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2021年10月の記事

2021年10月31日 (日)

YAMAHA T-2 修理調整記録4

 ・2021年8月、T-2の故障機が届きました。
 ・不定期に雑音が混入するそうです。

T214

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-2 \130,000
 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2 \130,000(1978年頃)
 ・Hifi Engine YAMAHA T-2 / Analogue FM Stereo Tuner (1978-83)

T202 T213

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はきれいな状態で目立つキズなし。
 ・周波数窓の照明点灯、指針点灯、ただ二つのメーター照明が切れている?
 ・僅かな周波数ズレがあるもの名古屋地区のFM局を受信OK
 ・周波数デジタル表示、Tメーター動作OK、STEREOランプ点灯
 ・メーター指針の塗装がボロボロ状態。
 ・マルチパスH端子からの出力OK。
 ・IFバンド切替、MUTING動作、REC CALなど問題なさそう。
 ・「ガガガ、、」「ザザザ、、」というようなノイズが混入するそうですが、、
 ・約2週間の動作確認ではご指摘のノイズは確認できませんでした。
 ・不定期ノイズは現認することが難しいですね。

T203 T204 T205 T206 T207

■修理記録:メーター指針再塗装----------------------------------------

 ・二つのメーター指針の塗装がボロボロでした。
 ・これはT-1やT-2で定番の劣化現象です。、
 ・メーターを分解して指針を再塗装しました。
 ・ボロボロ塗料片はカッターナイフの先端で軽く触れるだけで剥がれます。
 ・作業は慎重に! 誤って針を曲げたら、、一巻の終わりです。

T240 T242 T243 T248 T249

■調整記録------------------------------------------------------------

【機能設定】
 ・フロントパネルスイッチ設定
 ・RF MODE=HI SENSITIVITY
 ・IF MODE=LOCAL
 ・AUTO BLEND=OFF
【同調点調整】
 ・SSGより10.7MHz注入 → T201上段コア調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・指針を83MHzにセット
 ・83MHz 変調オフ 70dB → フロントエンド OSCトリマ調整
【トラッキング調整】
 ・76MHz mono 1kHz 50dB → RFコイル調整 → Sメーター最大
 ・90MHz mono 1kHz 50dB → RFトリマ調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → T201下段コア調整 → 歪み最小
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → VR203調整 → 歪み最小
【VCO調整】
 ・TP 19kHz に周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 60dB → VR204調整 → 19kHz±20Hz
【PLL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz L-R 60dB → T202調整 → Lch音声レベル最大
【ステレオ歪調整1】
 ・IF MODE=LOCAL
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR201,CF201調整 → 歪み最小
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR202,CF204調整 → 歪み最小
【ステレオ歪調整2】
 ・IF MODE=DX
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → CF202,CF203調整 → Sメーター最大、歪み最小
【パイロットキャンセル歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR205,T203調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR402調整 → セパレーション調整
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR401調整 → 左右同レベル
【Sメーター調整】
 ・83MHz 無変調 80dB → VR206調整 → Sメーター振れ調整
【REC CAL調整】
 ・REC CALスイッチオン → Tメーターが中点を示すことを確認

T200

■ノイズ源について----------------------------------------------------

 ・上記【ステレオ歪調整1】でVR201を回したとき、大きな雑音が発生しました。
 ・所謂ボリュームのガリ、接触不良です。
 ・VR201を大きく何度も回すことで雑音は解消しました。
 ・ご指摘のノイズ源はここかもしれません?

