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2024年10月 6日 (日)

KENWOOD KT-5020 修理調整記録2

 ・2024年6月、KT-5020の点検作業を承りました
 ・特に不具合はないが今後も長く使うために、とのご要望です
 ・以下、作業記録です

Kt502005

■製品情報-------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-5020 ¥30,000(1991年頃)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-5020 Stereo Tuner (1989-92)

Kt502002Kt502009

■動作確認-------------------------------------------------

 ・電源投入OK、表示部点灯。文字欠けや文字痩せは見られない。
 ・バーグラフ式のシグナルメーター点灯
 ・オート選局上り下り方向とも周波数ズレなく受信OK
 ・STEREOランプ点灯、IF BAND WIDE/NARROW 切換OK
 ・手持ちのAMループアンテナでAM放送受信確認
 ・基本的な動作は正常、深刻な故障個所は無さそうです

■内部確認-------------------------------------------------

 ・4連バリキャップフロントエンド
 ・WIDE/NARROW切替式IF
 ・DLLD PLL検波
 ・LA1266 AM/FM Tuner System
 ・LA3401 VCO Non-Adjusting PLL FM MPX

Kt5020_00

■調整記録-------------------------------------------------

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
【VT電圧】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L7調整 → ※実測 2.6V
 ・90MHz → TC1調整 →※実測22.1V
【FM同調点調整】
 ・TP7~TP8 DC電圧計セット
 ・83MHz,80dB受信 → L19調整 → 電圧ゼロ
【フロントエンド調整】
 ・VR1 → DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz,40dB受信 → L1,L2,L3,L6調整 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・TP9~TP10 DC電圧計セット
 ・83MHz,80dB受信 → L22調整 → 電圧ゼロ
 ・83MHz,80dB受信 → VR4調整 → 高調波歪最小
【S METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz,80dB受信 → VR1調整 → バーグラフの点灯レベル調整
 ※注意:この調整によってMUTINGレベルも変化する
【SEPARATION調整】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz,ST信号 → VR3調整 → 信号もれ最小
【AM簡易調整】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・ 531kHz → L18調整 → ※実測 1.6V
 ・1602kHz → TC5調整 → ※実測 8.2V
 ・VR2 → DC電圧計セット= AM Sメーター電圧
 ・ 603kHz → L16調整 → 電圧最大
 ・1395kHz → TC3調整 → 電圧最大
 ・ 999kHz → L20調整 → 電圧最大
 ・VR2調整 → AM Sメーター点灯レベル調整

Kt502010

■試聴------------------------------------------------------

 ・故障個所はなく、再調整だけで良い性能を取り戻しました
 ・歪補正回路やアクセサリー機能を省略したローコスト機ですが
 ・でもDLLD搭載の実力機です
 ・これで当分は安心してお使いいただけると思います

Kt502003

note:BLUESS Laboratory

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