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2021年6月の記事

2021年6月27日 (日)

SONY ST-S333ESX 修理調整記録3

 ・2021年4月、333ESXの故障品が届きました。
 ・以下、作業記録です。

333esxii05_20210627141001

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESX ¥49,800(1986年頃)
 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESXII ¥49,800(1987年頃)

333esxii02_20210627141201333esxii04_20210627141201

■動作確認-----------------------------------------------------------

 ・サイドウッドなし。
 ・フロントパネルやボディは目立つ傷はなくまずまずの状態。
 ・同軸アンテナケーブルを接続して電源オン。
 ・表示部点灯。文字欠けや輝度劣化は感じられない。
 ・IF BAND切換などボタン操作に応じてインジケーター点灯OK。
 ・しかしオート選局で名古屋地区のFM局を受信するとすべて素通りして受信不可。
 ・上り方向、下り方向ともにオート選局不可。
 ・マニュアル受信ならモノラル音声で受信可能。
 ・STEREOランプ点灯しない。
 ・REC CALトーンは聞こえるが、ボタンに引っ掛かりがある。
 ・付属のAMループアンテナで名古屋地区のAM局をテスト受信。
 ・AMはオート選局で受信OK。

333esxii07_20210627141101

■修理記録:IFT251交換------------------------------------------------

 ・下記調整記録の【FM同調点調整】を試みたところ電圧が全く変化しません。
 ・原因は IFT251内蔵コンデンサの容量抜けですね。
 ・対策として内蔵コンデンサを除去して外付けコンデンサを追加しようとしましたが、、
 ・内蔵コンデンサを除去するときに誤ってコイルの内部配線を切断してしまいました。
 ・そこで保管してあったIFT251同等品(KENWOOD KT-5020 のIFTコイル)を移植しました。
  ・[4046-6911] SONY ST-S333ESX
  ・[3004-3925] KENWOOD KT-5020
 ・追加部品や追加配線なしで動作しました。

333esxii22_20210627141201333esxii23_20210627141201333esxii24_20210627141201333esxii25_20210627141201333esxii26_20210627141201

■修理記録:REC CAL ボタン--------------------------------------------

 ・REC CALボタンの操作感がおかしいです。
 ・ON/OFF動作はできますが、何か引っ掛かっているような変な感じです。
 ・フロントパネルを分解清掃したときに裏側を見てみたら、、
 ・プッシュボタンを留める部品が斜めに傾いていました。
 ・これを修正したところ正常な操作感になりました。

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IFT205調整 LA1235-7pin~10pin間電圧ゼロ ※調整前実測+5.4V
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内ジャンパ線 JW3 → 電圧計セット
 ・90MHz L104調整 21.0V±0.2V ※調整前実測21.1V
 ・76MHz 確認のみ 8.0V±1.0V ※調整前実測 8.0V
【SST回路調整】
 ・SST調整はVT電圧調整後、かつトラッキング調整前に行うこと
 ・76MHz受信 RT801調整 IC802-11pin電圧 → 0V 実測1.0mV
 ・90MHz受信 IC802-9pin電圧 → 14V確認 ※調整前実測14.1V
【トラッキング調整】
 ・IC203(LA1235)-13pin(又はRT204)電圧max
 ・76MHz L101,L102,L103
 ・90MHz CT101,CT102,CT103
【PLL検波調整】
 ・TP201をGNDに落とす
 ・IFT207調整 TP202 DC電圧ゼロ ※調整前実測-114mV
 ・CT201調整 歪最小
【IF歪調整】
 ・Wide受信、MUTINGオフ
 ・IC203(LA1235)-13pin電圧計セット
 ・RT201、RT202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力20dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 電圧最大へ
  ・IFT101調整 電圧最大へ
 ・SSG出力80dBにセット
  ・IFT203、RT201を交互に調整 歪最小へ
 ・SSG出力20dBにセット、Mutingオン
  ・IFT202調整 電圧計最大へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204、RT202を交互に調整 歪最小へ
【パイロットキャンセル】
 ・RT304、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RT301 R→L ※調整後実測62dB
 ・RT302 L→R ※調整後実測64dB
【Sメーター調整】
 ・RT205
【MUTINGレベル調整】
 ・RT204
【CAL TONE】
 ・テストトーン 404Hz確認
 ・RT303調整 → 音声レベル-6dB設定
【AM調整】
 ・RT401 Sメーター調整
 ・RT402 AUTOSTOP調整