T220 T221 T222    

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・蛍光オレンジを塗ったメーター指針の視認性がとても良いです。
 ・見た目もイイ感じに仕上がったと思います。
 ・この状態でお返ししますが、ノイズ再発時はまたご連絡ください。

T215

 

<追記> 再修理記録 2022/08/20 ---------------------------------------

 ・2022年7月末、このT-2で再び不具合が発生したそうです。
 ・以下、再修理記録を追記します。

■ご指摘の症状--------------------------------------------------------

 ・受信中に「ザザザ」「ガガガ」という雑音が発生するようになった
 ・雑音が大きくて耳障りな感じ
 ・最近は雑音しか聞こえなくなってしまった。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・名古屋地区のFM局は受信できました。
 ・二つのメーターの振れ方は正常、STEREOランプも点灯します。
 ・でも確かに酷い雑音が混入し、時々正常な音声が聞こえます
 ・マルチパスH端子からも同じ雑音が聞こえました。
 ・どこかで接触不良がありそうな感じです。
 ・フロントエンドから検波回路までを重点的に調べてみます。

■修理記録:切換スイッチ洗浄------------------------------------------

 ・すべての部品をチェックしましたがハンダ面に顕著なハンダ割れなし
 ・あれこれ触っているうちにスイッチの接触不良が怪しい感じかも??
 ・特にMUT/OTS スイッチを操作すると雑音が変化します
 ・そこでMUT/OTSスイッチのON/OFFを10回位繰り返したところ、、
 ・何と不快な雑音がきれいに消えました!
 ・STEREOランプ点灯してFM放送をクリアに受信しています。
 ・どうやらスイッチ内部の接点不良が雑音原因のようです。
 ・切換スイッチ内部の接点不良は最近よく遭遇する不具合事例です。
 ・対策としてMUTE/OTSを含む6個のプッシュスイッチを洗浄しました。
 ・スイッチ自体を基板から外すことが難しかったので、、
 ・スイッチの隙間から内部にエレクトロニッククリーナー液を噴射
 ・その後各ボタンを100回前後ON/OFFを繰り返しました。
 ・端子の隙間からクリーナー液が溢れてきたので洗浄効果ありと思います
 ・その後再調整して作業完了しました。

■試聴----------------------------------------------------------------

T260T261T262T263T264

 ・あまり操作しないスイッチもたまには操作して動かした方が良いです。
 ・指針も76MHz~90MHz間を往復させてやるとバリコン軸の固化が防げます。

2021年10月24日 (日)

YAMAHA T-9 修理調整記録4

 ・2020年8月、T-9の故障品が届きました。
 ・選局ツマミが空回りして指針が移動できないそうです。
 ・さて、直せるでしょうか。

T905_20211024142001

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-9 ¥98,000(1979年頃)
 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-9
 ・Hifi Engine YAMAHA T-9 FM Stereo Tuner (1979)

T902_20211024141901T915

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外装に目立つ傷なし、とても奇麗な状態です。
 ・フロントパネルに経年の汚れがありますが洗浄すれば汚れは落ちそう。
 ・さて、PAL形式のアンテナ端子にアダプタを介してF端子で接続。
 ・電源オンと同時に内部から「カチッ」とソレノイド作動音が聞こえる。
 ・選局ツマミは滑らかに回転するが、しかし指針は全く移動しない?
 ・これでは動作確認も何もできない。

T906_20211024141601T907_20211024141601T908_20211024141601T909_20211024141601T910_20211024141601

 ・電源オフにすると選局ツマミの回転によって指針が滑らかに移動します。
 ・SSG基準信号83.0MHzを受信するため指針を83MHzに合わせた状態で電源オン。
 ・こんな作業を繰り返して最適受信位置を探りました。
 ・結果、指針82.7MHzの位置で83.0MHzを最大感度で受信可能と判明。-0.3MHz受信ズレ
 ・このときSTEREOインジケーター点灯、実際のステレオ感あり
 ・RX切換、REC CALなど切換操作と各インジケータ点灯OK
 ・FM受信機能は働いているようです。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディを開けてソレノイド周辺の動作を確認。
  ・電源オンと同時にソレノイドもオンになる。
  ・ソレノイドがオンになる → フライホイールのクラッチが外れる。
  ・これが選局つまみが空回りする原因です。
  ・つまり電源オンと同時にモータードライブによる自動選局状態になっています。
  ・本来ならモーターが回転して指針を移動させるのですが、、
  ・実際にはモーターは回転していない → 指針が動かない。
 ・このような状態でした。

