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2022年3月27日 (日)

TRIO KT-7007 修理調整記録2

 ・2022年2月、KT-7007 の故障機が届きました。
 ・KT-7007 1号機の記録 はもう10年も前だったんですね。
 ・今回は調整手順を見直すことも目的に作業しました。

Kt700703

■製品情報-----------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7007 (1974年発売、65,000円)
 ・1974年発行、TRIO総合カタログ
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-6007 (1974, $320)

Kt700702Kt700718

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観は既に清掃済みのようで、経年の汚れは見られない。
 ・周波数窓の額縁に塗装はげがあるもの全体にとても状態が良い。
 ・サイドウッドも目立つキズは無い
 ・電源OK、周波数窓の照明点灯、二つのメーター照明も点灯。
 ・FMアンテナ端子はM型、M→F変換アダプタを介してアンテナ接続。
 ・名古屋地区のFM局で受信テスト開始。
 ・僅かな周波数ズレで放送局を受信できました。
 ・二つのメーター動作正常、MUTING動作OK。
 ・FM/AM、DEVIATION、MUTINGの各インジケーター点灯。
 ・ただしSTEREOランプが点灯しない、実際のステレオ感もない。
 ・背面AMバーアンテナでAM局の受信テスト。
 ・受信感度がかなり低いものの受信は確認できました。

Kt700704Kt700705Kt700706Kt700707Kt700708
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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディを開けてみると、、内部もキレイに清掃済みでした。
 ・試しにMPX基板のVCO調整用VRを少し回したところ、STEREOランプが点灯しました。
 ・原因は単純な調整ズレのようです。
 ・後述の受信調整によって安定してステレオ受信できるようになりました。

Kt700750

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・L5右側 10番ピン → DC電圧計セット(Sメーター電圧確認用)
 ・90MHz → CT1調整 → 電圧最大
 ・76MHz → L4調整 → 電圧最大
 ・上記作業を2~3回繰り返す
【FM RF調整】
 ・L5右側 10ピン → DC電圧計セット(Sメーター電圧確認用)
 ・90MHz → CT2,CT3,CT4調整 → 電圧最大
 ・76MHz → L1,L2,L3調整 → 電圧最大
 ・上記作業を2~3回繰り返す
 ・83MHz → L8調整 → 電圧最大
【FM検波調整】
 ・L3右側 7番ピン → DC電圧計セット(Tメーター電圧確認用)
 ・83MHz受信 → L3上段コア調整→電圧ゼロ
 ・83MHz受信 → L3下段コア調整→高調波歪み最小へ
 ・83MHz受信 → L5上段下段コア調整 → 10番ピン電圧最大へ
【Sメーター調整】
 ・11番ピン → DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L11調整 → 電圧最大
【ミューティング調整】
 ・83MHz受信 → VR3調整 → ミューティング開始レベル
【AF出力調整】
 ・RECOUT端子 → AC電圧計セット
 ・83MHz(1kHz 60dB受信)→ VR2調整 → AC1.5V
【VCO調整】
 ・MPX基板21番ピン → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz(ST)受信 → VR2調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・83MHz(ST)受信 → VR1調整 → 漏れ信号最小
 ・フロントエンド内L8調整 → ステレオ歪最小へ
【デビエーションメーター調整】
 ・83MHz(ST,100%)受信 → VR3調整 → メーター100%位置へ
【マルチパスメーター調整】
 ・MULTIPATHスイッチON
 ・MULTIPATH基板:83MHz受信 → L1,L2調整 → メーター振れ最大
 ・VR1中央へ
【AM調整】
 ・1400kHz受信 → CT7,CT5,CT6調整 → Sメーター最大
 ・ 600kHz受信 → L6,L7,バーアンテナ調整 → Sメーター最大

Kt700700

■試聴--------------------------------------------------

 ・再調整によってAMの受信感度が大幅に改善しました。
 ・フロントエンド調整、検波調整で歪率が改善しました。
 ・音質云々は別ですが、でもまだ現役で使えるって、、すごいですね!

Kt700710

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コメント

この時代のトリオのチューナー、短波帯アマチュア無線のトリオ最高級マシンだったTS-900のようなデザインですね。

Trio KT7007の修理を始め、このページに辿り着きました。
いろいろな情報が満載で、とても参考になります。
さて、当方ではFMは聴こえておりますがAMが全く無音です。アンテナもつけております。
L6の緑がとても怪しいのですが、これ同調コイルなのでしょうか?よくわからず、困惑しております。よろしくご教授願います。

追伸:FMはステレオにならず、いろいろと探っておりましたが可変抵抗がだめになっており、交換でステレオ復活です。

L6とL7はRFコイル(アンテナコイル)、L10がOSCと思います。
いわゆる同調コイルはL8とL9です。

コイルの不具合はほとんどが内蔵コンデンサの劣化が原因です。
あとTR故障(Q10,Q11,Q12,Q13)やコンデンサ容量抜けもありそうですね。

海外機の型番 KENWOOD KT-6007 で検索すると回路図が入手できます。

早速のご返事、ありがとうございます。
アンテナコイルなんですね。また回路図については調べてみます。
trについてはチェッカーで調べながら進めています。代用品も調べておりますが、コイルについては一般的なもの以外はなかなか難しいですね。自分で巻くにしても巻き数などがわからないと無理ですし...とは言え、昔の製品をパズルを解くように修理をするのは楽しいです。
また、質問させていただくかと思いますが、よろしくお願いいたします。

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