333esxii00

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・当初感じた不具合はすべて解消しました。
 ・良い音で受信できています。

333esxii06_20210627141001

2021年6月20日 (日)

Technics ST-C01 修理調整記録

 ・2021年5月、ST-C01の故障機2台セットが届きました。
 ・どちらも具合が悪いとか、、
 ・以下、作業記録です。


Stc01203

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-C01 ¥35,000(1979年頃)
 ・Hifi Engine Technics ST-C01 AM/FM Stereo Tuner (1979-82)
 ・ST-C01 取扱説明書

■動作確認+内部確認--------------------------------------------------

【1号機】
 ・外観はとてもきれいな状態。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・しかしFM/AMとも「ブー」という発振音しか出てきません。
 ・「ブー」という音は60Hzとその高調波でした。
 ・これは電源回路の故障か?
 ・電源コンセントを抜いた状態で内部確認しました。
 ・目視で分かるような劣化個所はありません。
 ・電源回路の電解コンデンサーが辺りが怪しいか?
 ・しかし部品交換するには分解して基板を取り外すしかありません。
 ・ちょっと面倒な作業です。

Stc01201Stc01204Stc01206Stc01205Stc01207
Stc01213Stc01208Stc01209Stc01210Stc01220

【2号機】
 ・上記1号機に比べると外観はやや汚れた感じ、ボタン類も錆ている。
 ・1号機と同様にFMアンテナを接続して電源オン。
 ・MUTINGオフの状態でFM/AMとも受信可能でした。
 ・MUTINGオンにすると音が出てきません。
 ・これは同調点など調整ポイントがズレているようです。
 ・サービスマニュアルに従って大雑把に仮調整したところ、、
 ・受信感度が大幅上昇しSTEREOランプ点灯。
 ・赤い指針と左右のLED表示が正常動作します。
 ・MUTINGは動作しないようですが、
 ・FM/AMとも良い音で受信できるようになりました。

Stc0101_20210620144301Stc0103_20210620144301Stc0104_20210620144301Stc0106_20210620144301Stc0105_20210620144301
Stc0116Stc0111Stc0112Stc0113Stc0120_20210620144301

■修理記録------------------------------------------------------------

【1号機】
 ・電源回路 IC501(7812)から12vが出ていない。
 ・IC501入力側電圧20vに対して10v前後しか供給されていない。
 ・これはたぶん C501,502(1000uF/16v)の故障か?
 ・基板の分解方法
 ・基板側から黒いネジ5個、背面パネルの銀色ネジ3本を外す
 ・トランス周りの配線を外す
 ・これで基板が載ったシャーシを取り外せます。
 ・怪しそうな電解コンデンサー3個を交換して再組立て
 ・C501,502 (1000uF/16v) → 2200uF/16v
 ・C504 (4.7uF/35v) → 4.7uF/50v
 ・電源電圧が正常化し受信できるようになりました。

Stc01221Stc01222Stc01223Stc01224Stc01228
Stc01229Stc01231Stc01232Stc01233Stc01235

