r14T429r15T429r16

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・7連バリコン搭載フロントエンド、3SK73×2
 ・IF BAND切換 WIDE/NARROW
 ・WIDE選択時のみFM SERVO(FM帰還)が作動する
 ・Q105/LA1235:クアドラチュア検波 → Tメーター、Sメーター駆動
 ・L106周辺にレシオ検波回路 → たぶん「広帯域ウルトラリニア検波器」
 ・「検波出力信号の一部をFMサーボ回路を通して局発へフィードバック(帰還)」
 ・Q105/LA1235 IF-OUT(8pin)→L106→Q511/TC4066BP→Q501/NJM4560D→R019→OSC回路
 ・IF BAND選択と SERVO ON/OFF に応じて回路が切り換わる。
  ・NARROW → LA1235によるクアドラチュア検波
  ・WIDE  → 広帯域ウルトラリニア検波(レシオ検波)
  ・WIDE+SERVO → 広帯域ウルトラリニア検波(レシオ検波)+ FM帰還(SERVO)
 ・Q208/HA11223W:PLL-MPX IC
 ・HA11223W の復調信号出力は使われていない。
  ・「高速C-MOSスイッチングMPX」
  ・Q210/uPD4011BC,Q211/TC4066BP

T429r20T429r21T429r22T429r23T429r24
T429r25T429r26T429r27T429r28T429r29
T429r30T429r31T429r32T429r33T429r34
T429r35T429r36T429r37T429r38T429r39
T429r40T429r41T429r42T429r43T429r44
T429r45T429r46T429r407T429r48T429r50
T429r51T429r52T429r53T429r56T429r54

■T-429/T-429R比較----------------------------------------------------

【正面から見て左側基板】
 ・429Rでは電源ICに放熱板が付いている
 ・MPX回路はまったく同じ
【正面から見て右側基板】
 ・特にフロントエンド周辺が大きく異なる
 ・フロントエンドの部品配置が変わっている
 ・BOOSTER OUT/IN スイッチの取付位置が変わっている
 ・「局発部に独立電源」→ 電源回路から直接供給されている
 ・「振動を防ぐスタビライザー」→ フロントエンド裏面に金属製補強板
 ・Q105:HA1137W → LA1235 変更
 ・Sメーター調整VR

T429r07_20200621124101
T429r01T429r04_20200621124901T429r03_20200621124901T429r05_20200621124901T429r02_20200621124901

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・MUTING LOCK → OFF
【FM同調点調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・R101手前 → 10.7MHz注入 → L103調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・76.0MHz → L006調整 → Sメーター最大
 ・90.0MHz → TC007調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・BOOSTER → IN
 ・IF BAND → NARROW
 ・76.0MHz → L001,002,003,004,008,009調整 → Sメーター最大
 ・90.0MHz → TC001,002,003,004,005,006調整 → Sメーター最大
 ・83.0MHz → L005調整 → Sメーター最大
【NARROW:クアドラチュア検波調整】
 ・IF BAND → NARROW
 ・FM SERVO → OFF
 ・83.0MHz → 周波数目盛り83MHz付近のSメーター最大位置で受信
 ・83.0MHz → L103調整 → Tメーター中点
 ・83.0MHz → L104調整 → 高周波歪最小
【WIDE:レシオ検波調整】
 ・IF BAND → WIDE
 ・FM SERVO → OFF
 ・83.0MHz → L101調整 → 高調波歪最小
 ・83.0MHz → L106(左右コア)調整 → 高調波歪最小
 ※R148(レシオ検波出力レベル)調整方法不明?とりあえず最大に設定
【WIDE:FM SERVO調整】
 ・IF BAND → WIDE
 ・FM SERVO → ON
 ・TP1 → 周波数カウンタ接続 → R109調整 → 8.3MHz 粗調整
 ・TP1 → 周波数カウンタ接続 → L012調整 → 8.3MHz 微調整
 ※この時TP2=10.15v、TP3=10.700MHz
【AFC(Tメーター中点)調整】
 ・83.0MHz受信 → R146調整 → 引き込まれたTメーター指針を中点に
【Sメーター調整】
 ・83MHz → R157調整 → Sメーター振れ調整
【VCO調整】
 ・TP201 → 周波数カウンタ接続
 ・83.0MHz 無変調 → R246調整 → 76.0kHz
【パイロットキャンセル】
 ・固定出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83.0MHz,ST → L201,R274調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランスに注意
【セパレーション調整】
 ・固定出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83.0MHz,ST → R212 → Lch漏れ信号最小
 ・83.0MHz,ST → R213 → Rch漏れ信号最小
【変調度調整】
 ・83.0MHz,ST → R275 → DIVIATIONメーター 100%
【REC CAL】
 ・83.0MHz,ST → 固定出力レベル記録
 ・AIR CHECK → ON → -6dB ※465Hz

T429r00_20200621125601

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・照明に映える周波数窓とメーター、インジケーターが美しい。
 ・ウットリ感満載でずっと眺めていられます。
 ・T-429で確認したNHK-FMのノイズですが、やはりT-429Rでも発生しました。
 ・MPX回路が全く同じなので当然と言えば当然のですが、、
 ・ただ、NHK-FMでも全くノイズを感じないときもあります。
 ・時間帯によるのか?番組によるのか?よく分からない状況です?

