フォト
2026年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

チューナー関連リンク

« 2021年12月 | トップページ | 2022年2月 »

2022年1月の記事

2022年1月30日 (日)

TRIO KT-7700 修理調整記録8

<追記>2022/08/07 ----------------------
 ・2022年5月末、このKT-7700で再び不具合が発生したそうです。
 ・記事後半に再々修理記録を追記します。

--------------------------------------------------------------------

 ・2021年11月、KT-7700の故障機が届きました。
 ・時々音が出なくなるそうです。
 ・以下、ちょっと難航した作業記録です。

Kt770003_20220130122701

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7700 ¥78,000(1976年頃)
 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-7700 ¥78,000(1976年)
 ・TRIO KT-7700/KT-7500 カタログ 1976年5月版
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-8300 ※輸出機 型番注意!

Kt770002_20220130122601 Kt770006_20220130122601

■動作確認------------------------------------------------------------

<依頼者様からの不具合情報>
 ・正常に受信しているとき、急にTメーターが振れなくなり受信不能になる
 ・この症状が出るとツマミをいじっても電源を入れ直してもダメ。
 ・発症直前に「ゴソゴソ」と雑音が発生する特徴あり
<当方で確認した不具合症状>
 ・動作確認を始めてから約2週間後、ご指摘の症状を確認しました。
 ・正常に受信していたら急に「ガサガサ」と雑音が混入
 ・マルチパスH端子からも同じ雑音が出ることを確認
 ・しばらく雑音が続いた後、受信音が途切れた
 ・このときSメーターは大きく振れたまま
 ・Tメーターは中点を示したまま離調してもピクリとも動かない
 ・IF BAND WIDE/NARROWとも音が出ない
 ・MONO/STEREOとも音が出ない
 ・マルチパスH端子からも音が出ない
 ・電源オフ、翌日再度確認したら正常に受信できています。
 ・これは原因究明が難しそう、、

■修理記録:検波回路の部品交換----------------------------------------

 ・当初はKT-7700 修理調整記録4 で経験した不具合症状と似ていると思いました。
 ・そこで前回と同じ処置を施しました。
  ・IC11(JRC4558TA) → JRC4558DD交換
  ・L11内蔵コンデンサ除去 → 外付け39pF追加
 ・この状態で動作確認を2週間継続しました。
 ・音が出なくなる症状は再発しませんが、、
 ・しかし特徴的な「ガサガサ」という雑音は不定期に発生します。
 ・この雑音はマルチパスH端子でも確認できます。
 ・つまり検波回路以前で発生しているということ。
 ・WaveSpetraで雑音発生時の様子を見るとノイズフロアが大きく上下しています。

Kt770031 Kt770050 Kt770052_20220130122501 Kt770054_20220130122501 Kt770055

Kt770084

■修理記録:雑音源捜索------------------------------------------------

 ・検波回路とミューティング回路のトランジスタや電解コンデンサ交換
 ・部品交換 → 動作確認 → 雑音確認 → 別の部品交換
 ・故障個所が特定できないのでブロック単位で部品交換&雑音確認の繰り返し。
 ・補修、交換した部品は以下の通り、、
  ・Q1,Q2(2SK55) → 洗浄
  ・Q5,Q6,Q7,Q35,Q36(2SC535) → 洗浄
  ・Q15,Q16,Q17(2SC1345D) → 2SC1815GR交換
  ・Q8,Q9(2SA733) → 2SA1015交換
  ・Q10,Q11,Q12,Q13,Q14(2SC945) 2SC1815GR交換
  ・C51 220uF/16v → 220uF/25v
  ・C52 100uF/16v → 100uF/25v
  ・C46,C54,C55 1uF/50v → 1uF/50v
  ・C60 3.3uF/50v → 3.3uF/50v
  ・C61 47uF/16v → 47uF/25v
  ・C53 10uF/25v → 10uF/50v
  ・C38 1uF/50v → 1uF/50v
  ・C39 3.3uF/50v → 3.3uF/50v
  ・C98 27pF → 27pF
  ・C40.C48 1uF/50v → 1uF/50v
  ・C47,C58 3.3uF/50v → 3.3uF/50v
  ・C59 10uF/25v → 10uF/25v
  ・C77,C78 100uF/10v → 100uF/25v
  ・C70 47uF/16v → 47uF/25v
  ・C115 0.22uF/35v → 0.22uF.50v
 ・小さな検波回路基板を取り外して洗浄
 ・最後作業から1週間の動作確認で雑音が再発しません。
 ・たぶん、直ったと思います、歯切れの悪い言い方ですが、