■修理記録:ソレノイド駆動トランジスタ交換----------------------------

 ・基板上のソレノイド周辺回路を調査
 ・電源オンと同時にソレノイド駆動電圧が発生する。
 ・ソレノイドが常時オンになる原因を探る
 ・ソレノイド駆動用トランジスタTR13(2SD400)が怪しいか?
 ・取り外してチェック → hfe=6 これは故障ですね
 ・これを同型中古部品に交換して電源オン、、 当たり!
 ・ソレノイドの動作が正常化し選局ツマミの回転で指針が移動するようになりました
 ・シグナルインジケーター点灯、STEREOランプ点灯、受信動作は正常のようです。
 ・しかし肝心の音が出てきません??

T921_20211024141601T922_20211024141601T923_20211024141601T924_20211024141601T925_20211024141601

■修理記録:内蔵電池撤去----------------------------------------------

 ・確認のため Q503 LA7200 23pin (MUTE)をGNDに落とす。
 ・するとFM受信音が聞こえてきました。
 ・つまり音が出ない原因はMUTINGが解除されないから。
 ・過去にもT-9で同じ事例がありました。
 ・そのときは内蔵電池を取り外すとMUTINGが解除されました。
 ・今回も同様に内蔵電池を取り外したところ、、正解でした
 ・MUTINGが解除されFM受信音が出てくるようになりました。
 ・内蔵電池を外すことととMUTING解除の因果関係はよく分かりません?
 ・とりあえずFMチューナーとして正常に動作するようになりました

T930_20211024141801T931_20211024141801T932_20211024141801T933_20211024141801T934_20211024141801

■調整記録-----------------------------------------------------------

【本体切替ボタンの設定】
 ・RX MODE : AUTO DX
 ・MUTE/OTS : OFF
 ・BLEND : OFF
 ・REC CAL : OFF
【検波コイル調整】
 ・IC110[IG03210] 20Pin → 電圧計セット(Tメーター電圧)
  ※20pin代用ポイント → すぐ右側22k抵抗
 ・電波入力なし → T105調整 → 電圧ゼロ(Tメーター中点)
 ・指針を76MHz~90MHzまで移動し中点がほぼズレない事を確認
【OSC調整】
 ・ダイヤル指針 → 目盛り83.0MHz位置にセット
 ・83.0MHz,無変調,70dB → TCo調整 → Sメーター最大
  ※Loは調整不可のためトリマーのみで調整。
  ※83MHz付近では指針と目盛りがピッタリ合いますが、両端ではややズレます。
【RF調整】
 ・83.0MHz,70dB,無変調 → TC1,TC2,TC3,TC4,T102調整 → Sメーター最大
  ※L1,L2,L3,L4 調整が難しいのでノータッチ
【IF歪調整】
 ・83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調 → TC101調整 → 高調波歪最小
 ・同上 → T102,T103,T104,TC101,VR102,VR103調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・TP19kHz → 周波数カウンター接続
 ・83.0MHz,70dB,無変調 → VR108調整 → 19KHz
【38kHz SUB調整】
 ・83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調,SUB信号 → T113調整 → Lchレベル最大
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・SSG 83.0MHz,70dB,PILOT信号 → T114調整 → 19KHz漏れ最小
【セパレーション調整】
 ・83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調,ST → VR105,VR106調整 → 反対信号漏れ最小
【Sメーター調整】
 ・83.0MHz,100dB → VR110調整 → LED全点灯
 ・83.0MHz, 0dB → VR109調整 → LED全消灯
【デジタル周波数調整】
 ・2階基板 VR103横のTPを10kΩ抵抗を介してGND接続
 ・VR103調整 → 周波数表示(小数点第一位)を微調整
【プリセットチューニング上限位置調整】
 ・90.5MHz受信 → プリセット5に登録
 ・80MHz付近でプリセット5を押し指針移動開始
 ・このとき90.2MHz付近で自動停止するようにVR113を調整する
【プリセットチューニング下限位置調整】
 ・75.5MHz受信 → プリセット1に登録
 ・80MHz付近でプリセット1を押し指針移動開始
 ・このとき75.8MHz付近で自動停止するようにVR114を調整する

