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2020年10月の記事

2020年10月25日 (日)

PIONEER F-120D 修理調整記録4

 ・2020年9月、F-120Dの故障機が届きました。
 ・F-120Dを見るのは随分久しぶりな感じです。
 ・さて、直せるか?


F120d08

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Pioneer F-120D ¥49,800(1985年頃)
 ・Hifi Engine Pioneer F-99X AM/FM Digital Synthesizer Tuner (1985-86)

F120d02_20201025133601F120d18

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・サイドウッドが付いたシルバーモデルです。
 ・全体に目立つキズも無くとても綺麗、サイドウッドには光沢艶があります。
 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン、、
 ・あれ、、、表示部に何も表示されない!
 ・いや、よく見れば周波数の小数点だけ微妙に光っているような、、
 ・ボタン操作に対して全く反応なし
 ・音声端子からはザーという局間ノイズが聞こえたり、聞こえなかったり、、
 ・REC CALトーンが一瞬聞こえた、、と思ったらすぐ消えた、、
 ・これは重症ですね、、

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・4連バリキャップ、WIDE/NARROW切換
 ・PA5008 クアドラチュア検波 FM同調点検出+Sメーター駆動
 ・PA5006+PA5007 パルスカウント検波+ステレオ復調
 ・10.7MHz×2-20.14MHz=1.26MHz
 ・LA1247 AMチューナー

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■修理記録------------------------------------------------------------

 ・周波数表示が現れない、、ということはコントロール回路の不調か?
 ・輸出機 F-99X 回路図を見ながらまずは電源部の調査から着手。
  ・Q601コレクタ=13.6v → 実測13.6v
  ・Q605コレクタ= 5.6v → 実測 5.7v
 ・Q601の電圧が正常であることを確認
 ・次にQ605のコレクタ脚にテスター棒を当てた瞬間、、
 ・何と!突然周波数表示が出現、ボタン操作可能、選局できるようになりました。
 ・どうやら Q605 が接触不良だったようです。
 ・テスター棒を当てた衝撃で通電するようになったと思います。
 ・F-120Dの底面には点検口がありません。
 ・ハンダ面を確認するため基板を取り外して裏返す。
 ・やはりQ605にハンダクラック発見。
 ・電源回路全域にわたってハンダを盛り直しました。
 ・本機の弱点であるメモリー登録ボタンは既に補修済みでした。

F120d20F120d51F120d52F120d53F120d54

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・とりあえず動作するようになったのでもう一度動作確認。
 ・FMアンテナを接続、名古屋地区のFM局を受信できました。
 ・シグナルインジケーター点灯、STEREOインジケーター点灯。
 ・IF BAND WIDE-NARROW切換OK、REC CALトーンOK
 ・手持ちのAMループアンテナでAM局も受信OK。
 ・メモリーボタンに登録OK
 ・特に不具合は無さそうです。

F120d01_20201025132601F120d03_20201025132601F120d04_20201025132601F120d05_20201025132601F120d06_20201025132601
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■調整記録------------------------------------------------------------

F120d60

【電圧確認】
 ・Q601 コレクタ電圧→ +13.6V 実測13.6V ※チューナー電源
 ・Q605 コレクタ電圧→ + 5.6V 実測 5.7V ※コントロール電源
 ・R605 リア側電圧 → +28 V 実測26.7V
【VT電圧調整】
 ・TP16 → 電圧計セット
 ・90MHz → L4調整 → 24.5V
 ・76MHz → 7.6V(確認のみ)
【RF調整】
 ・TP22 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・76MHz 40dB受信 → L1,T1,L5調整 → 電圧最大
 ・90MHz 40dB受信 → TC1,TC2,TC3調整 → 電圧最大
【IF調整】
 ・TP22 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz 40dB受信 → T2,T101,T102調整 → 電圧最大
【FM同調点調整】
 ・TP12~TP13 → 電圧計セット
 ・83MHz 70dB受信 → T103調整 → 電圧ゼロ
【パルスカウント検波調整】
 ・R401フロント側 → 周波数カウンタ接続 ※1.25MHz変化なし
 ・83MHz 70dB受信 → T301,T302調整 → 高調波歪最小
【ミューティング調整】
 ・83MHz 30dB受信 → VR101調整 → MUTING作動
【VCO調整】
 ・TP10 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調受信 → VR404調整 → 38kHz
 ・TP10 → WaveSpectra接続
 ・83MHzST受信 →L402調整 → 38kHzレベル最大
 ・83MHzSUB信号 → L405調整 → Lchレベル最大
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・固定出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHzST受信 → L401,VR403調整 → 19kHz信号最小
【セパレーション調整】
 ・固定出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHzLch信号 → VR402調整 → Rch信号最小
 ・83MHzRch信号 → VR403調整 → Lch信号最小
【REC CAL調整】
 ・83MHz1kHz受信 → 信号レベル記録
 ・REC CALトーン再生 → VR501調整 → -6dBに設定 ※301Hz
【AM調整】
 ・TP16 → 電圧計セット
 ・ 522kHz → L202調整 → 2.0V
 ・1629kHz → TC202調整 → 24.5V
 ・TP11 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・ 729kHz(NHK)受信 → L201調整 → 電圧最大
 ・1332kHz(東海)受信 → TC201調整 → 電圧最大

