AMAHA TX-2000 修理調整記録6
・2022年5月、TX-2000の修理調整作業を承りました。
・以下、作業記録です。

■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 YAMAHA TX-2000 ¥100,000(1988年発売)
・Hifi Engine YAMAHA TX-2000 AM/FM Stereo Tuner (1988-92)
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■動作確認------------------------------------------------------------
・本体に目立つキズなし。サイドウッドも綺麗な状態。
・電源オン。オレンジ色の表示点灯。眩しいほど輝いている。
・FMアンテナ端子はF型A/B 2系統。同軸ケーブルを接続して受信確認。
・オート選局、マニュアル選局で名古屋地区のFM局を正常に受信OK。
・受信周波数にズレなし。
・AMは手持ちの適当なループアンテナを接続して受信確認。
・名古屋地区のAM放送局をオート選局で正常に受信OK。
・FM/AMとも大きな問題なさそうです。

■調整記録------------------------------------------------------------
・海外版サービスマニュアルを一部アレンジ。
【本体設定】
・電源投入から5分以上経過していること
・OSCコイル、IFTの調整には金属製ドライバーは使用しないこと
・まずFMセクションを調整し、次にAMセクションを調整すること
・MODE:AUTO ST
・BLEND:OFF
・IF MODE:NARROW
・RF ATT:OFF
・FINE TUNING ON → すなわちCSL停止状態
・オーディオ出力をWaveSpectra接続
【電圧確認】
・+30 → +29V±1V → ※実測+28.6V
・+12 → +12.5V±0.5V → ※実測+12.0V
・-12 → -12.5V±0.5V → ※実測-11.9V
・+ 6 → + 6V±0.5V ※実測+6.0V
【VT電圧確認】
・L17の足に DC電圧計接続
・受信周波数 90MHz → T8調整 → 24.9V
・受信周波数 76MHz → 7.3V ※確認のみ
【レシオ検波調整】
・基板上のFM S端子~GND間にDC電圧計セット
・83.00MHz受信 → T7調整 → 電圧ゼロ
【FMフロントエンド調整】
・VR10の足 DC電圧計セット
・76.00MHz受信 → T1,T2,T3,T4調整 → 電圧最大
・90.00MHz受信 → VC1,VC2,VC3,VC4調整 → 電圧最大
【モノラル歪調整】
・固定出力端子をWaveSpectra接続
・83.00MHz(mono)受信 → VC5,VR9調整 → 高調波歪最小
【PLL入力位相調整】
・83.00MHz(SUB)受信 → T10,T12調整 → Lch出力最大
【ステレオ歪調整】
・IF MODE:Narrow
・83.00MHz(stereo) → VR3,4,5,6調整 → 高調波歪最小
【ステレオ歪調整】
・IF MODE:Wide
・83.00MHz(stereo) → T5,6,13,VR1,2,7,8調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
・IF MODE:Wide
・83.00MHz(stereo) → VR13調整 → L→R漏れ信号最小
・83.00MHz(stereo) → VR14調整 → R→L漏れ信号最小
【セパレーション調整】
・IF MODE:Narrow
・83.00MHz(stereo) → VR11調整 → L→R漏れ信号最小
・83.00MHz(stereo) → VR12調整 → R→L漏れ信号最小
【パイロット信号キャンセル調整】
・IF MODE:Wide
・83.00MHz(stereo) → VR15,T11調整 → 19kHz成分最小
・左右chのバランスに注意
【シグナルメーター調整】
・IF MODE:Wide
・83.00MHz(stereo)80dB → VR10調整 → レベルメーター全点灯
【ブレンドチェック】
・受信中にBLENDスイッチON
・セパレーション値が左右とも悪化することを確認
【IF オフセット調整】
・FINE TUNING OFF → すなわちCSL受信状態
・D4~K3を短絡
・83.00MHzの表示が「30.0」という表示に変わる。
・VR17調整 → 周波数表示を微調整
・調整後はD4~K3を開放
※D4~K3を短絡すると登録したメモリー内容がリセットされる
AM部
【VT電圧確認】
・ 522kHz受信 → L17電圧=3.3V ※確認のみ
・1620kHz受信 → L17電圧=24.0V ※確認のみ
【RF、IF調整】
・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ PK1調整 → Sメーター最大
・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ T9調整 → Sメーター最大

■修理記録------------------------------------------------------------
・上記調整過程でトリマコンデンサ(VC1,VC2,VC3,VC4)が気になりました。
・調整時の反応が過敏で最大電圧が分かり難い状態です。
・そこで4個とも10pFの新品に交換してみました。
・再調整したところ最大電圧がピシッと決まりました。
・やなり経年劣化していたようです。
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■試聴----------------------------------------------------------------
・再々調整によって良い性能を取り戻したと思います。
・それにしてもYAMAHAデザインはとにかくカッコいいですね。
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はじめまして。
いつも楽しく拝読させていただいております。
あこがれのYAMAHA TX-2000を知人から譲り受けたのですが、Sメーターの動作に気になることがあります。
TX-2000のSメーターが大きく変動する記事が過去にありましたが、私の場合は特にNHK-FMのクラシック番組で顕著なのですが、演奏の音圧(音量?)が高くなるとSメーターの振れが低くなります(4段階ぐらい)。(ナレーション時は80の一つ上のバーが点灯、演奏が始まると80前後に。演奏する楽器が増え音圧が上がると60と80の中間ぐらいに下がります。音圧が下がると80付近に戻ります。)
演奏を聴いている限りでは、音質が悪くなったり音が割れたりすることはありません。
(私が単に駄耳なだけかも…なのですが)
これって故障なのでしょうか?
アドバイスいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: syoutax | 2022年10月 5日 (水) 17時06分
一般的なチューナーのSメーターは信号強度を示しますが、YAMAHA製チューナーのSメーターは電波の質を表示する「SIGNAL QUALITY メーター」となっています。具体的な動作仕様はよく分かりませんが、検波後の信号を加味してメーターを振らせているようです。受信音に異常がなければ故障ではないと思います。
投稿: BLUESS | 2022年10月 5日 (水) 21時44分
アドバイス、ありがとうございます。
受信環境がCATV経由のFM受信なので、そのせいなのかもしれません。
故障でないことがわかって一安心です。
投稿: syoutax | 2022年10月 5日 (水) 22時28分
HP楽しく拝見しております。TX-2000を3万円で落札しCDでは聞くのが生き甲斐にしております。しかし、最近高音が雑音混じりになってきました。素人の私に調整出来ませんでしょうか?アドバイスのほどお願いします。K'sデンキに持ち込んだところ、古くて部品が出ず、修理不能とのことでした。
投稿: TX-2000高音に雑音が | 2023年5月16日 (火) 18時50分
>高音が雑音混じり、、
調整だけで直るのか、部品交換が必要なのか、現段階ではちょっとお答えできません。
経年劣化によるFM同調点のズレ、MPX回路の不調、最終AF回路の不具合など原因はいろいろ考えられるので、実機を調べてみないと分かりません。
投稿: BLUESS | 2023年5月16日 (火) 21時02分
初めまして、TX-2000の修理を考えています。
症状は、0.1MHZの同調点ズレ、音はでますがステレオ感がありません。
またAUTO TUNING もできない状況です。
受信感度はNHK-FMで40%程度の表示です。放送アンテナより40kmの距離です。
投稿: KYO | 2024年3月23日 (土) 21時20分
専門家による有償修理をご希望でしたら、リンク先の「ひろくんのホームページ」を推薦します。
投稿: BLUESS | 2024年3月24日 (日) 08時20分