T940_20211024142001

■試聴----------------------------------------------------------------

<メモリボタンの動作状況>
 ・電源オンと同時に メモリAボタン点灯
 ・Bボタンを押しても切換不能
 ・1~5のどれかボタンを押すとMUTING作動し音が出なくなる
 ・選局ツマミのクラッチが外れ指針の移動ができなくなる
 ・電源再投入で復旧します
<メモリ登録しようとすると>
 ・電源オンと同時に メモリAボタン点灯
 ・選局ツマミを回してFM局を受信
 ・MEMORYボタンと1~5のどれかボタンを押すとMUTING作動
 ・選局ツマミのクラッチが外れ指針の移動ができなくなる
 ・電源再投入で復旧します

 ・手動選局チューナーとしては正常に機能します。
 ・デジタル周波数表示やインジケーターも点灯します。
 ・ただメモリー登録やモータードライブによるプリセット選局は不可です。
 ・T-9/T-7については引き続き宿題です。

T903_20211024142001

2021年10月17日 (日)

YAMAHA TX-2000 修理調整記録5

 ・2021年8月、TX-2000の故障品が届きました。
 ・受信感度が大幅に落ちているそうです。
 ・以下、作業記録です。


Tx200004_20211017130401

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA TX-2000 ¥100,000(1988年発売)
 ・Hifi Engine YAMAHA TX-2000 AM/FM Stereo Tuner (1988-92)

Tx200002_20211017130501Tx200007_20211017130501

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・本体に目立つキズなし。サイドウッドも綺麗な状態。
 ・電源オン。オレンジ色の表示点灯。輝度劣化もなく眩しいほど輝いている。
 ・FMアンテナ端子はF型A/B 2系統。同軸ケーブルを接続して受信確認。
 ・オート選局、マニュアル選局で名古屋地区のFM局を正常に受信OK。
 ・上り方向、下り方向ともに周波ズレなし。
 ・ただ、シグナルインジケーターの点灯具合がかなり低い。
 ・電波強度75~80dBに対してインジケーターは目盛り30程度までしか点灯しない。
 ・AMは手持ちの適当なループアンテナを接続して受信確認。
 ・名古屋地区のAM放送局をオート選局で正常に受信OK。
 ・AMではシグナルインジケーターが最大まで点灯する。
 ・FMの受信感度が低下しているのか??

■調整記録------------------------------------------------------------

Tx200020_20211017131101Tx200021_20211017131001Tx200022_20211017131001Tx200023_20211017131001Tx200024_20211017131001
Tx200025_20211017131001Tx200026_20211017131001Tx200027_20211017131001Tx200028_20211017131001Tx200029_20211017131001

