SONY ST-S333ESG 修理調整記録7
・2021年3月、333ESGの故障機が届きました。なぜかESGが続きます。
・内部を見たら、、既にあちこち修理痕のある個体でした。
・以下、作業記録です。

■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESG ¥49,800(1989年発売)
・1987年10月発行「SONY ES テクノロジーカタログ」
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■動作確認------------------------------------------------------------
・外観に目立つキズは無くなかなかの美品です。
・FMアンテナを接続して電源オン。
・表示部点灯。文字欠けや輝度劣化は感じられない。
・IF BANDやRF切換などボタン操作に応じてインジケーター点灯OK。
・オート選局で名古屋地区のFM局を受信するとすべて素通りして受信不可。
・上り方向、下り方向ともにオート選局不可。
・マニュアル受信ならモノラル音声で受信可能。
・ただしシグナルメーターが全く点灯しない。
・STEREOランプ点灯しない。
・REC CALトーンは聞こえる。
・付属のAMループアンテナで名古屋地区のAM局をテスト受信。
・AMはオート選局で受信OK。
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■修理記録:フロントエンドL102 コアが無い!---------------------------
・まずはフロントエンドの仮調整しようと点検を始めたところ、
・何と! L102 中央に埋め込まれたコアが無い!!
・L102内側には黒い粉が付着して汚れた感じです。
・これは、、どうやら修理調整にチャレンジした先人がいたようです。
・でも、誤ってL102内部のコアを割ってしまった、とか、?
・割れた残骸をキレイに除去してそのまま転売、、でしょうか?
・対策として同種コイルから内部コアだけ抜いて移植しました。
・後述のトラッキング調整によって受信感度が大幅に上昇。
・シグナルメーターの大きく点灯するようになりました。
・コアは割れやすいので調整は慎重に!
・金属製ドライバーは使用禁止、専用のコアドライバーを使いましょう。
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■修理記録:キャパシタ交換--------------------------------------------
・メモリ内容を全く保持できません。
・原因はメモリ保持用キャパシタC605の容量抜け。
・対策としてメモリ保持用キャパシタを交換しました。
・C605(0.1F/5.5v) → 0.1F/5.5v 縦型
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■調整記録------------------------------------------------------------

■試聴---------------------------------------------------------------
・FM同調点以外も各調整ポイントが大きく外れていていました。
・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
・それにしても、、
・こんな状態でも「動作品」として売られているんですね。
・確かにAMは正常でしたが、、
2021年5月23日 (日)
SONY ST-S333ESG 修理調整記録6
・2021年4月、333ESGの故障機が届きました。
・不調原因はPLL回路のヒューズ抵抗不良でした。
・以下、作業記録です。

■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESG ¥49,800(1989年発売)
・1987年10月発行「SONY ES テクノロジーカタログ」
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■動作確認------------------------------------------------------------
・サイドウッド無し、フロント下部の操作パネルカバー無し。
・選局ツマミに目立つ打ち傷、さらに回転軸が曲がっている。
・このため選局ツマミが楕円を描くように歪んで回転する。
・ボディ外観もキズや汚れが目立つ。
・FMアンテナを接続して電源オン。
・表示部点灯。文字欠けや輝度劣化は感じられない。
・IF BANDやRF切換などボタン操作に応じてインジケーター点灯OK。
・オート選局で名古屋地区のFM局を受信するとすべて素通りして受信不可。
・上り方向、下り方向ともにオート選局不可。マニュアル受信も不可。
・MUTINGオフにしても局間ノイズが聞こえない。全くの無音。
・付属のAMループアンテナで名古屋地区のAM局をテスト受信。
・AMはオート選局で受信OK。
・このAMループアンテナは純正品とは違います。
・REC CALトーンは聞こえる。
・Lch端子に接触不良あり、音が出たり途切れたり。
・これはなかなか手強そう、、
■修理記録:PLL検波回路のヒューズ抵抗交換------------------------------
【FM同調点調整】
・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測+3.8V
★この調整によってオート選局ができるようになりました。
【PLL検波調整】
・TP271 電圧計セット
★IFT272調整 → +4.2V 変化なし
・PLL検波調整で IFT272を回してもTP271の電圧が+4.2Vのまま変化しない。
・回路図に示される規定電圧値を見ながら IFT272周辺の電圧チェック。
・電圧値が明らかにおかしい、、原因は?
