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2024年5月19日 (日)

KENWOOD KT-1100D 修理調整記録21

 ・2024年3月、研究材料としてKT-1100Dの2台セットが届きました
 ・2台とも直せるか、それともニコイチ合体か、
 ・以下、作業記録です

Kt110005_20240519084801

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1100D ¥74,800(1987年頃)
 ・KENWOOD チューナーカタログ 1986年11月版

Kt110002_20240519084901Kt110011_20240519084901

■動作確認--------------------------------------------------

 ・外観の状態は2台とも良好ですが、一方は脚が4個とも欠損しています
 ・そこで両機を識別するため「脚あり」「脚なし」と表記します

<上段:脚あり>
 ・電源コードの印字「1990」
 ・電源オン、表示部に周波数やインジケーターが明るく点灯
 ・表示部の文字欠けや輝度劣化はない
 ・AUTO選局上り方向 → すべての放送局を素通りして受信不可
 ・AUTO選局下り方向 → -0.2MHzの周波数で受信できる局あり
 ・シグナルインジケーターはほとんど点灯しない、受信感度低下
 ・一方AM放送は適当なループアンテナで受信確認OK
 ・FM受信で同調点ズレ、受信感度低下といった症状を確認しました

<下段:脚なし>
 ・電源コードの印字「1990」
 ・電源オン、表示部に周波数やインジケーターが明るく点灯
 ・表示部の文字欠けや輝度劣化はない
 ・AUTO選局上り下り方向とも本来の周波数ですべてのFM局を受信OK
 ・シグナルインジケーターはフル点灯しSTEREOランプも点灯
 ・RF DIRECTでも十分受信可能、各種機能切換OK、REC CALトーンOK
 ・AM放送も適当なループアンテナで受信確認OK
 ・脚が無いこと以外は特に不具合なさそうです

■内部確認--------------------------------------------------

<上段:脚あり>
 ・特記事項なし

<下段:脚なし>
 ・電源スイッチ後方にある小さな基板(X13-)が緑色の両面基板した
 ・それと電源スイッチが載った縦置き基板も緑色の両面基板でした
 ・今まで20台以上のKT-1100Dを見てきましたが緑色両面基板は初対面!

Kt110021_20240519085001Kt110031_20240519085001

■調整記録--------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP6~TP7 → DC電圧計セット
 ・76MHz → L14調整 → 3.0V±0.1V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V±0.1V
 ★<上段:脚あり>TC1調整で反応が過敏で不安定
【検波調整】
 ・TP10~TP11 → DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L9調整 → 0.0V±10mV
 ・TP12~TP13 → DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L12調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・R67左側 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83MHz → L1,L4,L7,L18調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64左側 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83MHz → L10調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz 30dB → VR1調整
【TUNING METER調整】
 ・83MHz → 本体左側小基板VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【SIGNAL METER調整】
 ・83MHz → 本体左側小基板VR3調整 → ※
  ※バーグラフの点灯レベル調整
【MPX VCO調整】
 ・TP14 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz → VR4調整 → 19kHz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・83MHz SUB信号 → L25調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO)→ VR3:DET調整 → 歪最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO)→ VR4:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO)→ VR6:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R)→ VR5調整 → 歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB)→ VR7調整 → 歪率最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN)→ VR2調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz → VR2調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz → VR3調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz → VR1調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz → 本体左側小基板VR4調整 → 100%位置

【AM簡易調整】
 ・TP6~TP7 → 電圧計セット
 ・522kHz → L20調整 → 実測 1.5V 確認のみ
 ・1629kHz→ TC2調整 → 実測 8.0V 確認のみ
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L21調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L22調整 → Sメーター最大

Kt110040_20240519084801

■修理記録:OSCトリマコンデンサ交換---------------

<上段:脚あり>
 ・VT電圧調整時、TC1の反応が過敏で電圧が安定しない
 ・そこでTC1/10pFを新品に交換しました
 ・再調整後はVT電圧がピタッと決まりました

Kt110034_20240519085001Kt110035

<下段:脚なし>
 ・調整作業を通して特に不具合は無かったのですが、
 ・上段機の事例を鑑みてTC1を予防交換しておきました

■試聴--------------------------------------------

 ・電源コードの印字はどちらも「1990」
 ・2台とも背面パネルにAMアンテナホルダーを取り付ける穴がない
 ・これは製造末期の個体の特徴です
 ・両機のシリアル番号を見比べてみると製造ラインは同じ
 ・<上段:脚あり> ******175
 ・<下段:脚なし> ******080 ※緑色両面基板
 ・末尾の個別番号はわずか95番違い
 ・それでも若い番号の個体だけ緑色の両面基板を採用
 ・どんな事情があったのでしょう?

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コメント

こんにちはBLUESSさん。
お忙しい中大変お世話になりました。
私も「ニコイチ」を覚悟していたのですが2台共元気に働いてくれています。
オーディオも小銭みたいにいろいろ
手がわりがあるのですね。
「KENWOOD」マークもバッジタイプなのでてっきり前期製かと思っていましたが比較的後期製なのですね。
今日は昼からJFNの番組を聞こうと
思っています。
ありがとうございました。

小銭→古銭に訂正します。
失礼しました。

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