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2022年4月の記事

2022年4月24日 (日)

YAMAHA T-2x

 ・2022年3月、初めて見る機種 T-2x が届きました。
 ・ネット情報によれば T-2000/T-2000W と同じだそうです。
 ・以下、作業記録です。

T2x03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2x ¥98,000(1987年頃)
 ・Hifi Engine Yamaha T-80Natural Sound Stereo FM/AM Tuner (1984-85)

T2x02T2x11

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディはブラック塗装のアルミ製で高級感があります。
 ・フロントパネル、ボディとも目立つ傷はありません。
 ・FMアンテナはPAL端子。PAL→F変換コネクタを介して同軸ケーブルを接続。
 ・オート選局で名古屋地区のFM放送局をすべて受信できました。
 ・周波数ズレは無かったです。
 ・続いてFINE TUNINGモードでの受信確認してみると、、
 ・ー0.2MHz付近でシグナルインジケーターが最大を示す。
 ・周波数ズレとはこのことを指しているのでしょうか。
 ・AM放送は手持ちの適当なループアンテナを接続して受信テスト。
 ・名古屋地区のAM局をすべて受信できました。
 ・致命的な故障個所はなさそうなので調整だけで済みそうです。

T2x01T2x10T2x06T2x07T2x09

■内部確認------------------------------------------------------------

 【天板の外し方】背面のネジ3本を外し、天板を後方へスライドする。
 ・後方へスライド、、これがとても固くて、外すのに汗かきました、、。
 ・過去に撮影した T-2000W の内部写真と比較するとやはりよく似ています。
 ・T-2x/T-2000/T-2000W の微妙な違いは ひろくん様のサイトで詳しい記載あります。
 ・後継のTX-2000と比べても部品の配置はよく似ています。

T2x20T2x21T2x22T2x23T2x24
T2x25T2x26T2x27T2x28T2x29

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・動作確認の過程で固定出力端子から音が出ていないことに気付きました。
 ・可変出力端子からは正常に音は出ています。
 ・ハンダ割れを疑って基板面を確認してみると、、
 ・予想通り立派なハンダクラックがありました。
 ・音声端子とFMアンテナ端子もハンダを盛り直しておきました。

T2x40T2x41T2x42T2x43

■調整記録------------------------------------------------------------

T2x00

 ・FINE TUNINGモード
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子 → 電圧計セット
 ・76MHz → 2.6V ※確認のみ
 ・90MHz → 20.2V
【FMレシオ検波調整】
 ・基板上 NVcc~TM → 電圧計セット
 ・83MHz mono 受信 → T203調整 → 0v
 ・83MHz mono 受信 → VC202,VR203調整 → 高調波歪最小
【フロントエンド調整】
 ・VR210 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76MHz受信 → T101,T102,T103,T104調整 → 電圧最大
 ・90MHz受信 → VC101,VC102,VC103,VC104調整 → 電圧最大
【FMレシオ検波調整】
 ※上記手順をもう一度実施
【シグナルメーター調整】
 ・83MHz mono 受信 → VR210調整 → シグナルインジケーター点灯レベル
【MPX VCO調整】
 ・TP 19kHz → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz stereo 受信 → VR207調整 → 76kHz
【PILOT CANCEL調整】
 ・83MHz stereo 受信 → T212,VR208調整 → 19kHz成分最小
【SUB調整】
 ・83MHz SUB 受信 → T211調整 → Lch信号最大
【STEREO歪調整】
 ・LOCALモード
 ・83MHz受信 → T201,T202,VR201,VR202調整 → 高調波歪最小
 ・DXモード
 ・83MHz受信 → VC201調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz stereo 受信 → VR205調整 → Rch信号最小
 ・83MHz stereo 受信 → VR206調整 → Lch信号最小
【FM CSL調整】
 ・FINE TUNINGモード OFF
 ・基板上 TP(K4)~TP(T6) 短絡
 ・83.0MHz受信 → VR209調整 → 表示部「3.00」
【AM調整】
 ・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子(VT電圧)→ 電圧計セット
 ・1620kHz → AM OSC調整 → 25V
 ・513kHz → 3.0V ※確認のみ
 ・VR204端子 → 電圧計セット※Sメーター電圧
 ・729kHz受信 → AM RF(コイル)調整 → 電圧最大
 ・1332kHz受信 → AM RF(トリマ)調整 → 電圧最大
 ・VR204調整 → シグナルインジケーター点灯調整