・調べてみると ヒューズ抵抗R292(100Ω 1/4W)が断線状態でした。
・ヒューズ抵抗の在庫が無かったので 試しに100Ω抵抗に交換。
・すると IFT272調整で TP271電圧がゼロに設定できました。
・さらに正常なFM受信音が聞こえてきました。
・念のため他のヒューズ抵抗もすべて確認しましたが不良は無かったです。
・この後ヒューズ抵抗(100Ω 1/2W)を購入して再交換しました。
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■修理記録:ハンダ修正------------------------------------------------
・Lch端子の付け根にハンダクラック確認。
・アースバーにもハンダ割れ多数確認。
・これは333シリーズ定番の不具合箇所です。
・不良個所のハンダを盛り直してクラック修正。
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■調整記録------------------------------------------------------------
【FM同調点調整】
・IF BAND = WIDE
・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ
【VT電圧調整】
・フロントエンド内JW8 電圧計セット
・アンテナ入力なし
・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測21.1V
・76MHz → 確認のみ → 8.0V±1.0V ※調整前実測 8.1V
【トラッキング調整】
・IF BAND = NARROW
・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
・76MHz受信 → L101,L102,L103 → 電圧最大
【PLL検波調整】
・IF BAND = WIDE
・TP201を短絡 ※これによってIF回路をパス
・TP271 電圧計セット
・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測+4.2V
・CT271調整 → 歪最小 ※Wavespectraにて波形確認
・TP201を開放
【IF歪調整】
・IF BAND = WIDE
・MUTING = OFF
・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
・SSG出力40dBモノラル信号送信
・IFT201調整 → 電圧最大
・SSG出力40dBステレオ信号送信
・IFT202調整 → 電圧最大
・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
・SSG出力80dBモノラル信号送信
・IFT203調整 → 歪最小へ
・SSG出力80dBステレオ信号送信
・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
・IF BAND = WIDE
・MUTING = OFF
・SSG83MHz 出力20dB
・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
・IF BAND = WIDE
・MUTING = ON
・SSG83MHz 出力25dB
・RV252調整 → MUTING調整
【IF NARROWゲイン調整】
・IF BAND = NARROW
・RV203調整 → NARROWゲイン調整
【Sメーター調整】
・RV241調整
【パイロットキャンセル】
・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
・RV301 R→L ※調整後実測64dB
・RV302 L→R ※調整後実測68dB
【CAL TONE】
・Peak Level-6dB 398Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
・RV401 Sメーター調整
・RV402 AUTOSTOP調整

■試聴---------------------------------------------------------------
・FM同調点以外も各調整ポイントが大きく外れていました。
・選局ツマミの回転軸、フロントパネル下部のカバー、サイドウッド、
・これだけ揃えることができれば一人前の動作品になれそうです。
2021年5月16日 (日)
SONY ST-5140 修理調整記録3
・2021年3月、ST-5140の故障品が届きました。
・以下、作業記録です。

■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 SONY ST-5140
・Hifi Engine SONY ST-5140
・TA-1140/ST-5140 カタログ 1971年版
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■動作確認------------------------------------------------------------
・フロントパネルは割と綺麗な状態。
・電源オン、周波数窓と二つのメーター照明点灯OK。
・FM/AMインジケーター点灯。
・名古屋地区のFM局を受信すると、、
・Sメーターは大きく振れるがTメーターは全く動かない。
・Tメーターは振れないがFM放送は受信できる。
・固定端子、可変端子とも音声出力OK。
・ただしSTEREOランプが点灯しない。実際のステレオ感もない。
・FM局間でMUTING機能が作動しない。
・指針と周波数のズレ+0.2MHz。
・AM放送は受信OK。
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■修理記録:Tメーター交換---------------------------------------------
・Tメーター端子では電圧変化があるのに針が全く振れない。
・原因はメーター自体の故障でした。
・保管品の中から弟機ST-5150のメーターを移植しました。
・メーターサイズは同じですが、デザインがちょっと違います。
・メーターの目盛りや文字が照明に透ける「透過タイプ」です。
・Tメーターだけ変えると一体感が無くなるのでSメーターも一緒に交換しました。
・交換後はTメーターは正常に動いています。
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■修理記録:MPX UNIT交換----------------------------------------------
・下記【MPX調整】でもやはりSTEREOランプは点灯しない。
・モノラル信号は出ているのでスイッチング回路に不具合がありそう。
・調べてみると、MPX基板のスイッチング回路で19kHzと38kHzが観測できない。
・MU401(MPX UNIT:1-425-548)から19kHz信号が出ていないことが判明。
・どうやらMU401の内部故障のようです。
・同型部品はST-5140、ST-5130のMPX回路で使われています。
・対策として手持ちのST-5130ジャンク機から MU401 を取り外して移植しました。
・これによってSTEREOランプが点灯しセパレーション調整も可能になりました。
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■調整記録------------------------------------------------------------
【FMフロントエンド調整】
・OSC調整 CT104,L104
・トラッキング調整 CT101,CT102,CT103 / L101,L102,L103
・IFT調整 IFT101
【レシオ検波調整】
・T201上段コア Tメーター中央
・T201下段コア 高調波歪最小
【MUTING調整】
・T202 D212電圧最大
・RT201 MUTINGレベル調整
【Sメーター調整】
・RT202 Sメーター振れ具合調整
【MPX調整】
・T401 スイッチング信号調整(※SUB信号注入 → Lch出力最大へ)
・RT401 セパレーション調整

■試聴----------------------------------------------------------------
・メーターを交換したので雰囲気がちょっと変わりました。
・それにしてもこの時期のSONY製品はデザインがステキ!
