フォト
2026年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

チューナー関連リンク

« TRIO KT-7700 修理調整記録5 | トップページ | SONY ST-J60 修理調整記録1 »

2020年8月 2日 (日)

SONY ST-S333ESXII 修理調整記録11

 ・2020年6月、333ESXIIのメンテナンスを承りました。
 ・以下、作業記録です。

333esx203_20200802121401

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESXII ¥49,800(1987年発売)
 ・SONY ES テクノロジーカタログ 1987年10月発行
 ・Hifi Engine ST-S730ES 海外版サービスマニュアル

333esx202_20200802121501333esx210

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・オート選局できないそうです。
 ・早速電源とアンテナを接続して動作確認。
 ・たしかにオート選局では名古屋地区のFM局をすべて素通り。
 ・一方でマニュアル選局では受信可能。
 ・シグナルメーター点灯、IF BAND切換OK。
 ・ただしSTEREOインジケーターが点灯しない。
 ・REC CALトーンOK、メモリ登録動作OK。
 ・AM放送は受信動作正常、出てくる音も正常です。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・試しにIFT205を回したところ、、電圧変化なし。
 ・ハンダ面を見ると R245 に並列にコンデンサが追加されていました。
 ・既にIFT205内蔵コンデンサの容量抜け対策が施されていました。

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・IFT205に追加されたコンデンサーを外して再度確認。
 ・やはり電圧が全く変化しない。
 ・という事はIFT205自体の故障、内部コイルの断線か?
 ・IFT205(4048-4511)
 ・いつもなら同じ333シリーズ機から部品取りですが、今回は手持ち部品が無い、、
 ・そこで ひろくん様に教えていただいた方法 を実践してみました。
 ・手元にあったのは KENWOOD KT-5020。
 ・LA1266の横に L19(3004-3925)があります。
 ・このL19と同じ型番のIFTが KENWOOD KT-6050では L35として使われていました。
 ・KT-6050の回路図に L35(3004-3925)の内部構造が示されています。
 ・333ESXII IFT205(4048-4511)、KT6050 L35(3004-3925) 比較

Sts333esx_iiKenwood_kt6050

 ・実際に移植し配線を変更したところ、FM同調点調整ができました。
 ・ちなみに①~⑥を直結した場合、しない場合、どちらも調整可能でした。

333esx253_20200802122101333esx255_20200802122101333esx256_20200802122101333esx257_20200802122101333esx258_20200802122101

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IFT205調整 LA1235-7pin~10pin間電圧ゼロ
 【VT電圧調整】
 ・IC803-5pin電圧測定
 ・90MHz L104調整 21.0V±0.2V ※調整前実測21.5V
 ・76MHz 確認のみ 8.0V±1.0V ※調整前実測 8.2V
【SST回路調整】
 ・SST調整はVT電圧調整後、かつトラッキング調整前に行うこと
 ・76MHz受信 RT801調整 IC802-11pin電圧 → 0V 実測1.0mV
 ・90MHz受信 IC802-9pin電圧 → 14V確認 ※調整前実測14.0V
【トラッキング調整】
 ・IC203(LA1235)-13pin(又はRT204)電圧max
 ・76MHz L101,L102,L103
 ・90MHz CT101,CT102,CT103
【PLL検波調整】
 ・TP201をGNDに落とす
 ・IFT207調整 TP202 DC電圧ゼロ ※調整前実測-45mV
 ・CT201調整 歪最小
【IF歪調整】
 ・Wide受信、MUTINGオフ
 ・IC203(LA1235)-13pin電圧計セット
 ・RT202、RT203 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力20dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 電圧最大へ
  ・IFT101調整 電圧最大へ
 ・SSG出力80dBにセット
  ・IFT203、RT202を交互に調整 歪最小へ
 ・SSG出力20dBにセット、Mutingオン
  ・IFT202調整 電圧計最大へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204、RT203を交互に調整 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・RT206 SSG出力20dBでステレオインジケータ点灯
【パイロットキャンセル】
 ・RT303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RT301 R→L ※調整後実測62dB
 ・RT302 L→R ※調整後実測60dB
【Sメーター調整】
 ・RT204
【MUTINGレベル調整】
 ・RT205
【CAL TONE】
 ・Peak Level-3.9dB ※343Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RT401 Sメーター調整
 ・RT402 AUTOSTOP調整

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・これまでIFT205の故障事例は何度か経験しましたが、
 ・KENWOOD機からの移植に成功したことで対応の幅か広がりました。
 ・今回もまた勉強になりました。

333esx205_20200802121401

« TRIO KT-7700 修理調整記録5 | トップページ | SONY ST-J60 修理調整記録1 »

ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

初めまして。貴ブログ毎回楽しく拝読しています。
コメントではないのですが、アドバイスをいただければ幸いです。
 私のs333esxⅡ高域でノイズが出ます、またnarrowにすると連続したノイズになります。
当該機種の貴ブログ全部と「ひろくん」の記事からアースバーの半田クラックが原因かと勝手に推測し、アースバーの再半田をためしました。結果、変化はありません。
 アースバー以外で思い当たる原因があればご教えていただけないでしょうか。
小生、道具はテスター、ドライバーと半田のみです。
 なお、教えていただいた内容の施行結果は自己責任と認識しております。
御多忙のところ恐縮ですが、ご一報いただければ幸いです。
まずはお願いまで!

