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2021年9月12日 (日)

ONKYO T-417

 ・2021年7月、初体験機種 T-417 の故障機が届きました。
 ・初めて見る機種です。

T41711

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-417 ¥65,000(1979年発売)
 ・オーディオ懐古録 ONKYO Integra T-417 Quartz Locked FM Stereo Tuner ¥65,000

T41702T41719

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディに多少の擦り傷があるものの、フロントパネルはまずまずの状態。
 ・FM専用機、クォーツロック、FMアンテナ入力2系統、3つのメーター。
 ・電源オン、周波数スケールの照明点灯、指針照明はないタイプ。
 ・名古屋地区のFM局を受信しようとすると、、
 ・指針の移動に伴って「バリバリ」という激しいノイズ発生
 ・このノイズと連騰してSメーターとTメーターが左右に不規則に振れる
 ・メーターの振れ具合が安定しないので同調点が分からない
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない
 ・これはFM同調点など調整ポイントが大幅にズレている予感、、
 ・それとバリコン軸のグリス固化。

T41704T41705T41706T41707T41710
T41708T41709T41714T41715T41716

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM専用7連バリコン
 ・Quartz Locked System
 ・IF BAND = Wide/Narrow
【Wide】
 Q101→X101→X102→Q102→Q105→Q106→レシオ検波器
【Narrow】
 Q101→X101→X102→Q102→[X104→Q103→X105→Q104→X106]→Q105→Q106→レシオ検波器
 ・Q101:3SK73
 ・Q102,103,104,106:uPC1163H
 ・Q105:HA1137W IFアンプ、Sメーター駆動
 ・Q204:HA11223W:PLL-MPX
【Quartz Locked System】
 ・IF信号を水晶発振子(10.7MHz)の基準信号にロックする
 ・同調点±50kHz → LOCKEDインジケーター点灯
 ・チューニングノブから手を放す → Tメーターが中点に引き込まれる
【SELECTIVITY】
 ・S/N比が高い局 → IF=Wide [X101→X102]
 ・S/N比が低い局 → IF=Narrow [X101→X102→X104→X105]
 ・検波機出力のS/N比を検出してWide/Narrow自動切換え
 ・通常はAUTO(Wide)推奨
【NOISE REDUCTION】
 ・OFF / AUTO / ON
 ・いわゆるオートブレンド機能
 ・AUTO:弱電界での信号の強さに応じてブレンド量を自動切換え
 ・ON:常に一定の割合で左右chをブレンド
 ・OFF:ノイズリダクション回路を作動させない
 ・ブレンドによってセパレーション値が悪化するので通常は OFF 推奨
【MULTIPATH端子】
 ・AUDIBLE= マルチパスV端子
 ・DET OUT= マルチパスH端子

T41720T41721T41722T41724T41725
T41723T41726T41728T41727T41729
T41730T41731T41732T41733T41734
T41735T41736T41737T41738T41739

■修理記録:指針移動に伴うバリバリノイズ------------------------------

 ・MUTINGオフ時、指針の移動に伴い特に76~80MHz区間で激しいノイズ発生
 ・ノイズに連動してSメーターが大きく振れ、Tメーターの中点が安定しない
 ・この現象はバリコン軸のグリス劣化が原因です。
 ・バリコン回転軸とシャーシの軸受け部の固化したグリスを爪楊枝の先端で清掃
 ・バリコン羽が小さいので作業は慎重に、
 ・固化したグリスを除去後、コンタクトグリスを薄く塗布して完了。
 ・76~90MHz区間を何度も往復させてグリスを馴染ませる。
 ・これで指針移動に伴う不快なノイズは解消しました。
 ・そしてSメーターとTメーターの振れ方がスムーズになりました。

T41760

■調整記録------------------------------------------------------------

T41751

【クリスタルロック基板調整】
 ・MUTING OFF、タッチセンサー OFF
 ・クリスタルロック基板 X~S → DC電圧計セット
 ・SSG 10.7MHz 90dB 無変調 → メイン基板 R101 に注入
 ・L751調整 → 電圧ゼロ
 ・R715調整 → Tメーター中点調整
【OSC調整】
 ・SSG76MHz → L008調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz → TC007調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・SSG76MHz → L001~L006調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz → TC001~TC006調整 → Sメーター最大
 ・SSG83MHz → L007調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・SSG83MHz → L101,L102調整 → Sメーター最大
【IFレベル調整】
 ・SELECTIVITY 反応レベルの調整か?
 ・S/N比が悪化したときにNarrowに切り換えるレベルを調整するみたいです??
 ・R177調整
 ・調整方法が分かりません。とりあえず最大位置に設定 → 常時 Wide受信状態
【レシオ検波調整】
 ・R125両端 DC電圧計セット
 ・SSG83MHz → L106(左側)調整 → 電圧ゼロ
 ・SSG83MHz → L106(右側)調整 → 高調波歪最小
【ミューティング調整】
 ・SSG83MHz 1kHz 20dB → R154調整 → ミューティング作動位置へ
【VCO調整】
 ・TP-2 → 周波数カウンタ接続
 ・SSG83MHz無変調 → R213調整 → 76kHz
【パイロットキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz ST信号 → R223調整 → 19kHz信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → R240調整 → 漏れ信号最小
【DEVIATION調整】
 ・SSG83MHz 1kHz 100%変調 → R804調整 → DEVメーター指針100%
【REC CAL調整】
 ・固定音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz ST信号 → 音声レベル記録
 ・REC CAL オン → R858調整 → 基準音-6dB