Kt770020_20220130122201 Kt770031 Kt770034 Kt770080 Kt770088

■原因(推定)-------------------------------------------------------

 ・メイン基板の検波回路の主要部品はすべて交換しましたが完治しない。
 ・次に小さな検波回路基板の金属カバーを外した状態で動作確認を行いました。
 ・受信中に MC1496K に触れると「ガサガサ」と同じ雑音が発生します。
 ・小さな検波回路基板を取り外し、エレクトロニッククリーナーで洗浄。
 ・この作業によって「ガサガサ」というノイズが発生しなくなりました。
 ・MC1496K の足が変色していたので、ここがノイズ源だった可能性高いです。

Kt770070 Kt770073_20220130122001 Kt770074_20220130122001 Kt770078_20220130122001 Kt770079

■調整記録------------------------------------------------------------

【検波調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・アンテナ入力なし → VR 4調整 → Tメーター中点
 ・IF BAND=WIDE
 ・アンテナ入力なし → VR12調整 → Tメーター中点
【フロントエンドOSC調整】
 ※OSCトリマ調整孔が背面にありますが、隙間が狭いのでこれを回すのは難しいです。
 ※+0.1MHzの周波数ズレはご容赦ください。

 ※セラミックドライバーをこの隙間に入るサイズに切断して調整できました
 ※スケール中央(83MHz)付近では指針と目盛りがほぼ一致します。

【フロントエンドRF調整】
 ・TP1(R77右足)→ DC電圧計セット
 ・IF BAND=NARROW
 ・76MHz 60dB 受信 → RFコイル6個調整 → 電圧最大
 ・90MHz 60dB 受信 → RFトリマ6個調整 → 電圧最大
【検波調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・アンテナ入力なし → VR 4調整 → Tメーター中点
 ・IF BAND=WIDE
 ・アンテナ入力なし → VR12調整 → Tメーター中点
【IFトリガー調整】
 ・TP1(R77右足)→ DC電圧計セット
 ・83MHz 60dB 受信 → L11調整 → 電圧最大
 ・83MHz 0dB 受信 → L10調整 → 電圧最大(※L10 フロントエンド内)
【IFトリガーレベル調整】
 ・83MHz 60dB 受信 → VR2調整 → 電圧DC1.8V
 ・アンテナ入力なし→ VR1調整 → 電圧DC0.6V
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz 80dB 受信 → VR3調整 → Sメーター目盛り5
【MUTING調整】
 ・MUTING=1
 ・83MHz 16dB 受信 → VR9調整 → MUTING作動
【VCO調整】
・周波数カウンタをTP2接続
 ・アンテナ入力なし → VR 7調整 → 19kHz
【OUTPUTレベル調整】
 ・FM DET OUT端子にAC電圧計セット
 ・76MHz 1kHz 100%変調 60dB 受信 → VR10調整 → 電圧AC300mV
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz ST信号 60dB受信 → VR 5調整 → Lch信号最小
 ・83MHz ST信号 60dB受信 → VR 6調整 → Rch信号最小
【ステレオ歪調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz ST信号 60dB受信 → L10調整 → 高調波歪最小
【DEVIATIONメーター調整】
 ・83MHz 1kHz 100%変調 60dB 受信 → VR 8調整 → Dメーター目盛り100%

Kt770083

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・お預かりしてからずいぶん時間がかかりましたがとりあえず直ったようです。
 ・周波数目盛りと指針がほぼ一致するようになりました。
 ・不具合が再発するようでしたらご連絡ください。

Kt770004_20220130122701

 

<追記> 再々修理記録 2022/08/07 ---------------------------------------

・2022年5月末、このKT-7700で再び不具合が発生したそうです。
・以下、再々修理記録を追記します。

■ご指摘の症状--------------------------------------------------------

 ・電源投入直後に「ゴソゴソ」音が出るようになった。
 ・受信中に雑音が出てしばらくすると音が出なくなる
 ・Tメータが中点を示したまま振れなくなる。
 ・でも、次の日には調子が良くなる!