T2x

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・S字を横に倒したようなシグナルインジケーターが特徴的です。
 ・1987年頃に乗っていたクルマのデジタルメーターを思い出します。
 ・エンジンのトルクカーブを模したデジタルタコメーター、ありましたよね。
 ・これが当時の流行だったのか、、と今にして思います。

T2x04

2022年4月10日 (日)

KENWOOD KT-7020 修理調整記録4

 ・2021年12月、KT-7020の部品取り用の故障機をいただきました。
 ・以下、部品取り前の整備記録です。

Kt702002_20220410093701

■製品情報----------------------------------------------------------

 ・Hifi Engine KENWOOD KT-7020 AM/FM Stereo Tuner (1989-92)

Kt702009_20220410093601Kt702008_20220410093601

■動作確認----------------------------------------------------------

 ・縦置きされていたのか? 右側面が傷だらけ。
 ・でもフロントパネルはまずまずのコンディション。
 ・FMアンテナとAMループアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数表示部が明るく点灯。輝度劣化や文字欠けはない。
 ・ただ選局ツマミの回転フィーリングがちょっと重い
 ・周波数ズレなし。RF切替(DISTANCE/LOCAL)OK、IF切換(WIDE/NARROW)OK。
 ・TメーターとSメーターを表す表示もOK、STEREOランプ点灯。
 ・DEVIATIONバー点灯OK、REC CALトーンOK。
 ・TV受信機能は確認不能。
 ・FM/AMとも受信機能は生きていました。

■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・過去記録にもある通り、KT-7020とKT-V990の内部構成はほとんど同じ。
 ・特に不良個所は見当たりません。

Kt702020Kt702022Kt702024Kt702026Kt702027

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt7020

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
 ・RF SELECTOR:DISTANCE
【VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 実測 3.1V
 ・90MHz → TC1調整 → 実測25.1V
【検波調整】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調)受信 → L9調整 → 0.0V
 ・TP7~TP8 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調)受信 → L12調整 → 0.0V
【RF調整】
 ・D40 アノード側 DC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz → L1,L4,L7,L10,L17調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz(19kHz信号,20dB)→ VR1調整 → STEREOインジケータ点灯
【MPX VCO調整】
 ・TP19~20 周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調) → VR3調整 → 19.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号)→ L33調整 → Lch最大
【歪調整 DET】
 ・83MHz(MONO信号)→ VR3調整 → 歪率最小
【歪調整 MONO】
 ・83MHz(MONO信号)→ VR4調整 → 歪率最小
 ・83MHz(MONO信号)→ VR6調整 → 歪率最小
【歪調整 ST-L】
 ・83MHz(L信号)→ VR5(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号)→ VR7調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整】
 ・83MHz(R信号)→ VR4調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号)→ VR5調整 → R信号もれ最小
【AM VT電圧調整】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・ 531kHz → L26調整 → 実測 1.5V
 ・1602kHz → TC2調整 → 実測 8.5V
【AM RF調整】
 ・ 600kHz → L27調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TC3調整 → Sメーター最大

Kt702000

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・調整によって特に受信感度が大幅に向上しました。
 ・高調波歪補正、セパレーション特性も大きく改善しました。
 ・本機の検波回路基板は KT-1100DやD-3300Tと同じです。
 ・貴重な部品取り機として活用させていただきます。

Kt702003_20220410093701

2022年4月 3日 (日)

SONY ST-S333ESJ 修理調整記録2

 ・2022年2月、STEREOインジケータが点灯しないというESJが届きました。
 ・以下、作業記録です。

St333esj04

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESJ ¥55,000(1993年発売)
 ・Hifi Engine Sony ST-S707ES ? AM/FM Stereo Tuner (1993-94) ?