・薄暗い部屋に浮かび上がる照明窓が特に美しい。
2021年5月 9日 (日)
TRIO KT-9900 8号機
・2021年3月、KT-9900の故障機が届きました。
・STEREOインジケーターが点灯しないそうです。

■製品情報-----------------------------------------------------------
・オーディオ懐古録 TRIO KT-9900 ¥200,000
・オーディオの足跡 TRIO KT-9900 ¥200,000(1978年発売)
・Hifi Engine KENWOOD KT-917 ※輸出機
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■動作確認-----------------------------------------------------------
・フロントパネルやボディに目立つキズは無く外観の状態はとても良い。
・電源オン、照明電球点灯、球切れなし。
・IF BAND切換インジケーター(緑色LED)点灯OK
・SメーターとTメーターが大きく振れて名古屋地区のFM局を受信。
・DDLインジケーター(橙色LED)点灯
・MUTING動作OK。
・指針と目盛りのズレ0.2MHz。
・問題はSTEREOインジケーターが点灯しない事。
・実際に出てくる音にもステレオ感ありません。

■内部確認------------------------------------------------------------
・依頼者様のお話によれば、今までに数回の修理歴があるそうです。
・KENWOODサービスの修理明細もそれぞれ添付されていました。
・明細を見ると交換したICやトランジスタの型番がすべて記載されています。
・これまでに多くの部品が交換されたようです。
・QD検波回路のIC8 HA1137W 交換済み
・各回路のオペアンプ4558はすべて4558DDに交換済み
・その他多くのトランジスタ交換済み
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■修理記録:HA1457交換------------------------------------------------
・過去に不具合事例が多いのでHA1457を予防交換しました。
・外したHA1457の足は真っ黒に変色しています。
・念のためHA1457Wに交換しておきました。
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■調整記録------------------------------------------------------------
・過去の記録に倣って各部再調整しました。

■試聴----------------------------------------------------------------
・故障個所は無かったです。
・STEREOインジケーターが点灯しない原因はVCO調整ズレでした。
・再調整によって点灯するようになりました。
2021年5月 2日 (日)
YAMAHA CT-7000
・2021年2月、YAMAHA CT-7000 に触れる機会を得ました。
・発売当時に購入されたワンオーナー機だそうです。
・最近になって突然、左chから音が出なくなったとか。
・緊張するなあ、、直せるかなあ、、??