【2号機】
 ・なし

■調整記録------------------------------------------------------------

Stc01

【FM同調点調整】
 ・FMアンテナ入力なし → R110両端に電圧計セット
 ・T101(茶)調整 → 電圧ゼロ ※Tメーター中点調整
【FM OSC調整】
 ・IC102:AN377-13pin → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・赤色LED指針 → 76.5MHz位置にセット
 ・76.5MHz受信 → L5調整 → 電圧最大
 ・赤色LED指針 → 89.5MHz位置にセット
 ・89.5MHz受信 → CT3調整 → 電圧最大
 ※周波数を0.5MHz単位にすると指針位置を目盛りに合わせやすい。
【FM RF調整】
 ・IC102:AN377-13pin → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76.5MHz受信 → L1,L2調整 → 電圧最大
 ・89.5MHz受信 → CT1,CT2調整 → 電圧最大
【FM検波調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83.5MHz受信 → T101(茶)調整 → 赤色LED指針両端の緑LEDが消灯するのを確認
 ・83.5MHz受信 → T101(緑)調整 → 高調波歪み最小
【VCO調整】
 ・TP301 → 周波数カウンタ接続
 ・83.5MHz無変調受信 → VR401調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83.5MHzST受信 → VR402調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【AM調整】
 ・ 600kHz受信 → L202(OSC),L201(バーアンテナ内部)調整 → 最適受信位置
 ・1400kHz受信 → CT202(OSC),CT201調整 → 最適受信位置
 ・1000kHz受信 → T201,Z201調整 → 最適受信位置

Stc0100_20210620145001

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ST-C01の基板を分解したのは今回初めてです。
 ・コンパクトボディはカッコいいのですが修理が大変ですね。
 ・故障しないことを祈ります。

Stc0110_20210620145101

■Technics コンサイスコンポ CM----------------------------------------

 ・小林亜星さんの訃報を受け、CMソングを集めたCDを聴き直しています。
 ・2013年2月8日の当ブログで紹介したCDです。
 ・これを聴きながらテクニクスのテレビCMを思い出しました。
 ・小林亜星さんとすぎやまこういちさんが出演された懐かしいCMです。


2021年6月13日 (日)

YAMAHA T-2000W 修理調整記録2

 ・2021年4月、T-2000Wの故障機が届きました。
 ・Lchの音が出ないそうです。
 ・T-2000Wを見るのは10年以上ぶり。
 ・今回は以前のいい加減な調整手順を見直すことが目的です。

T2000w03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2000W ¥85,000(1987年頃)
 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-2000W AM/FM DIGITAL TUNER ¥85,000(1987年頃)
 ・Hifi Engine YAMAHA T-80 Natural Sound Stereo FM/AM Tuner (1984-85)

T2000w02T2000w18

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・一見すると奇麗な外観に見えますが、プッシュボタンにいくつか修理痕があります。
 ・それ以外は結構美品です。サイドウッドもほぼ無傷。
 ・FMアンテナ端子がPAL形式なので変換プラグを介してF型端子と接続。
 ・電源オン、周波数表示や機能切換インジケーターが点灯。
 ・オート選局kで名古屋地区のFM局を受信すると-0.1~0.2MHz低い周波数で受信。
 ・ズレた周波数ながらSTEREOランプ点灯
 ・FINE TUNINGモードに切り換えて受信すると-0.15MHz辺りでシグナル最大。
 ・付属のAMループアンテナで名古屋地区のAM局も受信OK
 ・Lchの音が出ないとの事でしたが、なぜかFM/AMとも左右の音は出ています。
 ・問題はFM受信時の周波数ズレですね。

T2000w04T2000w05T2000w06T2000w08T2000w09
T2000w10T2000w11T2000w12T2000w13T2000w15

■内部確認------------------------------------------------------------

T2000w20T2000w21T2000w22T2000w23T2000w24
T2000w25T2000w26T2000w27T2000w28T2000w29
T2000w30T2000w31T2000w32T2000w33T2000w34
T2000w35T2000w36T2000w37T2000w38T2000w39