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外版サービスマニュアルを一部アレンジ。
【本体設定】
 ・電源投入から5分以上経過していること
 ・OSCコイル、IFTの調整には金属製ドライバーは使用しないこと
 ・まずFMセクションを調整し、次にAMセクションを調整すること
 ・MODE:AUTO ST
 ・BLEND:OFF
 ・IF MODE:NARROW
 ・RF ATT:OFF
 ・FINE TUNING ON → すなわちCSL停止状態
 ・オーディオ出力をWaveSpectra接続
【電圧確認】
 ・+30 → +29V±1V → ※実測+28.6V
 ・+12 → +12.5V±0.5V → ※実測+12.0V
 ・-12 → -12.5V±0.5V → ※実測-11.9V
 ・+ 6 → + 6V±0.5V ※実測+6.0V
【VT電圧確認】
 ・L17の足に DC電圧計接続
 ・受信周波数 90MHz → T8調整 → 24.9V
 ・受信周波数 76MHz → 7.3V ※確認のみ
【レシオ検波調整】
 ・基板上のFM S端子~GND間にDC電圧計セット
 ・83.00MHz受信 → T7調整 → 電圧ゼロ
【FMフロントエンド調整】
 ・VR10の足 DC電圧計セット
 ・76.00MHz受信 → T1,T2,T3,T4調整 → 電圧最大
 ・90.00MHz受信 → VC1,VC2,VC3,VC4調整 → 電圧最大
【モノラル歪調整】
 ・固定出力端子をWaveSpectra接続
 ・83.00MHz(mono)受信 → VC5,VR9調整 → 高調波歪最小
【PLL入力位相調整】
 ・83.00MHz(SUB)受信 → T10,T12調整 → Lch出力最大
【ステレオ歪調整】
 ・IF MODE:Narrow
 ・83.00MHz(stereo) → VR3,4,5,6調整 → 高調波歪最小
【ステレオ歪調整】
 ・IF MODE:Wide
 ・83.00MHz(stereo) → T5,6,13,VR1,2,7,8調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・IF MODE:Wide
 ・83.00MHz(stereo) → VR13調整 → L→R漏れ信号最小
 ・83.00MHz(stereo) → VR14調整 → R→L漏れ信号最小
【セパレーション調整】
 ・IF MODE:Narrow
 ・83.00MHz(stereo) → VR11調整 → L→R漏れ信号最小
 ・83.00MHz(stereo) → VR12調整 → R→L漏れ信号最小
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・IF MODE:Wide
 ・83.00MHz(stereo) → VR15,T11調整 → 19kHz成分最小
 ・左右chのバランスに注意
【シグナルインジケーター調整】
 ・IF MODE:Wide
 ・83.00MHz(stereo)80dB → VR10調整 → シグナルインジケーター全点灯
 ★VR10を全開にしてもシグナルメーターが40%程度しか点灯しない
 ★本来なら全点灯するはず?
【ブレンドチェック】
 ・受信中にBLENDスイッチON
 ・セパレーション値が左右とも悪化することを確認
【IF オフセット調整】
 ・FINE TUNING OFF → すなわちCSL受信状態
 ・D4~K3を短絡
 ・83.00MHzの表示が「30.0」という表示に変わる。
 ・VR17調整 → 周波数表示を微調整
 ・調整後はD4~K3を開放
 ※D4~K3を短絡すると登録したメモリー内容がリセットされる
AM部
【VT電圧確認】
 ・ 522kHz受信 → L17電圧=3.3V ※確認のみ
 ・1620kHz受信 → L17電圧=24.0V ※確認のみ
【RF、IF調整】
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ PK1調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ T9調整 → Sメーター最大

★シグナルインジケーターの点灯具合以外は正常に調整できました。

Tx200000_20211017130401

■修理記録:フロントエンド Q1、Q2交換------------------------------------

 ・VR10全開状態でシグナルインジケーター点灯レベルテスト
  ・SSG 60dB → 20%
  ・SSG 80dB → 50%
  ・SSG100dB → 80%
 ・回路図を見ながら考察タイム
 ・フロントエンド → LA1266 → シグナルインジケーター駆動電圧 → LA1266-16ピン
  ・原因予想1:フロントエンドRFアンプQ1,Q2で十分に増幅できていない
  ・原因予想2:LA1266内蔵のIFアンプで増幅できていない
 ・まずは原因1の確認から。
  ・Q1,Q2に型番印字は無いがサービスマニュアルのパーツリストで確認 → 3SK101
  ・Q1,Q2(3SK101) → 手持ちの同等品 3SK74 交換
  ・結果は、、当たり!!
  ・シグナルインジケーターがフル点灯しVR10による点灯具合調整が可能になりました。