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 YAMAHA CT-7000 ¥220,000(1976年頃)
・オーディオ懐古録 YAMAHA CT-7000 ¥220,000
・Hifi engine Yamaha CT-7000 FM Stereo Tuner (1974-78)
・YAMAHA アンプ&チューナーカタログ 1975年11月版
・YAMAHA CT-7000専用カタログ 1975年9月版
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■CT-7000の特徴(専用カタログから抜粋)-------------------------------
【7連バリコンとデュアルゲートMOS型FET使用のフロントエンド】
FMフロントエンドに精密な周波数直線7連バリコンを採用し、アンテナ回路をダブルチューンにして、イメージ妨害、IF妨害、局発2ndハーモニックス妨害特性はSGで測定不可能な120dB以上の値が得られています。相互変調特性、強入力時のブロッキング特性などの多信号妨害特性を大幅に改善しました。またRF2段とミキサー段に高周波特性がすぐれ低雑音のデュアルゲートMOS型FETを3石使用して、クロスモジュレーションなどを減少させるとともに、実用感度2.0uV(IHF)を実現させています。またRF同調回路とミキサー段の位相特性を改善、強入力特性と同調周波数による感度・歪率・セパレーションなどの変化を抑えています。
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【微分利得特性を改善したブロックセラミックフィルターと7段作動増幅器のFM IF回路】
低歪率特性と高選択度特性の両立を実現するために、微分利得偏差を±0.2dB以内に抑えたブロックセラミックフィルター(特許申請中)を新開発しました。このブロックセラミックフィルターは今までのセラミックフィルターの特性のバラツキを補正するために、それぞれのフィルター素子の入出力回路にL,C,Rを組合せ調整し、個々の素子の入出力インピーダンスのマッチングを取り、最も理想に近い優れたフィルター特性を持つものです。また定電流バイアス回路からなるIC使用の高利得7段作動増幅器の優れたリミッター特性と相まって、CT-7000のFM IF段は実行選択度85dB以上、キャプチュアーレシオ1.0dB以下、AM抑圧比60dB以上、SN比78dB以上という高性能となっています。
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【さらに低歪率を実現する広帯域切換可能のダブルIF回路】
IFの帯域を2段階(NORMAL-WIDE)に切換えられるダブルIF回路を採用し、より低歪率を実現しています。IFの帯域を広帯域(WIDE)に切換えることにより、電界強度の強い局に対してより低歪率受信が可能となり、アンテナ入力のオーバーオールのセパレーションは400Hzで50dB以上、歪率は400HzでMONO、STEREOともに0.08%以下という低和率特性です。
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【微分利得偏差を最小に抑えたリニアフェイズディスクリミネーター】
微分利得特性を改善したブロックセラミックフィルターと広帯域IF段の低歪率化に対応するため、微分利得特性を最小に抑えた広帯域リニアフェイズディスクリミネーターを開発しました。特性直視装置により1台1台の歪率を最小となるよう調整し、特性を安定に維持するため直結2段の定電流ドライブ回路を採用しています。
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【ヤマハ独自のNFBスイッチング方式のMPX回路、サブキャリア発生回路にはPLLを採用】
MPX回路はヤマハ独自のスイッチング方式平均値復調回路に、オーディオアンプと同じようにNFB(負帰還)をかけた新方式(特許申請中)を採用しています。このためMPX回路での歪はステレオ信号発生器では測定不可能の優れた値となっています。またこの方式は従来のSCAフィルターが不要となり、SCAフィルタ―による特性劣化が無く、混変調歪の大幅な改善とともに高域のセパレーションが充分に確保され、歪感のない透明な音質が得られます。サブキャリア発生回路には、フェーズロックドループ(PLL)を採用し、入力パイロット信号に位相を同期させています。またスイッチング回路に送られる38kHzの信号はDuty比1の方形波であるため、極めて安定な動作と高セパレーション、低歪率、高SN比の復調が得られます。PLL回路にはコイル(L)やコンデンサー(C)による同調回路のような経年変化や温度変化などの影響がほとんどありません。
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【ディエンファシスも兼ねたヤマハ独自のアクティブフィルター】
ヤマハ独自のアクティブローパスフィルターは、19kHzで60dB以上、38kHzでは80dB以上という優れた減衰特性を持ち、音質劣化を招くような要素をシャープにカットしています。またこのフィルターはディエンファシス回路も兼ね、周波数特性は50~10kHzでは±0.3dB、20~15kHzでは+0.5~-1.0dBという秀れた値を持ち、広域までクリアーな再生音が得られます。
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【オーディオアンプ系も低歪率設計】
ローパスフィルターや可変出力端子アンプは3段直結、バッファアンプは定電流負荷のエミッタフォロアー回路からなり、オーディオアンプ系での歪は無視できる値にまで追求、高周波系の低歪率設計に対応してあくまでも低歪率特性の実現に最善を尽くしています。
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【ヤマハ独自の同調機構とAFC/STATIONインジケーター】
