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2021年6月13日 (日)

YAMAHA T-2000W 修理調整記録2

 ・2021年4月、T-2000Wの故障機が届きました。
 ・Lchの音が出ないそうです。
 ・T-2000Wを見るのは10年以上ぶり。
 ・今回は以前のいい加減な調整手順を見直すことが目的です。

T2000w03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2000W ¥85,000(1987年頃)
 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-2000W AM/FM DIGITAL TUNER ¥85,000(1987年頃)
 ・Hifi Engine YAMAHA T-80 Natural Sound Stereo FM/AM Tuner (1984-85)

T2000w02T2000w18

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・一見すると奇麗な外観に見えますが、プッシュボタンにいくつか修理痕があります。
 ・それ以外は結構美品です。サイドウッドもほぼ無傷。
 ・FMアンテナ端子がPAL形式なので変換プラグを介してF型端子と接続。
 ・電源オン、周波数表示や機能切換インジケーターが点灯。
 ・オート選局kで名古屋地区のFM局を受信すると-0.1~0.2MHz低い周波数で受信。
 ・ズレた周波数ながらSTEREOランプ点灯
 ・FINE TUNINGモードに切り換えて受信すると-0.15MHz辺りでシグナル最大。
 ・付属のAMループアンテナで名古屋地区のAM局も受信OK
 ・Lchの音が出ないとの事でしたが、なぜかFM/AMとも左右の音は出ています。
 ・問題はFM受信時の周波数ズレですね。

T2000w04T2000w05T2000w06T2000w08T2000w09
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■内部確認------------------------------------------------------------

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■調整記録------------------------------------------------------------

T2000w

・FINE TUNINGモード
【VT電圧調整】
・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子 → 電圧計セット
・76MHz → 2.6V ※確認のみ
・90MHz → 20.2V
【FMレシオ検波調整】
・基板上 NVcc~TM → 電圧計セット
・83MHz mono 受信 → T203調整 → 0v
・83MHz mono 受信 → VC202,VR203調整 → 高調波歪最小
【フロントエンド調整】
・VR210 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
・76MHz受信 → T101,T102,T103,T104調整 → 電圧最大
・90MHz受信 → VC101,VC102,VC103,VC104調整 → 電圧最大
【FMレシオ検波調整】
※上記手順をもう一度実施
【シグナルメーター調整】
・83MHz mono 受信 → VR210調整 → シグナルインジケーター点灯レベル
【MPX VCO調整】
・TP 19kHz → 周波数カウンタ接続
・83MHz stereo 受信 → VR207調整 → 76kHz
【PILOT CANCEL調整】
・83MHz stereo 受信 → T212,VR208調整 → 19kHz成分最小
【SUB調整】
・83MHz SUB 受信 → T211調整 → Lch信号最大
【STEREO歪調整】
・LOCALモード
・83MHz受信 → T201,T202,VR201,VR202調整 → 高調波歪最小
・DXモード
・83MHz受信 → VC201調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
・83MHz stereo 受信 → VR205調整 → Rch信号最小
・83MHz stereo 受信 → VR206調整 → Lch信号最小
【FM CSL調整】
・基板上 TP(K4)~TP(T6) 短絡
・83.0MHz受信 → VR209調整 → 表示部「3.00」
【AM調整】
・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子 → 電圧計セット
・513kHz → 3.0V 
・1620kHz → AM OSC調整 → 25V
・VR204端子 → 電圧計セット※Sメーター電圧
・729kHz受信 → AM RF(コイル)調整 → 電圧最大
・1332kHz受信 → AM RF(トリマ)調整 → 電圧最大
・VR204調整 → シグナルインジケーター点灯調整

T2000w00

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・Lchの音が出ない現象は何故か再現できませんでした?
 ・音声出力端子のハンダ部に割れやクラックは無かったです。
 ・両チャンネルとも正常に音が出ています。
 ・操作ボタンにちょっと難ありですが、でも受信性能に問題ありません。

T2000w07

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コメント

blues様

こんにちは、以前YamahaT-7を修理いただいた者です。
(ハンドルネームを失念してしまい、「Yamaha好き」と名乗っています)
blues様のサイトでYamahaの「T-2000W」を知り、衝動的に購入してしまいました。
あまり状態は良くなくて、ボタンの欠損やPAL端子の破損に加え、R側の音が全く出ません。
ちなみにL-Rを差し替えても、やはりR側が出ませんでしたので、PAL端子と目についた
半田割れは修理しましたが変わりませんでした。どのあたりを点検すると良いでしょうか?。

受信動作が正常なのにRchだけ音が出ない

・Rch音声端子のハンダクラック
・またはRch系統どこかの部品故障
 私ならTR218,TR216,TR214..と溯って信号が止まっている部品を捜します

Blues様

こんばんは。
そうそうのご連絡ありがとうございました。

御指南いただいた案件を確認した結果、いずれも問題なさそうでしたので、
もしやと思いピンケーブルを変えたところ、両チャンネルともに音が出ました。
ところが、ケーブルのせいかとひと安心してラックに入れてみたところ、
再び発生しました。はんだクラックかTRかも含め再度調べてみます。

Blues様

こんにちは、本日やっと点検~整備しました。

原因は出力端子の微小はんだ割れでした。
(トランジスタなどのパーツが壊れていなくて安心しました。)
ついでにPAL端子の樹脂も割れていたので補修しました。

調整もしていないので音出しは不安でしたが、現有機材との相性が良さそうです、
SONY、ケンウッド、サンスイと比較しましたが、伸びもよくふくよかなサウンドですね。

御指南いただきありがとうございました。

Blues様

おはようございます。

私も、Blues様のように本格的なオーディオの整備をやってみたいと思います。
Blues様の調整記録にある機材の名称や価格・使い方などを
差し支えなければお教えいただければと思います。
現状はテスターと古い100Mhzオシロはありますが、
記事を参考に、VT電圧と出力波形測定の真似事程度で信頼性がありませんし、
ソフトもインストしましたが波形が出ません。
それでも多少は感度の向上や歪みっぽさは解消できましたが…。

100MHzオシロがあれば心強いですね。簡単な調整なら地元FM局の電波を受信しながら出来切ると思います。

ただ本格的に取り組むならFM電波を生成する信号発生器が必要です。希望の周波数、電波強度、左右別の音声など自在に信号を設定できます。歪率調整や左右のセパレーション調整を行うにはどうしても必要な測定機ですが、私が使っている機器はヤフオクで2万円前後で入手した中古機です。精度が怪しいのであくまで趣味作業として使っています。

・MEGRO MSG-2170 FM多重信号発生器
・LEADER 3215 FM/AM 標準信号発生器
・LEADER 3216 FM STEREO/AM 標準信号発生器

Blues様

こんばんは。
そうそうにご連絡いただいたのに失礼しました…。

Blues様の記事には他にもたくさんの機材が掲載されていて、
完ぺきな調整には、本来はこれだけの機材が必要なのでしょうね…

うまく測定ポイントとプローブのセットができていないので、
なかなかまともな波形を見たことがない、そのうちショートさせそうです。

なのでT-2000Wも本来の性能はもっと上にあるのかなぁ、などと思うと同時に、
私の駄耳にはこれで十分だと心に言い聞かせています。

余談ですが、最近私用で名古屋に出かけましたので、あちこちのHOを見てきました。
やはり都会ですね!、のどから手が出るような機材が目白押し!、
チューナは言わずもがな、プレーヤからスピーカまで選び放題…うらやましい限りです。

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