Tx200041Tx200042Tx200044Tx200045Tx200046
Tx200055

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・再度すべての調整項目をやり直して作業完了しました。
 ・こちらでのランニングテストで特に問題ありません。
 ・それにしてもYAMAHAデザインはとにかくカッコいいですね。

Tx200003_20211017130401

2021年10月10日 (日)

TRIO KT-1010 修理調整記録4

 ・2021年7月、KT-1010の故障機が届きました。
 ・受信できるが出てくる音が酷いそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt101003_20211010132201

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-1010 ¥59,800(1983年頃)
 ・Hifi Engine KENWOOD BASIC T2 AM/FM Stereo Tuner (1983-85)

Kt101002_20211010132101Kt101013
Kt101004Kt101005_20211010131701Kt101006Kt101009Kt101008

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観は目立つ傷はなくまずまずの美品。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信できました。
 ・上り方向、下り方向ともに周波数ズレなし。
 ・シグナルインジケーター全点灯、STEREOインジケーター点灯。
 ・Wide/Narrow切換OK
 ・一連の受信動作は正常ですが、ご指摘通り出てくる音が酷いです。
 ・WaveSpectraで基準音の波形を観測すると激しい高調波歪が確認できます。
 ・AMは適当なループアンテナで名古屋地区のAM局を受信できました。
 ・AMもシグナルインジケーターはフル点灯、AM受信音は正常です。

Kt101022_20211010132401

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディを開けて内部を確認。
 ・プリセットメモリ保持用の電解コンデンサが交換済みでした。
 ・しかし取付位置の極性が逆、しかも容量が半分(2200uF→1000uF)になっています。
 ・あとPLL検波回路でスリーブが後退した電解コンデンサ発見。
 ・この二つのコンデンサを交換しておきました。
 ・C128 1000uF/16v →16v 2200uF/16v
 ・ C59 100uF/16v → 100uF/25v

Kt101040Kt101041Kt101043Kt101044Kt101046

■仮調整--------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・TP1~TP2 電圧計セット
 ・83MHz → L11調整 → 実測+215mV → 0v
 ・オート選局で正常受信できておりFM同調点調整は正常でした。
【PLL検波調整】
 ・TP3~TP4 電圧計セット
 ・83MHz → L13調整 → 実測1.85V → 0v
 ・PLL検波調整が大幅にズレていました。
 ・調整用コイルL13が一番奥までねじ込まれた状態でした。
 ・これを調整したところ激しい高調波歪は解消しました。

Kt101030_20211010132001Kt101031_20211010132001Kt101035Kt101033_20211010132001Kt101036

■調整記録------------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP9~TP10 電圧計セット
 ・76MHz → L7調整 → 7.0v
 ・90MHz → TC5調整 → 23.0v
【RF調整】
 ・LA1231-13pin → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76MHz → L1,L2,L3調整 → 電圧最大
 ・90MHz → TC1,TC2,TC3 → 電圧最大
【FM同調点調整】
 ・TP1~TP2 電圧計セット
 ・83MHz → L11調整 → 0v 調整前実測+215mV
【FM WIDE-NARROWレベル調整】
 ・LA1231-13pin → 電圧計セット
 ・83MHz(WIDE) → L5,L8調整 → 電圧最大
 ・83MHz(NARROW) → VR1調整 → WIDE受信時と同じ
【PLL検波調整】
 ・TP3~TP4 電圧計セット
 ・83MHz → L13調整 → 0v ※調整前実測1.85v
 ・83MHz → VR8調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・TP7 周波数カウンタセット
 ・83MHz → VR3調整 → 76kHz
【PILOTキャンセル調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → VR4,L21調整 → 19kHz最小へ
【セパレーション調整】WIDE
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → VR5調整 → Lch
 ・83MHz → VR6調整 → Rch
【セパレーション調整】NARROW
 ・83MHz → VR7調整 → 左右ch
【DCC歪補正】
 ・MONO WIDE受信 → VR9 → 高調波最小
 ・MONO NARROW受信 → VR10 → 高調波最小
 ・STEREO WIDE受信 → VR11 → 高調波最小
 ・STEREO NARROW受信 → VR12 → 高調波最小
【FMミューティング調整】
 ・83MHz → VR2調整 → Muting作動位置へ
【AM VT電圧】
 ・TP9~TP10 電圧計セット
 ・522kHz → L19調整 → 2.0v
 ・1629kHz → TC7調整 → 20.0v
【AM RF調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・729kHz NHK第一受信 → L18 → レベルメーター最大へ
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC6 → レベルメーター最大へ
 ・1053kHz CBCラジオ受信 → L20 → レベルメーター最大へ