■動作確認1----------------------------------------------------------

 ・電源オン時、確かに気になる雑音があります。
 ・ただオンオフを繰り返すと雑音が出なくなります。
 ・FM受信は今のところ正常です。
 ・二つのメーターも動作しています。
 ・検波回路の同調ズレもありません。

■修理記録:電源オン時の雑音対策--------------------------------------

 ・ゴソゴソという雑音は、経験的にスイッチ類の接点不良が怪しいかも?
 ・電源スイッチ、WIDE/NARROW切換スイッチ、モード切換スイッチ
 ・スイッチ内部の接点が黒ずんでいる可能性大です。
 ・これらスイッチを取り外しエレクトロニッククリーナーで洗浄しました。
 ・この処置後はゴソゴソ雑音は解消しました。
 ・あまり操作しないスイッチ類も定期的に切換えると内部劣化を予防できます。。
 ・ダイヤル指針もたまには76~90MHzの全区間を往復させてやると良いです。

Kt770080_20220807092801 Kt770082 Kt770085 Kt770086 Kt770087

■動作確認2----------------------------------------------------------

 ・1週間ぶりにに通電したところ、受信音に雑音が混入する事象が発生。
 ・受信音に「ザザ、ザザ」という雑音が連続的に混入します。
 ・雑音の混入は約1分間に渡って継続し、その後フッと消えました。
 ・どうやら電源投入から時間が経てば雑音は収まるようです?
 ・固定端子、可変端子から同じ雑音が聞こえました。
 ・マルチパスH端子からも同様の雑音が聞こえました。
 ・検波回路かその前のIF回路が発生源のようです。

■修理記録:コイル、フィルター洗浄------------------------------------

 ・前回分解洗浄した検波回路を再度取り外し、もう一度クリーナーで洗浄。
 ・さらにIF回路にあるL4,L5,L6 を取り外して内部洗浄。
 ・次にIF回路にあるフィルター FL1,FL2 を取り外して洗浄
 ・FL1とFL2は今回初めて取り外して内部を確認しました。
 ・コイルが4個並んだ10.7MHz-BPFです。
 ・L4~L6、FL1~FL2どちらもコイルに内蔵されたコンデンサがあります。
 ・このコンデンサが劣化してノイズ源になっている可能性がフィルターでよくあります。
 ・本当は新品に交換したところですが、入手は無理でしょうね。

Kt770091 Kt770093 Kt770094 Kt770095 Kt770097
Kt770098 Kt770096 Kt770099 Kt7700100 Kt7700101_20220807093101

■動作確認3----------------------------------------------------------

 ・上記作業後に全体の再調整を行いました。
 ・その後約3週間に渡って受信テスト、今のところ不具合は再発しません。
 ・完治したのか?それとも潜伏期間なのか?正直なところ分かりません。
 ・スッキリしない状態ですが、このままお返しします。
 ・ノイズ問題の解決は難しいです。

2022年1月23日 (日)

YAMAHA T-2 修理調整記録5

 ・2021年12月、T-2の故障機が届きました。
 ・STEREOランプが点灯するのにステレオ感がないそうです。

T203_20220123121601

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-2 \130,000
 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2 \130,000(1978年頃)
 ・Hifi Engine YAMAHA T-2 / Analogue FM Stereo Tuner (1978-83)

T202_20220123121501T210

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・FMアンテナを接続して電源オン
 ・おや? 周波数窓と二つのメーターが青白く浮かび上がる。
 ・本来は電球色のはずですが? もしかしてLED化されているかも?
 ・さて、名古屋地区のFM局で受信テスト開始。
 ・Tメーター中点とデジタル表示の周波数が一致、STEREOランプ点灯。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が僅かにズレるが受信OK。
 ・フロントパネルに並んだ各種切り換えスイッチの動作テスト。
 ・MUTING動作OK、REC CALトーンOK
 ・続いて標準信号発生器から基準信号を送って動作確認。
 ・STEREO受信できているがセパレーションは20dB程度と低い。
 ・BLENDスイッチ(AUTO-OFF)を切り換えてもセパレーション値に変化なし。