T429r09

2020年6月 7日 (日)

PIONEER F-120 修理調整記録3

 ・2020年5月、F-120の修理調整を承りました。
 ・不定期にノイズが出るそうです。
 ・以下、作業記録です。

F12007_20200607143001

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 PIONEER F-120 ¥45,000(1982年発売)
 ・Hifi Engine PIONEER F-90 Digital Synthesizer Tuner (1983-85)

F12002F12014

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・F-120を見るのは実に久しぶり。
 ・依頼者様から不具合発生時の録音ファイルをお送りいただきました。
 ・それを聴くと、、
  ・正常受信中に時々雑音が混入する。
  ・変調度が大きくなるときに雑音が発生するような気がする?
 ・私のリスニング環境で約1週間試聴しましたが、、
 ・残念ながらノイズ発生場面に遭遇できませんでした。
 ・待っていても仕方ないと思い、まずは一通りの調整作業を行いました。

 ・下記調整によって
 ・受信感度が大幅に向上しました。
 ・本機にはSメーターがありませんが、感覚的には
 ・50%程度しか振れないSメーターが振り切れるようになった、、感じです。
 ・FM同調点が大きくずれていました。

F12001F12003F12004F12005F12006
F12013F12010F12011F12012F12008

■内部確認------------------------------------------------------------

F12020F12021F12022F12023F12024
F12025F12026F12027F12028F12029
F12030F12031F12032F12033F12034
F12035F12036F12037F12038F12039

■調整記録------------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP19 → 電圧計セット
 ・90MHz → L5調整 → 24.5V
 ・76MHz → 7.9V ※確認のみ
【RF調整】
 ・TP16 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・76MHz受信 → L1,L2,L3調整 → 電圧最大
 ・90MHz受信 → TC1,TC2,TC3調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → T2調整 → 電圧最大
【IF WIDE GAIN調整】
 ・TP16 → 電圧計セット
 ・VR101 → 中央位置にセット
 ・83MHz WIDE受信 → T101調整 → 電圧最大
 ・83MHz NARR受信 → VR101調整 → WIDE/NARROW同一電圧
【MUTING調整】
 ・83MHz30dB受信 → VR102調整 → MUTING作動
【FM同調点(クアドラチュア検波)調整】
 ・TP17~TP18 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T103調整 → 電圧ゼロ
【パルスカウント検波調整】
 ・R308(TP1.26MHz) → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T104,T105調整 → 電圧最大(実測1.275MHz)
【DCバランス調整】
 ・TP10~TP11 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → VR301調整 → 電圧ゼロ
【VCO調整】
 ・TP14 → 周波数カウンタ、電圧計接続
 ・83MHz無変調 → VR304調整 → 38kHz
 ・83MHz無変調 → L308調整 → 電圧最大
【PILOTキャンセル調整】】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST受信 → L306,VR305調整 → 19kHz信号最小
【STEREO歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST受信 → T2,T101調整 → 歪率最小
【セパレーション調整:WIDE】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST受信 → VR302,VR303調整 → 反対ch漏れ信号最小
【セパレーション調整:NARROW】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST受信 → VR305調整 → 反対ch漏れ信号最小
【REC LEVEL調整】
 ・83MHz受信 → 出力レベル記録
 ・REC LEVEL オン → VR501調整 → -6dB
【AM VT電圧調整】
 ・TP19 → 電圧計セット
 ・ 522kHz → L202調整 → 2.0V
 ・1611kHz → TC202調整 → 24.5V
【AM RF調整】
 ・TP15 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・ 729kHz受信 → L201調整 → 電圧最大
 ・1332kHz受信 → TC201調整 → 電圧最大

F120

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・周波数表示LEDのセグメントが部分的に点灯したり消灯したりと不安定。
 ・基板との黒い接続ケーブルを指で押すと症状が再現できました。
 ・分解して基板を確認したところハンダクラックを発見。
 ・接続部分のハンダをすべて修正しておきました。
 ・この機種特有のメモリボタンの弱点は既に補修済みでした。

F12050F12051F12052F12053F12054

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・不具合の再現は出来なかったですが、再調整によって問題は解消したと思います。
 ・この状態でお返ししますので、依頼者様の環境でお確かめください。
 ・問題があれば再修理再調整をお引き受けします。

F12009_20200607143001

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