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・修理調整にチャレンジした先人がいたようです。
 ・ジャンク品にもいろいろありますね。
 ・外見だけでは分からないところが難しいです。

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2021年10月 7日 (木)

亜麻色の髪の乙女 / 作曲:すぎやまこういち

・小林亜星さんに続き すぎやまこういちさんの訃報に驚きました。
・私は「学生街の喫茶店」より前、この曲がとても印象に残っています。

・お二人が出演されているコンサイスコンポのTVCMをここに残します。
・追悼 ♪テクニ~クス~♪

■Technics ST-C01Stc01203_20211007212301

2021年10月 3日 (日)

KENWOOD KT-3030 修理調整記録5

 ・2021年7月、続いてKT-3030の故障機が届きました。
 ・左チャンネルの音が出ないそうです。
 ・以下、作業記録です。

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■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-3030 ¥120,000(1984年頃)
 ・オーディオ懐古録 KENWOOD KT-3030 ¥120,000
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-1100SD FM Stereo Tuner (1984)

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■動作確認------------------------------------------------------------

 ・本体を持ち上げると何故かずっしりと重い、、
 ・底面に純正外の本格的な重量級インシュレーターが付いていました。
 ・1個265g×4個、1kg超の重量増でした。
 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン
 ・オート選局で名古屋地区のFM局をすべて受信できました。
 ・周波数表示、シグナルインジケーター点灯
 ・STEREOインジケーター点灯、REC CALトーンOK
 ・左右chから音は出ています。
 ・なぜか?左chから音が出ないという症状は確認できません??

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・本体を裏返すときに内部から「ゴトッ、ゴトッ」と異音がします。
 ・異音の元は電源トランスでした。
 ・電源トランスを固定するネジ2本が外れています。
 ・ボディを傾けると電源トランスが左右に移動して異音源になっていました。
 ・あと電源基板の電解コンデンサ×4個が大型のオーディオタイプに交換済み。
 ・ただC13/2200uFの直径が大き過ぎてトランジスタの放熱板に密着しています。
 ・ここはかなり熱くなるので将来的に熱劣化が心配かも?

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■調整記録------------------------------------------------------------

 ・過去の記録に倣って各部作業しました。
 ・すべての調整項目で正常に調整できました。
 ・左chからの音が出ないとのことでしたが、やはり左右とも音は出ています。
 ・不思議なことに故障個所は見当たりません。

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■修理記録:電源基板電解コンデンサー交換------------------------------

 ・電源基板の交換済み電解コンデンサ4個をオリジナルサイズに戻しました。
 ・C5,C6 (330uF/63v) → (330uF/63v)
 ・C13(2200uF/63v) → (2200uF/50v)
 ・C14(1000uF/63v) → (1000uF/50v)
 ・放熱板との密着状態は解消されました。

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・調整後、私のリスニング環境に設置して聴いていますが動作は正常です。
 ・ご指摘の症状は確認できませんでした。
 ・何だか不思議な感じです??

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