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2023年8月13日 (日)

TRIO KT-5500 修理調整記録3

 ・2023年6月、市内の中古店で1,000円ジャンク機を入手しました
 ・小型ながら5連バリコン搭載のFM専用機です
 ・KT-7700と共通パーツが多いので部品取り機として活用できます

Kt550003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-5500 ¥38,000(1975年発売)
 ・KT-5500 取扱説明書 PDF形式

Kt550002Kt550013

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディに目立つキズは無くフロントパネルは店舗で清掃済みかな?
 ・ただよく見るとモード切換ノブに僅かに擦り傷
 ・FMアンテナ線を接続して電源オン
 ・周波数窓のオレンジ色照明点灯、メーター照明もOK
 ・名古屋地区のFM放送を僅かな周波数ズレで受信OK
 ・メーターの振れ具合を見るとFM放送を正常に受信している模様
 ・しかし固定/可変端子とも出てくる音に酷い雑音が被っている感じ
 ・さらにSTEREOランプが不規則に明滅する

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM専用5連バリコン
 ・IC:HA1137 FM-IFシステム用IC
 ・IC:HA1196 PLL-MPX用IC
 ・T6:クアドラチュア検波 歪調整
 ・VR1:Sメーター振れ調整
 ・VR2:Tメーター中点調整
 ・VR3:検波信号レベル調整
 ・VR4:セパレーション調整
 ・VR5:VCO調整
 ・TP1:IF周波数確認(GND)
 ・TP2:IF周波数確認(10.7MHz)
 ・TP3:76kHz確認

Kt550000

■修理記録:ICの黒ずんだ足の清掃---------------------------------

 ・HA1137とHA1196 の足が真っ黒に変色しています
 ・最近よく遭遇するマイグレーションですね
 ・試しに硬めの歯ブラシでICの足を磨いてみると、
 ・酷い雑音はキレイに消え去り正常な音声が出るようになりました
 ・本当はICを取り外して裏側まで洗浄したいところですが、、
 ・KT-5500の弱点は底面に点検口が無いこと
 ・ハンダ面にアクセスするにはバリコン糸を解いて基板を裏返す必要あります
 ・以前整備したKT-5500ではICソケットが使われていたのですが、、
 ・個体によって仕様(ICソケットの有無)が違うようです

Kt550024Kt550025Kt550026Kt550027Kt550028

■調整記録----------------------------------------------------------

【Tメーターオフセット調整】
 ・アンテナ入力なし → VR2調整 → Tメーター指針中点へ
【OSC調整】
 ・76MHz受信 → To調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TCo調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・76MHz受信 → T1,T2,T3,T4調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC1,TC2,TC3,TC4調整 → Sメーター最大
 ・この調整作業を数回繰り返す。
【IFTコア調整】
 ・83MHz受信 → T5調整 → Sメーター最大
【検波調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz受信 → T6調整 → 高調波歪最小
【検波信号レベル調整】
 ・固定出力端子にAC電圧計セット
 ・83MHz60dB受信 → VR3調整 → 0.7V
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → Sメーター振れ具合調整
【VCO調整】
 ・TP3に周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR5調整 → 76kHz
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子をWaveSpectraに接続
 ・83MHz L/R信号 → VR4調整 → 反対ch漏れ最小

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルを分解して周波数窓の裏側まで磨きました
 ・KT-7700と並べて記念写真を撮っておきました
 ・フロントマスクは KT-7700 とよく似てる、というかデザインは同じ
 ・電源スイッチ、切換スイッチ、チューニングノブも同じ部品
 ・二つのメーター、インジケーターの赤色LEDも同じ
 ・ただし本体サイズは小型で全幅380mmのコンパクトボディ
 ・KT-7700と並べるとサイズ感がよく分かります

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Kt550004

■追記:専用ウッドケース----------------------------------------------

 ・別売品:ウッドケース SRA-3000 ¥4,500
 ・以前入手したウッドケースが納戸から出てきたのでセットしてみました
 ・本体のプラ足を外して長めのビスで底面から固定します
 ・多少の傷はありますが、やはりウッドケースがあると高級感が一気に高まりますね

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コメント

このデザインのシリーズで
サイズ違いが存在するのを知りませんでした。
かなり小さいのですね。
それでFM専用とかなかなか面白そう。
まだまだトリオで知らない製品が
多いと認識しました。
手持ちの9700をはじめ9900.Lシリーズ辺りばかり
目が行ってるので不勉強ですね。

アンテナ切換なし、RF切換なし、IF BAND切換なし、ノイズ軽減回路なし、、
でもFM専用5連バリコン+HA1137とHA1196なら基本性能は十分です
唯一の弱点は底面に点検口がないこと、、
もし部品交換が必要になったら、とっても面倒なことになりそうな予感です

いつも楽しく拝見しております。
こちらのサイトを参考に、私も数台のチューナーを
生き返らせることに成功しました。

貴重なデータや情報感謝しております。

ところで、
>・最近よく遭遇するマイグレーションですね
>・試しに硬めの歯ブラシでICの足を磨いてみると、
>・酷い雑音はキレイに消え去り正常な音声が出るようになりました
>・本当はICを取り外して裏側まで洗浄したいところですが、

との事ですが
歯間ブラシを使うとICやTRの足の洗浄が、
表も裏も簡単にできます。
(歯間ブラシI字&L字型が良い感じです)

ちなみに↓です。
https://www.dentalpro.co.jp/product/i_brush/index.html
使用後は洗って再使用できるので
ワンセット買うと使い切るのは、いつになるやら?です(笑
ドラッグストアにいろんな種類売っているので
もっとナイスなモノがあるかもしれません。

これからもまた面白いネタを楽しみにしております、
では...

なるほど、歯間ブラシですか、、
身近に歯間ブラシ愛用者がいなかったので思い付きませんでした。

これは良さそう、早速試してみます。
ありがとうございます。

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