十分な電波強度で周波数ズレなく受信し、STEREOランプ点灯している状態で高音域のノイズが出るのでしょうか?

これだけでは原因は分かりませんが、出来ることと言えばFM同調点とPLL検波調整でしょうか。
83MHzに代えて地元FM局を受信しながら調整してみてください。

BLUESSさま
アドバイスありがとうございます。
FM同調点とPLL検波調整チャレンジしてみます。
周波数は0.2ズレています(85.1MHzのところ85.3MHzで、STEREO表示と受信表示がMAXになります。集合アンテナのズレだと思います。)
STEREOランプは点灯していますが、ノイズ時には点滅します。
ご回答いただけてこと、大変感謝いております。
重ねてありがとうございます。
先ずは御礼まで!

BLUESSさま
直りました。
 FM同調点を調整する部品名と場所は,貴ブログの記事から特定することができました。
 FM同調点の調整としてIFT205を表示を見ながら微調整することで、高音のノイズおよびnarrow時のノイズも発生しなくなりました。
 PLL検波調整はIFT207を触ってみましたが、表示に変化がないし、TP201をGNDに落としたり、TP202でDC電圧ゼロ、CT201歪最小の意味が解らないのと、道具も無いので触った状態のままにしました。(後で影響がでないか気がかりです。)
今年はどうなるか分かりませんが、年末のバイロイトが楽しみです。
貴重なアドバイスをありがとうございました。

はじめまして!
質問ですが、いきなりで申し訳ありません。
最近ソニーST-S333ESXⅡを入手しFMを聞いていますが、周波数表示が聞いている周波数と0.1MHz低く表示します。音質的には問題あるように思いませんが、気になるので調整方法等ご教示いただきたく投稿しました。
真空管アンプなどは自作しますが、チューナーについては全く解りませんのでよろしくお願いいたします。

周波数のズレは記事中の【FM同調点調整】で修正できると思います。
地元のFM局を受信しながら以下の方法をお試しください。

・周波数表示を本来のFM局周波数に設定する
・LA1235-7pin~10pin間に電圧計をセットする
・電圧ゼロになるようにIFT205上面のコアを左右に少し回す

早速のご回答ありがとうございます。
申し訳ありません。
以前のコメントの中にそれらしい記事がありました。
良く読めば分かったかもしれませんが、ご教示いただいた文言でそうかな?と思う程度ですのでお許しください。
頑張って実行してみます。
まずはお礼まで!

BLUESS 様

周波数のずれは治りました。
ありがとうございます。
ただ、別の疑問が発生しました。
ピン7-10間の電圧が1.3ボルト程度ありましたが、ゼロVに調整してそれで終わりですか?
出荷時には各部バランスを検査していると思います。他の回路のずれから表示誤差が発生し、ただ表示が正常になって問題なしとしてよろしいのでしょうか?
他に確認するところがあると思われますか?
デジタルテスターしか保有していませんので、できることがあればご教示願います。
ご多忙のところよろしくお願いいたします。

【FM同調点調整】ではLA1235内蔵のクアドラチュア検波信号を最適状態に調整しています。ここで得られた検波信号は制御系(SメーターやMUTING駆動など)に使われているだけなので音声品質には影響ありません。周波数ズレをテスターだけで修正する方法としてご紹介しましたが、本来は上記調整記録に掲載した一連の調整作業が必要です。

あとテスターだけでできることは【PLL検波調整】ですね。
・TP202 両極にテスター接続
・地元のFM局を受信する
・IFT207を左右に回して電圧ゼロにする
・この調整よって高調波歪を最小にした検波出力が得られます。

BLUESS 様

早速【PLL検波調整】実施しました。
【高調波歪】については、CDプレーヤーやDACでさんざん言われていたことなので、すっきりした気分です。
色々お付き合いいただきありがとうございました。
今までFM放送はBGM的に聞いていましたが、ソニーST-S333ESXⅡを手に入れてFM放送を見直しました。そういえば昔エアーチェックと称して色々録音をしていましたが、持っていたチューナーではオーディオ的な感覚がありませんでしたが、またエアーチェックを考えるようになってきました。
また、チューナーに関してご教示いただく事もあると思いますが、その節はよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。

電子回路を勉強し始めた老人初心者です。半田付けの練習をして、キットを二つ作りました。
さて、ST-S333ESXⅡを購入しました。同調ずれなどがあるために、ネットなどを調べて調整をしようと考えております。トラッキング調整はJP1電圧=21.0Vなどとありますが、JP1はジャンパー線だと判りましたが、どこがそれなのか判りません。どのように調べたらいいか、教えていただけるとありがたいです。英文のマニュアルをダウンロードしたのですが、抵抗他は番号が入っていますが、ジャンパー線に番号はありません。
 よろしくお願いします。

333ESXIIのトラッキング調整で JP1 というポイントはありませんが??
何処に記載があるのでしょうか?