同調機構には、ヤマハ独自の優れた方式が採用されています。この方式は歪率最小、セパレーション最大の最良の同調点を維持するために、FMフロントエンドにAFCをかけFMフロントエンドの周波数ドリフトを25±30℃で15kHz以内に抑えています。このAFC回路は正殿ノイズを利用し同調ツマミに手を触れて選局している間は自動的にキャンセルされるものです。このため強電界局に隣接した微弱な電波も確実に受信できるので、引込み現象などの心配がありません。さらにこのヤマハ独自の同調機構は、選局中に局と同調すればAFC/STATIONインジケーターが薄く点灯し、正確に同調を取りツマミから手を離すと明るく点灯して、AFCが動作中であることを表示するユニークで便利な機構です。
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【ワイドで見やすいダイヤルスケール】
精密なダイヤルスケールは、フロントパネル面をフルに活用した超ワイドタイプで、250kHz等間隔の周波数直線目盛り、大型フライホイールを採用、精度高い回転メカニズムによりバックラッシュやガタがありません。カーソル式ダイヤル指針はスムーズに走行し正確な同調点を指示します。
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【FMミューティング回路】
FM MPX回路の入力段と出力段とにミューティングを2重にかけ、不快な局間ノイズや離調・選局時の耳障りなショックノイズをすべてカットし、快適な選局を可能にしています。しかもミューティングレベルは可変で、フロントパネルにレベル調整ツマミを設け、受信する場所の電界強度に合わせて快適なミューティング効果が得られます。また選局時のノイズをカットする場合、電波の強い局のみを受信する場合というように応用が自在です。さらにパワースイッチON-OFF時に発生するショックノイズについても、特にFET使用のミューティング回路を設けてカットする万全の設計です。
【ダイナミックレンジの大きなSIGNALメーターと入力電波の質を表すS-Mメーター】
従来のSIGNALメーターは30dB以上の入力でメーター駆動回路が飽和してしまうため正確なメーター指示が困難でした。CT-7000ではメーター回路にAGCをかけ、アンテナ入力レベルに応じて100dBまでリニア―にメーターを振らせています。またS-M(シグナル マイナス マルチパス)メーターの新方式により受信している電波の質をモニターすることができます。
【メカニカルで斬新なデザイン】
通常の使用時、操作する必要のないコントロールスイッチ類をすべてシーリングパネル内に収納、確かな高性能とメカニカルさが見事に融合したヤマハならではのデザインです。ソフトなタッチフィーリングを持つプッシュスイッチ、フロントパネルとシーリングパネルは肉厚のアルミ板削り出し、キャビネットはもちろんキャスト―ル(栓)によるリアルウッド仕上げなど高性能と高度なデザイン感覚によって創り上げられた格調高いものです。
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【付属回路】
・オートブレンド
・マルチパス検出端子
・2系統のFMアンテナ端子
・IF出力端子
・2系統の出力端子
・低歪率OTL方式のヘッドホンアンプ
・ダイヤル照明がON/OFFできるイルミネーションスイッチ
■動作確認------------------------------------------------------------
・サイズはCT-800とほぼ同じ、でも重量は13kgと大型アンプ並み。
・電源スイッチの位置が中央やや右側、ちょっと違和感あります。
・でも透過タイプの窓照明が数字と目盛りだけが浮かび上がってカッコいいです。
・シーリングパネルが気持ちよく開閉します。
・パネル内のスイッチやツマミはクスミも無く、プッシュ操作がとても軽快。
・指針と目盛りの周波数ズレは0.2MHz程度。
・Sメーター最大点とTメーター中点はほぼ一致する。
・同調時はAFCインジケーターが薄く点灯し、選局ツマミから指を離すと明るく点灯。
・STEREOインジケーター点灯。
・IF BAND切換OK、MUTING動作OK。
・固定/可変端子とも正常に音が出ています。
・マルチパスH端子、DET端子からも音が聞こえます。
・左chの音が出ないとのことでしたが、両chとも同レベルで出ています。
・ただ、ヘッドホン端子から音が出ていません。全くの無音状態です。
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■内部確認------------------------------------------------------------
・ウッドケースを外してみると、予想外の「金属の塊」が出てきました。
・上面、底面ともに光沢ある金属製ケースで全面覆われています。
・金属の素材は何でしょう?ピカピカ光沢の金属なのでステンレス製か?
・全身金属骨格の「ターミネーター」が出現したような? そんな印象でした。
・上面:フロントエンド、IF回路、検波回路、MPX回路
・底面:コントロール回路
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■修理記録:ヘッドホン端子から音が出ない------------------------------
・固定/可変端子とも正常に音が出ているのにヘッドホン端子からは無音。
・底面コントロール基板のヘッドホン回路を調査してみると、、
・ヘッドホン回路上は左右chとも正常に音が出ていました。
・不調原因はプリント配線とコネクタピンとの接触不良でした。
・プリント配線がヒビ割れている感じです。
・そこでヒビ割れ箇所をリード線で跨いで直結しました。
・これでヘッドホン端子から音が出るようになりました。
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■修理記録:左chの音が出ない------------------------------------------
・上記ヘッドホン回路の修理を終えて基板を組み立てて再チェックしたところ、、
・何と!左chから音が出なくなりました。STEREOインジケーターも点灯しません。
・依頼者様からお聞きした不具合が今になって確認できました。
・さて、原因は何でしょう?
