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2022年8月の記事

2022年8月28日 (日)

KENWOOD KT-1100D 修理調整記録17

 ・2022年5月、17台目のKT-1100D故障機が届きました。
 ・インジケーターが中点からズレて受信するそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt1100d03_20220828094801

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1100D ¥74,800(1987年頃)
 ・Hifiengine Kenwood KT-1100D AM/FM Stereo Tuner (1986-89)
 ・KENWOOD チューナーカタログ 1986年11月版

Kt1100d02_20220828094601Kt1100d08_20220828094601

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・FMアンテナを接続して名古屋地区のFM放送を受信チェック。
 ・上り方向、下り方向ともAUTO選局で周波数ズレなく受信OK。
 ・ただしシグナルインジケーターが中央より右に1本ズレて赤色点灯。
 ・この状態でSTEREOインジケーター点灯して正常な受信音が出てくる。
 ・RF DISTANCE/DIRECT 切換OK、IF WIDE/NARROW 切換OK
 ・REC CALトーンOK
 ・手持ちのAMループアンテナでAM放送も受信OK。

Kt1100d30_20220828094801

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・多くの電解コンデンサが交換済みでした。
 ・FMアンテナ端子もF型端子に交換済み
 ・目視で分かるような劣化部品は見当たりません。
 ・まずは以下の調整手順で一通り調整してみました。

Kt1100d20_20220828094501Kt1100d21_20220828094501Kt1100d22_20220828094501Kt1100d23_20220828094501Kt1100d24_20220828094501

■調整記録------------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 3.0V±0.1V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V±0.1V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L9調整 → 0.0V±10mV
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L12調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・R67左側 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L4,L7,L18調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L10調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR2調整 → ★中点で点灯!
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【SIGNAL METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR3調整 → ※
  ※バーグラフの点灯レベル調整
【MPX VCO調整】
 ・TP14に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 19.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ L25調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR3:DET調整 → 歪最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR4:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR5調整 → 歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz.80dB)→ VR2調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz(R信号,1kHz,80dB)→ VR2調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz,80dB)→ VR3調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR1調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調)→ 本体左側小基板VR4調整 → 100%位置
【AM簡易調整】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・522kHz → L20調整 → 実測 1.5V 確認のみ
 ・1629kHz→ TC2調整 → 実測 8.0V 確認のみ
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L21調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L22調整 → Sメーター最大

Kt1100d40_20220828094801

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・上記【TUNING METER調整】によってシグナルインジケーターが中点で点灯しました。
 ・その他調整箇所もそれぞれズレていましたが再調整で修正しました。
 ・部品交換後は再調整が必須です。

Kt1100d04_20220828094801

2022年8月21日 (日)

TRiO KT-770 修理調整記録3

 ・2022年5月、KT-770故障機が届きました。
 ・薄型の実力機として好きな機種ですがFMが受信できないそうです。

Kt77003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRiO KT-770 \49,800(1983年発売)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-770 (1984) ※製品情報のみ。

Kt77002Kt77010

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・ブラックモデルとシルバーモデルがありますが、今回はシルバーモデル。
 ・天板に擦り傷があるものの保存状態は比較的良い。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数表示OK。文字痩せなし。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局をすべて素通り、受信不可。
 ・マニュアル選局に切り換えるとモノラル音声で受信OK。
 ・ただSメーターは2灯目までしか点灯しない。
 ・AM放送は適当なAMループアンテナで名古屋地区の放送局を受信。
 ・AMは特に問題なさそう。

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・多くの電解コンデンサがオーディオグレード品に交換済み
 ・FMアンテナ端子もF型端子に交換済み
 ・LA1231N FM IF System
 ・uPC1223C FM PLL MPX
 ・LA1245 AM Tuner
 ・DLLD バランス型PLL検波

Kt77020Kt77021Kt77022Kt77023Kt77006

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt77000

【VT電圧】
 ・アンテナ入力なし
 ・フロントエンド内R15後足 → DC電圧計セット
 ・76MHz → L7調整 → 7.0V ※実測 7.0V
 ・90MHz → CT5調整 → 23.0V ※実測 23.1V
【FM検波調整】
 ・TP1~TP2 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L10調整 → 0.0V±10mV
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L12調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・LA1231N 13ピン DC電圧計セット
 ・76MHz(無変調,40dB)→ L1,L2,L3調整 → 電圧最大
 ・90MHz(無変調,40dB)→ CT1,CT2,CT3調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・LA1231N 13ピン DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,40dB)→ L5,L8調整 → 高調波最小
【歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR2調整 → 高調波最小
【MPX VCO調整】
 ・TP5 周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR3調整 → 76kHz±10Hz
【PILOTキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz(無変調,80dB,ステレオ信号) → VR4,L16調整 → 19kHz信号最小
 ※左右バランスに注意
【SEPARATION調整】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,ステレオ信号,80dB)→ VR5調整 → Rch漏れ信号最小
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,ステレオ信号,80dB)→ VR6調整 → Lch漏れ信号最小
【AM VT電圧調整】
 ・フロントエンドR15 DC電圧計セット
 ・ 522kHz受信 → L23調整 → 2.5V
 ・1629kHz受信 → CT9調整 → 20.0V
【AM 受信調整】
 ・ 729kHz(NHK第一放送)受信 → L19調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → CT6調整 → Sメーター最大

Kt77030

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・受信できない理由は検波調整が大きくズレていたこと。
 ・その他の調整箇所もガタガタにズレていました。
 ・部品を交換したら再調整は必須ですね。

Kt77005

2022年8月14日 (日)

KENWOOD KT-1100D 修理調整記録16

 ・2022年5月、周波数ズレのあるKT-1100Dが届きました。
 ・以下、作業記録です。

Kt1100d07_20220814090001

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1100D ¥74,800(1987年頃)
 ・Hifiengine Kenwood KT-1100D AM/FM Stereo Tuner (1986-89)
 ・KENWOOD チューナーカタログ 1986年11月版

Kt1100d02_20220814085901Kt1100d04_20220814085901

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・FMアンテナを接続して名古屋地区のFM放送を受信チェック。
 ・上り方向、下り方向ともAUTO選局で-0.1MHzズレた周波数で受信。
 ・ズレた周波数でSTEREOインジケーター点灯
 ・RF DISTANCE/DIRECT 切換OK、IF WIDE/NARROW 切換OK
 ・REC CALトーンOK
 ・手持ちのAMループアンテナでAM放送も受信OK。
 ・問題はFM受信の周波数ズレですね。

Kt1100d06_20220814090001

■調整記録------------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 3.0V±0.1V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V±0.1V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L9調整 → 0.0V±10mV
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L12調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・R67左側 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L4,L7,L18調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L10調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【SIGNAL METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR3調整 → ※
  ※バーグラフの点灯レベル調整
【MPX VCO調整】
 ・TP14に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 19.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ L25調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR3:DET調整 → 歪最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR4:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR5調整 → 歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz.80dB)→ VR2調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz(R信号,1kHz,80dB)→ VR2調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz,80dB)→ VR3調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR1調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調)→ 本体左側小基板VR4調整 → 100%位置
【AM簡易調整】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・522kHz → L20調整 → 実測 1.5V 確認のみ
 ・1629kHz→ TC2調整 → 実測 8.0V 確認のみ
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L21調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L22調整 → Sメーター最大

Kt1100d00_20220814090001

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・周波数ズレはFM同調点の再調整で修正できました。
 ・幸いなことに故障個所無し、良い性能を取り戻したと思います。

Kt1100d05_20220814090001

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