YouTubeで「あらかんた」さんのものを見ていましたら、トラッキング調整で、ジャンパー線とシャーシにテスターをつないで、電圧を調べていました。また、このYouTubeで紹介されていた「ひろくん」のHPから333ESXIIを見ましたら、備考にOSCトラッキング調整がありまして、90MHZ受信調整箇所L104TPおよび調整値JP1電圧=21.0±0.2Vというものがありました。「あらかんた」さんの調整は、このことでないかと思いました。このYouTubeの通りに基板にあるジャンパー線でいいのですが、はっきりとなぜこのジャンパー線がJP1だと知りたいと思いました。電子回路の勉強をはじめたばかりで、回路図をみても部品がわかる位です。よろしくお願いします。

なるほど、分かりました。

JP1~JP7は「ひろくん」が独自に命名したテストポイント(TP)です。
基板にも回路図にもその印字はありません。
たぶん電圧を測定しやすいポイント(ジャンパ線)を選んでいらっしゃると思います。
それぞれの位置はホームページにアップされた基板写真に示されているのでご確認ください。

https://hirokun.jp/av/st-s333esx2.html

私はサービスマニュアルに従っているので表現方法が違いますが、やっていることは「ひろくん」と同じです。
例えば

【ひろくんの同調点調整】
・R243両端電圧=0±20mV

【私のFM同調点調整】
 ・IFT205調整 LA1235-7pin~10pin間電圧ゼロ

★R243両端はそれぞれLA1235の7pinと10pinに繋がっています


例えば
【ひろくんのOSCトラッキング調整】
・JP1 電圧 = 21.0±0.2V

【私のVT電圧調整】
・IC803-5pin電圧測定
・90MHz L104調整 21.0V±0.2V ※調整前実測21.5V

★JP1はIC803-5pinに繋がっています

  BLUESSさま。早速の回答ありがとうがとうございました。教えていただいた、「ひろくん」のHPを見たら、たしかにJP1の記載がありました。「あらかん」さんは、この測定点で調整したのですね。BLUESSさまの333ESXII修理記録を全部ダウンロードして、調べています。これを参考にして、調整します。また、すぐに質問すると思いますが、よろしくお願いします。

BLUESSさま。お忙しい所、初心者の質問をします。昨日より調整を始めました。まず<FM同調点調整>をはじめました。「ひろくん」「あらかんたん」の調整方法でやりました。「あらかんたん」では、R243の両端をICクリップで接続するというものでしたが、家にはなくて、ICクリップの先端が同じものがあったので、これでクリップしようとしたのですが、狭くて無理だとわかりました。他の人間にデジタルテスターで接触してもらったのですが、電圧が安定しないでこれも無理だとわかりました。また、ジャンパー線のJP1なども基板とぴったりしていて、隙間にICクリップでは、入りません。
 それで、ネットなどで調べたところ、マイクロICクリップC-126(テイシン電機)が見つかり、これを購入して再度チャレンジすることにしました。 BLUESSさまの方法でLA1235-7pin~10pin間電圧ゼロでやることにしました。このC-126を7,10ピンに挟んで電圧測定でよろしいでしょうか。またVT電圧調整では、IC803-5pjnですが、-側はシャシーのどこでも接触させればいいでしょうか。度々の質問失礼いたします。

ご質問の2点、その通りです。

マイクロICクリップC-126を購入しまして、調整しました。C126でも、狭くてハンドしてもすぐ外れてしまう箇所がありました。それで、文房具のクリックを伸ばして、それを触針として使用、テスターで電圧を測定しました。東京NHK82.5MHZが、82.6MHZだったのが、82.5に同調、受信レベルも5になりました。
 また、問題が起きまして、ご教示いただけるとありがたいです。
 同調、受信レベルも最高になったのですが、受信音がかすれて小さいです。82.1~83まで小さく受信している音が聞こえます。
 SWを入れ直したら、tuningダイアルを回転していると治る場合もあります。シャシーを叩くと音が出ることがあります。調整はできていると思うのですが、電子部品の劣化でしょうか。点検するとすれば、どこか点検すればいいか、よろしくお願いします。

>シャシーを叩くと音が出ることがあります

ハンダ付けが割れて接触不良を起こしている可能性があります。
この機種でよくある事例はアースバーのハンダクラック(割れ)です。
基板上で各回路を囲むように配置された高さ1cmほどの銅板ですが、
以下の記録が参考になるかもしれません。

SONY ST-S333ESXII 理調整記録12 
https://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2022/05/post-8d4a17.html

忙しい中、ご教示ありがとうございました。
 クラック、確認してみます。チューナを裏返して基板の半田付け部の確認ですね。
 ありがとうございました。YouTubeを観ても、難しい修理ではなく簡単な対応で治るケースがアップされています。マイクロICクリップC-126を使用するだけでも、経験不足の私には大変な経験でした。
 大変助かりました。これを機会に他のものにも挑戦してみます。
 重ね重ね、ありがとうございました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« TRIO KT-7700 修理調整記録5 | トップページ | SONY ST-J60 修理調整記録1 »