F120d

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・薄型ボディの精悍なデザインがステキです。
 ・サイドウッドによってさらに引き締まった感じがします。
 ・再調整によって良い性能を取り戻しました。

F120d12

2020年10月18日 (日)

SONY ST-S333ESA 修理調整記録2

 ・2020年9月、333ESAゴールドモデルの故障品が届きました。
 ・以下、作業記録です。

333esa09_20201018141701

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESA ¥55,000(1991年発売)
 ・Hifi engine SONY ST-770ES? FM Stereo / FM-AM Tuner (1991-92)

333esa02_20201018141601333esa12_20201018141601

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・持ち上げてみると何だか重い??
 ・底面を見ると4本の脚が重量級インシュレーターに交換済み。
 ・直径60mm、厚さ25mm、重量390g、これはTAOC製でしょうか?
 ・ボディは多少の擦り傷はあるものの全体に美しい、サイドウッドほぼ無傷。
 ・残念なことに選局ツマミを強打したようで回転軸が歪んでいる。
 ・ツマミを回すと楕円を描いて回転する感じです。
 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部点灯。文字欠けや輝度劣化は感じられない。
 ・IF BANDやRF切換などボタン操作に応じてインジケーター点灯OK。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信するとすべて素通りして受信不可。
 ・MUTINGオフにすると受信OK。STEREOランプ点灯。
 ・受信感度が弱く、Sメーターが下から2~3セグメント点灯する程度。
 ・続いてAMループアンテナを接続して名古屋地区のAM局をテスト受信。
 ・AMはオート選局で名古屋地区のAM放送局を受信OK。
 ・REC CALトーン OK。

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■修理記録:選局ツマミの回転軸交換----------------------------------

 ・選局ツマミが正常回転しないのは回転軸が歪んでいるから。
 ・力技で無理やり修正しようと試みましたが、、難しいです、断念。
 ・部品取り用に保管している同型ジャンク機から軸部品だけ移植しました。
 ・バリコンチューナーのシャフト交換と同じ要領でした。

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■修理記録:ハンダ修正------------------------------------------------

 ・ハンダ面を確認すると音声出力端子とアースバーにハンダ割れを発見。
 ・これは333シリーズ定番の不具合箇所です。
 ・不良個所のハンダを盛り直して修正。
 ・音声端子のハンダにアクセスするには背面パネルを外すと作業が楽です。

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■修理記録:キャパシタ交換--------------------------------------------

 ・メモリ保持用の電気二重層コンデンサを交換しておきました。
 ・0.1F/5.5v

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■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※実測 0.76V
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 → 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測21.4V
 ・76MHz → 確認のみ → 8.0V±1.0V ※調整前実測 7.9V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)→ 電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をパス
 ・TP271 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測326mV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※Wavespectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)→ 電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・83MHz 40dBモノラル信号受信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・83MHz 40dBステレオ信号受信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・83MHz 80dBモノラル信号受信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・83MHz 80dBステレオ信号受信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・83MHz 20dB受信 → RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・83MHZ 25dB受信 → RV252調整 → MUTING作動位置へ
【IF NARROWゲイン調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・83MHz 80dB受信 → RV203調整 → NARROWゲイン調整
【Sメーター調整】
 ・83MHz受信 → RV241調整 → Sメーター点灯レベル調整
【パイロットキャンセル】
 ・83MHz ST信号受信 → RV303,L301調整 → 19kHz信号漏れ最小 ※左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・83MHz ST信号受信 → RV301 R→L ※調整後実測72dB
 ・83MHz ST信号受信 → RV302 L→R ※調整後実測66dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-6dB 395Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整

333esa90

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・不調原因はFM同調点の大幅なズレでした。
 ・その他の調整ポイントも大きく外れていました。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

333esa08_20201018141701

2020年10月11日 (日)