T204_20220123121001T205_20220123121001T206_20220123121001T207_20220123121001T208

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・まず気になった照明電球周りを確認。
 ・オリジナルは14.5v/80mAの麦球で緑色キャップを被せているはず。
 ・確認したところ、やはりすべてLEDに交換されていました。
 ・ただ青色LEDかと思ったら、意外に白色LEDでした。
 ・白色LEDにオリジナルの緑色キャップを被せています。
 ・周波数窓とメーターが青く見えるのは緑色キャップの効果のようです。
 ・14.5vの麦球は手持ちがないのでこのままにしておきます。
 ・青色照明も気品があって良い感じです。

T240_20220123121101T241T242_20220123121101T243_20220123121101T244

■修理記録:BLENDスイッチが反応しない---------------------------------

 ・BLENDスイッチ(AUTO-OFF)による切り換えが反応しない?
 ・セパレーション値が低いのはBLENDスイッチが常時オンの状態でした。
 ・T-2回路図を見ながらBLEND切換回路を考察。
 ・TR35(2SA733),TR368(2SC1918),TR37(2SA733),TR38(2SK30A) 
 ・このうちTR38(2SK30A)の足が真っ黒に変色していることを確認。
 ・試しに硬めの歯ブラシで足を軽く磨いたところ、、、
 ・突然セパレーション値が40dB程度まで改善しました。
 ・原因はTR38(2SK30A)の劣化ですね。
 ・この後、TR38(2SK30A)を新品交換しました。

T230T232T233T234T235

■修理記録:メーター指針再塗装----------------------------------------

 ・二つのメーター指針の塗装がボロボロでした。
 ・これはT-1やT-2で定番の劣化現象です。、
 ・メーターを分解して指針を再塗装しました。
 ・ボロボロ塗料片はカッターナイフの先端で軽く触れるだけで剥がれます。
 ・作業は慎重に! 誤って針を曲げたら、、一巻の終わりです。

T245T246T247

■調整記録------------------------------------------------------------

【機能設定】
 ・フロントパネルスイッチ設定
 ・RF MODE=HI SENSITIVITY
 ・IF MODE=LOCAL
 ・AUTO BLEND=OFF
【同調点調整】
 ・SSGより10.7MHz注入 → T201上段コア調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・指針を83MHzにセット
 ・83MHz 変調オフ 70dB → フロントエンド OSCトリマ調整
【トラッキング調整】
 ・76MHz mono 1kHz 50dB → RFコイル調整 → Sメーター最大
 ・90MHz mono 1kHz 50dB → RFトリマ調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → T201下段コア調整 → 歪み最小
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → VR203調整 → 歪み最小
【VCO調整】
 ・TP 19kHz に周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 60dB → VR204調整 → 19kHz±20Hz
【PLL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz L-R 60dB → T202調整 → Lch音声レベル最大
【ステレオ歪調整1】
 ・IF MODE=LOCAL
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR201,CF201調整 → 歪み最小
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR202,CF204調整 → 歪み最小
【ステレオ歪調整2】
 ・IF MODE=DX
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → CF202,CF203調整 → Sメーター最大、歪み最小
【パイロットキャンセル歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR205,T203調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR402調整 → セパレーション調整
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR401調整 → 左右同レベル
【Sメーター調整】
 ・83MHz 無変調 80dB → VR206調整 → Sメーター振れ調整
【REC CAL調整】
 ・REC CALスイッチオン → Tメーターが中点を示すことを確認

T225

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・周波数窓とメーター窓が青色に浮かび上がります。
 ・これはこれで気品があってイイ感じです。

T205_20220123121601

2022年1月16日 (日)

ONKYO T-417 修理調整記録2

 ・2021年10月、近所のリサイクルショップでジャンク機を入手しました。
 ・調整手順を再確認することが目的です。

T41703

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-417 ¥65,000(1979年発売)
 ・オーディオ懐古録 ONKYO Integra T-417 Quartz Locked FM Stereo Tuner ¥65,000
 ・FM専用7連バリコン搭載、クォーツロック方式、3連メーター、なかなかマニアックな機種です。

