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2023年2月 5日 (日)

DENON TU-900 修理調整記録2

 ・2022年12月、TU-900の故障機が届きました
 ・左chに酷いノイズが被るそうです
 ・久しぶりの機種なので今回はしっかり記録を残します

Tu90003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 DENON TU-900 ¥73,800(1980年発売)
 ・オーディオ懐古録 DENON TU-900 FM STEREO TUNER ¥73,800
 ・Hifiengine DENON TU-900 Servo-Locked Stereo FM Tuner (1981)
 ・単体カタログ DENON TU-900 1980年10月版
 ・総合カタログ 1981年7月版

Tu90002Tu90015

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・同時期のアンプ PMA-970、PMA-950 とペアになるチューナー
 ・薄型ですがサイドウッドを含めると全幅505mmもあるワイドボディ
 ・電源オン、フロント窓に周波数と目盛り線が照明に浮かび上がる
 ・シンプルな周波数目盛り、赤く輝くLED指針、小数点二桁のデジタル周波数表示
 ・アナログメーター代わりの5連緑色LEDのシグナルインジケーター、
 ・アナログチューナーにデジタル要素を取り入れた特徴的なデザインです
 ・F型コネクタでFMアンテナを接続し名古屋地区のFM局で受信テスト開始
 ・指針と目盛りのズレはほとんどない、指針とデジタル表示のズレもない
 ・名古屋地区のFM局をすべて受信できました
 ・SIGNALインジケーターフル点灯、STEREOインジケーターも点灯
 ・MUTING動作OK、REC トーンOK
 ・電源投入からしばらくの間は正常動作でしたが、、
 ・約20分後、突然左chだけに雑音が混入するようになる
 ・FM受信音は聞こえるが、ガリガリという雑音が被っている感じ
 ・雑音発生時、シグナルインジケーターやSTEREOインジケーターは正常点灯したまま
 ・これは復調回路以降のLch側に故障個所がありそう?

Tu90004Tu90005Tu90006Tu90010Tu90007

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM専用5連バリコン ※外観はTRIO KT-8300のフロントエンドによく似ている
 ・HA12412:FM IF SYSTEM クアドラチュア検波
 ・HA11223W:PLL FM Stereo Demodulator
 ・T1 :Narrow歪
 ・T2 :FM同調点
 ・T3 :高調波歪
 ・VR1:Narrowゲイン調整
 ・VR2:VCO調整
 ・VR3:パイロット信号キャンセル
 ・VR4:セパレーション調整
 ・VR5:REC CAL調整
 ・VR6:シグナルメーター点灯調整

Tu90021Tu90022Tu90023Tu90024Tu90025
Tu90026Tu90027Tu90028Tu90029Tu90032

■修理記録:オペアンプ交換--------------------------------------------

 ・ノイズ発生時も受信動作には異常がないので復調回路以降が怪しそう
 ・IC5:HA11223W以降の音声信号を辿ってみると、IC6:JRC4558D以降でノイズが被っている
 ・IC6:JRC4558Dの足を見ると真っ黒というより茶色く錆びている感じ
 ・手始めにいつもの硬めの歯ブラシでIC6の足を磨いてみると、何とノイズが消えた!
 ・どうやらノイズ発生源はIC6:JRC4558Dのようです
 ・これを新品に交換、ついでに同型のIC4,IC7も予防交換しました

Tu900212Tu90041Tu90042Tu90043Tu90044

■調整記録------------------------------------------------------------

Tu90000

【FM OSC調整】
 ・HA12412直下のジャンパ線 J5(HA12412-13pin) → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・周波数指針 → 83MHz位置にセット
 ・83MHz受信 → TCo調整 → 電圧最大
  ※本来はTC05とL05で2点調整すべきだがL05が調整不能
【FM RF調整】
 ・HA12412直下のジャンパ線 J5(HA12412-13pin) → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83MHz受信 → TC01~TC04調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → T01調整 → 電圧最大
  ※本来はTC05とL05で2点調整すべきだが83MHzのみの1点調整で対応
【Narrow Gain調整】
 ・HA12412直下のジャンパ線 J5(HA12412-13pin) → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83MHz WIDE受信 → 電圧記録
 ・83MHz NARROW受信 → VR1調整 → WIDE電圧と同じ
【FM同調点調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・TP9~TP10 → 電圧計セット ※Tメーター電圧
  → TP 9:HA12412- 7pin
  → TP10:HA12412-10pin
 ・83MHz受信 → T2調整 → 電圧ゼロ
・83MHz受信 → T3調整 → 高調波歪最小
  →確認:JUST TUNEインジケーター点灯
  →確認:デジタル周波数表示 83.00MHz
【VCO調整】
 ・TP1~TP2 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調受信 → VR2調整 → 76kHz
  → TP1 → HA11223-16pin
  → TP2 → GND
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz受信 → VR3調整 → 19kHz成分最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHzST信号受信 → VR4調整 → 反対ch漏れ信号最小
【シグナルインジケーター点灯調整】
 ・83MHz,70dB受信 → VR6 → シグナルインジケーター全点灯
【REC CAL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz,1kHz,60dB受信 → 信号レベル記録
 ・REC CALスイッチon → VR5調整 → -6dB ※410Hz

Tu90040

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・上品というか、気品があるというか、エレガントな雰囲気が漂う機種です
 ・性能は並クラスですが、ラック内で存在感が際立つ一台です

Tu90008

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