LUXMAN WL500

 ・2020年9月、LUXMAN WL500の修理調整をお受けしました。
 ・Sメーターが振れず受信できないそうです。
 ・以下、作業記録です。

Wl50011

■製品情報-----------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 LUXMAN WL-500 ¥69,500 (1971年12月発売)

Wl50001Wl50017

■動作確認-----------------------------------------------------------

 ・外観は LUXMAN T-300V によく似ている。
 ・ウッドボディに艶があってとても美しい!
 ・さて、アンテナを電源を接続してPOWER ON。
 ・周波数窓とメーター、FM/AMのインジケーター電球すべて点灯。
 ・MUTING オンの状態では名古屋地区のFM放送受信不可。
 ・MUTING オフにすると受信可能。
 ・ただしSTEREOランプ点灯しない。
 ・Tメーターは中点を示すがSメーターは全く振れない。
 ・AM受信時はアンテナを接続しなくてもSメーターは大きく振れる。
 ・周波数指針はFM/AMでそれぞれ照明色が切り換る。
 ・FM Sメーター回路の故障、各部調整ズレが予想される。

Wl50003Wl50004Wl50005Wl50006Wl50007
Wl50008Wl50009Wl50012Wl50014Wl50015

■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・内部構成、基板の配置など T-300V によく似た感じ
 ・FM4連、AM3連バリコン搭載のAlps社製フロントエンド
 ・TOKO製10.7MHzブロックフィルター
 ・IFアンプ Q202,203:NJ703N、Q204:TA7061P
 ・レシオ検波
 ・予想通り本体内部にAMバーアンテナ
 ・マルチパスH/V端子装備
 ・背面パネルにアッテネーター(IN/OUT)スイッチ
 ・MPX回路はIC化される以前のスイッチング方式
 ・これはFM多重放送によるノイズ問題がありそうな予感、、

Wl50020Wl50021Wl50022Wl50023Wl50024
Wl50025Wl50026Wl50027Wl50028Wl50029
Wl50030Wl50031Wl50032Wl50033Wl50034
Wl50035Wl50036Wl50037Wl50038Wl50039
Wl50040Wl50041

■修理記録-----------------------------------------------------------

 ・当初は経年劣化によるFM受信感度の低下を疑いました。
 ・ところがよく見ると背面アッテネータースイッチがINの状態でした。
 ・これをOUTに変更したところSメーターが大きく振れ音が出るようになりました。
 ・とりあえず故障個所は無さそうです。

■調整記録-----------------------------------------------------------

 ・サービスマニュアルは未入手ですが、回路図から調整手順を組み立てました。

Wl50042

【電圧調整】
 ・基板上TP12V(写真参照)→ 電圧計セット
 ・VR203調整 → 電圧12V
【検波調整】
 ・電波を受信しない状態 → T203調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・90MHz受信 → TCo調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 → Lo 調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・90MHz受信 → TCA,TCR1,TCR2調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 → LA,LR1,LR2調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → IF調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・83MHz受信 → T201,T202調整 → Sメーター最大
 ・T204横TP → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T204調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】
 ・83MHz受信 → 指針83MHz周辺でSメータ最大点を探す
 ・T203 上部コア調整 → Tメータ中点(微調整)
 ・T203 下部コア調整 → 高調波歪み最小
 ・左右に少し離調して、Tメーターの左右振れ幅が対象を確認
【ミューティング調整】
 ・83MHz 20dB受信 → VR201調整 → ミューティング作動点
【Sメーター調整】
 ・83MHz 80dB受信 → VR202調整 → Sメーター振れ具合
【38kHz調整】
 ・固定出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz SUB信号受信 → T302,T303,T304調整 → Lchレベル最大
【AF調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VR301調整 → 左右chレベルを同一に揃える
【セパレーション調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VR302調整 → 反対chへの漏れ信号を最小
【AM調整】
 ・ 600kHz受信 → T405,T401,T402,T403,T404調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信 → TCAM1,TCAM2,TCAM3調整 → Sメーター最大
 ・VR401調整 → Sメーター振れ具合調整

■FM多重放送によるノイズ問題-----------------------------------------

 ・基板を見た時から嫌な予感はしていましたが、、
 ・やはりNHK-FM受信時にFM多重放送の影響によるノイズが発生しました。
 ・可聴域全体に「ザー」というノイズが乗っている感じです。
 ・音楽のメゾピアノ以下やトーク部分ではっきり分かります。
 ・NHK以外の民放FM局ではノイズは発生しません。
 ・T-300Vで確認した状況と同じです。

Luxman_wl500_96khz2

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・NHK-FMでは不快なノイズがありますが民放FM局はクリアに聞こえます。
 ・この状態でお返しします。
 ・いずれ時間ができたら、つまりリタイアしたら、実はもうすぐですが、、
 ・FM多重ノイズ問題の対策に取り組んでみます。

Wl50010

2020年10月 4日 (日)

TRIO KT-7700 修理調整記録6

 ・2020年9月、KT-7700の修理調整を承りました。
 ・受信時のSメーターが振れずSTEREOランプも点灯しないそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt70009_20201004133301

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7700 ¥78,000(1976年頃)
 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-7700 ¥78,000(1976年)
 ・TRIO KT-7700/KT-7500 カタログ 1976年5月版
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-8300 ※輸出機 型番注意!