T41702_20220116110601T41709_20220116110601

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディに多少の擦り傷があるものの、フロントパネルはまずまずの状態。
 ・電源オン、周波数スケールの照明点灯。
 ・指針の移動に伴って「バリバリ」という激しいノイズ発生
 ・このノイズと連騰してSメーターとTメーターが左右に不規則に振れる
 ・メーターの振れ具合が安定しないので同調点が分からない
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない
 ・これはFM同調点など調整ポイントが大幅にズレている予感、、
 ・前回1号機とほとんど同じ不具合症状です。

■修理記録:指針移動に伴うバリバリノイズ------------------------------

 ・この現象はバリコン軸のグリス劣化が原因です。
 ・バリコン回転軸とシャーシの軸受け部の固化したグリスを爪楊枝の先端で清掃
 ・固化したグリスを除去後、コンタクトグリスを薄く塗布して完了。
 ・76~90MHz区間を何度も往復させてグリスを馴染ませる。
 ・これで指針移動に伴う不快なノイズは解消しました。

■修理記録:周波数指針再塗装------------------------------------------

 ・フロントパネルを分解して周波数窓の内側を磨きました。
 ・ついでに周波数指針を再塗装、蛍光オレンジでタッチアップ。
 ・見映えがグッと良くなりました。

■調整手順見直し------------------------------------------------------

 ・前回1号機を調整したときはR154とR177の調整方法が曖昧でした。
 ・そこで今回は以下の記述内容と配線面を見ながら試行錯誤で調整法を見直しました。
 ・以下、オーディオ回顧録様 からの引用です

~T-417のIF部では検波器出力のS/Nを検出し、電波事情に応じて自動的に切換わる帯域幅自動2段切換回路を搭載していました。S/Nの高い局ではWIDEポジションとなり、群遅延時間±0.2us(Fo±110kHz)以内という広帯域にわたってフラットな特性の4素子リニアフェーズフィルターが動作、さらに正確な逆特性の位相等化フィルターの採用と相まって、きわめてフラットな特性により低歪み(0.05%/400Hz)が実現されていました。S/Nの低い局では自動的にNARROWポジションとなり、8素子リニアフェーズフィルターがさらに加わることにより、85dB(400kHz離調)という高選択度が実現されていました。~

T41720_20220116110401

 ・帯域幅自動2段切換回路(AUTO SELECTIVITY)WIDE/NARROW自動切換
 ・電波が弱い状態(30dB=低S/N状態)でWIDE/NARROW切換ポイントを設定する
 ・これに合わせてミューティング作動ポイントも設定する
 ・サービスマニュアルが無いのでこれが正しい方法かどうかは分かりません?

■調整記録------------------------------------------------------------

T41700

【クリスタルロック基板調整】
 ・MUTING OFF、タッチセンサー OFF
 ・クリスタルロック基板 X~S → DC電圧計セット
 ・SSG 10.7MHz 90dB 無変調 → メイン基板 R101 に注入
 ・L751調整 → 電圧ゼロ
 ・R715調整 → Tメーター中点調整
【OSC調整】
 ・SSG76MHz → L008調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz → TC007調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・SSG76MHz → L001~L006調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz → TC001~TC006調整 → Sメーター最大
 ・SSG83MHz → L007調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・SSG83MHz → L101,L102調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】
 ・R125両端 DC電圧計セット
 ・SSG83MHz → L106(左側)調整 → 電圧ゼロ
 ・SSG83MHz → L106(右側)調整 → 高調波歪最小
【IFレベル調整】
 ・SELECTIVITY 反応レベルの調整か?
 ・S/N比が悪化したときにNarrowに切り換えるレベルを調整するみたいです??
 ・R177調整
 ・調整方法が分かりません。とりあえず最大位置に設定 → 常時 Wide受信状態
【ミューティング調整】
 ・SSG83MHz 1kHz 20dB → R154調整 → ミューティング作動位置へ

【IFレベル、MUTING調整】
 ・NOISE DEDUCTION OFF
 ・SSG 83MHz,30dB(弱い電波を受信することで低S/N比状態を想定)
 ・SELECTIVITYスイッチ → AUTO
 ・R154調整 → IF BAND WIDE点灯位置に
 ・SELECTIVITYスイッチ → NARROW
 ・R177調整 → MUTING作動位置に