T41750

■修理記録:周波数指針再塗装------------------------------------------

 ・最後にフロントパネルを分解して周波数窓の内側を磨いておきました。
 ・ついでに周波数指針を再塗装しました。
 ・元の色が褪せていたので蛍光オレンジでタッチアップしました。
 ・見映えがグッとよくなったと自画自賛、、

T41740T41741T41742T41743T41744

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・TメーターとSメーターの動きがスムーズになり同調点を明確に示します。
 ・選局ノブから指を離すとTメーター指針が中点に引き込まれます。
 ・オーディオ全盛期、私はONKYO製チューナーには興味なかったですが、、
 ・最近になってその実力を再認識しています。

T41712

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コメント

今見るとオンキョーのチューナーって、カッコいいですね。
自分もアマチュア無線から入ったせいで、若いときはチューナーはトリオしか選択しませんでしたが、オンキョーも昔は5球スーパーラジオなんかをせっせと作っていた会社でもありました。

その節はお世話になりました。
在宅勤務中のBGMをラジコからT417を使ったシステムに変更して楽しんでいます。但しアンプはデジアンです。(笑)

T-417はジャンク品を2台入手したことがありますが、どうもはっきりしない点があり、あまり好きな機種ではないですね。
表示ランプにLEDではなく豆球が使われていて、これが切れている場合が多いです。LOCKED、TUNEDのランプが切れているとサーボロック自体がかからなくなるようです。豆球は12V用が必要で、豆球が走っているケースが劣化が激しいゴム製のためボロボロになっていて交換が面倒です。12Vの豆球は他の機種でも必要な場合がありますが、なかなか手に入らず困っています。入手できる場所をご存じでしたらお教えください。
全体的に調整方法は旧機種と似ていますが、良く分からないのがR154です。これを回すとSメーターの振れ具合が変わるので、メーター調整かとばかり思っていました。
R154は右側の変調度メーターの挙動にも関係しており、特にメーターのモードをマルチパスにしたとき、ある位置を超えるといきなりマルチパスがなくても変調度に応じて針が振れまくるようになります。逆にある位置までは、マルチパスがあっても全然振れないといった具合です。いずれにせよ、2台とも、R154をどう調整しても、マルチパスメーターがまともに働きません。この点に関して、もしお分かりになればご教示ください。

人ぞれぞれ、好みは分かれますね。

私は音質云々より外観、特に照明窓が美しい機種が好きです。薄暗い部屋で照明に映える美しい周波数窓を見るのが好きです。
実は電球は買ったことがありません。解体処分したジャンク機から取り外した電球を大量に保管しており、その中から使えそうな物をチョイスしています。
R154はMutingだと思いましたが、既に実機が無いので次の機会に確かめます。

この位の価格帯の機種になると音質は大差ないので、後は好みになってきますね。当時の競合機種であるパイオニアのF-700はLEDを使っているので、電球を採用したのが残念だと思いました。
T-417は筐体が兄貴分のT-419と共通なのでチューニングノブの感触に高級感があります。手元にある個体についていうと、何故か感度が良くなく、他機種でステレオになる局がモノラルしか受信できないのが気になります。

ブログ拝見しました。

ご相談ですが、FM TUNERの修理、改造は可能でしょうか?

YAMAHA CT-800ですが、状態は、FM autoにてSTEREO受信が入り難い状態です。何度かツマミを行ったり来たりさせればstereo受信する事があります。

また出来れば、受信周波数帯を75.0〜95.0MhzのFM補完放送対応へ変更したいのですが可能でしょうか?周波数帯とディスプレイ表示が大幅にズレてしまいますが構いません。
元々、良音ではないため、多少音質が変わっても構いません。

m(_ _)mご検討お願いします(お願いします)

YAMAHA CT-800の件

STEREO受信は各部再調整すれば安定すると思いますが、
残念ながら、補完放送対応への改造経験はありません。
出来るかどうかも分かりません。申し訳ありません。

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