■調整記録------------------------------------------------------------

T2000w

・FINE TUNINGモード
【VT電圧調整】
・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子 → 電圧計セット
・76MHz → 2.6V ※確認のみ
・90MHz → 20.2V
【FMレシオ検波調整】
・基板上 NVcc~TM → 電圧計セット
・83MHz mono 受信 → T203調整 → 0v
・83MHz mono 受信 → VC202,VR203調整 → 高調波歪最小
【フロントエンド調整】
・VR210 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
・76MHz受信 → T101,T102,T103,T104調整 → 電圧最大
・90MHz受信 → VC101,VC102,VC103,VC104調整 → 電圧最大
【FMレシオ検波調整】
※上記手順をもう一度実施
【シグナルメーター調整】
・83MHz mono 受信 → VR210調整 → シグナルインジケーター点灯レベル
【MPX VCO調整】
・TP 19kHz → 周波数カウンタ接続
・83MHz stereo 受信 → VR207調整 → 76kHz
【PILOT CANCEL調整】
・83MHz stereo 受信 → T212,VR208調整 → 19kHz成分最小
【SUB調整】
・83MHz SUB 受信 → T211調整 → Lch信号最大
【STEREO歪調整】
・LOCALモード
・83MHz受信 → T201,T202,VR201,VR202調整 → 高調波歪最小
・DXモード
・83MHz受信 → VC201調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
・83MHz stereo 受信 → VR205調整 → Rch信号最小
・83MHz stereo 受信 → VR206調整 → Lch信号最小
【FM CSL調整】
・基板上 TP(K4)~TP(T6) 短絡
・83.0MHz受信 → VR209調整 → 表示部「3.00」
【AM調整】
・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子 → 電圧計セット
・513kHz → 3.0V 
・1620kHz → AM OSC調整 → 25V
・VR204端子 → 電圧計セット※Sメーター電圧
・729kHz受信 → AM RF(コイル)調整 → 電圧最大
・1332kHz受信 → AM RF(トリマ)調整 → 電圧最大
・VR204調整 → シグナルインジケーター点灯調整

T2000w00

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・Lchの音が出ない現象は何故か再現できませんでした?
 ・音声出力端子のハンダ部に割れやクラックは無かったです。
 ・両チャンネルとも正常に音が出ています。
 ・操作ボタンにちょっと難ありですが、でも受信性能に問題ありません。

T2000w07

2021年6月 6日 (日)

Victor FX-711 修理調整記録6

 ・2021年4月、FX-711の故障機が届きました。
 ・FMの周波数が海外仕様(90~108MHz)だそうです。
 ・以下、作業記録です。

Fx71103_20210606134601

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 VICTOR FX-711 ¥49,800(1987年頃)
 ・オーディオ懐古録 Victor FX-711 ¥49,800
 ・Hifi Engine JVC FX-1100 FM/AM Computer Controlled Tuner
 ・FX-711 取扱説明書 PDF形式

Fx71102_20210606134501Fx71109

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルは綺麗な状態。
 ・ボディにはちょっと目立つキズがある。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部が明るく点灯、輝度劣化や文字欠けは見当たらない。
 ・周波数表示が海外版とのことでしたが、普通に日本の周波数が表示されます。
 ・ただオート受信、マニュアル受信ともFM局を受信できない。
 ・シグナルレベル0dB、局間ノイズも出ない、全くの無音状態。
 ・手持ちのAMループアンテナを接続して受信テスト。
 ・AMも全く受信不可、シグナルレベル0dB。
 ・REC CALトーンも出ない。
 ・FM/AMとも不調、これは電源回路が怪しいか??

■修理記録:ヒューズ抵抗交換-------------------------------------------

 ・メイン基板のQ801,Q803,Q808の電圧チェック
  ・Q801-E +29.2V(規定値+30V)〇
  ・Q803-E + 0.1V(規定値+12V)×
  ・Q808-E - 0.4V(規定値-12V)×
 ・+12Vと-12Vが出ていません。
 ・調べてみると原因はヒューズ抵抗の不良でした
  ・R817 実測 1.28MΩ(規定値 4.7Ω)
  ・R818 実測 無限大 (規定値 12Ω)
 ・新しいヒューズ抵抗に交換
 ・これで電圧値が正常になり、FM/AM放送を受信できるようになりました。

Fx71120_20210606134401Fx71121_20210606134401Fx71122_20210606134401Fx71124_20210606134401Fx71125_20210606134401

■調整記録-------------------------------------------------------------

 ・調整方法は過去記録参照

Fx711_20210606134601
Fx71126_20210606134601

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・周波数表示が海外仕様だった現象が確認できなかったです。
 ・電源電圧が異常だったのでマイコンが誤作動したのでしょうか?
 ・ヒューズ抵抗2本交換した後は正常動作しています。
 ・なかなか良い音です。

Fx71104_20210606134601

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