【VCO調整】
 ・TP-2 → 周波数カウンタ接続
 ・SSG83MHz無変調 → R213調整 → 76kHz
【パイロットキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz ST信号 → R223調整 → 19kHz信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → R240調整 → 漏れ信号最小
【DEVIATION調整】
 ・SSG83MHz 1kHz 100%変調 → R804調整 → DEVメーター指針100%
【REC CAL調整】
 ・固定音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz ST信号 → 音声レベル記録
 ・REC CAL オン → R858調整 → 基準音-6dB

T417

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・NOISE REDUCTION 切換スイッチ → 常時OFF推奨
 ・良い音で受信できています。

T41704_20220116110401

2022年1月 9日 (日)

Technics ST-G80T

 ・タイマー機能を内蔵したチューナーを寄付していただきました。
 ・初めて見る機種ですが、外観は同社製 ST-G6T と酷似しています。
 ・さて、内部はどうでしょう?

Stg80t03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-G80T ¥49,800(1987年頃)
 ・Hifi Engine Technics ST-G6T AM/FM Stereo Tuner (1985-89)
 ・グッドデザイン賞 1986年 Technics ST-G80T

Stg80t02Stg80t14

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字「National 1988」
 ・片手でひょいと持ち上げられるほど軽量ボディ。
 ・FMアンテナ端子は同軸バラ線を横向きに接続するタイプで使い難い。
 ・電源オン、、でも表示部に何も表示されません??
 ・内部を見てみるとバックライト電球が切れていました。
 ・液晶背面をペンライトで照らしてみると周波数が読み取れました。
 ・まずは電球を交換してから動作確認を再開します。

■修理記録:バックライト電球交換--------------------------------------

 ・切れていたのはゴム製台座に収まった T10ウェッジ球。
 ・ちょうど同タイプのLED球を入手したので試しに交換してみました。
 ・電球色を使うと液晶がオレンジ色に表示されると思いますが、
 ・このLEDはほぼ白色なので液晶表示の色味が物足りないかも?
 ・とりあえず動作すれば良し、これでOKとします。

Stg80t60Stg80t63Stg80t64Stg80t65Stg80t66

■動作確認(再)-------------------------------------------------------

 ・表示部が見えるようになったので動作確認を再開。
 ・電源プラグをコンセントに接続すると表示部に「E」の文字が点灯。
 ・時計のエラー」という意味ですね。
 ・この状態で電源スイッチON。
 ・液晶表示に「76.1」MHzが出現。
 ・電源スイッチOFFにすると時刻表示に切り換わる。
 ・[UP][DOWN]ボタンの長押しでオートチューニング開始。
 ・電波状況に応じてIF回路を自動選択(normal/narrow)。手動切換も可能。
 ・signal fidelityランプ、良好な受信状態にあるとき点灯。条件不明?
 ・FM受信時、signal-strengthボタンを押すと電波強度dB表示に切り換わる。
 ・scan levelボタンを長押しすると30dB,40dB,50dBと受信レベルを選択可能
 ・プリセットメモリーはFM/AMランダムに16局。
 ・メモリーボタンは1~8しかないが、長押し操作によって9~16に登録可能。
 ・機能面や操作性はST-G6Tと全く同じでした。

Stg80t04Stg80t05Stg80t06Stg80t07Stg80t11

■内部確認------------------------------------------------------------

【海外機ST-G6T = 国内機ST-G80T】
 ・海外版ST-G6Tは日本版ST-G80Tと同じでした。
 ・海外機ST-G6Tの回路図を見ると、国内機ST-G6Tとは別物でした。
 ・大体の部品構成は似ているものの基板形状や配置が異なります。

Stg80t20Stg80t21Stg80t23Stg80t24Stg80t35

■時刻設定------------------------------------------------------------

【時刻設定方法】
 ・[clock] → 時計表示状態にする
 ・[memory] → 長押し → 約5秒後に指を離す
 ・時計が点滅して時刻設定状態になる
 ・[down] → 「時」設定
 ・[up] → 「分」設定
 ・[memory] → 時報に合わせて押す
【タイマー機能】
 ・once  :一度限りのON/OFF設定
 ・everyday:毎日同時刻にON/OFFを繰り返す
 ・sleep  :電源オフ時刻設定