・CT-7000は基板間の接続がすべてコネクタを介した配線です。
・メンテナンスしやすい構造ですがコネクタ部分で接触不良が発生しているかも?
・コントロール基板を再度取り外し、コネクタ接点のピンを磨いてみました。
・慎重に組み立て直して再チェック。
・今度は左右chとも音が出ます。STEREOインジケーターも点灯。
・やはり原因は配線コネクタの接触不良ですね。
・これを受けて他の基板のコネクタ部分も接点のピンを磨きました。
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■調整記録------------------------------------------------------------
【Tメーターバランス調整】
・電源オン
・電波を受信しない状態 → T301(上段コア)調整 → Tメーター中点
・電源オフ → Tメーター中点を確認
※電源オフ時に中点を示さない場合 → メーター裏側の調整ネジで機械的に調整
【FM OSC調整】
・コントロール基板 SM端子 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
・76MHz → Lo調整 → Sメーター最大
・90MHz → TCo調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
・コントロール基板 SM端子 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
・76MHz → LA,LR1,LR2,LR3,LR4,LR5調整 → Sメーター最大
・90MHz → TCA,TCR1,TCR2,TCR3,TCR4,TCR5調整 → Sメーター最大
・83MHz → IF調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】
・固定出力端子 → Wavespectra接続
・IF BAND WIDE
・83MHz → T301(上段コア)調整 → Tメーター中点 ※確認のみ
・83MHz → T301(下段コア)調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
・MPX基板上のTP(19kHz) → 周波数カウンタ接続
・83MHz 無変調 → VR501調整 → 19kHz±20Hz
【ステレオ歪調整】
・固定出力端子 → Wavespectra接続
・IF BAND NORMAL
・83MHz ST信号 → VR201,VR202,TC201,TC202調整 → 高調波歪最小
・IF BAND WIDE
・83MHz ST信号 → VR203,VR204,TC203調整 → 高調波歪最小
【WIDEバランス調整】
・アンテナ入力なし
・上記ステレオ歪調整でTメーター中点がずれた場合 → T201調整 → 中点へ
【パイロットキャンセル調整】
・IF BAND NORMAL
・固定出力端子 → Wavespectra接続
・83MHz ST信号 → VR401調整 → 19kHz信号最小
・83MHz ST信号 → VR402調整 → 19kHz信号最小
【セパレーション調整】
・IF BAND NORMAL
・固定出力端子 → Wavespectra接続
・83MHz ST信号 → VR401調整 → Rch漏れ信号最小
・83MHz ST信号 → VR402調整 → Lch漏れ信号最小
【Outputレベル調整】
・IF BAND NORMAL
・固定出力端子 → Wavespectra接続
・83MHz ST信号 → VR403調整 → ※AC 0.6V
・83MHz ST信号 → VR404調整 → ※AC 0.6V
【セパレーション調整】
・IF BAND WIDE
・固定出力端子 → Wavespectra接続
・83MHz ST信号 → VR601調整 → 左右ch漏れ信号最小
【ミューティング調整】
・IF BAND NORMAL
・83MHz ST信号 → VR205調整 → MUTING作動位置へ
【Sメーター調整】
・IF BAND NORMAL
・83MHz ST信号 → VR701調整 → Sメーター調整
■試聴----------------------------------------------------------------
・サイズはCT-800とほぼ同じですが重量は13kg、大型アンプ並みの重さです。
・透過タイプの窓照明が数字と目盛りだけが浮かび上がってカッコいいです。
・シーリングパネルに収まったプッシュスイッチの感触が柔らかくてイイ感じ。
・20万円超の超高級機は基本性能そのものが超特別なんですね。


































































































































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