St333esj02 St333esj12

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・まず驚いたのは外観の美しさ、こんなにキレイな個体は珍しい、、
 ・フロントパネルはピカピカ、サイドウッドはツルツル光沢があります。
 ・さて、FMアンテナを接続して名古屋地区のFM放送を受信テスト開始。
 ・残念ながらオート選局ではすべてのFM局を素通りして受信不可。
 ・マニュアル選局を試してみると-0.1MHzの周波数で受信可能
 ・ズレた周波数でSTEREOインジケーター点灯
 ・IF BAND切換OK、REC CALトーンOK
 ・手持ちの適当なAMループアンテナを接続してAM放送の受信も確認。
 ・名古屋地区のAM局を受信できました。
 ・原因はFM受信の調整ズレのようです。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディを開けると、外観の美しさに反して部品が見えないほど大量のホコリが堆積!
 ・掃除機でホコリを吸ってからベランダに持ち出しエアダスターとブラシで大掃除。
 ・ペンキを塗る「刷毛」を基板清掃用のブラシとして使っています。
 ・大小の刷毛を使い分けると抵抗やコンデンサーの隙間も掃除できて便利です。
 ・タバコのヤニ汚れが無ければこれで十分綺麗になります。
 ・さて基板清掃が済んだところで内部確認
 ・IFT251 をちょっと回してみると周波数ズレが修正できました。

St333esj20 St333esj21 St333esj22 St333esj23 St333esj24

■修理記録:ハンダクラック--------------------------------------------

 ・受信テストしながら気が付いたのがアンテナ端子の接触不良。
 ・FMアンテナA端子が不安定です。
 ・点検口を開け、背面パネルを外してハンダ面を確認。
 ・アンテナ端子の基板面に見事なハンダ割れがありました。
 ・これを補修し、さらに音声出力端子とアースバーにハンダを盛り増し。
 ・これで良さそうです。

St333esj25 St333esj26 St333esj27 St333esj28 St333esj29

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測-0.92v
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測20.4V
 ・76MHz → 確認のみ → 8.0V±1.0V ※調整前実測 7.1V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103 → 電圧最大
 ★CT102,CT103の反応が過敏で最大値が決まらない
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をバイパス
 ・TP271 電圧計セット
 ・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測+0.72vV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※WaveSpectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力40dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・SSG出力40dBステレオ信号送信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・SSG出力80dBモノラル信号送信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・SSG83MHz 出力20dB
 ・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・SSG83MHz 出力25dB
  ・RV252調整 → MUTING調整
 ・IF BAND = NARROW
  ・RV203調整 → MUTING調整
【Sメーター調整】
 ・RV241調整
【パイロットキャンセル】
 ・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RV301 R→L ※調整後実測64dB
 ・RV302 L→R ※調整後実測68dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-5.5dB 383Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整

St333esj00

■修理記録:トリマコンデンサ交換--------------------------------------

 ・受信中にシグナルインジケーターの点灯具合が微妙に変動する
 ・さらにボディが温まってくると受信レベルが低下するようです。
 ・調整時に気になったフロントエンドのトリマコンデンサを3個とも交換しました。
 ・ CT101,CT102,CT103(10pF)→ Panasonic製 10PF
 ・交換後の調整で電圧最大値がビシッと決まりました。
 ・受信中に微妙に変動する現象はなくなりました。

St333esj30 St333esj33 St333esj34 St333esj35 St333esj36

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・安定してFM放送を受信できるようになりました。
 ・再調整によって歪率、セパレーションとも大幅に改善しました。
 ・これでまたFM放送を楽しめると思います。

St333esj03

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