Kt70001Kt70011

■動作確認------------------------------------------------------------

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 ・外観はとてもキレイな個体で目立つキズはほとんどない。
 ・FM同軸アンテナを接続して電源オン。
 ・周波数窓と3つのメーターを照らすオレンジ色の照明が点灯。電球切れ無し。
 ・Narrow、MPXfilter の赤色LEDインジケーター点灯。
 ・電球やLEDの破損は無さそうです。
 ・名古屋地区のFM放送を受信すると、、
 ・TメーターとSメータは大きく振れる → FM放送は受信している模様
 ・ただMUTINGオンの状態では受信音が聞こえない。
 ・MUTINGオフにする受信音が聞こえる。
 ・このときSメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・STEREOランプ点灯
 ・固定/可変端子とも音声確認。
 ・MULTIPATH H出力から音声確認。
 ・これは経年劣化でFM同調点が大きくズレているようです。

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・天板を開けて内部確認しました。
 ・特に目立つ劣化箇所は無さそうです。

Kt70020_20201004132801Kt70021_20201004132801Kt70022_20201004132801Kt70023_20201004132801Kt70024_20201004132801
Kt70025_20201004132801Kt70026_20201004132801Kt70027_20201004132801Kt70028_20201004132801Kt70029_20201004132801
Kt70030_20201004133101Kt70031_20201004133001Kt70032_20201004133001Kt70033_20201004133001Kt70034

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt70035

【検波調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・アンテナ入力なし → VR 4調整 → Tメーター中点
 ・IF BAND=WIDE
 ・アンテナ入力なし → VR12調整 → Tメーター中点
【フロントエンドOSC調整】
 ※OSCトリマ調整孔が背面にありますが、隙間が狭いのでこれを回すのは難しいです。
 ※+0.1MHzの周波数ズレはご容赦ください。
【フロントエンドRF調整】
 ・TP1(R77右足)→ DC電圧計セット
 ・IF BAND=NARROW
 ・76MHz 60dB 受信 → RFコイル6個調整 → 電圧最大
 ・90MHz 60dB 受信 → RFトリマ6個調整 → 電圧最大
【検波調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・アンテナ入力なし → VR 4調整 → Tメーター中点
 ・IF BAND=WIDE
 ・アンテナ入力なし → VR12調整 → Tメーター中点
【IFトリガー調整】
 ・TP1(R77右足)→ DC電圧計セット
 ・83MHz 60dB 受信 → L11調整 → 電圧最大
 ・83MHz 0dB 受信 → L10調整 → 電圧最大(※L10 フロントエンド内)
【IFトリガーレベル調整】
 ・83MHz 60dB 受信 → VR2調整 → 電圧DC1.8V
 ・アンテナ入力なし→ VR1調整 → 電圧DC0.6V
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz 80dB 受信 → VR3調整 → Sメーター目盛り5
【MUTING調整】
 ・MUTING=1
 ・83MHz 16dB 受信 → VR9調整 → MUTING作動
【VCO調整】
・周波数カウンタをTP2接続
 ・アンテナ入力なし → VR 7調整 → 19kHz
【OUTPUTレベル調整】
 ・FM DET OUT端子にAC電圧計セット
 ・76MHz 1kHz 100%変調 60dB 受信 → VR10調整 → 電圧AC300mV
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz ST信号 60dB受信 → VR 5調整 → Lch信号最小
 ・83MHz ST信号 60dB受信 → VR 6調整 → Rch信号最小
【ステレオ歪調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz ST信号 60dB受信 → L10調整 → 高調波歪最小
【DEVIATIONメーター調整】
 ・83MHz 1kHz 100%変調 60dB 受信 → VR 8調整 → Dメーター目盛り100%

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・物理的な故障個所は無かったです。
 ・受信感度調整、検波調整などによって良い性能を取り戻しました。
 ・オレンジ色の照明窓がとても美しいですね。
 ・TメーターとSメーターの動きが一致して気持ちイイです。

Kt70010_20201004133301

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