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2024年4月14日 (日)

TRiO KT-1100 修理調整記録14

 ・2024年1月、KT-1100の故障品を寄付していただきました
 ・さて、どんな故障でしょうか、、ワクワクします
 ・以下、作業記録です

Kt1100s03

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-1100 ¥73,800(1982年発売)
 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-1100 AM-FM STEREO TUNER ¥73,800
 ・Hifi Engine Kenwood KT-1100 AM/FM Stereo Tuner (1983)

Kt1100s02Kt1100s13

■動作確認--------------------------------------------------

<提供者様からの情報>
 ・起動後10分ほどは音が出ます。ところがいきなり、
 ・ナイアガラの滝が滝つぼに落ちた時の物凄い音がします
 ・昔のアナログTVの深夜の砂嵐のような感じです
<当方での確認事項>
 ・フロントパネルは新品みたいにキレイです
 ・特にプッシュボタンなどプラ部品に日焼けが無いのは珍しい
 ・ナイアガラの滝壺に落ちたことは無いのですが(笑)
 ・深夜テレビの砂嵐はアナログTV世代には分かりやすい例えです
 ・さて、その雑音を確かめるべくFMアンテナを接続して電源オン
 ・二つのメーター照明点灯、赤い指針点灯
 ・82.5MHz(NHK-FM名古屋)受信OK、指針と目盛りのズレはほぼ無い
 ・手を離すとSERVO LOCKランプ点灯、続いてSTEREOランプ点灯
 ・RF切換OK、FM BAND切換OK、MUTING動作OK、REC CALトーンOK
 ・名古屋地区のAM放送も受信OK
 ・FM/AMとも正常動作している、、と思ったら
 ・起動から約5分後、受信中のFM音声が突然途絶えた!
 ・Sメーターが感度を失っている
 ・MUTINGオフにするとザーという局間ノイズしか聞こえない
 ・なるほど、事前情報通りの症状を確認しました

■修理記録:OSCトリマコンデンサ-----------------------------

 ・不調時の挙動から考えてTC8:OSCトリマの故障が怪しそうです
 ・とりあえずTC8:OSCトリマを軽く回してみたら
 ・何といきなり受信動作が復活しました!
 ・どうやら不調原因はTC8内部の接触不良ですね
 ・TC8は交換するのがベストですが、まずその前に実験
 ・エレクトロニッククリーナーをTC8に噴射してグリグリ回す
 ・左右に100回ほど回して乾燥、その後通電したところ、
 ・回転フィーリングが軽くなり電圧値もピタリ決まりました
 ・この状態での1週間のランニングテストでも不具合は再発しない
 ・何と洗浄だけで直ってしまいました
 ・トリマの容量抜けが無いならこの方法もアリです

Kt1100s32

■調整記録--------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC8調整 → Sメーター最大
 ※OSCコイルL5の調整が難しいため83MHzのみで調整
【FM RF部調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・83MHz受信 → TC1,TC2,TC4,TC6調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → T1調整 → Sメーター最大
 ※L1~L4の調整が難しいため83MHzのみで調整
【IF調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → L2,L3調整 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・83MHz受信 → Sメーター最大かつ高調波歪最小位置にて受信
 ・L4調整 → Tメーター中点
【Wide Gain調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整
   → Wide/Narrow Sメーター振れ具合を同じ位置に
【2nd OSC調整】
 ・IC4(TR4011)-1pin → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz受信 → L6調整 → 1.965MHz★
 ★ 2.3~2.5MHzを示してL6調整が定まらない
【VCO調整】
 ・IC7(TR7040)付近の二つのTPを直結
 ・TP(19kHz) → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz → VR4調整 → 19kHz±10Hz
【Pilot Cancel調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR3,L19調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整/wide】
 ・IF BAND WIDE
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR5調整 → Lch漏れ信号最小
 ・83MHz ST → VR9調整 → Rch漏れ信号最小
【セパレーション調整/narrow】
 ・IF BAND NARROW
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR6調整 → 漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・83MHz受信 → 出力レベル測定
 ・VR2調整 → 上記レベル-6dBに設定 ※420Hz
【タッチセンサー調整】
 ・Q13エミッタ(=R197) → 周波数カウンタ接続
 ・L18調整 → 400kHz
【AM OSC調整】
 ・ 600kHz受信 → L17調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信 → TC7調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・ 600kHz受信 → L14,L15調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信 → TC3,TC5調整 → Sメーター最大
【AMメーター調整】
 ・VR12 Sメーター振れ具合調整
 ・VR11 Tメーター中点調整

Kt1100s60

■修理記録:L6内蔵コンデンサ交換----------------------------

 ・2nd OSC調整でL6が上手く反応しません
 ・取り外して内側を見ると内蔵コンデンサが真っ黒に変色しています
 ・これを取り外し、代わりに100pFコンデンサを外付けしました
 ・再調整によって1.965MHzにピッタリ合わせることが出来ました

Kt1100s20Kt1100s21Kt1100s22Kt1100s24Kt1100s25

■修理記録:バリコン軸洗浄----------------------------------

 ・回転軸の受け部に緑青色のサビが出ています
 ・これを洗浄して磨いておきました

Kt1100s30Kt1100s31

■試聴------------------------------------------------------

 ・再調整後にランニングテストを始めて3カ月経過しました
 ・久しぶりにボディを開けて再チェックしたところ、
 ・心配したOSCトリマに異状は無かったです
 ・調整ズレはほとんどなく良い状態を保っていました

Kt1100s15

note BLUESS Laboratory

 


■修理記録;OSCトリマコンデンサ交換(追記:2024年5月6日)---

 ・上記修理後使っていなかったのでGW連休で再チェックしたところ
 ・指針と目盛りに約0.3MHz程度のズレが発生していました
 ・前回作業はエレクトロニッククリーナーで洗浄しただけだったので
 ・やはり根本的な解決になっていなかったようです
 ・ズレはOSCトリマコンデンサの調整で再修正はできたのですが
 ・連休でヒマだったのでOSCトリマコンデンサを交換しておきました
 ・3mm穴の圧着端子を折り曲げて新トリマのマイナス側土台にします
 ・旧トリマは上面から無理やり破壊して取り出しました
 ・もう一度すべての調整をやり直して使い始めました
 ・また2~3か月様子を見てみます

Kt1100s82Kt1100s83Kt1100s84Kt1100s85Kt1100s86

■修理記録;メーター照明電球のLED化(追記:2024年5月6日)---

 ・メーター照明がちょっと暗い感じがしたのでLED化してみました
 ・L字型アングルにテープLEDを貼り付けてメーターに被せる方法です
 ・使用材料や加工方法は KT-2200 の修理記事に詳しい記録があります
 ・LED用電源は C162(1000uF/25v)に繋がるジャンパ線(J122)から借用
 ・ここには+20vが来ているので制限抵抗2.2kΩを挟んで接続
 ・ジャンパ線(J123)→GND
 ・フィラメント電球をメーター内に残したまま配線だけ切断して撤去
 ・実測電流 → 5mA、明る過ぎずちょうど良い感じになりました

Kt1100s70Kt1100s72Kt1100s74Kt1100s76Kt1100s78
Kt1100s92

■試聴-----------------------------------------------------

 ・今まで電球色に見慣れていたのですが、
 ・シルバーボディとホワイト照明がとても良くマッチします
 ・白色照明になった事で緑色のメーター指針がクッキリ際立ちます

Kt1100s102

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