■修理記録:FMアンテナ端子改造----------------------------------------

 ・この時期のTechnics製チューナーによくある使い難いアンテナ端子です。
 ・そこでF型端子が使えるように改造しました。
 ・同軸ケーブルの芯線を接続する端子を取り外す
 ・端子後の穴をリーマーで拡幅する
 ・F型端子を取り付ける
 ・土台がプラ製なので穴あけ加工は容易です。
 ・配線を整えて完了

Stg80t41Stg80t44Stg80t45Stg80t46Stg80t49

■調整記録------------------------------------------------------------

Stg80t00

【基準周波数調整】
 ・TP901 → 周波数カウンタ接続
 ・バンド切換 → AM
 ・AM周波数 → 1629kHz
 ・CT901調整 → 2079kHz ※1629kHz+450kHz (2.079MHz)
  ※2079kHzまで上昇しない場合 → L203調整
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド横 R2(手前の足)→DC電圧計セット
 ・76.1MHz → 2.9v ※確認のみ
 ・89.9MHz → 11.1v ※確認のみ
【RF調整】
 ・IC101(AN7274NS)-7ピン=(C212 +端子)→ DC電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83MHz受信 → L01~L03調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → IF調整 → 電圧最大
【検波調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・TP101~TP102 → DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → T101調整 → 電圧ゼロ
 ・83MHz受信 → T102調整 → 高調波歪最小
 ・上記作業を数回繰り返す
【SSL(Signal Strength Level)調整】
 ・83MHz,80dB受信 → VR101調整 → 液晶表示「68dB」
 ・確認:30dB受信 → 液晶表示「25dB」
 ・シビアな調整は無理、おまけ程度に。
 ・Signal fidelityランプは約45dB以上の電波強度で点灯
【MPX調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・83MHzST受信 → VR301調整 → 左右ch漏れ信号最小
【Rec level】
 ・333Hz、-4.7dB ※確認のみ
【AM調整】
 ・ 729kHz(NHK名古屋)受信 → L202調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信→ CT201調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz(CBCラジオ)受信 → T201調整 → Sメーター最大

Stg80t

■試聴------------------------------------------------------------

 ・薄型ボディで精悍な外観は魅力的です。
 ・ただLED化する場合は色合いも考えないといけませんね。

Stg80t08

2022年1月 2日 (日)

Happy New Year 2022

20220101
撮影:2022年1月1日 名古屋港水族館南側からの初日の出

 ・2022年、いよいよ65歳を迎えます。
 ・勤め人としてファイナルイヤーになる予定。
 ・趣味で始めたこのブログは開設(2005年9月)からなんと16年。
 ・実は昨年末、ブログ容量が限度ギリギリになっていることに気付きました。
 ・ココログ利用プラン「プラス」で使用できる最大容量は5.0GB。
 ・これに対して使用量は何と 4.97GB(使用率99%)。
 ・年末年始休暇は写真やカタログPDFファイルなどの整理をしていました。
 ・もしかしたら誤ってリンク切れになったファイルがあるかもしれません。

 ・整理後の使用量4.70GB(使用率94%)と約5%の削減。
 ・回路図やカタログなどPDFの多くは元々 別サイト に置いていますが、、
 ・それでも5GBを超えるのは時間の問題ですね、、あと1年くらい?
 ・5GBを超えたらどうしましょう??
 ・上位プランに移行すると月額950円、ちょっと躊躇うな~
 ・いっそのことブログの引っ越しを考えようか、、

 ・そんなことを考えつつ、年末年始休暇はのんびり過ごしています。
 ・今年もマイペースで更新していきます。

■備忘録:ココログサーバー記録 2022年1月1日時点-----------------------

 ・記事数 982件
 ・掲載した画像 19,518枚
 ・アクセス数 4,051,105 ※左サイドバー最下段に小さなカウンターあり
 ・コメント数 2,513

« 2021年12月 | トップページ | 2022年2月 »